危うく土曜投稿忘れる所だった…
作戦は順調に進んでいた。
多少の負傷者は出ているものの、神機使い同士が交代して休み、攻撃の手を休めない。
そして整備士達もかなり忙しくなっている。
何せ4人で神機を修理する為、2人1組で交代しながら休憩に入った神機使いがひっきりなしに整備しに来るからだ。
「ザックさん!38番シンガポール支部です!」
「リッカさん!こっち終わったので最終チェックお願いします!」
お互いに連携を取って次々に神機の整備を終えていく。
「お二人さん。交代です!休憩に入って下さい」
やっと交代が来て二人は安堵の息を漏らした…
「やっとか…」
フゥ…と額の汗を拭い、その場を後にする。
◇◆◇◆◇◆
「お疲れさ…かなり疲れてるね?」
「あ…リッカさん…さすが極東支部ですね…息着く暇が全く無い…」
極東支部で整備士を務める銀髪にタンクトップをした楠リッカがザック・ホーヌにスポーツドリンクを渡した。
「あはは、まぁ強いアラガミが集まる支部だから神機も結構ダメージ大きいんだよね。それに神機は神機使いにとっての命の綱だから気も抜けないしね」
「そうですよね」
ザックはリッカから受け取ったスポーツドリンクを半分程一気に飲んで天を仰ぐ。
「…作戦結構続きますよね?」
「続くね。今回の作戦で予定では全体の10%のコアが手に入る予定だから。長期戦は覚悟した方がいいかな」
やっぱりか…と自分で自分の手をマッサージするザック。
「さ、さっきの二人のシフト終わるまでしっかり休んでフル充電しよう!」
リッカの声にザックは頷き、食事をしに行った。
◇◆◇◆◇◆
大規模アラガミ討伐作戦の少し離れた位置。
そこから黒く、邪悪な魔人の顔を連想させるヴァジュラがその様子を見ていた。
だが何を思ったのか、その作戦の現場へと駆けていく。
エントランスでアラガミの動きを見ているヒバリは、ある反応を掴んでいた。
「…っ!この反応…!」
すぐに現地にいる独立支援部隊クレイドルの班とブラッド隊に回線を繋ぐ。
「クレイドルとブラッド隊の皆さん!ディアウス・ピターの反応です!御注意を!」
ヒバリから"ディアウス・ピター"という名前を聞いてクレイドルとブラッド隊のメンバーに緊張が走る。
「チッ…やっぱり来やがったか…」
普段から掴み所がない姿勢を取っているリンドウですら悪態をついた。
ヴァジュラ
またの名を"帝王"と呼ばれている黒いヴァジュラだ。
基本的に接触禁忌種は一般の神機使いの接触は禁止されており、この接触禁忌種に接近出来るのは特務を与えられた神機使いのみだ。
ヴァジュラと同様に雷を使ってくるが、この雷がヴァジュラを超える威力を持つ。
その上背中からは刃翼を生やし、素早い攻撃を行う為、かなり危険なアラガミと言える。
「一旦俺らとブラッド隊以外は退かせるか…さすがに奴相手はキツ過ぎる」
パシュ!とリンドウは空に一時撤退の信号弾を撃つ。
それを見た神機使い達は極東支部へと急いで走っていき、作戦現場にはクレイドルとブラッド隊の計10名が残った。
「やっぱり他のアラガミを捕食する為に来たんでしょうか?」
「それ以外考えられねぇな…」
アリサの問いにソーマが答える。
クレイドルとブラッド隊が見つめる先、数多くのアラガミが倒されていく。
そして────それは姿を現した。
横たわるオウガテイルに追い討ちを掛けるようにその頭を踏み付ける、老人を思わせる顔をした黒いヴァジュラ。
ディアウス・ピターが姿を現した。
◇◆◇◆◇◆
神機使い達はディアウス・ピターを囲むように攻撃をしていた。
だがディアウス・ピターも負けじと雷を周囲に放つ。
アリサと神薙は神機を銃型に変え、両サイドから撃っていく。
「ソーマ!」
神薙に標的を付け、攻撃しようとするディアウス・ピターに死角からソーマがバスターソードで斬り掛かる。
バキッ!
後脚に傷が入るが、それに気付いたディアウス・ピターはすぐに自分の周囲に雷を放ち、距離を取らせた。
「チッ…浅いか…!」
ソーマにすぐ標的を変えたが真反対にいたコウタの銃撃で攻撃出来ずに走り回るディアウス・ピター。
「ギルバートさん!今だ!」
「おう!」
コウタの声にチャージスピアを構えていたギルバートが突進する。
だがその攻撃も機敏なディアウス・ピターの前では適わず、すぐに距離を取られてしまう。
「クソッ!図体の割に動きが早ぇんだよ!」
攻撃がお互いに決め手にならない。
ディアウス・ピターと神機使い達の戦闘は最早硬直状態だった。
◇◆◇◆◇◆
ディアウス・ピターとの戦闘の中、ヒバリが見るモニターに異変があった。
「…え?これは…?」
急な出来事に戸惑うヒバリ。
モニターに映していたマップのアラガミが放つオラクル反応が消えていく。
だがその近くに強いオラクル反応は無い。
まさか…!?と思い、すぐにディアウス・ピターと対戦している神機使い達に回線を繋げた。
「皆さん!周囲のオラクル反応が消えています!恐らく…例のアルディラ・ビジターだと思われます!」
その回線の声に全員が驚愕する。
「マジかよ…!?こいつで手一杯なのに…!」
リンドウはディアウス・ピターで手一杯な為、ここにいる神機使いに撤退を言おうとした。
その時だった。
ドガッ!
回線に気を取られてしまった神薙がディアウス・ピターに吹き飛ばされる。
「クッ…!」
神薙はすぐに立とうとしたが神機が瓦礫に引っ掛かってしまう。
「まずい…!」
リンドウがすぐに走り出す。
するとその横を巨大な何かが過ぎ去った。
ディアウス・ピターが神薙にトドメを刺そうと鋭利な爪の生えた前脚を振り翳す。
ズガガガガガ!!!!!!!!!!!!
だがその爪は当たらず、巨大な何かがディアウス・ピターに突っ込み、横転させる。
神薙はその隙を着いてリンドウ達の元へ走った。
「あ…あれが…!?」
「あの姿…あの3人の特徴と一致する…」
背中から生えた翼、全身に生えた棘、悪魔を連想させるかのように伸びた太く、捻れた双角。
滅尽龍ネルギガンテが帝王ディアウス・ピターと作戦に参加していた全神機使いの前に姿を現す。
ネルギガンテが威嚇で鼓膜を破かんばかりを咆哮し、ディアウス・ピターも体勢を立て直し、双方睨み合う。
今まさに帝王と悪魔は相対した──────
次は知っての通りですがディアウス・ピターとネルギガンテのガチバトル。
やっぱガチ戦闘書く方が楽しいw
感想お待ちしております。