オレンジバー…だと………!?
ナンデヤ!!とおもったら赤バーに戻りました。
高評価お願いいたします(死活)
今回から来訪者編、始まります。
勿論、最初からクライマックスです。
ではでは、どうぞ!
スレNo.19
「深雪!!」
手を出すが、届かない。
何をしても、効かない。
全てを破滅へと誘う力を以てしても、無意味。
彼は、仮面の魔王と戦った。否、それは蹂躙。
魔王は自身の最愛の妹…深雪をその手に握る。
そして、どんどんと遠ざかっていく。
自らの届かない絶望の果てへと拐う。
そして、深雪は闇の彼方へと消え――
「………っ!!はぁ………はぁ………」
達也は飛び起きた。時計が指している時間は、どの国でも祝われるべき元旦である、一月一日の午前六時。まだ外は暗いが、東の空は若干明るくなりかけていた。
達也は最近、似たような夢…深雪が仮面の魔王に連れ拐われていく夢を見ている。しかも七月の中盤からずっとだ。少ない時でも一ヶ月に一度。多い時には一週間に三回はこんな悪夢に魘されていた。
「………全く、新年からなんて夢だ」
今年も厄年になりそうだ、という思いを抱き、達也はベッドから降りた。
1:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82
新年ということでスレを更新しました
2:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR
あけおめ
3:音速のトレーナー ID:O21saMaN
アケオーメ
4:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4
アケオメー
5:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106
明けましておめでとうございまする。本年も厄災なく、平穏に過ごせれば恭悦この上ござりませぬ
6:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8
>>5堅苦しいわ!!( ゚ロ)ノΣ
7:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo
不覚にも笑ってしまったw
8:東京皇国のゴーストライダー ID:hElbA1K315
>>7初笑いがこれとかヤバいな
9:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo
浮かれている場合ではないぞ貴様ら
10:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH
オーマニキか
11:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI
>>9いきなりどしたのさ
12:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82
あっ
13:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo
そう、そちらで新年が明けたということは、だ
14:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4
イッチの世界にいるもう一人の転生者が来るのか
15:東京皇国のゴーストライダー ID:hElbA1K315
でも、問題は特に無いんですよね?
16:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo
ああ。グランドジオウが使えない限りは、な
17:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo
でもってそのグランドジオウのウォッチを手に入れるにはイッチが持ってる五つのライドウォッチを奪うしかない、と
18:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR
まぁ、ゲイツリバイブなら余裕か
19:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82
仮に取られても逆にこっちがウォッチを奪えば良いだけですしね。個人的にはディケイドとエグゼイドは回収しておきたいです
20:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH
>>19なんでだ?
21:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR
…あ~、マイティブラザーズXXですか
22:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01
そういやあれって二人に分裂できましたね
23:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82
強さとしてはノープロなんですけど、片方と戦ってる間にもう片方が人質を取るみたいなのされるとかなり面倒なので
24:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01
さすがにそれは…いや、ワンチャンあるか
25:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1
厄介ですねぇ…
26:音速のトレーナー ID:O21saMaN
ん?そういやさ、その転生者ってタイムマジーン使えないよな?
27:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106
あ
28:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI
たしかに…ジオウなら使えてもおかしくないが
29:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo
いや、リストを見たがそれは無い。まぁ仮にあったとしても過去のイッチが殺されようと、電王やゼロノスに変身できる、つまり特異点である以上問題ないが
30:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1
なるほど
31:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82
ほっ
32:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4
ただでも、向こうは未成年ってことは下手に手出しすると国際問題になりかねないよね
33:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01
いえ、向こうもこちらに潜入任務として来る以上それは同じですし、よく考えてください。『日本に来ていたスターズ総隊長が日本の大学生にボコボコにされたので報復します』とか誰が信じますか?
34:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82
なるほど
35:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH
向こうの立場を逆手に、ということか
36:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8
意外と頭脳派やな
37:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01
ま、やられたら徹底的にのスタンスでいいですよ
38:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82
わかりました。では
39:東京皇国のゴーストライダー ID:hElbA1K315
がんば~
「ねぇライト、聞いてよ~」
「どしたんだリーナ。あとテーブルに突っ伏しちゃダメよ」
放課後、療安堂のカウンターテーブルにぐったりと体を預けながら愚痴るリーナを頼斗は注意した。一高は基本的に五時限までである代わりに新学期初日からフルタイムで授業があるため、疲れるのは仕方ないかもしれないが、どうやら愚痴の内容はそちらではなさそうだ。
「…今日ね、USNAから留学生が来たの」
「?…あ~、前に言ってた雫ちゃんと入れ替えで来るって子?」
「うん。『オウジ・へイーゼ・トキワ』って男子なんだけど…何と言うか、女子に見境が無いの」
「…具体的に言うと?」
「魔法力はシズク以上アタシやミユキよりちょっと下ってレベルなんだけど、アタシたち…タツヤたちはほっといてエリカやミヅキたちに『USNAに来い』みたいなこと言ってたのよ。その後でミユキを宥めるのが大変で…」
「………な~るほどねぇ…」
「…で、ここから本題なんだけどね。多分………アイツ、スターズの総隊長よ」
頼斗はその言葉に眉をピクリと動かした。
「多分、アタシの正体にも気づいてる」
「…まぁ、大人の権力闘争に巻き込まれたことと最悪リーナ本人がここに居たいっていえばどうにかなるとは思うけど。リーナには日本の血が流れてるわけだし、ある程度正当性はあるんじゃないかな」
「………そうよね!」
「うん。さ、晩御飯にしよっか。今日は冬らしくすき焼きだぞ~?」
「やった!!」
不安がっていたリーナだったが、その晩は頬を膨らませながらお肉を頬張っていたそうだ。
「………つまんね」
ドサリと床に倒れた女性…スターズ惑星級魔法師「マーキュリー」の第一順位を持つシルヴィア・ファーストを見下した男はゆっくりと立つ。息も絶え絶えとなっているシルヴィアは衣服を一切纏っておらず、その体には暴行の痕をいくつも残している。骨折などはない辺りが更に惨い状態だ。男…『オウジ・へイーゼ・トキワ』…この世界に立つもう一人の転生者はまるで嫌いな野菜を見た子供のような顔をしていた。
「何だあの女。この俺がスカウトしたってのにブチギレやがって…まぁ最悪首輪でも着けて帰ればいいだろ。俺は何でもできるんだからな」
彼の絶対的な自信の裏にはスターズがあった。というのも、彼は転生して僅か三ヶ月で半ばスターズを私物化しているのだ。その理由は彼のバックにいる多くのスターズ高官を半殺しにして脅すという、あからさまな強硬手段だ。仮面ライダージオウのパワーに、スターズは事実上敗北したのである。
隊員である以上、シルヴィアは彼の所有物。もう一人いる女性…ミカエラ・ホンゴウも同じ待遇である。しかし、彼はもう彼女たちにはほとんど興味が無い。早い話、飽きたのである。
だからこそ、彼は愉悦に浸りたかった。
生前はとある超大企業のボンボンであった彼の自己肯定欲は簡単には満たされないのだ。
「この世界の最強である司波達也は奴隷、他の女は所有物…クハッ。当分飽きねぇだろうな…リーナもいるとわかったんだ。アイツでも楽しめる…善は急げだ。おい。バカ共に連絡しろ。「ターゲットに仕掛ける。得物を磨いとけ」と言っとけ」
「ぅ、うぅ………」
「さっさとしろ!!返事もできねぇのか!?」
「………は、ぃ……」
フラフラと産まれたての小鹿のようによろめき立ったシルヴィアに大きな舌打ちをしたオウジは、夜の東京を眺めた。
「最終的に日本をUSNAの領土とすれば、玩具に困ることはねぇだろ…あの女神もバカだぜ。ちょっと脅したらビビって力をくれるとはな…ク!クハハハハハ!!!」
悪夢という名の卵は、現実へと繋がる殻に罅を入れていた。孵る時は、近い………。
決して大きくはないが、おおよそ庶民感覚とはかけ離れた瀟洒た洋館のエントランスで、達也はマナースクールから出てきた深雪を迎えた。
「さぁ、帰ろうか」
「はい!」
二人の顔には、笑顔が浮かんでいた。
しかし、その十五分後に笑顔は一変する。何せ目の前には武装した集団がいるからだ。
「………何者だ」
深雪を背に退避させ、達也は思考を巡らせた。恐らくはスターズ。堂々としているのは監視カメラをハッキングしたからだろう。
「…名乗るバカはいないと思わねぇのか?」
「「!?」」
集団の後ろにある車から出てきたのは、一人の高校生だった。
「………オウジ・へイーゼ・トキワ…スターズの総隊長、『タムイル・シリウス』、か…」
「へぇ、知ってるのか。流石は
「なっ!!?」
深雪は声を出して驚いた。達也も声こそ出していないが、その眼には驚愕が浮かんでいる。
「単刀直入に言う。司波達也。いや、四葉達也。俺たちスターズの軍門に下れ」
「………下れと言われて下ると思うか?」
「…だろうな。だが言っておく。俺に『分解』は効かねぇぞ?」
「……それは………まさか!!」
今度こそ、達也は驚愕の声を出した。オウジが腰に着けた、二つのスロット…D´9スロットとD´3スロットを持つ白い装置…ジクウドライバーを見て。
「クハハハッ…!」
握った白いウォッチ…ジオウライドウォッチのダイアル…ウェイクベゼルを90度回して顔を作り、スイッチ…ライドオンスターターを押したオウジはそのままウォッチをジクウドライバーのD´9スロットに装填してドライバーのスイッチ…ライドオンリューザーを押し込んだ。すると、オウジの背後に時計が現れる。そしてオウジは時計を象るような独特の構えと共に…
装置…ジクウサーキュラーを一回転させると、世界と時計も回転し、時計が逢魔ヶ刻…十時十分を指す。そして時計のベルトのようなバリアが展開され、オウジの周囲を回り、アーマーを形成した。
そして時計からマゼンタ色の『ライダー』の文字が飛び出してオウジの複眼となり、オウジは『仮面ライダージオウ』に変身した。
「…仮面………」
「ライダー………!?」
「…さぁ、蹂躙を始めようか?」
――「人が空想できる全ての出来事は起こりうる現実である」―物理学者 ウィリー・ガロン
さてさて、いかがでしたか?
次回、ライダー対決勃発です。
ではでは、また次回で。