このファンにて3月2日になけなしの無償クォーツでフェス限定アイリス王女当てたテンションで書き上げました。
というわけで、来訪者編、完結へと突き進みます!
ではでは、どうぞ!!
「ゲ…ゲイツリバイブ………!?」
絶望したかのような…事実、絶望した表情で、オウジは変身した頼斗を前に立ち尽くしていた。
「お前、さっき言ったよな?ゲイツごときでこのジオウⅡに勝てるわけないって…だったらよ…」
「…ぅ、うわあぁぁああぁあ!!!!」
狂気の雄叫びを上げつつ、オウジは両手の剣…ジオウの顔…ギレードキャリバーが付いた『サイキョーギレード』と、ジカンギレードを振るう。型も流派も無い、滅茶苦茶な剣撃。ただただ力任せに振るわれたそれは、力しか込められておらず、避けるのは容易だ。
しかし、敢えて頼斗はそれらをすべて真正面から受けた。
火花は散るが、ダメージは無い。
金属音は鳴るが、全て弾かれる。
そこにあったのは、圧倒的な力の差だけだ。
「嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ、嘘だぁぁあぁ!!」
そう叫び、オウジはサイキョーギレードをジカンギレードと合体させ、『サイキョージカンギレード』として思い切り突きを繰り出した。
「ふん!」
「ぐぎゃあぁあぁっ!!??」
頼斗がドライバーに装填されたリバイブライドウォッチの本体…リバイブサーキュラーを半回転させると、内部の砂状の蒼い結晶…リペアードクリスタルが内部…ディバイドウィンドゥの剛烈側へと流れ落ちる。そしてディバイドウィンドゥに疾風の顔部が露になると、胸部のアーマー…リバイブアーマー剛烈が中央から割れて左右に展開され、推進装置…リバイブストリーマーとなる。胸部には、内側から新たなアーマー…リバイブアーマー疾風が現れ、頼斗は『仮面ライダーゲイツ:リバイブ疾風』へとフォームチェンジした。
更に、持っていたジカンジャックローの鋸…ジャックローエッジ・のこが格納されて、蒼い爪…ジャックローエッジ・つめが展開され、文字…インパクトサインも『のこ』から『つめ』になる。
そして頼斗は飛びかかるオウジの背後に回り込み、ジカンジャックローで背中を追撃した。
その間、僅か0,05秒である。
「ぅぐっ…!?」
「たしか…こうだったな」
「…く、くそおおぉぉ!!!」
オウジは叫びながら再度サイキョージカンギレードを振るうが、頼斗は蒼い残光を残しながら右へ左へと避ける。そして…
「ふん!!」
再びリバイブ剛烈にフォームチェンジし、サイキョージカンギレードを真っ向から受け止めた。
「っ!?…て!?テメェっ!放せよ!!」
オウジはとっさに離れようとしたが、頼斗はサイキョージカンギレードをガッチリ掴んで放さなかった。
「この際だから教えてやる。お前はジオウにはなれねぇ。ジオウは、すべてのライダーの培った歴史を背負う存在だ。お前みたいな下衆が…」
「ぐあぁぁ!!?」
そして頼斗はオウジを空高く蹴り飛ばすと、ジクウドライバーにセットされたゲイツライドウォッチとリバイブライドウォッチのスターターを押し、ジクウサーキュラーを回した。
「オルゥアアアアアア!!!!」
「ぅぎゃああぁああぁああぁ!!!???」
すべての力を込めた回し蹴りをくらい、オウジは呆気なく変身を解除され、吹き飛ばされた。ジオウⅡのライドウォッチとジクウドライバーも転がり落ちてしまっている。
「勝負は着いたな…」
「…くそぉ……まだだ………!こうなったら……USNAにチクって…次こそ…!」
「…次なんてない………!」
「………!?待てお前!何する気だ!!」
コツコツとオウジに歩み寄った頼斗は落ちていたオウジのジクウドライバーを左手に取った。
「お前がコレを持ってるからいけねぇんだ………お前には、敗者に相応しい
「………!まさか…!!?テメェ!止めろ!!」
オウジは頼斗が何をするつもりなのか気づき、必死に止めようとしたが、もう遅過ぎた。
「止めろおおおおお!!!!!」
オウジの叫びも虚しく、頼斗が振るったジカンジャックローはオウジのジクウドライバーをバギャンと激しい音を立てて真っ二つに破壊した。
「……………あ、あぁ、あ…そんな…俺の…俺のジクウドライバーが…」
「……お前の敗因はたった一つだ。お前は俺を、完膚なきまでに怒らせた」
絶望するオウジを残し、頼斗は割れたジクウドライバーを持ってオーロラカーテンへと消えた。
オウジとの決戦から一週間後、世界を震撼させるニュースがUSNAから生まれた。
USNAのスターズ総隊長である『タムイル・シリウス』が突然引退し、次のスターズ総隊長に『ベンジャミン・シリウス』が就任したと発表された。
世界中では「何者かに暗殺された」や「どこかの国で駆け落ちした」、「USNAに楯突いた」など、様々な憶測が飛び交ったが、その真実を頼斗たちは薄々察していた。大方、仮面ライダージオウの変身能力を失ったために今まで好き放題していたツケが回ったのだろうと。
そうして、ここは寮安堂。
土曜日にしても、外は未だ寒い。にも関わらず、外には行列ができている。以前からも行列はできていたが、今日のそれは特に長い。
恐らく、シルヴィアとミアが従業員として働き始めたのが大きいだろう。以前から寮安堂のお手伝いをしているリーナに加え、二人とも容姿は整っているために人気が出たようだ。
「次の方、どうぞ~!」
骨董品を見る人や、アフタヌーンティーを楽しむ人もいる。そしてカウンターの席が二つ空いたので、頼斗は次の客を招き入れた。入ってきたのは二人の女性だ。
「コーヒーとショートケーキを二つずつ」
「はーい」
「それと…頼斗さんを一つ」
「はー………は?」
思わず頼斗が向かって右側に座った女性の方を二度見すると、女性はサングラスを外す。その素顔に頼斗は驚いた。
「深夜さん!?と…穂波さん?何してんだ?」
「そこは引っ掛かって欲しかったわ」
「えぇ…?ところで、真夜さんは?」
「あぁ、真夜なら…」
「…ホンットにもう!なんでこんな時に書類が溜まるのかしら!!深夜は抜け駆けで頼斗様の所に行っちゃうし!あぁもおぉぉ!!!」
「お手伝い致します」
真夜は書類と格闘している真っ最中だった。
「…御愁傷様です。と、ケーキとコーヒーです」
「ありがとう。穂波さんも寛いでいいわよ」
「はい。ではいただきます」
寮安堂は、今日も平和だった。
「………………」
とある一軒家…にしては異常に大きな屋敷のような建築物、その書斎らしき部屋では、薄いサングラスをかけた一人の男性が映像を見ていた。
そこには、公園の監視カメラに映る戦士たち…ジオウに変身したオウジとゲイツに変身した頼斗の戦いの様子が映し出されていた。
「………………『仮面ライダー』、か…」
男…十師族『
さてさて、いかがでしたか?
これにて来訪者編、終幕です。
次回から、ダブルセブン編…
と思っていたのか?
「キャマラスワームにライオンインベスにバーニアバグスター…何がどうなってんだ!?」
「ウォッチが…一つになった………!」
「達也君!?」
「貴方は…?」
「………おいおい、嘘だろ…!?」
「なんだと…!?」
「ぶっ飛ばすぞ!!」
「元からそのつもりや!!」
「「「タイム合体!!!」」」
「さぁ、今度こそ決着を着けようぜ!」
(やろうかどうか)検討中!
やった方が良いですか?
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めっちゃ楽しみ!書いてくれ!!
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いやいや、止めとけ。難易度エグいから。
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どっちゃでもええわ。それより軽食