お待たせしました。数日空きましたが元気に投稿。
客将としてちびノブ一揆衆の仲間入りを果たした晴景は、信長たちの奴隷労働によって心を荒ませたちびノブたちを茶の湯などの諸芸で癒した。
これにより一揆衆全体の士気が上がり、生前では叶わなかった人望を集めることができた。
しかし、今や自分は君主ではない。そして、下克上などをしようとも思っていない。
恩を仇で返すなど、武士の身としては決してあってはならないのだと心に決めているからだ。
「ノブノブ」
「ノブ、ノブ」
(訳:うむ、今行く)
ビッグノッブ殿から招集がかかった。呼びに来たちびノブに菓子をあげ、ビッグノッブ殿用の大きな風呂敷に菓子を詰め込み部屋を出た。
ビッグノッブの居室にて、三つの影があった。
巨大な影はビッグノッブ。晴景の持ち込んだ菓子を頬張るのに忙しそうだ。
小さな影は晴景。ビッグノッブが菓子を食う様を見ながら静かに拳を握りしめていた。
大きめの影は、ちびノブ一揆衆にて唯一の人。どこか遠い地より来訪した土方歳三という男。そして無類のたくあん好き。
菓子を食す音とたくあんを食す音。
ポリポリボリボリポリポリボリボリ。
その音だけが響く時間に、ついに晴景の堪忍袋の緒は切れた。
「ノッブノッブ!ノブノブブノブブ!?ノブブノブブノブノッブァー!」
(訳:ビッグノッブ殿!用件は何なのか!?まさか菓子を食らうために集めたわけではあるまい!)
「ノッブ、ノッブァー」
「ノッブ、ノッブァーノブ、ノブー!」
(訳:そう気を負わずに。ゆっくり〜では、ない!)
「……よくわからねぇとこにすっ飛ばされて、こいつらに連れられて来たが……なんだこの状況?」(ぽりぽりぽり)
「ノッブブァー!」
(訳:知らぬわ!)
荒ぶる晴景を他所に、菓子とたくあんを食らう2人。
そんな混沌とした中、ちびノブが1人駆け込んできた。斥候の任についているちびノブだ。
「ノブノブ!ノッブー!」
「ノブ、ノブブー」
(訳:む、何事か)
ちびノブのもたらした情報によれば、どうやら各地の情勢が変化しているらしい。
江戸に帝都を築き関東を支配していたカイザー・ノブナガ。それに攻められていた越後の魔王、織田ノッブが下克上されカルデア家と改名。
カルデア家はカイザー・ノブナガを打ち破り甲斐の織田吉法師にも兵を進めた。
土地開発までも行い急速に勢力を広げているらしい。
「ノブブ……」
(訳:なんと……)
「……ん?今、カルデアって言ったか」
「ノッブ」
「そうか……どうやら俺の探しもんは見つかったらしい」
「っ!ノブノブノブッブ」
(訳:っ!つまりお前はカルデアとやらの者だったのか)
「ああ……ゆくゆくはあいつらと合流したいんだが」
そこへ、さらにもう1人ちびノブが駆け込んできた。
「ノブ!ノブッブーノブブー!」
「ノブッ!?」
カルデア家の動きに発破をかけられたか、安土に魔王城を築き日ノ本西部への道を抑えていた魔王信長が動き出したらしい。
その第一歩として、1人の豪将が越後へと放たれ、また魔王信長の大軍がこの加賀へと向かっているそうだ。
どうやらカルデア家に取られる前に本格的に領土侵攻を始めたようだ。近江は黄金の障壁で手が出せず、ならばこちらを攻めてくると。
「ノッブ、ノッブァー!?」
「ノブノブ。ノブブノッブブ」
(訳:ご安心召されよ。このような時こそ私の出番)
「何か策があんのか?」
「ノブ。ノブブ、ノブブブノッブノッブ」
(訳:左様。まずは、カルデア家と手を組むべきだ)
「ノブブブ……」
「ノブノブ、ノッブノブブァー。ノブブノッブノブノッブ!」
(訳:カルデア家は、今や日の出る勢い。魔王信長に対抗するため同盟を組むのです)
「だが、今来てる敵はどうすんだ?」
「ノブブノブ。ノブノブノーブッブノブ。ノブブノッブ!」
(訳:私にお任せあれ。敵にサーヴァントはおらぬ様子。ならばどれほどの大軍であろうと勝ち目はある。カルデア家との交渉は土方殿に任せる)
「ノブ、ノッブァー!」
「ノブ!ノブノッブブ!」
(訳:はっ!では行って参る!)
晴景は魔王信長の軍勢の迎撃のため、ちびノブたちをかき集めて出撃。しかし、ちびノブ一揆衆は他の信長たちと比べ小勢。やはり数では圧倒的不利だった。
しかし晴景はニヤリと笑いながら戦に挑む。その頭には必滅とも言える策が浮かんでいたのだった。
次回は戦回です。しかし晴景自身が戦うかどうかは微妙。
タイトル「勇将」を変えるか否か
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