もしも毘沙門天の兄が勇将だったら   作:サンサソー

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イベントにちょっと手間取ってました。氷1200個集めるのはホント苦労でした……ワルキューレの宝具強化は諦めました、はい。

水着ノッブや茶々らはほぼ本編そのままなので、柴田勝家戦までぶっ飛ばします。


乱入せし小影

飛ぶ鳥を落とす。正にこの言葉はカルデア家を如実に表していると言えよう。

 

カルデア家の進撃は留まることを知らず、本物信長の領地を手に入れたことで駿河の水着ノッブ攻略への土台を整えた。

 

駿河横断サマーライブを開催していた水着ノッブはかぶきノッブたちと共に対神性結界をもって暴れ狂うも、短期決戦を仕掛けたカルデア家の将らに鎮圧された。

 

ぶっ倒れる寸前まで、水着ノッブは敦盛の舞姿を崩すことは無かったという。あわれ……否、あっぱれロックンロールかな。

 

水着ノッブと情報を交え、そこへ現れた摩玖主のキャスターを名乗るサーヴァントとの会談を経る。

 

魔王信長が『この日本にある全ての命を滅ぼす』結末を目指していることを知らされたカルデア家は、近江へ進軍。軍勢は黄金の城を包囲する……のだが、カルデアのサーヴァントであった茶々登場。特攻を仕掛けカルデア家の将に袋叩きにされるのであった。

 

残るは魔王信長。カルデア家は総力を上げて安土へ進軍、魔王の軍勢とぶつかるのであった。

 

「と、ツラツラと並べてみたがなんじゃこれ」

「露と落ち お菓子と消えし 我がおやつ 近江の事も 夢のまた夢だし」

「ちょっと何時までしょぼくれてんですか。ノッブ、叔母ならなんとかしてください」

「後で菓子でもやれば落ち着くじゃろ」

「適当な扱いに茶々涙を禁じ得ないかも」

「そこ、静かに。ではマシュ」

「はい。これより柴田勝家討滅戦を開始します!」

 

魔王信長は強大。カルデア家を襲った柴田勝家といった豪将を抱える大軍勢を抱える大大名である。

 

まず抑えるべきは一歩ごとに力を増す柴田勝家。サーヴァントには対抗手段の無い足軽兵や微々たるちびノブ兵らは軍勢を相手取り、その間に進撃する柴田を将で攻撃する。そこを秘密の手札で押し通るというのが作戦内容だ。

 

「カカレェ……、カカレェイ……!」

 

地を踏みしめ、巨体が将らの前へと躍り出る。煮え湯を飲ませられた、そして越後のちびノブを消し去った者。

 

「行っくぜオラアアアッ!」

 

先槍は森長可。愛槍を十字槍、通称『解放形態』へ移行。その乱暴な剛打で柴田と真正面から打ち合った。

 

「カカレェ…!」

「うっはー!なんだよおっさん、やっぱり力強すぎんだろ!」

 

互いに火力の高いバーサーカークラスではあるものの、魔王信長から与えられる魔力で発動された宝具強化によって押され始めた。

 

しかし数ではカルデア家が勝る。土方が長可の槍に自身の刀を合わせ踏ん張り、沖田・李書文・景虎の3名が柴田の背後から鋭い連撃を見舞うことで押し返し、体勢を崩すことに成功する。

 

「今じゃ、畳み掛けろ!三千世界に屍を晒せ!『三千世界(さんだんうち)』!!」

「わりぃな柴田のおっさん!嗤え!『人間無骨』!!」

 

数多の銃撃と防御無視の残酷な一撃が柴田を襲った。領土進行の際に深手を負わせた宝具たちはしかし……。

 

「カカレェイィィッ!!」

 

石灯籠斬り

 

越後のちびノブを薙いだ一撃。しかしさらに威力は増していた。銃弾は全て弾かれ、唯一届いた人間無骨も溢れ出る魔力によって阻まれ、鎧を切り裂くに留まった。

 

「うははははは!ダメだこりゃ!オレの人間無骨もまるで効いてねぇ!」

「あの技、先のものより威力が…!あの頑強さも何です!?」

 

宝具強化による地力の底上げ。絶大な力をもたらすそれは多量の魔力を代償とするものである。バーサーカーの英霊は通常のサーヴァントよりも魔力を喰うが、その宝具は長期戦にも向かぬマスターには扱いずらいものであろう。

 

しかし、ここは範囲の際ではない。さらには魔力を補うのは魔王信長である。かつての主君より呼ばれ、魔王の絶大なる魔力を融通してもらう。さらには戦国の時代による知名度補正を欲しいままにしているのだ。

 

潤沢な質の良い魔力を行使できる今、宝具へ回しきっていた前回とは違い、最大の一撃へ込められる魔力量は桁違いなのだ。

 

「進めば進むほど力を増し、しかし宝具の効果が薄い時は宝具級の一撃がバカスカ飛んでくるって……」

「ご、権六ぅ!いつの間にチートじみた力持っとるんじゃ!?」

「カカレェ…!カカレェエエ!」

 

石灯籠斬り

 

第二撃。振りは強化の無い分遅い。しかし凄まじい轟音と共に衝撃波が放たれ、強制的に距離を離されてしまった。

 

また一歩を稼がれてしまう。正面切っての戦いでは、柴田の進軍を止めることは敵わない。

 

「ううむ、ちょっとピンチじゃね?」

「弱らせて手札を切る予定であったのに、これは骨が折れそうですね」

「カカレェ……、カカレェイ……!」

 

一歩踏み出すごとに地が揺れる。力が増幅されると同時に、その身体も大きさを増していく。

 

「……これは、土方の言った通り宝具を一斉に放ちましょうか」

「仕方ねぇ。もういっちょ行くぜえええ!!」

 

各自魔力を高め宝具展開の構えをとる。威圧感を強める柴田へぶつからんとしたその時であった。

 

「っ!?皆さん!上空に高エネルギー反応です!」

「なっ!?新手ですか!!」

 

 

「ノッッブァァアアアッッ!!!」

 

「ゴ…アァァアア!?」

 

空より閃光が一筋。皆が呆気に取られる中、柴田を爆炎が包んだ。この戦場にて初めて鬼柴田の苦痛の声が響く。

 

次いで立ち上る煙を吹き飛ばしながら、小さな影が戦場へと降り立った。

 

とてつもなくシルキー&キューティクルな白いちびノブヘアー。ちびノブの印たる帽子は無く、この世の諸行無常と取得されない有給休暇を憂いているちびノブアイが覗いている。

ダイナマイト寸銅なちびノブボディも健在だ。

 

「そ、そんな……消えたのでは無かったのですか…?」

「……ノブブ…」

 

口数も少なくその刀を柴田へと向けるナマモノ。越後のちびノブが、今一度戦火の中へ飛び込むのだった。

 




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