SPIDER-MAN ~Girls band party~   作:通りすがりのゴキブリ

16 / 20
リサ姉「……」

作者「……」

リサ姉「何か弁明は有るカナ?」

作者「…有りません。」

リサ姉「一応聞くけどさ、前の話の事でアタシが怒っている理由、解るよね?」

作者「ハイ。」

リサ姉「なんでアタシ、ユウに逃げられているの?」

作者「その…アレは…色々ユウ君も傷心中でストレスが溜まっていて……決してリサさんがヒロイン脱落って訳じゃなくて……」

リサ姉「ねぇ、ゴキブリ。この作品のメインヒロインの名前を言ってみて。」

作者「白鷺―――」

リサ姉「あ?」

作者「い、今井リサ様です。」

リサ姉「だよね~☆ でも次間違ったら…解るよね?」

作者「……」

リサ姉「返事!」

作者「は、ハイ…」





…辞めた理由知ってるだろ?

その日の昼休み。

 

午前の授業が終わった僕と海斗は食堂にて、昼飯を食いながら今日一日の予定について話し合っていた。

 

「それで? ヒーローの休日って何をすれば良いんだ?」

 

「何も難しく考える事は無いさ。スパイダーマンになる前、白鷺と付き合っていた時、休みの日は何をしていた?」

 

千聖と付き合っていた時…スパイダーマンになる前の休日の過ごし方か…

 

「うーん、科学の実験…とか?」

 

「…フッ…」

 

必死に考えて辿り着いた答えを言ってみたが、海斗はそれを聞いた瞬間、鼻で笑われた。

 

「おいなんだよ、なにも笑う事はないだろ。」

 

「いや、お堅い奴だって思ってな。プロの学者でも休日まで研究してる奴なんて殆どいないぜ?」

 

「いや、そんな事は無いと思うぞ。アインシュタインにホーキンス博士、歴史的な学者はみんな休日返上で研究していたと思うけど。」

 

「俺が言いたいのは歴史的学者の真似をしろって事じゃない、もっと…何て言うか他にあるだろ?」

 

他の事…研究以外の事…うーん…

 

 

「あるとしたら…千聖と何処かに出掛けたりしていた…かな?」

 

「あー…だったら白鷺を誘ったらどうだ?」

 

「いや、当日誘っても予定が解らない以上断られる可能性が高いし。…それに千聖と俺はもう別れているから…」

 

「あー、そっか…あの役立たずが…」

 

おい、海斗。最後小声で言ったみたいだけど聞こえていたぞ。人の元カノを役立たず呼ばわりするなよ。

 

「逆に海斗はどう考えているんだよ。」

 

「うーん…今井さんを誘ってみたら…って言いたい所なんだけど、今のお前にそれは酷だろうし…何だろうな…ほら、口で言い表すのは難しいけど…パーッとした事をすれば良いんじゃないか?」

 

「それはまた抽象的な…」

 

うーん…パーッとした事…か。

 

何だろうな…どうしよう、皆目見当もつかない。

 

「んー…うーむ…」

 

僕が頭を抱えているのを見かねた海斗は少し考える素振りを見せると、少し遠慮がちに口を開いた。

 

「…その…音楽とかは…どうだ? ほら、楽器とか弾いてさ。」

 

「…辞めた理由知ってるだろ?」

 

僕は肩を竦めて答える。海斗はそれを見ると、何処か少し気まずそうに訊いてくる。

 

「やっぱり…まだ引きずってんのか?」

 

「…ううん、あれからもう1年経ってるし、あの時の事はもう大丈夫だと思う。」

 

「じゃあ何で?」

 

「ほら…この力で結果を出しても…そのフェアじゃないだろ?」

 

そう、僕は蜘蛛に噛まれた時、身体能力と同時に頭脳も強化され、物事を一度見ただけで映像の様に脳内で記憶できる能力を手に入れた。俗に言う「瞬間記憶能力」って奴だ。その為、楽器やダンスなどもこの力のせいで一度見たら完全に再現し、習得できてしまう。

 

それを聞いた海斗は呆れた笑みを浮かべると、静かに溜息を吐いた。

 

「フェアじゃないって…お前なぁ…プロの世界でも、アマチュアでも、才能ってのは重要なんだぜ? 一度聞いただけで曲を演奏できる人間なんて五万といるし、お前の記憶力だって十分な才能だと俺は思うけど。」

 

「まぁ…才能が重要なのは言えてるけど…この力で楽器を一回で演奏しても…なんかズルしてるみたいで嫌じゃん?」

 

「演奏にズルも何も無いと思うが…それに今日に目的はお前のリフレッシュ…今日くらいは良いんじゃないか? 力の事とか、ヒーローの事を忘れて一人の男子高校生として過ごすのも。」

 

一人の男子高校生として…か…この1年、あまり考えた事無かったな‥‥

 

「そうだね…それも良いかもね。…じゃあ、今日はライブハウスに行って見ようかな。久々にスタジオで楽器弾きたいし。」

 

 

***

 

そして放課後。

 

「それじゃあ、ちょっと行ってくるね。」

 

「ああ、気を付けてな。」

 

「海斗、解っていると思うけど…」

 

「おう、街は監視カメラで俺が今日一日見ているし、何か事件が有ったらすぐに連絡する。だからお前は目一杯楽しんで来い。」

 

僕は荷物を纏め、街の事を海斗に一旦任せると、学校を後にするのだった。

 

 

***

 

その後、学校を出発した後。

 

「えっと…スマホの地図アプリだとこの辺だけど…」

 

現在俺はスタジオの貸出が出来る近くのライブハウス『Circle』へと向かっていた。

 

学校からスマホの地図アプリに従って歩く事約30分、結構学校から遠いが、生憎スタジオを借りれる場所がここしかないのだ。

 

「でも…ライブハウスなんて何時ぶりだろ…」

 

最後に行ったのはもう1年前か…あの時はスパイダーマンとしての力も無く、何処にでもいる高校生だったな…

 

内心一人で感傷に浸りながらライブハウスまでの道のりを歩む。

 

街の方は今の所何の問題も無い様だ。アプリからの通知も無いし、海斗からの連絡も無い。

 

それから3分も経たない頃、スマホのアプリで現在地と目的地が一致し、僕の肉眼でもCircleの姿が確認できる距離まで辿り着く。

 

「ここがライブハウス『Circle』か…」

 

そのまま入口に向かい、中に入ってみる。

 

何と言うか…外装も内装もネットに乗っていた写真より綺麗だし、何処か写真と違っている場所もある。…最近模様替えしたのだろうか?

 

でも全体的に綺麗だし、所々ぬいぐるみが置いてあって可愛らしい。

 

「あ、いらっしゃいませ。一人かな?」

 

すると受付と思われるカウンターから、『月島』と書かれている名札を付けた女性に声を掛けられる。

 

「はい。そのスタジオを借りたいと思って…予約とかしてませんけど‥‥できますかね?」

 

「ちょっと待ってね…あ、うん。一部屋だけ空いているみたいだし、借りれるよ。」

 

よかった…どうやら今日の僕は運が悪い訳じゃ無いみたいだ。

 

あ、でも一つ重大な問題が有った。

 

「良かった…その…楽器の貸出とかしていますか?今日楽器持ってなくて…」

 

「あ、うん。できるよ。それじゃあ…借りたい楽器はこの書類に書いてね。」

 

月島さんから書類を受け取りながら内心安堵する。

 

良かった…ここは貸出可能だったか…できない場所だったら一回家に帰って楽器取りに行かなきゃだし、無駄に時間を使う所だった…

 

えっと…借りる楽器は…取り敢えずエレキギターとアコースティックギターにしとくか。

 

「これで良し…」

 

「ハイ、確かに。貸出時間は2時間だね。場所はBスタジオ、時間になったら連絡するし、設備に不備があったら、部屋に備え付けられている電話で連絡ください。それじゃあ、楽器取ってくるから待っててね。」

 

「はい、ありがとうございます。」

 

時間分の料金を払い、楽器を受け取ると、僕は指定された部屋へと向かうのだった。

 

***

 

そしてCircle内、Bスタジオにて。

 

「よいしょ…」

 

僕は借りて来た楽器を置き、エレキギターにアンプやエフェクターを繋ぐ。

 

良く考えたらこうして楽器のセッティングをするなんて久しぶりだな‥‥そう言えば楽器始めたばかりの頃はアンプの扱いとか解らなくておじさんにセットして貰ってたっけ…

 

一弦ずつ音を鳴らしてエレキギターをチューニングする。因みにチューナーは使っておらず音を聞いて判断している。と言うかチューナー自体持っていない、一応おじさんが使っていたのは家に有るけど…そもそもアレって何の役割が有るんだ?

 

「これで良し…」

 

セッティングを終え、簡単なメロデイを弾いてみる。…うん…この音なら問題ない様だ。

 

さて、ギターをセッティングしたは良い物の、何の曲を弾こうか…

 

取り敢えず良く聞いている邦楽の曲でも弾くか。

 

「えっと…確かこうだっけ?」

 

僕は数日に見たアーティストの指捌きを脳内で再生し、実際その通りに左手を動かし、コードを弾いて行く。

 

良くこの曲のギターコードは難しいと有名だが、僕からすればそれ程難しいとは思わない。やはりこの力をお陰でもあるのか?

 

「こんなもんかな?」

 

一曲弾き終わり、ギターを抱えたまま一息吐く。

 

何と言うか…悪い気はしない。

 

世間で『カッコいいが演奏が難しい』と評判な曲を僕は脳内の記憶だけで弾いた。この力のお陰ってのも有るのだろうけど、一曲弾き終わった僕の心は何処か満足気で、充実感に満ちていた。

 

「……?」

 

暫く余韻に浸っていた僕だが、何処からか視線を感じ、ふと我に返る。

 

誰だ? スパイダーセンスが発現してないし害意を持っている訳じゃ無いみたいだけど…

 

何者か気になり、自分がこの部屋に入って来た出入り口にチラリと目を向けて見る。どうやらこの部屋の出入り口は一部がガラスになっているドアで、外側からも内側からもお互いの様子が見れるらしい。

 

そこに居たのは青髪で釣り目をしたキツそうな見た目をした花咲川の制服を来た女子生徒。

 

そう、昨日僕が…スパイダーマンが謝罪した人物。氷川紗夜がすんごい目でこっちを見ていた。




そろそろ別小説のヒーローについても決めたいと思います。


次回予告

遂に出逢ってしまった。

狂い咲く紫炎の薔薇

サッドネスメトロノーム

闇の波動がアレする黒っぽい堕天使

不動のスキルマ

そして‥‥ようやくヒロインムーブが出来そうで狂喜する慈愛の女神

次回「貴方…何者なの?」

作者が一番恐れていた事態、ユウはどう切り抜ける?!

ご感想お待ちしています。

よう実が原作のクロス小説の主人公ヒーローだれが良い?(最終選考…多分)

  • キャプテンアメリカ
  • ドクターストレンジ
  • ブラックパンサー
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。