SPIDER-MAN ~Girls band party~ 作:通りすがりのゴキブリ
作者が過労でぶっ倒れていたせいで執筆が停滞していました!
放課後、海斗の家にて。
海斗の家は父親が大企業の社長を務めており、非常に裕福な家庭だ。
その為、海斗の家は凄まじく豪華であり、僕達の様な一般家庭とは日にならない程の広さを持つ。しかもそれを別荘として幾つも持っているなんて…財力バケモノすぎるだろ…
週に2~3回、海斗の家に呼ばれてスパイダーマンに関する会議を二人で開催するけど、何と言うか…海斗の家の豪華さには何度見ても驚かされる。
「おい、聞いてるのか?ユウ。」
「ああ、ゴメン。何の話だっけ?」
思わずこの家を見て呆けていたせいで海斗に怒られてしまった。
「まったく…今日は今前話した問題の解決策を考える会議だろ?」
「ああ…そうだった…確か…警察の無線の傍受だけじゃ情報不足って点だっけ?」
「ああそうだよ」と海斗は首肯するが、やはり僕が家に見入ってしまっていたからか、少し不機嫌な様だ。
「悪い悪い、後でラーメン奢るからさ。」
「ラーメン三郎のにんにく油もりもり野菜マッタ―ホルンで頼む。」
はい、機嫌治った。うん、機嫌が悪くても大抵ラーメンで解決できるウチの相棒、チョロ過ぎる。
でもこんなにチョロ過ぎると、ヴィランとかにラーマン奢られて裏切られないか心配になるわ、まぁそんなことないだろうけど。
「解った、天地返し、失敗すんなよ。」
うん、意外とあのラーメン屋の量って多いんだよね、旨いけど油の量多いし、ぶら下がったり、スイングする前にアレを食べると、リバースする未来しか見えない。
閑話休題
「それで、情報不足の問題点だっけ? どんな解決策を考えたの?」
珈琲を啜りながら尋ねる。うん、何時飲んでも海斗の家で飲む珈琲は旨いな…やっぱり金持ちだから高級な豆を使っているのだろうか? インスタントの珈琲とは別の旨さが有る。
だが優雅に珈琲の香りを楽しんでいると、海斗は消臭スプレーを僕の顔に噴射して雰囲気をぶち壊してくれた。
「‥‥珈琲の香りを楽しんで優雅な気分になるのは後にしろ。」
「はいはい‥‥で? どんな事を考えた訳?」
「ふふ~ん‥‥まだ未完成だけど…こ、れ、だ、よ!」
優雅なコーヒータイムを邪魔されて内心イラつきながら、再びそう尋ねる。
すると海斗は助走を付けて顔面をぶん殴りたくなる程のドヤ顔を見せると、どこからかノートパソコンを取り出し、僕の前に突き付けた。
パソコンのディスプレイに写っている物は、何行もの羅列された英数字。
端から見たら何かしらの暗号としか思えないだろう、だが僕にはこの羅列された英数字が何なのか即座に理解できた。
「…これってアプリのプログラム?」
「YES!」
そう、これは携帯やパソコンにインストールできるアプリケーションのプログラム。しかもこの文字数の多さだと相当大規模なアプリになりそうだ。
だがこのアプリが情報伝達不足の解決策と何か関係があるのか?
「だが、海斗。一体アプリを制作してどうするの?」
「ふふーん…これはな、スパイダーマンに直接連絡し、犯罪も通報できるアプリさ!」
僕に直接で連絡できるアプリ、それを聞いた瞬間何となくだが海斗の意図が理解できた。
「なるほど…今までやっていた様に、警察の無線傍受だけじゃ、情報が足りなかったり、僕が通報を聞いて現場に着いても、『既に犯人に逃げられていた』と言う事もあったが‥‥このアプリを使えば通報した瞬間スマホのGPS機能により通報した者の場所を特定し、すぐその場に急行できる為伝達力不足を解消できる。更に無線傍受と併用すれば情報不足を解決できるって事か……」
「う、うん……なんか言おうと思っていた台詞全部取られちゃったけど…まぁ、そゆこと。」
成る程…僕にダイレクトで情報が伝わる連絡用アプリか…全く……このスーツと言い、毎回海斗の情報技術には驚かされるよ…ハッキングだけでなくアプリ制作とは‥‥それにこのアプリ…まだ未完成だけど相当なクオリティだぞ…
「アプリの名前はもう決まっているの?」
「いや…まだ決まっていないけど…お前はどんなのが良い?」
名前……スパイダーマンと住民達の架け橋となるアプリの名前…そんなの最初から決まっている。
僕の力が民間人の恐怖を招かないようにする事が出来る名前。
僕の…スパイダーマンの精神性が一般と変わらない事を示す事が出来る名前。
「…『親愛なる隣人』ってのはどう?」
考えた名前を発表する。だがそれを聞いた海斗は一瞬だけ目を見開くと、クスクスと笑い始めた。
「…え?もしかしてセンスなかった?」
「いや、俺も同じ名前考えていてさ。全く同じだったモンだから…つい……」
「え?マジ?!」
思わず僕も笑みを浮かべてしまう。
でもまさか海斗も同じ名前を考えていたとは‥‥やはりコイツとは気が合うのかな?
「まぁどうあれ、アプリの名前について話し合う必要は無いみたいだね。」
「ははは、違いない。」
そこから先は早かった。
僕もアプリ制作を手伝い、二人掛かりで作業する事であっという間にアプリは完成し、スパイダーマン連絡用アプリ「親愛なる隣人アプリ」は無事この日、実用化を果たしたのだった。
数時間後
リサside
バイトが終わり、練習も終わり、今日一日やる事が全て終わり、アタシは疲れた体を引きずりながら家に帰る。
「ただいまー。」
「やっと着いた」と内心呟きながら玄関を潜る、すると「あ、リサー、おかえりー」と台所で夕飯の用意をしているだろうお母さんの声が聞こえる。
お母さんに挨拶した後、そのまま部屋に向かいベッドに勢いよくダイブする。
「あー…今日も疲れた…」
学校生活とバンドを両立するのは大変だ、でも頑張らなきゃいけない。アタシが一番Roseliaの中で一番下手だから、皆の足を引っ張らない様にしなきゃ‥‥
でも今日は疲れた。
放課後バイト終わってすぐ練習だったんだから、もう体中くたくただ。
ベッドに寝転がりスマホでSNSを見る、そういえばこの前ひまりが餃子ポン酢とかやっていたケド…今日はどんなのを投稿しているんだろ…
ひまりのアカウントを検索し、今日の投稿を見ようとした時、アタシの手はぴたりと止まった。
「え?これって…」
アタシの目に留まったのは、ひまりが投稿したであろうSNSのつぶやき。
『「親愛なる隣人」アプリをインストールしたよ!これで何かあっても直ぐにスパイダーマンに連絡できるから夜遅い帰りでも安心安心!』
投稿されているつぶやきには、ひまりがスクショしたであろう写真が貼られており、その写真にはスパイダーマンの顔を模したであろうアプリのマークが書かれていた。
「親愛なる隣人アプリ…」
どうやら調べてみると、このアプリはスパイダーマンにダイレクトで連絡できる物らしい。
つまり何か事件や犯罪に巻き込まれた時、このアプリを持っていればすぐに彼を呼ぶことが出来ると言う事だ。
そう言えば同じクラスの小森ユウ君だったけ…確かスパイダーマンの知り合いらしいケド、このアプリの開発にも関わっているのだろうか?
でもスパイダーマンと連絡が取れるアプリか‥‥
って事はまたスパイダーマンと連絡を取って逢う事も…
頭をぶんぶんと振って、考えていた事を雲散させる。これは事件とかに巻き込まれた人が使ういわば緊急用の連絡アプリだ、アタシが考えているような個人的理由でスパイダーマンに迷惑を掛ける訳には行かない。
でも…このアプリを持っていれば、前みたいに事件に巻き込まれた時、もう一度スパイダーマンに逢えるかも知れない、アタシは心のどこかで淡い期待を抱えながら、この「親愛なる隣人アプリ」をスマホにインストールしたのだった。
ノーウェイホーム見て見ました。
いやー、一言でいえば神でしたよ。
ネタバレになるかも知れないので、あまり多く話せませんが、今回もトムホ可愛かったです。
ご感想等お待ちしております。
色々スパイダーマンの小ネタを挟んで来たけど、この中でどのオマージュを見てみたい?
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