月が導く異世界道中~二つ名の力を宿した少年は二度目の人生で異世界転移したようです~   作:JUDGEMENTReaper

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どうも、好きなモンスターはアオアシラの死神デス。

最近ウマに再燃しましてそちらに意識が引き離されてこの結果となります。

おまたせしまして申し訳ございませんでした。

今回は龍牙の能力の一端が判明します。

それではゆっくり見ていってね!

あ、そうそう初めてのAランクはオグリキャップでした。


第二話 蜃って貝でもあるし竜でもあるんだよ

ザッザッザッザッザッザッ…

 

 

龍牙「何もねえ…」

 

真「まじであの神、どこに落としたんだ」

 

二名「いや、神じゃない、屑だ、悪意の権化だ、存在してはいけない存在だ」

 

真「そこまで…いやそうだな…もうあれを神と呼ぶのさえ嫌悪感がする、それにしても暑い…なあ、冷気を操るのにとかなれないのか?」

 

龍牙「無理、一応いるにいるけど寒冷地に生息してる二つ名だから砂漠とかそういう所には適応できなくて余計体力消耗する、それにどう使う能力なのかわかってない以上発動条件もわからんし…」

 

真「そっか…、なら二名の前世でよくやってたっていうモンスターハンターについて教えてよ、多少紛らわせる事ができるかもしれないし」

 

龍牙「お、いいぜ、俺は昔からよくやり込んでいたからな、そういえば俺はいつも…あったあった」

 

真「何それ?」

 

二名がズボンのポケットから出したのは手帳、それも複数を取り出した。

 

龍牙「前世の事を忘れないように、絵とともに説明、生態や素材を含めて書いたりしてたんだ、これが小型モンスターの手帳、これが環境生物の手帳、これがアイテムでこれが中型モンスター、そしてこれが大型モンスターだ、武器の手帳と防具の手帳、アイテムのもあるぞ」

 

真「凄い量だな…」

 

龍牙「取りあえず、この小型モンスターから見てみな、一つ見るだけでも面白くなってくるぜ」

 

真「うん、ありがと」

 

 

それから夕暮れへ…

 

真「凄いな…、よくここまで覚えてるものだよ」

 

龍牙「まあな、ていうかお前もよくここまで読み込んだな、昔からてっきり俺は弓か時代劇位しか興味を示さないと思ってたぜ?」

 

真「見てたら面白くなってのめり込んじゃっただけだよ、それに絵も上手いし」

 

龍牙「これでも前世の学校では美術評価は小中高5だったからな」

 

真「そういえば、前世何歳まで生きてたんだ?」

 

龍牙「42」

 

真「よんじゅ!?…かなり年齢高かった…」

 

龍牙「なら何歳だと思ってた?」

 

真「21…」

 

龍牙「前世がこの歳でも好きなもんは好きだってことだよ、それでもそこまで若いと思われるのは悪い気はしないな」

 

と初日こそ楽しく話し合うことができたが…

 

 

 

早3日…

 

龍牙「………………」

 

真「………………」

 

モンハンについても語り終え、出来ることといったら退屈しのぎの手帳のみ、ほとんど何も喋る事なく時が過ぎていった。

 

「誰かに会いたーい!!、ここ3日何もやることが殆ど無いもん、普通イベントとかあるよね!?こうなる前に!!」

 

龍牙「そりゃ無理な話だ…、あの汚物にここに送られたんだ俺たちゃ勇者でもなんでもないからな、言いたかないんだがいわば島流しされたようなもんだ」

 

真「そっか勇者じゃなくなったんだ、俺らみにくいアヒルの子だったから…」

 

 

「ケテ……、ダ……カッ」

 

真 龍牙 ピクッ…

 

真「龍牙…」

 

龍牙「ああ、俺も聞こえた…」

 

 

真 龍牙「!、こっちだ!!」

 

二人は声の聞こえた方向へと一直線に駆け出した、二人共このなにもない状況には堪えられないからだ、そのお陰で聴力も格段に跳ね上がりその助けを求める声が聞こえたと言っていいだろう。

 

「タ、タスケテー!」

 

真「はい、喜んでー!!」

 

龍牙(真…よほど精神的にやばかったんだな…って、お?)

 

助けの声の主のいる場所へとたどり着くとそこには、双頭の狼と、神聖そうな衣服に身を包んだオークの女性がいた。

 

龍牙(声の主はこのオークの女性だな、んでこのオルトロス?かなんかに襲われてるという感じか、んま、取りあえず)

 

龍牙「お嬢さん、少し下がってな」

 

「ナ、ナニモノダ!!キサマ!!、ジャマスルノカ!!」

 

真「ども、僕は人間のマコト!!」

 

龍牙「同じく、人間のリュウガ!!」

 

真 龍牙「今後とも宜しく!!」

 

「ハ、ハヤスギ___」

 

 

 

 

 

 

真(えっ)

 

龍牙(ふぁっ?)

 

双頭の狼に蹴りを放った二人は一瞬のうちに頭が混乱した、それは傷一つつけられなかったからということではない、寧ろその逆、顔に放った蹴りはやすやすと粉砕し血の花火を上げたのだ。

 

ズザザザザザ…

 

真(えっ?、相手魔物でしょ?、いくらなんでもこれはおかしくない?)

 

龍牙(たしかに強くなってるけどさ…なあミラ様)

 

真(うわっ…、や…やっちゃった?)

龍牙(ここまで強くなるか?、普通)

 

「ヒイイイイッ!!」

 

真「あっ」(3日ぶりの他との会話チャンスが!超低確率のレアイベントが!)

 

バギッ!!

 

この惨状を目にし、怖がったオークの女性が逃げようとしたが真の咄嗟にでた手がオークの女性が逃げる左にある岩に叩き込まれ岩に罅が入ってしまい余計恐怖を煽ってしまった。

 

真「あー…はじめまして?」

 

「ヒィイイィッシャベッタァアア!!、ナンデヒューマンガ(オーク)トハナセル!?、ヒューマンニモ「テイマー」ガイルノ!?」

 

真(ていまー?何それ??、もしかしてこの世界……普通は魔物と話せないの!?)

 

龍牙(テイマー…なるほどそういう能力があるのか、だけどこれに関しては設定作っといたほうがいいな…ああくそ…こういうことなら事前から作っておいたほうが良かった)

 

それぞれ思うことがありながらも先に口を開いたのは真だった。

 

真「ていまー違う!僕は怪しくない温和で優しい意味ワカル?」

 

龍牙「これ見てそれ言える?」

 

真とオークの女性はその惨状をチラ見する

 

「ウソダ、ウソ、ゼッタイオンワチガウ」ガタガタガタ

 

「わざとじゃないんです、ゴメンナサイゴメンナサイ ヒェー直視できない」

 

龍牙「はあ…変わりに俺が話すから」

 

真「ごめん…」

 

龍牙「気にすんな、あー…突然驚かしてしまってすまなかった、それとさっきのあなたの問だが私としてはよくわからない、私と彼は気づいたらここにいた、所謂記憶喪失でね、宛もなく彷徨っていたんだ、覚えているのは私達の名位で先程の攻撃に関してもまだ自分らの力を把握してなかったから起きた、所謂事故なんだ、そしてこのとおりだ、信用してくれるだろうか」

 

「…ワカッタ、タスケテクレテアリガトウ…シンヨウシマス」

 

龍牙「すまない、ありがとう」

 

真「ヤッターーー!!」

 

何とか二人は彼女の信用を勝ち取ることができたようだが実際のところなのだが、完全には信用を勝ち取る事はできていなかった。

 

実際の所

 

   1:逃げる

 はい  →無理

 

   2:戦う

 はい  →もっと無理

 

   3:彼の言ってることは理にかなっている?

 

 はい  →ある程度は  無い

 

   4:取りあえず信用してみる

 

      →はい

 

といった感じなのである、いいえ?そんなものは無い。

 

真「取りあえず無事で良かった!、僕ら実は3日も迷ってるんだけど、どっちに行けば人に会えるか知らない?」

 

「イエ…近クニヒューマンノ村ハアリマセン、ココハ《世界の果て》ト呼バレル不毛ノ荒野デス…ヨ?」

 

真 龍牙「…………………………」

 

真(…あいつ本当に世界の果てに飛ばしやがった…)

 

龍牙(水蒸気爆殺…いや、違うな…咆哮で鼓膜破ってから、岩穿で骨の髄まで粉砕し鎧裂で四肢を少しづつ切り裂くか)

 

「ア、アノドウカシマシタカ?」

 

龍牙「…あ、あぁすまないそんなところにいたのかとちょっと放心状態になっていた」

 

エマ「アア…ソウイウコトデシタカ、エエト…ソレデ、【マコト】サマト【リュウガ】サマデヨロシイデスカ?、私ハハイランドオークノ【エマ】ト申シマス」

 

真「えっ何で名前…あっそういえば名乗ってたか、うん、僕は真、因みに17歳、彼は龍牙っていって僕と同い年なんだ、宜しくね、エマさん」

 

龍牙「宜しく」

 

エマ「17歳!、私モ同ジ17歳デス!」

 

真「へえ!、奇遇だね!、そういえばエマさん(ハイランドオーク)の集落はこの近くなの?」

 

エマ ピタッ「…………………………」

 

真のその言葉にエマは口をつぐんだ

 

真「えっ、何?もしかしてエマさんも迷子なの?」

 

エマ「…イイエ…ワタシハ…私ハ【蜃サマ】ニ棒ゲラレル生贄トシテ神山ニ向カウ途中デシタ」

 

真(まだ町や村にもついていないのにイベントフラグきたー!、しかも中ボス戦のバトルイベントっぽい感じだ)

 

エマ「何故私タチガ蜃サマノオ怒リヲ買ッタノカワカラナイノデスガ…ココ数年村ガ深イ霧ニ包マレ作物モロクニ実ラナクナリ、半年ニ一度神山ノ主デアル蜃サマニ若イ娘ヲ生贄ニ差シ出スコトデ霧ガオサマッテイマシタ」

 

真(そしてその今回の生贄がエマさんの番と…)

 

エマ「アッデモコンナ土地デスガオ祭リナドモ催シタリシテ、トテモ良イ村ナンデスヨ!、父ガ族長ナノデ色々手伝ッテマシタ!!、ソウダ!コノ先ニ神山ニ至ル身清メノ場ガアリマス、私の仲間モイマス【リズー】カラ助ケテイタダイタオ礼ニヨロシケレバソコデ旅ノ疲レヲ癒シテクダサイ!」

 

龍牙(強い子だな…、これから生贄になるというのに気を強く持って、さっき怯えさせてしまった俺らにも優しく接してくれる、…助けてやりたいな…………………………それにしてもだ…なんと言えばいいのだろうかこの展開、異世界に飛ばされ、襲われていた女性を助ける、そしてその女性は俺らと同い年で族長の娘で生贄に、そして極めつけにはこの背後に花の幻覚を見せてくる、…うん、これヒロインフラグ臭が凄い

 

 

 

 

 

 

それと

 

 

 

この件なんかきな臭いな)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エマ「ここで暫くお待ち下さい、あそこが身清めの場デス、中ノ者に事情を話してきますノデ少々オ待ち下さイ」

 

真「うん」

 

龍牙「わかった」

 

エマが離れた後

 

龍牙「なあ真」

 

真「どうしたの?」

 

龍牙「一つ気になることがあるんだ、エマの話してた件について」

 

真「えっ、もしかしてエマさんが僕らを騙してるとか!?」

 

龍牙「違う違う、エマさんは信用してる、俺が話したいのは【蜃】と呼ばれる奴の影響による霧の話についてだよ」

 

真「ああ…エマさんが生贄になるって話のやつか…それがどうかしたの?」

 

龍牙「妙だとは思わないか?、何もせず平穏に過ごしていたのに、唐突に霧が包み込んだ、そして生贄を授けるとピタリと霧は止む…かはわからんが、唐突に怒る事などあるか?、エマさんやその親の族長の人柄…オーク柄?を聞いてみるにそうとは言い難い、なにかきな臭いものを感じるんだ、もしこれが当たってたらこの一件、第三者が関わってる可能性がある」

 

真「えっ!?それって…」

 

エマ「お待たせしました、話ガつきまシタのでどうゾ中へ」

 

龍牙「了解です、真、この話は後でな」

 

真「う、うん…」

 

エマ「?」

 

エマさんに案内された先にいたのは、エマさんよりも一回りも二回り大きなオークやエマさんと同じように髪があり似た身長のオークが結構いた。

 

龍牙(男性と女性の体格差か?…凄え差だな)

 

そう感じながら石机の前に座っていると、エマさんが食事を出してくれた。

 

エマ「洞窟の備蓄なので大したものではありませんが…」

 

真「いえいえ!」

 

龍牙「こちらとしてはありがたい限りです」

 

そう言い、俺達は3日ぶりの食事にありついた。

 

龍牙(ありがたいな…肉やスープが染み渡る…やっぱ食事って最高だな)

 

 

ヒソヒソ…

 

龍牙(ん?)

 

「【ヒューマン】は凶暴で欲深く極めて残忍な種族と聞くが…イメージと違うな」

 

「いや…あの外見、亜人の血が混じってるのかもしれん」

 

グサッ

 

龍牙(悪かったな…っていうかこの世界の人間はそこまで顔立ちが良いのか?…いやあり得るか、あのあの有害放射線物質()のことだ、さぞかし美形しかいないんだろうよ…俺の顔、個人的にはいい顔だと思うけどな少し男の渋さがあるような感じだと思う…あ、渋さか?有害放射線物質()が貶した理由)

 

そう思っているとオークの後ろで女性のオークが鎧を浮かび上がらせ運んでいた。

 

真「!?、エ、エマさん、鎧が浮いてる!!」

 

エマ「!?、えっと、はい、日常で使う運搬用の魔法です」

 

龍牙「日常…エマさんも魔法使えるのか?」

 

エマ「…真様たちは使えないのですか?荒野(あんな場所)にいたのに?」

 

龍牙「ほら、いったろ?記憶がそこまでないと」

 

エマ「ああ、そうでしたね」

 

真「その…よかったら魔法、教えてくれないかな?」

 

龍牙「俺からも頼む」

 

エマ「ええ、私で宜しければ教えます、…真様達は不思議な方ですね」

 

数分後

 

 

 

エマ「ではまず基本のブリッドから、________ブリッド」

 

ポッ

 

そう呪文を詠唱するとエマさんの手から火球が現れた。

 

エマ「この呪文は魔力に属性や変化を加えるための物で魔力で魔法を発言させる鍵のような物です、オーク言語ではないので理解するのは少し難しいですが…」

 

龍牙(…ん?)

 

真(難しい?)

 

エマさんが言ったことに俺たちは疑問を抱いた、なぜなら、オークの言語と同じようにこの呪文自体普通の言語に聞こえたのだから

 

龍牙「いでよ炎の核となる火種

真 「いでよ炎の核となる火種

 

ボウッ!

ゴウッ!!

 

真「わっ!できた!」

 

龍牙「俺もだ」

 

エマ「えっ!!」(信じられない…一回目で成功してしまうなんて…)

 

エマ「そ、それでは次に炎の弾をイメージして目標物に…

 

ボンッ!

 

____このように飛ばせば成功です」

 

真「おお〜…よし、それじゃあ」

 

龍牙「やってみるか…」

 

二人は目を瞑りイメージする。

 

真(イメージ…野球のボールくらいで…)

 

龍牙(炎の弾…よしあれでいってみるか…)

 

 

真(飛べ!)

 

ギュオッ、ドゴッ!!

 

真「やった!できた!、龍牙は…って何それ!?」

 

真やエマ達が見たのは炎の弾だがただの弾ではない、それは現代兵器の筆頭、【銃】の弾だったのだ、それも対物ライフルの弾だ、ただ、その場にいる者たちにはそれが何なのか真も含め知る由もないのだが

 

龍牙(イメージを固めろ…弾速、威力、貫通力…ここだ!!)

 

龍牙はイメージを固めるとおもむろに手の形を銃の形に変え

 

龍牙「…発射!」

 

それを発砲した。

 

ドッ!!、ガオン!!

 

龍牙「…ふう、できた…ん?どうした?」

 

真「いや…壁が…」

 

龍牙「壁?、あっやべ!」

 

龍牙が放った方向を見るとそこには一直線上に溶けてできた岩の穴ができていたのだ。

 

龍牙「あー…エマさん…すまん、イメージしすぎた、威力とか弾速とか貫通力とか…」

 

エマ「いえ…大丈夫です…それにしても真様も龍牙様も少し教えただけでできてしまうなんて、真様達の現在のレベルはいくつなのでしょう…」

 

真「レベル?、レベルなんてものがあるの?」

 

エマ「はい、あっそうだ!確か昔ヒューマンが落としていったレベル判別紙が…、あっちょうど2つほどありました!、あの強さでこの天才的な魔法の習得速度、おそらくレベル200…いえ300はあるはずです!この紙を掴んでみてください」

 

龍牙「ああ、どうも、真、お前からやっていいぞ」

 

真「うん、わかった」

 

ギュッ

 

真が紙を握る、すると徐々に色が現れていった。

 

真「おおっ、青…より薄いな、水色?」

 

エマ「あら?そんなはずは…」

 

周りは何かどよめいている

 

真「こ、これってレベルいくつなの?」

 

エマ「え、ええと…その…ね、念の為に龍牙様もお願いしても宜しいですか?」

 

龍牙「あ、ああ…」

 

エマさんに促され俺も握ったが結果は俺も

 

龍牙「水色…だな」

 

エマ「そんな…嘘でしょう…」

 

真「あ、あのそれで…レベルは?」

 

エマ「え、ええ…と、真様達のレベルは…1…です」

 

真「…………………………」

龍牙「…………………………」

 

エマ「…あの…よかったら他の魔法の呪文もまとめておきましょうか」

 

真「…うん、ありがとね…」

 

龍牙「あ〜…エマさん、なにか顔を拭くものを貸してやってくれ」

 

エマ「あっ…はい…」

 

と夜も過ぎていったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エマside

 

 

エマ「…はっ」

 

いけないいけない…呪文のリストをお渡しした後そのまま寝てしまったんだわ…

 

エマ「真様…龍牙様…?」

 

しかし目覚めたエマの周囲には二人の気配は無かった、そこでエマは近くにいた男のオークに尋ねる。

 

エマ「ねえ、真様達はどちらに?」

 

「あのヒューマン達でしたらエマさんにこれをと言付けて出ていかれましたが…」

 

エマ「手紙?」

 

「はい、こちらです」

 

受け取った手紙を見る、その瞬間エマの顔は青く染まり上がった。

 

エマ「そんな…なんてことを…!いけません真様、龍牙様!!」

 

「エマ様!?」

 

エマは急ぎ走り出した、何故なら手紙にはこう書かれていたのだから。

 

エマさんへ

 

昨日はありがとう、呪文のリストと用意してくれた装備や保存食を貰っていきますね。

感謝の気持ちと言ってはなんですが僕と龍牙で蜃というのをなんとかします

                   真 龍牙より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主人公side

 

荒野を駆ける二人、目指す先は恩人…いや、恩オーク達を困らせる蜃と呼ばれる怪物の住処だ。

 

真「一宿一飯の恩義ってやつだよね」

 

龍牙「ああ、礼にもなるし、一戦になった際にちょっとした練習にもなるどちらにしても恩返しになるからいいもんだ」

 

そういう話をし真はブリッドで炎を出し龍牙はそれを見ていた。

 

真「やっぱり口で詠唱しなくても出せるな、でも相変わらず月読様からもらった能力はどう使えばいいのかわかんないけど…」

 

龍牙「まあしょうがないさわからないもんはわからないんだからな…、でもまあ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

使えるんなら使ってみたいな手始めに彼奴に変身…なんつって」

 

そう、その彼奴といったその二つ名を思い浮かべた次の瞬間だった。

 

カッ!!

 

真「うわっ!?、龍牙!?」

 

龍牙「うおっ!?」

 

龍牙の体が光だしたのだ、その光は赤黒くまるで長年の戦いの果てに染み込み続けた深く濃い血の色だった。

 

そしてその光が消え、真が龍牙の方向を見たとき

 

真「龍牙!、だいじょ…っ!?」

 

真は言葉を失った

 

龍牙がいたそこには大きな熊がいた、いや、大きな程度で済む話ではない、その巨体は優に3倍、もしくはそれ以上あるだろう、そしてその手の甲や爪、毛、そこには度重なる命懸けの闘争からできたであろう赤黒い姿と鉄のような匂いが鼻を突き刺す。

 

そして真は数日前から龍牙から見せてもらったあの手帳からそれが何なのか、なんと呼ばれているのか鮮明に思い出した。

 

真「紅兜…」

 

「何が…、え?この姿は……なるほど…そういうことか」

 

真が驚いていたその時、野太いような重低音の声が聞こえた、その声の主はなんと紅兜だった

 

そしてその声を発した紅兜を真は知っていた。

 

真「龍牙…なの?」

 

龍牙「おう、姿形が変わっても、俺は龍牙だぜ」

 

真「びっ…びっくりした~…」

 

龍牙「いや〜…悪いな、まさかこんな方法で変身できるなんてな…」

 

真「一体、どうやったの?」

 

龍牙「ん〜…簡単に言えば、なりたいっていう意思と何になるかで変身したのかな…、実際、紅兜を思い浮かべながら変身なんて言っちゃってるし」

 

真「なるほど…じゃあ僕もそういうふうにやってみるよ」

 

龍牙「そうしてみろ、…と言いたいがその前に…その炎を先に何とかしたらどうだ?」

 

真「え?、あっ!そうだった!、それじゃあ…確かイメージで魔法の形を変えられるから…やっぱり僕ならこれだ」

 

そう言うと、真の手に浮かぶ炎の球はその形を変え弓と矢へと変わった。

 

龍牙「お、やっぱり弓道(それ)か本当に神がかっているからな…お前の腕前」

 

真「そうかな?、そう言ってもらえると嬉しいな…、よし………………………」

 

龍牙(…流石、恐ろしいほどの集中力…存在感が消えたり現れたりしてるな…今度俺も居合いと狙撃の練習で集中力でも鍛えようかな…流石に腕が鈍っちゃ不味いからな…)

 

真「…………………………」パッ

 

真が炎の矢を放つ、その矢はかなり先にある門に見事命中した。

 

真「うん、上出来だな」

 

龍牙「……………………やっぱ、上手いな真は」

 

真「あ、あはは、ありが「ところでなんだが」えっあっうん…」

 

龍牙「俺達が向かってる先は蜃の住処で合ってるよな」

 

真「う、うん、そうだね」

 

龍牙「で、今真が打って中てた矢なんだが、何に当たってるかわかるか?」

 

真「えっ、あっ…」

 

龍牙「どう見ても門だよな」

 

真「うん…」

 

龍牙「蜃の住処、あそこだよな」

 

真「うん…、多分というか絶対あそこだ」

 

龍牙「で、だ、俺の見間違いであればいいんだがあの矢何かデカくなってないか」

 

真「ほんとだ__

 

それは真が言おうとした次の瞬間だった、龍牙の言った矢がデカくなってきている、その通りなのだ、まるで破裂寸前までデカく膨らんだ矢は

 

 

ドゴォォォォン!!

 

そのデカくなったとはいってもその門の柱の幅より小さなサイズからは想像もつかない大爆発を放ち門を粉砕した。

 

龍牙「真」

 

真「…はい」

 

龍牙「今度からはああいった建造物とかでかいものよりも人くらいの大きさのものを狙いなさい」

 

真「返す言葉もございません…、ってヤバい!門はともかく生き物とかいたら大変だ!」

 

龍牙「はあ…、乗れ真」

 

真「う、うん」

 

紅兜へと変身した龍牙はその背中に真を乗せ門のあった場所へと向かった。

 

 

 

真「うわあ…」

 

龍牙「こいつはひでぇな…ん?」

 

龍牙の見た方向、そこから焦げた内に青い肌を持つ角が生えた下半身のない知性を持っていそうな生物が出てきた。

 

「お…のれ…貴様…オークの手の者か…ハイランドオーク共を…吾等が傘下に加える為に…蜃の名を…騙った…作戦だったが…まさか…貴様のような化け物を仲間に加えていようとは…な…」

 

真「ストップストップ!あんたもう喋るな!この状態で喋れるのも凄いけれど!ってか騙る!?あんた達が蜃じゃないの?」

 

「クク…ク…愚かな…奴らも早まったものだ…住処を荒らされたのだ蜃の怒りも現実のものとなろうよザマア…ミロ…」

 

そう言うとその魔物は塵となって消えてしまった、そしてそれと同時に

 

真「あれ…霧…?」

 

龍牙「…っ!?」

 

ズゥ…ン…

 

突然起こった、地鳴りに真と龍牙は振り向く、その先に見えたものに一人は言葉を失いもう一人はそれを見て相方に若干の怒りを覚えた。

 

龍牙「真」

 

真「うん…」

 

龍牙「あとでついでに一回拳骨やるから覚悟しとけ」

 

真「…はい、そういえばなんだけどさ」

 

龍牙「なんだ?」

 

真「蜃ってさ、でっかい蛤の怪物だったよね」

 

龍牙「確かにそうだが、真は知らないみたいだな」

 

真「え?」

 

龍牙「蜃ってな?、龍の名でもあるんだぜ?」

 

二人の見えた先、そこには巨大な東洋の姿をした龍がこちらを見据えていた。

 

龍牙「奴さん…やる気まんまんか…やるしかねえな…」

 

 

 

 

 

 

続く




いかがでしたでしょうか

蜃戦は次回となります。

今回は龍牙の情報を説明します。

二名 龍牙 男 年齢 17歳 (今世)

二葉 獣吾 男 年齢 42歳 (前世)

二名家の次男、兄と妹がおりどちらも美形のイケメンやイケジョの中で龍牙は毛色の違うシブメンの顔をしている。

龍牙の家は実践型の剣術などを行っており抜刀術や槍術双剣術など様々な術を学んでいた、龍牙の個人的な趣味でサバゲーをよくやっておりショットガンやライフル、スナイパーライフルなどを好んで使っていた得意な武器はスナイパーで命中精度はかなりのもの。
実は前世では存在感が恐ろしい程低く半径50センチ以内にいても気づかれ無かった事もあり、徹底して空気になる様に集中をすると存在し生きている事自体気づかない程の隠密ができ、学んでいる抜刀術にそれを応用して誰にも見られることのない不可視の斬撃を出すことに成功した、しかし兄からの「なんか自分から空気になるって悲しくないか?」と言われた事には普通に傷ついた。
龍牙の書いたモンハンの手帳は全て一人で作成したもので前世を忘れることのないようにということも合わせて作成した。
転移後の肉体はそのまんまモンハン以上の肉体と聞いたときはかなり嬉しかった模様

性格は少し怒りやすく、しかし怒らないときは冷静、落ち着きやすいが完全にスイッチに入ったら誰にも止めることはできない程キレる、洞察力はかなり高く地獄耳で理知的、心理学に長けている、かなり世話焼きで前世も今世も後輩とか妹とかには優しく真も対象に入っている。
何かしら行うときはいつも余裕を持って行動するように心がけている(スイッチに入ったときを除き)
運命を嫌い自由を好んでいる。

…といったところでしょうか。

それでは次回もゆっくり見ていってね!!
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