その日、世界の滅びがやってきた日のことを覚えている。
小説とか、ゲームとか、そういった物語では、世界の人口の何割の人間が亡くなったと言われるが、実際のところはそんな数を数えている暇なんてなかったようだ。
正直、何が起こったのかなんて全くわからなかった。
筋肉質の体に黒い服を来た
そこから、学校中が阿鼻叫喚に陥った。自分も、何かを叫ぶようにして、そこから逃げ去り、気がついたら家のベッドに潜り込んで、ガタガタと震えていた。
不幸中の幸いと言ってよかったのか、家族が無事だったのが救いだった。少なくとも、その日は。
それから数日が経って
あるいは、その日以来、
もう少し、あともう少しだけはやく理由がわかっていれば、家族は死ななかったのだ。
どうして、そのことに思い至らなかったのか。
談笑していた友人は、殺される直前、何かに気がついたかのようにふと表情を変えたのではなかったか。
目の前で、母が、父が、妹が、
かろうじて2回目を生き残り、その後の数回も死なずに済んだ人間が、まだかろうじて生きているインターネットを通じて情報を発信している。
すでに、人類は僅かな数を残し滅びてしまったのだから、その僅かな人間が原始時代よりはマシな生活を送ることになるだろう。
もう、自分は疲れてしまった。家族がいない自分がこれ以上生きたとして、何の意味が有るのだろうか。
これから、自分は、盛大な自殺をするつもりだ。奴らへの嫌がらせも込めて、盛大に死んでやるのだ。
「来いよ……。俺を殺してみせろよ……! 家族と同じみたいに! はは、はははははは!」
ああ、やはり、音が聞こえた。そういうことだったのだ。
デデーン!
これを読んで笑った人、アウトー!