進撃の巨人2~名もなき兵士という名の悪魔~   作:Nera上等兵

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13章 多大な代償を支払って振り出しに戻ったがマイナスしか永遠に残らない時代
151話 回想9-8 組織づくり


末端の兵士というのは、上官から理不尽に罵倒されるなど待遇が最悪である。

それどころか、最近では巨人との戦闘に駆り出されるので戦死する可能性がある。

ただし、椅子にふんぞり返って兵士を罵倒する下士官や士官も別の苦労をしている。

 

 

「……もう少し手心というものはないの?」

「持ち運べる分だけ運びました」

「せめて分類してくれない?ごちゃ混ぜになってるじゃない…」

 

 

憲兵団の旅団長だったお偉いさんに化けるフローラは目の前の書類の山を見て質問をした。

それに対してケニーの副官であったトラウテ・カーフェンは辛辣な言葉を投げかける。

別に書類自体を見るのは苦では無いのだが、せめて分別して欲しかったのが本音だった。

 

 

「本当によろしいんですか?我々を部隊に編成しても?」

「むしろ、あなた方が居なかったら兵団の創設なんてしないわよ」

 

 

憲兵団、駐屯兵団、調査兵団に続いて新たな兵団の創設にフローラは頭を悩ました。

「ぼくのかんがえたさいきょうの兵団」と考えるのは誰でもできるが実行はかなり難しい。

中央第一憲兵団を丸ごと管理下に置いたフローラだったが、それでもやるべき事は多い。

物資、武器、弾薬、馬、兵舎など用意しないといけないし、なにより厄介なのが…。

 

 

「そうですね、今から兵士を巨人と戦えるようにするのは大変ですね」

「めちゃくちゃ他人事に言うじゃない?ちょっとは考えてくださいまし」

 

 

巨人との戦闘ができる兵士の訓練が完了するまでにどれだけの資金と時間がかかるのか。

少なくとも駐屯兵団第一師団精鋭部隊クラスまで鍛えるのに最低でも5年はかかるだろう。

そんな暇などないし、そもそもハンジ・ゾエが交戦せずに巨人を処刑する新兵器を提案した。

だから今更、巨人と白兵戦を行なえる部隊を作るのは非効率であった。

 

 

「それを考えるのは上官の仕事ですから」

「あっそ」

 

 

歯に衣着せぬ発言にフローラはうんざりしたもののカーフェンの言う事は正しい。

末端の兵士は、上の命令だけ聞けば良いが、士官クラスになると、こうして頭を悩ませるのだ。

将軍や参謀から無理難題を押し付けられて下士官や班長格から文句を言われる中間管理職である。

上には上の苦労があるのだが、今回の件は前例がないので本気で頭を悩ます事となった。

 

 

「それにしても、よくクロルバ区を守る駐屯兵団第三師団を吸収できましたね?」

「まあ、連隊長以上の方々に兵団政権の席を紹介しただけなんですけどね」

 

 

クロルバ区とは、トロスト区の北西に位置する城壁都市である。

以前、ウォール・ローゼの領域で巨人の群れが出現した際に大騒ぎになった場所でもある。

当時は、南のトロスト区と西のクロルバ区の間にある壁が破壊されたと推測されていたのだ。

しかし、クロルバ区周辺は戦闘になる事は無く部隊が無傷で維持されている。

そこにフローラは目を付けた。

 

 

「出世できるとはいえ…そんな簡単に守備隊を掌握できるもんなんですか?」

「あら、知らないの?駐屯兵団は、同じ階級でも地域によって格差があるのよ」

 

 

フローラは、クロルバ区を管轄していた連隊長以上の高級士官に政権にある席を紹介した。

すると、あっさりと彼らは女将校に化けるフローラに部隊を押し付けて王都に向かってしまった。

その様子を目撃したカーフェンは、あまりの衝撃に声が出なかった。

それについてフローラに質問すると彼女はあっさりと階級に格差があると告げた。

 

 

「また後で言うけど駐屯兵団は1000人規模の“連隊”が基礎単位になっているのはご存じよね?」

「さすがにそれは分かります」

 

 

駐屯兵団の総兵力は3万人ほどであるが、連隊単位で構成されているのが基本編成だ。

ただし、これにはかなり裏がある。

 

 

「だから無駄に連隊長が多いのよね。特に各城壁都市に最低でも4人居るのはどう思う?」

「確かに数が多いですね。そんなに必要なんですか?」

 

 

最近、発行された【防衛白書】を見ると駐屯兵団の連隊長は80人以上居るそうだ。

更に上の階級である旅団長でも25人居るというのを見る限り、明らかに高官の人数が多い。

これはフローラが訓練兵団を卒業する直前の情報であり、実際は戦闘で発生した戦死者も含む。

ただし、それでも1000名の兵力を率いる権限がある連隊長が80人もいるのは可笑しかった。

 

 

「これは、各城壁都市に居住する民衆を徴用する分も含んでいるからこうなっているのよ」

「全く必要な役職に見えませんが…」

「ユトピア区での決戦でエルティアナ監査副長が【拡大動員】をした例が分かりやすいかしら」

 

 

捕らえたアニの居場所はユトピア区とアルミンがベルトルトに告げた結果、戦場になった。

ユトピア区はウォール・ローゼの北、つまり人類活動領域の最北端となる。

もし、そこが巨人に陥落させられると南に位置するオルブド区に侵攻してしまう。

オルブド区で戦闘が起これば必然的に王都にも被害が出るのは明白であった。

 

 

『ウォール・シーナに巨人を向かわせる訳にはいかない。どんな犠牲を払っても死守せよ』

 

 

そこで当時のエルティアナ女史は、民間人を4千名ほど動員し、ユトピア区に向かわせた。

その4個大隊の総司令官は、ピクシス司令と同格のジークフリート司令であった。

そして臨時に作られた大隊を指揮していたのが、無駄に多いと揶揄される連隊長たちである。

 

 

「滅多に動員なんてないんだけどね」

「私も4年前に実施されたウォール・マリア奪還作戦しか聞いた事がありません」

「前回の動員は、敵が攻めて来ると分かっていたからできたものですから」

 

 

本来であれば、無駄に数が多い連隊長は、城壁都市に居住する民間人を指揮するはずだった。

それが上手く行かなかったのは、シガンシナ区やトロスト区における戦闘で判明している。

無駄に多い連隊長職が形骸化しているのは、誰の目から見ても分かり切っていた。

つまり、真面目に後方で仕事している連隊長と地方の連隊長では、格差が出てしまうのだ。

 

 

「なるほど、事実上、左遷させられた連中が出世できると分かって管理を放棄したんですね」

「トロスト区、カラネス区、ユトピア区と戦闘が続いたからね。家族の事も考えたのでしょう」

 

 

南のトロスト区、東のカラネス区、北のユトピア区と相次いで戦闘が発生し、犠牲者が出た。

唯一無傷であった西のクロルバ区を守護する高級士官たちは『次はここだ…』と思ったのだろう。

エルティアナ女史に化けるフローラが政権の席を紹介したら、あっさりと全員が喰い付いた。

そのおかげでフローラは、クロルバ区を守護する駐屯兵団の部隊を掌握できたという訳だ。

 

 

「これからどうするんですか?さっさと命令を頂きたいんですが?」

「分かっていると思うけど次は人間相手じゃないのよ?逆になんでそんなにやる気なのよ」

 

 

鉄仮面と評された女憲兵の態度にフローラは疑問に思った。

ケニーの副官であった彼女は、彼の夢を叶える為に活動してきた。

しかし、自分の部下になったのに未だにやる気があるのが逆に疑問があったのだ。

 

 

「結局やらないといけないからです。いつ巨人が壁を破って私たちを滅ぼしに来るか分からない。そんな無意味な世界で、無意味な人生に意味を見出す為に私は貴女の下についただけです」

「『この世界を盤上ごとひっくり返す夢』……それがわたくしに可能だと思うの?」

 

 

カーフェンの人生は、灰色と自嘲するほどにはつまらなかった。

そんな彼女が変わったのは、特殊部隊に配属された時に出会ったケニーがきっかけだ。

彼が語った【大いなる夢】が現実味が無さ過ぎて逆に興味が出たのだ。

ケニーと交流があったフローラもある程度は知っているが、彼の遺志を継承したつもりはない。

 

 

「牢獄でつまらない人生を過ごすはずだった我々の手を取ったのは貴女じゃないですか」

「ふふふ、世界はひっくり返せないけどこの壁社会の常識を覆すくらいはやりたいわね」

 

 

しかし、カーフェンからすれば、フローラは新たに夢を与えてくれた存在であった。

薄情な関係に見えるかもしれないが、彼女なりの信頼を向けられたフローラは笑って答えた。

 

 

「ではどうしますか?」

「関係者を集めて今から作る組織について相談しましょう」

 

 

ここでフローラが全部決めてもいいのだが、残念ながらそんな技量は無かった。

自分より長く兵団に勤めている高官の話を聴いてこれから作る組織について考える事にした。

さすがに優秀な事もあり、カーフェンはあっさりと関係者を会議室に召集した。

 

 

「皆様、お忙しいところお集まり頂き誠にありがとうございます」

 

 

あまりの速さに内心でビビりつつフローラは、会議を開催する事となった。

ここに集められたのは、中央台地憲兵団の班長以上か、編入した駐屯兵団の関係者。

 

 

「ラナイ、書記をお願い、ここに私が内容を書くから記録として残して頂戴」

「りょ、了解です!」

 

 

そしてラナイ・マクロンに化けるミーナ・カロライナが書記を務めた。

さすがに最近まで調査兵団の二等兵だった彼女は、会議の重苦しさに圧されていた。

それでも、フローラが黒板に書いた内容を丸写しする仕事をこなすつもりだ。

 

 

「今回の会議であるが、この場で新たな兵団の組織図及びに具体的な運用まで決めさせてもらう。諸君らも何度も会議に来るのは億劫であろう?ここで討論してさっさと決めようではないか」

 

 

エルティアナ元監査副長にして憲兵団の元旅団長の声を真似するフローラは会議を始めた。

アニにそっくりな声と口調で話すせいでミーナも少しだけ親友の顔を見てしまう。

緑色の外套にあるフードを深く被って顔面を包帯で巻いている親友は、いつになく怖く見える。

 

 

「まず新たな兵団の創設経緯に関して簡潔に語らせてもらう」

 

 

フローラは自分が率いる予定の関係者に新兵団創設理由を語る事となった。

これは、前もって情勢や状況を伝える事で会議の進行に支障が出ない様にする為だ。

 

 

「昨今、壁社会を取り巻く環境は急激に変化しており、特に今年になって今まで培ってきた常識が崩れ去り、新たな秩序と概念、そしてなにより新たな王が誕生しようとしている」

 

 

もうじきヒストリアが女王になろうとしている。

今まで王政府の高官たちの操り人形であった王家が、今度は兵団政権のお飾りとなる。

レイス卿としては認めたくない状況であるが、これが一番革命の代償を抑える手段であった。

 

 

「そんな新時代を迎えようとしている民衆は、我々に対して壁外領域の奪還という使命を与えた。もちろん、5年前に失われた人類の領土を奪還するのは当然の事である」

 

 

5年前にベルトルトが変身した超大型巨人がシガンシナ区の外門を蹴破り巨人を侵入させた。

そして混乱に陥った隙をついてライナーが変身した鎧の巨人が内門を体当たりでぶち抜いた。

この際に発生した瓦礫がフローラの両親を潰して彼女は、その衝撃で記憶の大半を失った。

それと同時に鎧の巨人に強い憎しみで感情が支配されて絶対に討伐すると誓う事となる。

 

 

「だが、ただでさえ相次ぐ戦闘と内戦で各兵団の信頼と兵力を多く失ってしまった。民衆に対して前政権と違いを見せたい兵団政権は、『半年以内にウォール・マリア奪還』を掲げた」

 

 

偽りの平和でも100年近く人類を存続させた王政を武力で革命を起こした兵団は正当性がない。

そこで兵団政権は、前政権の悪行をことごとく公開し、前政権との違いを次々と打ち出した。

特に失われた人類の領土の奪還は、誰もが求めている事である。

だから兵団政権の高官たちは、最前線の部隊や現場の意見を無視してとんでもない目標を立てた。

 

 

「我々は必ず半年以内にウォール・マリアの奪還をします!!」

 

 

王政府は、初代レイス王の意思があり、壁の外は禁忌となった。

レイス王に特権を与えられて便乗した貴族たちは、その意思を継ぐ事となった。

そのせいでウォール・マリアを失っても奪還は消極的であった。

そこで兵団政権は、民衆に支持される為にその禁忌を破って民衆が望む事を言い出した。

 

 

『バッカじゃないの?上の連中は何を考えているの!?』

 

 

最初にフローラがそれを知った時、兵団政権は本気で狂っていると思った。

【壁の外は危険である】というのは、調査兵団の犠牲によって裏付けられた常識である。

故に誰も壁の外から出ようとしないし、調査兵団の兵力は激減して遠征できる兵力は居ない。

 

 

『そんな兵力を出せるなら出してみなさいよ!』

 

 

エレンが硬質化を使いこなせるおかげで穴を塞ぐ膨大な資材は必要ではなくなった。

ただし、調査兵団は内戦の元凶とされて実際に駐屯兵を100名以上殺害している実績がある。

駐屯兵団も3つの師団が殺し合うほどに混乱に陥っており、遠征用の兵力を抽出できない。

つまり、駐屯兵団の兵站に寄生する形で存続する調査兵団は遠征ができなかった。

だからフローラは、やれるもんならやってみろと思っていた。

 

 

『新たな兵団なんか作れるワケないじゃない』

 

 

遠征用の兵力も無いのに新たな兵団など作れる訳が無い。

無理やり命令で動かそうにも兵団同士の仲が険悪であり、下手に動かせない。

それをどうするのかと思っていたらエルティアナに全部押し付けられる形となった。

本物のエルティアナは、下半身不随で動けないのでフローラに全ての責任を押し付けられた。

それでもフローラは、先人たちの努力を無に帰したくないので目の前の部下たちに語る。

 

 

「ここで気付いた者も居ると思うが、我々は壁外勢力に対抗する兵団を創設するのだ」

 

 

各兵団には、それぞれの役割と目的が存在している。

フローラがこれから創設する兵団の役割は、壁外勢力に対抗する兵力である。

 

 

「そう、我々の目的は、これ以上壁社会が脅威に脅かされない様に積極的に脅威を排除する事だ」

 

 

これが調査兵団との差である。

あくまでも壁の外を探索し、様々な情報を収集して人類に貢献するのが目的だ。

巨人との戦闘はむしろ避ける兵団であり、フローラが作る兵団とは別の存在となる。

 

 

「駐屯兵団が【人類の盾】であるならば、我々は【人類の矛】となる!これは絶対に遵守する!」

 

 

今まで王政府は、防衛戦闘教義(ドクトリン)を採用していたが、これからは侵攻戦闘教義(ドクトリン)も必要となる。

 

 

「守るだけでは大切な物を失ってしまう。それを防ぐ為の兵団をこれから作るというのが経緯だ。もう二度と壁の外からやって来る脅威に怯えない為にも、貴公らの協力が必要だ!さあ、諸君!!意見を出し合って次世代の子が安心して暮らせる世界を作れる兵団を考えようではないか!」

 

 

そしてその尖兵となるのは、自分たちだとエルティアナ女史に化けるフローラは語った。

割とアドリブで力強く発言する彼女の言葉に誰もが黙って聴いている。

ひたすらにフローラが黒板に書いた内容を書き写す音以外は、会議室に響かなかった。

 

 

「…と、熱く語ったが、ここで質疑を取る。疑問があるなら挙手をしたまえ」

 

 

会議の進行役のフローラは、ここで全てを決めれる権限がある。

しかし、自分が独断で行うと大惨事になりかねないので他者の意見も欲しかった。

素朴な質問を期待するフローラは、まだかまだかと質問を待つ。

 

 

「はい」

「カーフェン、何か疑問点があったか?」

 

 

ここで無表情に挙手したカーフェンに内心で感謝したフローラは彼女を指名した。

 

 

「【壁の外の脅威】と言いますが、具体的に何と戦い続ければいいのでしょうか?」

 

 

850年まで壁の外に居た人類は全滅し、巨人が支配する領域しかないというのが常識だった。

しかし、壁の外にも巨人化能力者が暮らせる場所があると判明した。

少なくとも、カーフェンが言う【壁の脅威】というのは、この事を示す。

 

 

「壁社会に脅威となる存在全てだ」

「つまり、壁社会に仇をなす不穏分子も含むという事ですか?」

 

 

この時点では、壁の外には自分たちよりも高度な文明を築いている人類が居ると知らなかった。

だからむしろフローラは、脅威は壁の外どころか壁社会に脅威を与える存在も敵だと定義した。

実際、内戦が起こっており、武力で政権を奪取できた以上、武力で政権を覆す事になるだろう。

 

 

「その通りだ、ヒストリア殿下を支持する民衆、そして彼らから政権の運営を任された兵団政権に脅威となる存在が事を起こす前に全て排除するのが、新たな兵団の役目さ」

 

 

フローラの手は既に血で汚れている。

質問をしてきたカーフェンを筆頭に中央第一憲兵団出身者たちも大半が血で汚れている。

中にはマルコの様に純粋に王を守る為に志願した者もごく少数であるが混じっている。

だが、これからは積極的に手を血で汚さなければならない。

なにせ内戦という実績から統制を緩めれば、人は隣人を容易に殺すと分かってしまったから。

 

 

「他に疑問は?」

「では」

「グランツ、貴公もあるのか?」

 

 

ひとまずカーフェンの質問を返答したフローラは更なる質問を求めた。

彼女の期待に応える様に今度は対人立体機動部隊でもカノン砲を運用していた班長が挙手をする。

速やかにフローラは彼の名を呼んで質問を求めた。

 

 

「いくらなんでも特権があり過ぎて兵団政権に目をつけられるのでは?」

「良い質問だ、グランツ!私もその事について語ろうとしていたところだ」

 

 

要するにフローラは、中央第一憲兵団がやっていた仕事も新兵団の任務に含めようとした。

ところが、兵団政権と前政権の狗である中央憲兵は相性が最悪過ぎて行動を監視されている。

それなのにこんな権限を与えられたら兵団政権が黙っていないのではとグランツは語った。

もちろん、フローラはそれを想定しており、発言前に気付いてくれた事に喜んだ。

 

 

「あくまでも壁社会に潜む不穏分子は、厳密に調査した兵団政権の命令によって対処する予定だ。だから我々が独断で排除する事は無い」

 

 

そう答えたもののフローラは、当分の間はそれが無理だと分かっている。

むしろ、この兵団を支援して反乱を起こそうとする勢力を知っていた。

旧政権で甘い汁を吸った旧体制の貴族や商人どもは狡猾であり、すぐには尻尾を出さない。

 

 

『少なくとも、わたくしの情報網と能力で排除しますけど…』

 

 

できるだけ早めに排除したいフローラは建前を告げたが、彼女自身は守る気はない。

兵団政権から左遷させられたエルティアナを演じて反政権派の隠れ蓑になる気だった。

そして闇に隠れていた不穏分子を一掃してから兵団政権の命令に従うつもりだ。

その後も兵団政権に潜む敵などの話題が出て来たフローラはその度に返答した。

どんどん黒板が文字で覆われていき、ミーナは涙目で必死に文字を記録する羽目になった。

 

 

「次は、兵団の戦術と戦略について語らせてもらう」

 

 

さすがに正体不明な敵を妄想で語るのも限界だったのでフローラは次の話題を出した。

新たな兵団の目的は、壁社会の脅威を事前に排除する事である。

その次となれば、必然的に戦術と戦略の話題となる。

 

 

「だが、戦略を語る前にまず我々がどんな任務をするのか。貴公らに聴かせてもらおう」

 

 

新たな兵団の目的は分かった。

じゃあ、どんな任務をすればそれが達成できるのか。

それを個人だけで決めるには限界があるのでフローラは会議出席者に任務内容の案を出させた。

 

 

「ラナイ!君ならどんな任務をする?」

「え?」

 

 

急に飛び火したミーナはびっくりしてエルティアナに化けるフローラを見る。

親友がどんどん不機嫌になるのが見えて慌てて彼女は返答をする。

 

 

「情報収集です!」

「どうやってそれをするのか聞かせてくれないか?」

「え?ええ?」

 

 

ところが、更に質問をされてミーナは硬直してしまった。

いきなり難題の質問をされてしまいミーナはどう返答するべきか迷ってしまった。

さすがに意地悪な質問だとフローラも思ったのか助け舟を出した。

 

 

「なるほど、合図や仕草で情報収集をするのか。確かにスパイを想定する必要があるな」

「え?」

「では、暗号も作成しないといけないな」

 

 

口をパクパクしていたら、フローラは勝手に話を進めた。

そしてミーナの隣に居た人物を指名し、同じ質問を繰り返す。

質問する人物の階級によって質問内容を掘り下げたりと彼女なりに工夫はしていた。

さきほど書いていた内容を全て消したはずなのに黒板はまたしても文字で埋まった。

 

 

「諸君らのおかげで戦略を作る事ができる。ここで感謝を申し上げる」

 

 

赤色のチョークを持ったフローラは、質問を返した人物全員に感謝していた。

すぐに必要となる要素について赤色の枠で目立たせていく。

 

 

「戦略を練るには目的を達成する要素が必要だ。私が重要だと思う要素を強調した」

 

 

フローラは、赤色のチョークで戦略に必要な要素をまとめた。

あれだけ案を出したのに兵站、情報伝達、作戦、効率化、開発の5個に絞った。

 

 

「まずは兵站だ、壁の外で任務を行なう事が多い以上、これが一番重要となる」

 

 

他の4つは、現場の判断で変える事ができるが、兵站だけは事前に変更はできない。

 

 

「我々はどうしても遠征が多くなる。だから最悪の場合、遠征地で駐留する事もあるだろう」

 

 

まず、巨人との戦闘が多くなる関係上、騎兵による機動部隊が兵団の中核となる。

…はずなのだが、あえてフローラは巨人と交戦する部隊を兵団の中核にする気は無かった。

 

 

「残念ながら騎兵に持たせられる物資は極僅かだ。しかも遠征記録などほとんど残されていない。それを実証する為にお手元にある赤い紐が結んである資料を拝見してもらいたい」

 

 

フローラの指示によって全員が机の上に置いてある資料を手に取った。

赤色の紐で結ばれた資料の表紙には、『兵団白書』*1*2と書かれていた。

 

 

「うわ……あっ…」

 

 

ミーナは表紙にクロード・デュヴァリエ教官のフルネームを見て思わず声を出してしまった。

そしたら周りから注目されてしまったので汚れを拭くフリをして文献を見つめた。

 

 

「まず論文の3ページの捲って『調査兵団』の内容を拝読して欲しい」

 

 

とりあえず、フローラは部下となる自分全員に論文を読ませた。

10分ほど時間が経った時、内容を全員が読んだと判断して口を開いた。

 

 

「壁外調査を行なっている調査兵団の組織図について簡潔に書いてあっただろう?ここで違和感を覚えればいいのだが、分かりにくいので私も内容を書くとしよう」

 

 

フローラは論文に書かれた調査兵団の組織図に書かれた内容を黒板に箇条書きで記していく。

内容は以下の通りである。

 

組織図

・調査兵団は、1個調査兵団で運用されており、300名の騎兵で構成されている。

・内訳は、団長1名、分隊長4名、先任班長1名、班長8名、看護兵6名、給与係(班長兼任)5名

・馬医師5名、兵士270名 ※ただしこれらは、あくまで定数の話である

 

指揮系統

・団長が指揮継続不能になった場合、もしくは兵団を分割する場合は、分隊長がそれぞれ指揮する

・兵団は1班から10班に分けられて班長が統率を行なう

・それぞれの班長は、4名の分隊長によって指揮される

・それぞれの団員には替えの馬が用意されており、600頭の馬が定数である

 

 

「ここで書いた事は忘れていい。班長以上の死傷率が高いせいで班長心得が30名も居たしな」

 

 

フローラが調査兵団の入団した時は、これより少しだけ兵力が少ない規模であった。

ただし、第57回壁外調査で女型の巨人が暴れたせいで陣形の右翼を担当した第二分隊がほぼ全滅。

その後も、巨人化能力者との戦闘やエレン奪還作戦でほぼ第三分隊しか生き残っていない。

むしろ、同じ訓練兵団出身の同期が全員生き残っているのが奇跡なほどである。

 

 

「問題なのは、ここだ」

 

 

・先任班長が指揮する1班は、教皇偵察を行ない常に隊に先行して巨人を発見する役目がある

・8~10班までは補給物資を積載した荷駄隊 ←ここが重要

 

 

「これを見て何か変だと思わないか?」

「2班から7班までの情報が抜けているという事でしょうか?」

 

 

フローラの問いにクロルバ区の正門を防衛する班長が発言した。

 

 

「それもあるが、書類の文面を見る限り、全ての部隊が出撃してるのだ」

「何か問題でも?」

 

 

当時でも教育を受けている時に思っていた事だが、フローラが問題視は…。

 

 

「通常、兵団に所属する兵力全てを投入するなどあり得ないのだよ」

 

 

戦闘をしない憲兵団はともかく駐屯兵団では、絶対にありえない組織図だった。

単純に駐屯兵団の兵力が3万名も居るとかの問題ではない。

 

 

「つまり、デュヴァリエ氏は、意図的に調査兵団が駐屯兵団の兵站を頼っていると記していない。後方要員無しでどうやって壁外を遠征するというのだ?」

「それは…」

「ちなみにこの荷駄隊は、ウォール・マリア奪還作戦の布石として補給拠点に設置する物資を運ぶ部隊であって、調査兵団が壁外で活動する物資をほとんど積載していない」

 

 

要するにフローラが言いたいのは…。

 

 

「調査兵団は、王政府の陰謀で絶対に遠征が失敗する兵站計画を運用していたという訳だ」

 

 

ここで参謀のグスタフが気付いたようだ。

さすがにここまでヒントを出せば、その分野に長年携わった彼なら気付かない訳が無かった。

フローラは彼の発言を聴きながら過去の記憶を思い出していた。

 

 

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フローラは第57回壁外調査を開始してカラネス区を出た直後に荷駄隊を援護した。

ミケ分隊長率いる第一分隊で構成された救護班と行動を共にした彼女は思った事がある。

あの荷馬車には、遠征用の物資がたくさん入っていると当時は本気で思っていた。

実際は、人類と敵対する勢力を嵌める罠であり、巨人を捕獲する装置が積載していた。

 

 

『なるほど、今回の作戦は、巨人化能力者を嵌める為にあんな部隊編成だったのね!納得したわ!でも、過去の記録が気になるから調べましょう』

 

 

エルヴィン団長が行なった作戦に感心したフローラは過去の記録も気になった。

なので作戦が終わった後、フローラは過去の記録を漁るとびっくりする事実が書かれていた。

 

 

『はあ?』

 

 

最後に遠征したのは、かつてお世話になったキース教官が団長時代に率いた時であった。

現地に拠点を設置し、最前線基地を作ろうとしたが、巨人の襲撃で失敗に終わったそうだ。

フローラが不思議に思ったのは、その程度の補給物資を置いてどうする気だったのかという点だ。

 

 

『いや、何百回、いえ何千回、往復を繰り返す気だったのよ!?』

 

 

調査兵団は、巨人が追いかける速度より早く移動しなければならない。

だから騎兵は、資材を抱えて移動するとその分、補給物資は減らさないといけない。

故に最初から絶対に破綻する計画をあのキース教官が実行に移したという事実にびっくりした。

そしてフローラの興味は、元より破綻した計画で実行に移した理由に移った。

 

 

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「この文献に記された調査兵団を支援するならば、同規模の補給隊が最低でも6個は必要だろう。いや、その補給部隊を守る部隊も必要だから補給隊とは別に4個連隊の兵力が必要になるな」

 

 

エルヴィン団長時代に調査兵団の戦略と作戦が大きく変わる事となった。

事前に巨人を発見する事で戦闘を極限まで避ける事で遠征を成功しやすくしたのだ。

長くても半日も満たない遠征作戦であれば、それで充分だった。

 

 

「エルティアナ様、結論を教えて頂けませんか?」

 

 

さすがに長引く会議に疲れが見えた中隊長に質問されたフローラは結論を述べた。

 

 

「私は1000名ほどで構成される【連隊】を作るつもりだが、実際に巨人と交戦する役目の兵士は多くても80名に抑える。それ以外は全員後方要員としたい」

 

 

そもそもリヴァイ兵士長みたいに単独で巨人を討伐できるのがおかしいのだ。

その技能を教えたところで100名が覚えようとしても多くて1割未満しか使い物にならない。

更に実戦でその大半が戦死するのでまともに訓練する方がおかしかった。

そこでフローラは、砲兵を含めて巨人と交戦するのは80名程度の定員にする気だった。

 

 

「い、いくらなんでも少なすぎませんか?」

「では、貴公らに問いたい。半年以内にウォール・マリアを奪還しないといけないのに壁外環境に慣れない兵士にどれだけ資金と時間を投入できる?個人的な意見であるが、私は無駄だと思う」

 

 

巨人の数を減らすのはどうすればいいか。

ハンジ・ゾエが設計した自動巨人討伐装置で巨人を減らして討ち漏らした巨人を討伐すればいい。

誰よりも巨人を討伐してきたフローラだからこそ、人力で巨人を討伐するのを嫌がった。

 

 

「ああ、勘違いしてもらいたくないのだが、砲兵隊や偵察要員も含めて80名だ。それ以上の兵力で遠征したところで補給などできやしないからな。残りは後方要員とする」

 

 

フローラは既に部隊運用を決めていたが、部下となる人材に意見を求めた。

もはや、100人単位で訓練させる気など毛頭なかった。

 

 

「さて、休憩をしよう。そうだな。今から30分後に着席をしてくれ」

 

 

とりあえず2時間続いた会議を中断させたフローラは休憩を命じた。

大半の人材は、会議室から出てトイレに行ったり、気分転換に外出した。

その間に死にかけているミーナに質問した。

 

 

「ラナイ、ここまでの記録はできた?」

「な、なんとか…」

 

 

さすがに慣れない事で疲れたのかミーナはぐったりしていた。

 

 

『それが正常よね…』

 

 

フローラは短剣型立体機動装置の開発を王政と打ち合わせするなど嫌ほど会議をやった。

そのせいで無駄に経験が豊富なのでミーナの姿を見て決意した。

 

 

「次の話題からは、別の人に書記を任せるから安心しなさい」

「あ、ありがとう…」

 

 

普段なら身だしなみとか乙女の仕草についてフローラを注意するミーナが…。

机に突っ伏してダラダラしている姿を見て本気で疲弊しているのが分かった。

やはり、ミーナが居ないと常人の限界が分からないフローラは彼女に感謝している。

 

 

「さて、さっさと会議を終わらせる為に次の話題を書かないとね」

 

 

会議をできるだけ早く終わらせる事にしたフローラは黒板に創設する兵団の詳細を書いた。

 

 

----

 

 

【兵団の案】

・創設する兵団は、連隊規模とする あえて各兵団より格下の部隊とする

・連隊は、遠征部隊と後方要員の2つに大きく分かれる

※後方要員も遠征した部隊に物資を届ける役割がある

 

 

遠征隊の案

※遠征部隊は8名から20名の分隊で構成される

 

・機動隊

第一騎兵隊、第二騎兵隊、第三騎兵隊

 

・砲兵隊

第一砲兵隊、第二砲兵隊、第三砲兵隊

 

・工兵隊

工兵班 【駐屯兵団第一師団の工兵部隊を勧誘中】 

 

・看護隊

看護班 多くて4名か?一応、上と掛け合って増員要請中

 

 

後方要員の案

※後方要員は、従来のクロルバ区防衛任務と補給部隊の2つに分ける

 

・クロルバ区防衛中隊

5個小隊で構成 詳細は後で決める

※駐屯兵団第三師団に所属する兵のみで構成される

 

・補給3個中隊+特殊補給分隊

第一補給中隊 主に最前線にいる遠征部隊に物資を届ける 

第二補給中隊 主に遠征の道中に拠点や物資を設置する

第三補給中隊 主に壁内からクロルバ区に物資を掻き集める任務が主流

 

特殊補給第一分隊、特殊補給第二分隊 交代制で遠征部隊に追随する

 

その他の案も募集!

 

 

「まあ、こんなところね」

 

 

黒板に案を書いて時計を確認したら休憩時間が終わるまで5分しかなかった。

慌ててトイレに向かって用を足して何食わぬ顔で会議を再開する事となった。

この日、フローラは連隊の基礎部になる組織づくりを行なった。

かなり苦労したもののその分、彼女は存分に自分が創設した組織を活かせる事となった。

 

 

-----

 

 

ウォール・マリアの壁上に建てられたプレハブ小屋でフローラは昼寝をしている。

調査兵団に回想話を続けて疲れて寝た彼女は未だに過去の記憶を夢として見ていた。

 

 

「むにゃむにゃ…」

 

 

ウォール・マリア奪還作戦に投入した部隊は以下の通りである。

 

 

・トロスト区出発時

第二騎兵隊、第三騎兵隊、第一砲兵隊

 

・密かにトロスト区から離れた場所で出撃して道中で合流

第二砲兵隊、工兵班、特殊補給第一分隊、百雷試験運用班、督戦隊(主に自分たちの部隊の監視)

 

・超大型巨人の群れを掃討後に合流

特殊補給第二分隊 

 

代わりに特殊補給第一分隊が生き残った調査兵団の構成員10名をトロスト区に護送

生き残った部隊の内、半数をトロスト区に撤退

フローラは半数の部隊をシガンシナ区の内門にある壁上で陣形を展開

3日後に特殊補給第一分隊と交代し、フローラ隊はトロスト区に撤退した

 

 

「そーなのーほきゅうはだいじなのー」

 

 

酷い目に遭ってトロスト区に帰還したフローラに待っていたのは感謝の言葉ではなかった。

夢のせいで記憶が飛んだが、特に彼女は気にしない。

むしろ、あのムカつく野郎の顔を思い出して寝顔が険しくなった。

 

 

「速やかにシガンシナ区の防衛をせよ!これは絶対だ!」

「お待ちを!外門の穴を塞いだ以上、巨人はウォール・マリアの領域に侵入してきません!」

「お前たちの任務を忘れたか?速やかに防衛任務をこなし、巨人を掃討せよ」

 

 

名も知らぬ憲兵団の連隊長に命令されたフローラは、そいつを本気で殴り倒そうと思った。

しかし、ウォール・マリア奪還作戦の功績を調査兵団に譲った以上、頷くしかなかった。

 

 

『さすがに補給はしてくれるはず…』

 

 

最前線の部隊に物資を届けてくれると思ったフローラの期待は裏切られた。

兵団政権は、頭に響いた声と集団幻覚症状でパニックになった民衆を抑えるので精一杯だった。

よって、フローラは自分の部隊だけで補給までしないといけなくなった。

 

 

「いっそ、もう一回、兵団政権を武力で打倒しない?」

「フローラ、貴女疲れているのよ」

「そうね、さすがに問題発言だったわ」

 

 

内門以外は瓦礫しかないシガンシナ区を壁上から見下ろしたフローラは問題発言をしてしまった。

傍に居たミーナは、心配そうに声をかけたが、マジでフローラは反乱しようかと思った。

自分が作った連隊は、その部隊だけで活動できる様に創設した為、なんとか活動できている。

しかし、自費でシガンシナ区守備隊を運用する事になったフローラは苛立ちが止まらない。

 

 

「あいつだけは、ヒストリア女王陛下にチクって左遷させてやるわ」

 

 

とりあえず、ムカつくだけではあの憲兵団の連隊長を始末できなかった。

そこでフローラは、ヒストリア女王を使って彼に合法的に復讐するつもりだ。

4日後、彼が中隊長に降格して貴族の護衛の顧問になったと聴いて笑う事となる。

 

 

「久々に笑ったわ」

「なんで?」

 

 

あの憲兵が貴族の護衛の顧問となったと聴いてフローラは親友に本音を告げた。

全く意味が分からないミーナは、どういう事なのか訊ねた。

 

 

「だって、名誉職に縛られたって事は二度と出世しないのよ」

 

 

顧問になったら二度と栄転はしないだろう。

逆にアドバイザーがどうやって旅団長に出世できるのか知りたいくらいだ。

というか、そうする為に無駄に階級が下がったので彼の士気は激減で間違いない。

 

 

「わたくしたちを馬鹿にした代償よ!おっほっほっほ!」

 

 

フローラは高笑いするくらいしかストレスを発散できなかった。

 

 

「久々に貴族の令嬢みたいな高笑いを聴いたよ」

「……この高笑いって結構恥ずかしいのよ」

 

 

エリクシア家の令嬢としての記憶が戻ったフローラは、あまりいい気分ではない。

前世の記憶が今の自分の記憶を上書きされた様で本気で気持ち悪かった。

 

 

「そーなのー」

 

 

更に記憶が飛んで今度はフローラは別の夢を見る。

調査兵団が知る事は無かった強力な協力者たちが自分たちを支えてくれた。

 

 

「みんなゆうしゅーだったのー」

 

 

机の上で涎を垂らして寝言を告げたフローラは夢を見続ける。

まるで今まで活動した時の事を思い出す様に…。

 

 

*1
クロード・デュヴァリエ (849) 「兵団白書」 『防衛白書103』総統局隷下王立図書館出版 pp. 1-4。

*2
※本当はここに進撃の巨人の原作者の名が入る『進撃の巨人 OUTSIDE 攻』 講談社出版。

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