進撃の巨人2~名もなき兵士という名の悪魔~   作:Nera上等兵

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3話 頼むから囮になって死んでくれ

エレン・イェーガーは困惑していた。

全ての元凶、超大型巨人に向かっていったのは覚えている。

熱気を帯びた蒸気を噴出されて空振りしてしまい、うなじを削ぐ事ができなかったのは確かだ。

だが、蒸気が晴れるとどこにも大型巨人の姿は見えなかった。

 

 

「おい!エレン!超大型巨人を討ち取ったのか!?」

「違う!逃げたんだ!5年前の様に!あとちょっとだったのに!」

 

 

やっと念願の1つである超大型巨人を討ち取れるところだった。

逃がしたせいで、また同じ出来事が発生するという事に彼はプレッシャーに潰されそうになる。

コニーの発言通りに討伐できたらここまで空しくなる事はないだろう。

 

 

「何言ってんだ!オレ達は、動けなかったんだぞ!よく動いた方だ!」

「そうよ!死者無しで5体の巨人を討ち取ったのよ!頑張った!そう頑張ったよ!」

 

 

そんなエレンの心境を察してミーナとトーマスはフォローを思わず入れた。

落ちこぼれと自覚しており、1週間に1回報告会を開いて協力した結果、兵士になれただけだ。

実際に巨人討伐に動いたのは、エレンとフローラだから誰にも責める事はできなかった。

 

 

「フローラもそう思うよな!」

「えぇ…でもこれ以上は止められないわ」

 

 

コニーのフォローに応えたかったフローラだが、もはやそれどころではない。

壁上固定砲を失い、全員が刃もガスも半分以上消費したのに10体を越える巨人の侵入を許した。

今日に限って50体を越える巨人が穴に殺到し、辛うじて残った門の大砲で時間稼いでいる状況だ。

 

 

「おい訓練兵!何をしてるんだ!超大型巨人が出た時の作戦は決まっているはずだ!」

「「「「「ハッ!申し訳ございません!」」」」」

「速やかに配置につけ!」

「「「「「ハッ!先遣班のご武運を祈ります!」」」」」

 

 

兵士として自覚せず、定められた作戦を遂行せず命令違反で独断に行動した固定砲整備4班。

既に作戦は開始しており、慌てて兵団本部の建物へと駆け出して行った。

だが、その後ろ姿を見守った駐屯兵団の兵士たちは、言葉と裏腹に内心穏やかであった。

 

 

「なあ、ジェイソン!あいつらをここで失うのは勿体ないよな?」

「そうとも!新兵ですら5体狩れたんだ!俺たち8人なら20体は行けるぞ!」

「そうだな!!」

「さあ!巨人共!これ以上進ませんぞ!!」

 

 

覚悟が揺らぐ駐屯兵団の兵士たちは、思わぬ新兵の奮闘を目撃して門を文字通り死守すると決意。

互いを見合い合った兵士たちは、覚悟を決めて壁外に居る巨人へと飛び掛かった。

その20分後、門の正面で応戦していた砲兵たち以外の兵士は全滅した。

これは悲劇では無く必然である。

新兵を叱ったはずの先遣班は、作戦を無視して行動をした結果、想定より早く全滅したのだ。

 

 

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「実戦経験が豊富な調査兵団は運悪く出払っている!」

「だからどうしたというのだ!街を守るのは我ら駐屯兵団だ!壁の修復と迎撃の準備は整った!」

「お前達、訓練兵も他人事ではないぞ!卒業演習を合格した時点で立派な兵士だ!」

「兵士になった以上、敵前逃亡したら即刻死罪だ!覚悟して任務へ当たれ!!」

「「「「ハッ!!」」」」

「解散!」

 

 

お偉いさんによる時間を無駄に消費するだけの激励の演説が終わった瞬間、全員持ち場に着いた。

 

 

「おいアルミン大丈夫か!」

「ねえエレン、巨人と戦ったんだって?」

 

 

ボンベに繋がるバルブを閉めるスパナの手元が震えるアルミンの姿を見たエレンは駆けつけた。

だが、いざ話しかけると喉から出かかった言葉を唾と共に飲み込んだ。

奴らなんて大したことない!うなじを切れば死ぬんだ!

本当は、そう伝えたかったが、伝令兵から先遣班の全滅の報告が相次いでいた。

作戦では前衛部と中衛部、後衛部の3つに分かれていたが既に中衛部が最前線になっていたのだ。

 

 

「ああ、みんなと協力して倒した!みんながいれば倒せる敵なんだ!」

「でも穴を防げなければこの街は放棄されるんだよ!?」

「ああ分かってる!」

「ウォール・ローゼが放棄されるのも時間の問題だよ!穴がある以上、いつか突破される…」

「アルミン!!!」

 

 

エレンは、アルミンの名を力強く呼ぶ。

アルミンは、親友の心情を察したと同時に手元の震えが止まった。

 

「ごめん」

「いや、オレもお前の気持ちを察することができなくてごめんな」

「ちょっとエレン良い?」

 

 

すると、ミカサがいつも以上に深刻な顔をして耳元に呟いてきた。

 

 

「戦闘で混乱してきたら後衛部にいる私の所に逃げてきて」

「ハァッ!?何言ってるんだよ!?オレとお前は別の班だろう!?」

「緊急時に筋書き通りに行かない物よ、既に前衛部は壊滅状態だし」

 

 

ミカサの言う通りであった。

既に兵団本部の建物の眼前まで巨人が攻め込まれているのだ。

住民の避難など間に合ってないどころか、避難民の居る場所が戦場になっている有様だ。

だけど、ミカサの甘い思惑に乗れば結局、5年前と変わらない。

 

 

「でもオレは逃げない!」

「うん、やっぱりエレンには敵わないわ。でも約束して!死なないで…」

「分かった約束する」

「ミカサ!?僕は放置なの!?」

「ゴメン、アルミンあなたも死なないでね!」

 

 

ミカサはアルミンに抱擁してから握手をした。

もちろん、同じようにエレンにもやった。

大事な幼馴染でもはや家族の仲である3人は絶対に死なない事を誓った!

 

 

「畜生!!なんで今日なんだ!翌日なら内地に行けたのに!」

「もう!男の癖に何度も細かい事を気にし過ぎよ!早く腹を括りなさい!」

「なんだとフローラ!?」

「同期で一番、立体機動装置の扱いが旨いんだから貴方が前に出なきゃ始まらないでしょ!」

「うるせええ!お前は巨人討伐経験したからって調子に乗るな!」

 

 

フローラとジャンが口喧嘩しているのを見て、自分たちって凄いんだなと思う幼馴染組であった。

見かねてライナーが仲介してその場を収めたが、正規兵ですら混乱してるので誰もが同情した。

内情は、ミカサがエレン達に抱擁した所をジャンが目撃して、嫉妬心から溢れる怒りでフローラに喧嘩を売ったのが原因だったが。

 

 

「ハンナ!僕は君を!絶対に!守り切ってみせるよ!」

「フランツ!愛しているわ!まだ両親に貴方の事を紹介してないだもん!死ぬ訳にはいかないわ!」

 

 

空気が読めないラブラブな二人の会話に全体の空気が凍り付き誰もがこう思ったのだろう。

リア充、派手に爆散しろと!

ただ、混乱を治めて皆の心をひとつにまとめた点については、上官たちは内心感謝をしていた。

 

 

-----

 

 

「おいフローラ大丈夫か!?」

「ライナー、心遣い感謝するわ。でもマルコの方に伝えた方が良いんじゃないの?」

「それを言うなら顔が真っ青なベルトルトに言ってあげてよ」

「おいおいベルトルトは、潜在能力なら俺以上なんだぞ!まだバテる訳ないじゃないか!」

「やめてよ、みんな!ここは戦場なんだよ!」

 

 

訓練兵 31班は、班分けに失敗したのか僅か10分で4体の巨人を葬っていた。

明らかに過剰戦力であり、その実績から訓練兵で構成された班では間違いなく最強だった。

唯一巨人を討伐できていないのはマルコでマスコットキャラと化していたが、それ以上に影が薄いベルトルトはアニに寄せて並走した。

 

 

「アニは大丈夫?」

「ああ、だからそれ以上密着しないでくれない?ぶつかって損するのは嫌だからさ」

「でも…」

「分かったからマルコの援護に行ってくれない?あいつを放置してると心配だから」

 

 

アニは、巨人を真っ先に討伐したベルトルトよりも、並走するだけで精一杯のマルコを評価した。

ほっとけば、何でもできる影が薄い奴と、愛されるマスコットキャラポジションを確保した男。

どっちが大切なんて分かり切った事だ。

自身の扱いを改善したくて奮闘しているベルトルトには悪いが仕方がないって奴だ。

 

 

「みんな!巨人が!巨人がこっちに来たよおおお!?」

「よし、お前ら!マルコに戦績を譲るぞ!肘は俺とフローラ!アニ達は膝を頼む!」

「ああ、分かったよ!やればいいんでしょ!やれば!」

「マルコ行きますわよ!」

「待ってええええ!心の準備ががが…」

 

 

動揺するマルコを尻目にフローラとライナーが左右に分かれて巨人の上半身へ突撃していった。

 

 

「いくぞフローラ!」

「ええ!ぶっ倒して差し上げましょう!!」

 

 

ガスを噴出して加速した二人は見事に15m級の巨人の両肘を切断してみせた。

動きが鈍った隙を見逃さないアニとベルトルトは、両膝を切断し、見事に巨人は民家に激突した。

 

 

「ふーん、ベルトルトにしては頑張った方だね」

「ええっ!?」

「今だ!うなじを狙って斬り付けろマルコ!」

「高低差で訓練通りやればできますわよ!」

 

 

扱いが酷いベルなんとかは、抗議をしようとしたがフローラとライナーの声援に打ち消された。

一方、自分の名を連呼され、頼れる仲間達の声援を無視できるほどマルコは女々しくなかった。

男は度胸と言わんばかりにマルコは、民家の屋根から落下して巨人のうなじを見事に切断した。

だが、焦って離脱行動を取らなかったので地面に激突する事も無くライナーによって救出された。

 

 

「見てたぞ!よくやったなマルコ!」

「あ、ありがとう!みんなのおかげだよ!」

「そうだ!記念にマルコとハイタッチやりましょう!アニも手伝って下さない?」

「あーしょうがないな、一回だけだぞ」

 

 

ベルトルトは、4人がハイタッチするのを呆然と見るしかできなかった。

なんか急に新入りたちが自然と同僚と打ち解けていて自分だけが蚊帳の外になっているからだ。

そしたら、フローラが視線を送ってきて『早くやれ』というジェスチャーを送ってくるのだから、取り残された者にはたまったものではない。

 

 

「…おいベルトルト何をしてるんだ!早くやれよ!」

「全く、いつもは空気が読める癖に肝心な時だけ読まないんだね、あんたは…」

「いいよいいよ!みんなの気持ちでいっぱいいっぱいだからさ!」

「マルコ、ベルトルトを甘やかすと、ただの凡人になっちゃうから叱るのも1つの手ですわよ?」

 

 

フローラの視線を無視したら幼馴染に勘付かれ、失望された視線を向けられてしまった。

一仕事してきて必死にライナーたちと合流したベルトルトは泣く一歩手前まで追い詰められた。

 

 

「よし、フローラはコニーたちを援護してくれ」

「4人で大丈夫ですの?」

「見たところ巨人は少ないみたいだしな!それより女神のクリスタが心配で頭が一杯なんだ!!」

「はいはい、分かったわ。ライナーの好意アップ作戦に協力しますわ」

「ありがとうフローラ!やっぱ、お前は親友だぜ!」

 

 

頼れる兄貴分から親指を突き立てる気持ち悪くなった男と別れた彼女はコニー班との合流を急ぐ。

手元にある地図を見ながら屋根伝いに飛び回っていると肉塊が地面に転がっているのを発見した。

巨人は、人だけを喰らうが中途半端に消化した後、猫の毛玉のように吐き出すのだ。

5年前の悲劇で発覚した衝撃的事実は、兵士全員にトラウマを植え付けたほどだ。

 

 

「獣未満の畜生化け物め、わたくしが必ず鎧の巨人と共に殲滅して見せますわ」

 

 

フローラは改めて巨人に対して殺意と怒りが増して目の前に居た巨人に向かう。

思わず7m級の巨人のうなじを通り魔の如く刈り取って微笑む自分に情けなさを感じていた。

だが、目的地に着いていなかったものの、目的である29班の声が聴こえたので顔を元に戻した。

 

 

「おいジャン!何やってんだよ!?」

「コニー!!分かってる!!…くそくそくそ!トリガーを触っても動かねえんだよ!!」

「ジャン!向こうから巨人の群れが来る!早く早く!」

「クリスタ、こいつを見捨てようぜ!いつも喧嘩ばっかりしてるこいつにはお似合いの最後だぜ」

 

 

ユミルから堂々と見捨てると発言を受けた当の本人であるジャンは焦っていた。

トリガーを引こうが押そうがアンカーがびくとも動かなくなったのだ。

翌日には、内地に向かっていき憲兵となり、安定した生活を待ってるはずだった。

それでも、ここさえ乗り越えれば巨人と無縁の場所に行けるのだ。

必死に訓練して成績上位10位内に入り憲兵になれるというのに、これほど不条理なことはない。

 

 

「動けポンコツ!うごけって!おい!メンテナンスしたばかりじゃないかこの野郎!!」

 

 

コニーたちの無駄に響く叫び声で巨人達が近づいているのがジャンにも理解できている。

振動がどんどん強くなっており、その事で頭が一杯になって更にトラブルの対処が難しくなる。

ところが急に背筋が凍り付き身体が震え始めて死が刻々と迫ってくる感覚を嫌ほど実感できた。

だからこそ必死に足掻くが一度解体して整備をしないと、どうしようもないのも分かっていた。

 

 

「ジャン!囲まれてるぞ!」

「うるせー!早く援護しろ!」

「そうは言ったって…」

 

 

コニーが見渡すと民間人と兵士の死体が至る所に転がっており、どこかしら大きく欠損していた。

巨人の群れに飛び込めば、彼らの後を追う事くらいは馬鹿だと評される彼でも瞬時に理解できた。

 

 

「何をしているの!?」

「ジャンの立体機動装置が壊れたの!」

「はあ!?立体機動できないジャンなんてエレンと体術を競うぐらいの長所しかないじゃない!」

 

 

喧嘩別れしたフローラの声がジャンの鼓膜を振動させ、彼のまぶたには涙が零れ堕ちてきた。

ミカサにエレンが抱き着かれた嫉妬で心配してくれた数少ない女友達をボロクソに口で貶めた。

彼女との出会いは、優秀なジャンに立体機動を指導して欲しいと、ミーナとトーマスを引き連れて懇願してきた時であった。

最初は拒否したが、自分が家族以外に褒められるのは悪くないので最後まで面倒を見た。

 

 

「おいフローラ!お願いだ!助けてくれ!」

「あなた、さっきわたくしに魅力がないだの、兵団一の体臭を誤魔化す為に香水を使ってるとか散々罵倒しましたわよね!?それで助けてくれると思いましたの!?」

「ああ、そうだ!やっちまったよ!ミカサと仲良くしているアイツに嫉妬したんだよ!」

 

 

異性と親しくしたのは母親とこいつくらいのものだ。

だから頼れる男として必死に見栄を張ったが――すぐにジャンの計画は破綻した。

 

 

「おい!ジャン坊!かあちゃんを泣かす気か!?」

「コニー、揶揄(からか)っている場合じゃないでしょ!?」

「でもよフローラ!こうしないとあいつは、本気出さないんだぞ」

 

 

ジャンは、母親との手紙でコニーとサシャに揶揄われた時も彼女が傍にいたから見栄を張る為に、カッとなって暴力を振るうことを避けられた。

女にモテない性格なのは実感できているが、それでも自分なりの幸せの家庭計画は作っている。

キース教官ですら仲良く雑談できるほど彼女が居れば、ミカサを説得できるかもしれない。

傲慢かもしれないが、もう少し仲良くなればやってくれると信じていた。

とにかく彼女ができれば、少しは照れ臭いお節介がなくなると思ったから。

 

 

「こんなところで死んだらエレンに笑われるわよ!」

「もういいじゃねえか、こんな奴ほっといて行こうぜ」

「ユミル、救える命を見捨てる事には…」

「じゃあ一緒に死ぬってか?」

「だめ、私にはまだ…」

 

 

コニー班の良心であったクリスタの声のテンションがどんどん下がっている。

この場に居る全員が立体機動で逃げ切れると楽観視できない頑固な包囲網が完成していたからだ。

更に青年1人抱えてこの場を切り抜けるなんて巨人にご飯を無料で追加提供するものである。

 

 

「フローラ!すまねええ!立体機動装置を治すまでの時間を稼いでくれ!」

「それをしてわたくしに何かメリットがあるの!?」

「生還して母ちゃんに逢ってさ、できた思い出を全てお前に打ち明ける!」

「それだけなの!?」

「今晩の食事を全部持っていけ!」

 

 

それでもジャンは、立体機動術を教えたフローラに無理難題を吹っ掛けた。

この中で囮になって生還できるのは彼女だけしかいないとジャンが一番理解していた。

すると彼女は、逃げるかのように29班と離れて遠くの屋根に着地した。

 

 

「くそ、駄目だったか」

 

 

賭けは全て外れた。

来世は、もう少し気配りになる人間になることを決意しジャンは瞼を閉じた。

 

 

「ねえ!!ここに美味しそうなお肉があるのに無視するなんてどれだけ眼が節穴なの!?」

「おいフローラ!むぐ!」「バカ…黙って見てるんだよ…」

 

 

ユミルに口を塞がれたコニー以上にジャンはフローラの行動が信じられなかった。

フローラが双剣を刃こぼれするほど勢いよく何度も衝突させて巨人の注意を惹いていたからだ。

 

 

「3体ならわたくしの敵ではなくてよ!ほらほらこの美味しそうな肉体は誰が頂けるかしら?」

「さあさあ、世界でもっとも美味しいこの肉体を手にできるのは誰かしらねーまあ…」

 

 

しかし、これ以上フローラの挑発が続くことは無かった。

10体の巨人が全速力で彼女の方に向かって飛び掛かってきたからだ!

余談であるが、ライナー班の付近に巨人が少なかったのはコニー班に誘導されていたからである。

 

 

「あああああああ!?無理無理!いくらわたくしが魅力的だからってええええええ!?」

 

 

さすがに10体同時相手は無理と本能で理解している彼女は全速力で逃げていった。

命懸けの追いかけっこの開幕である。

捕えた時の賞金はないが、程よく引き締まった肉塊は巨人共に幸せな味を提供してくれるだろう。

 

 

「すまねえ、頼むから囮になって存分に時間を稼いでから死んでくれ」

「お前、ホント酷いな…」

「コニー、お前には分からんだろうな」

 

 

自分が培った立体機動の技術を全てフローラに叩き込んだのだ。

ジャンの失言に呆れるコニーとは裏腹に彼は知っていた。

あの程度で死ぬ技量ではないと、それはともかく犠牲を無駄しない為に装置の修理を始めた。

 

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