進撃の巨人2~名もなき兵士という名の悪魔~ 作:Nera上等兵
「おい!大丈夫かお前ら!」
「エレン、これは一体…」
「とにかくこいつはすぐ蒸発する!巨人の死体と同じだ!少し離れるぞ!」
自身でも把握してないエレンであったが、本能的に巨人が崩れると予感して脱出を呼びかけた。
それと同時に榴弾の砲撃から友人たちを守った肋骨が剥き出しの巨人が崩れ始めた。
どうやら、うなじから出てきたエレンが重要な活動器官のようである。
「エレン、一体君の身体に何が起こってるんだ!?」
「分からねえ!ただ、一つ思い出した事がある!地下室だ!」
「オレがこうなったのも親父が原因だ!おれの実家の地下室に行けば全てが分かるはずだ」
駐屯兵団の兵士たちは、突然出現した肋骨剥き出しの巨人にパニックになっており攻撃が中断していた。
しかし、すぐに白兵戦なり、砲撃などの行動を続行することになるのは明白である。
「だからオレはここを離れる!」
「どうやって、どこに予定なの?」
「どこでもいいさ!もう一回、巨人になってここから脱出して地下室を目指す」
エレンは、とにかくここから脱出するつもりであった。
だが、顔色が悪く鼻血を出しており体調不良であることは第三者から見ても分かる状態である。
「オレに2つの考えがある!オレさえ庇わなければお前たちは…」
「その点については大丈夫ですわ!既に人類の敵って罵倒されたので」
「そうね、既に私たちも殺されかけた!なら一緒にエレンについていく」
2人も抹殺対象だと知ってエレンは右手を顔面に当てて悩み始めた。
アルミンはその様子を横で眺めていながら過去を思い出していた。
今までの人生を振り返って自分は臆病者以外の何者でもなかった。
何度もエレンやミカサやフローラに助けられてきた。
そんな彼らがここから脱出するというのだ、
もう、【シガンシナ組】と呼ばれた4人は揃う事はなくなるだろう。
「待てよ!あくまでこれは最終手段だ!もう1つは、もっと非現実的だがな」
「どういう事?」
「アルミンがオレが脅威じゃないって駐屯兵団を説得できればオレはその判断に従う」
「できるか、できない。どちらでもオレは従う。お前の意見を尊重して行動をするぞ」
「まあ、アルミンの作戦には助けられましたしね。わたくしもそれで賭けてみますわ」
「アルミン、あなたの答えは?」
頼れる3人が自分を信じてくれている。
どんな時もガタガタ震えている事と教科書通りしかできない劣等生に全てを委ねている。
「ねえみんな、なんでそんな大切な決断を僕に託すの?」
「お前はやばいっていう時ほど、正解を選べるって知ってるから頼りたくなったのさ!」
「5年前のあの時だって、お前がハンネスさんを呼んでなかったらオレ達は死んでたしな」
「そもそも交渉したいって言ったアルミンの話に乗ってきたわけですし、今更よ」
「ええ、アルミンを信じて私たちは戻ってきた。だから責任もって決断しなさい」
自分で無力で足手まといって思っていたが友人たちはそう思っていなかった。
ここで行動しなければ、エレン達の覚悟が無駄になるのだ。
アルミンは腹を括り一世一代の大舞台で最後になるかもしれない演説を披露するのを決めた。
「絶対に説得して見せる!だから極力抵抗の意志がないことを示してくれ!」
頼もしいアルミンの後ろ姿を見送りつつ、ミカサとフローラはスナップブレードと立体起動装置を地面に置いた。
「説得できると思うか?」
「少なくともあの頭でっかちの指揮官は無理でしょうね」
「周りを巻き込んでくれれば、うまくいくかもしれない」
「オレも同意見だ、とにかく結果を見守るしかねえな」
既に3人は、さきほどの不毛な会話の応酬で説得が無理のは分かっていた。
「もういっその事、全裸になればあの頭でっかちが鼻血を出して卒倒するんじゃないかしら」
「真面目そうだもんね。別に減るものじゃないし、フローラの意見に乗ったわ」
「待て待て待て!お前ら正気か!?おい!本当に脱ぎ始めるな!!」
「どうせ死ぬなら仲良く全裸で死んで、殿方の目の保養にでもしてあげましょう」
「やめてくれ!せめてアルミンの演説を全部聞いてからやってくれ!」
「拒否自体はしないってことは、エレンも大人になったのね」
「ミカサまでそんなことを…」
アルミンが、駐屯兵団の兵士たちに魂を揺さぶる説得をしている裏では緊張感がない会話が続いていた。
エレンは気づく事は無かったが既にフローラもミカサも説得に失敗した後の事を想定していた。
ただ、勘付かれない様にわざと兵士たちに聞こえる様に色惚けじみたやりとりをした。
あの指揮官を殺害して、兵士たちを混乱させてどんな犠牲を払ってもエレンを逃がせるようにと。
「わたしは、とうに人類復興の為なら心臓を捧げると誓った兵士!!」
「人類の勝利の為に必要ならば今ここで、命を捧げて見せましょう!!」
「彼の【巨人の力】と残存兵力を組み合わせればトロスト区奪還も不可能ではありません!!」
「わたしは、人類の栄光を願い!不可能を可能にする彼の存在価値を説きます!」
指揮官が例え思考を放棄していても誰かに届けばいい!
アルミンは一世一代の大舞台で演説をやりきってみせた。
その雄姿をシガンシナ組が見届けた。
「どう命乞いしようとも私は規則に従うまでだ!砲兵…」
「よさんか」
キッツ・ヴェールマンは右腕を振り下ろそうとした瞬間、第三者に掴まれて驚愕した。
「ピクシス司令…!?」
「図体の癖に小鹿のように繊細の男じゃのう!おぬしにはあの者の敬礼が見えんのか?」
「司令!私は人類の為に…」
「今到着したところじゃが、早馬で情報は伝わっておる。貴公は増援の指揮をとれ」
「…わかりました」
駐屯兵団司令官ドット・ピクシスは、演説を行なった勇敢な訓練兵に心を打たれた。
巨人の力と残存兵力でトロスト区奪還できるというのだ。
南部領土のそして最重要区防衛を王政府より託された身としては、見逃すはずもなかった。
「わしが全責任を取る!君たちの罪状は全て抹消する事をここに宣言する!!」
「その代わり、人類の為に協力してくれないか!」
その瞬間、演説を行なった訓練兵は泣き崩れて、背後に居た訓練兵たちは座り込んだ。
その4人の中で見覚えがある訓練兵を見つけてピクシスは口角を上げた。
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「やっぱアルミンに任せて成功だった!」
「そんな事ないよ!ピクシス司令官のおかげだよ」
「司令官の心を動かしたのはアルミンよ」
なんとか、首の皮を繋ぐことができてアルミンは一息ついた。
ただひたすら生き残る事を考えたせいか、二人から褒められても謙虚してしまう状態だった。
「ところでフローラだけ名指しで指名されたんだが、なにやらかしたんだアイツ?」
「僕にも分からない。ただ…」
「「ただ?」」
「フローラは何故か駐屯兵団の高級士官用のガスボンベとブレードを所有していたんだ」
3人は、ピクシス司令に頭を何度も下げているフローラを眺めていた。
「申し訳ありません閣下!頂戴したボンベとブレードは全て消費してしまいました!」
「それで巨人を討伐できたのなら喜ばしい事じゃないか!そこまで頭を下げんでよい」
「それだけではありません!信煙弾を乱用してしまい兵団全体に混乱をもたらしてしまいました!!」
「頭を上げたまえ!わしは君の謝罪を聴くために呼んだわけではないぞ!」
やはり、この娘は若きキース・シャーディスにそっくりである。
部隊長までこなせるが、彼女が本領を発揮するのは単独になった時だ。
「君には、あとで重要な役職に就いてもらう!さて、友人たちをこちらに呼んできてくれたまえ」
「ハッ!」
ただ、あくまでも人間であるキースと違って、彼女は人の皮を被った悪魔に見えた。
「ピクシス司令!お連れしました!」
「ふむ、よろしい!アルミン訓練兵だったかのう?」
「ハッ!」
「おぬしは、さきほど巨人の力を使えばトロスト区を奪還できると言ったな」
「それは、本当か?それとも苦し紛れの嘘か」
「両方です!トロスト区の名物の大岩で、門に空いた穴を塞ぐことを提言したかっただけですが…」
ピクシスは、すぐにその案に興味を惹かれた。
穴を防ぐことができれば、トロスト区を取り戻すことができる。
「エレン訓練兵よ」
「はい!」
「穴を塞ぐことができるのか?」
「はい!塞いでみせます!どんな犠牲を払っても!」
ピクシスは、彼の言葉と覚悟を決めた顔を確認して確信した。
「良く言った!すぐに参謀を呼んで作戦を立てよう!!参謀を呼んで来い!」
「はい、お呼びですか?」
「司令、ここにおりますが…」
「…アンカ、グスタフ、もう少し、わしに恰好つけさせてもいいのじゃよ?」
「冗談は飲酒している時だけにしてください」
アルミンは、自分の提案した案が採用されたことに驚愕したと同時に恐怖した。
「皮算用ですらない思い付きなのに…」
「オレもそう思ったが、この作戦には根本的な欠陥がある」
「どういうこと?」
「敵は巨人だけじゃないってことさ」
エレンはフローラの顔をみる。
優しいそうな近所のお姉さんに見える。
だが、彼女の中身はこんなものではない。
「おそらくフローラが真っ先に捨てた物さ」
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「マルコ、俺、気付いちまったんだ」
ダズ・ウィズリーは絶望していた。
なんとか壁上に登って部隊を再編制する間の休憩中に気付いたのだ。
「俺たちの仕事って、巨人に喰われるまで戦わされるってことを!」
「もう嫌だああ!!無残に喰われるくらいなら今ここで…!」
「やめろダズ!みんな同じことを思っているんだ!」
「サシャを見てみろ!あんな目に遭ってもいつも通りだぞ!」
「ぐああああ…急にお腹があああ!」
ダズだけではなくサシャもジャンもコニーも恐怖で押し潰されそうだった。
成功させたはずの兵団本部に突撃する決死作戦ですら、今では絶対にできないだろう。
無謀な作戦であったがフローラの大げさな手振りと顔と言論が一致しないギャップ萌え。
そして、目の前を通りかかった際に漂う甘い香水でうまく誤魔化されていただけだ。
恐怖の対象である巨人をいとも容易く討伐してしまう彼女の背中に付いていったからできたのだ。
逆に言えば、ムード―メーカーでメンタルケアの達人である彼女が居なくなった途端。
死の恐怖と、巨人の恐ろしさ、なにより【護ってくれる存在】の消失で精神が総崩れになった。
「おお!クリスタ無事だったか!」
「うん、なんとか生き延びることができたよ!ライナーも無事でよかった」
「おう!俺はあんな所でくたばる気はなかったからな!」
「そういえば、フローラってライナーの班だったよね?」
「ああそうだ!コニーたちが心配になって増援に向かわせたんだ!」
「ありがとうライナー!おかげで私もジャンも死なずに済んだよ!」
ライナーはクリスタに抱き着かれて顔を赤く染めており、内心でガッツポーズをしていた。
それを呆れて見守るベルトルトとアニ。
「よし、あとはお前たちだけだ!すぐに指定された場所に待機せよ!」
「「「「ハッ!」」」」
ダズだけは返事をせずに俯きながら待機した。
直立不動で待機している同期や先輩たち。
何故、そんなに普通にいられるのか疑問である。
「はあ?トロスト区奪還作戦!?」
「今からですか!?穴を塞ぐ手立てがないのに!?」
「上官ども!そんなに手柄が欲しいか」
前方から広がってきた噂は、秩序を崩すには充分であった。
ダズの脳内に思い浮かぶのは、両親と可愛い妹である。
任務に行けば、もう二度と逢いに行けなくなるだろう。
「やだ行きたくない!家族に逢いたい!」
「ダズ、声がでかいぞ!」
あの時、自分たちに助けを求めた4人家族。
それが自分と両親と妹を映し出しているようでー。
兵士になれば家族を守れると思った。
だけど現実は、自分より優秀な同期や先輩が成す術もなく巨人に喰われた。
巨人を二桁討伐したフローラですら、片手で数えられる人数しか守りきれずに泣いたほどである。
「やだやだ!!家族に逢いたい!!」
「貴様!任務を放棄する気か!?」
自分が、いや仲間たちが必死に訓練してきたのは家族を守る為である。
決して、巨人に特攻して喰われる為に訓練したわけではない!
「こんな無意味で成果もない作戦に命なんて賭けられるか!」
「正気か!?私には貴様を処刑する権限があるのだぞ!」
「望むところだ!巨人に喰い殺されるくらいなら!!」
スナップブレードを抜いたダズの反逆行為に動揺する同期や駐屯兵団の兵士たち。
その大半が同情しており、班長やベテラン兵、士官のみが彼の反逆行為に対処しようとした。
「注もおおおおおく!!!」
「これから!トロスト区奪還作戦を!説明する!!!」
「この作戦の!成功目標は!破壊された!扉の穴を!塞ぐことである!!」
壁上からピクシス司令より作戦概要が説明された。
「どうやって?」
「無理に決まってる」
司令は、すかさずエレンを前に出して息を大きく吸った。
「まず!作戦の要の彼を!紹介しよう!彼の名は!エレン・イェーガー!!」
「彼は極秘に研究された巨人化人体実験の成功者である!」
「彼は巨人の肉体を精製し、意のままに操ることができる!」
「巨人と化した彼が、トロスト区名物の大岩を持ち上げて門の穴を塞ぐ!!」
「諸君らの任務は、彼が大岩で穴を塞ぐまで他の巨人から守る事である!!」
ピクシス司令の発言は、壁下で整列していた兵士たちを混乱させるのには充分であった。
「本当にそんなことが…」
「そんなわけあるもんか!死地に向かわせる口実に決まってる!」
「人間兵器なんか信じる奴なんているのか!?」
ダズは確信した。
これは兵士を特攻させてローゼの扉を守る時間稼ぎに過ぎないと。
「ふざけんな!俺たちは、使い捨ての刃になる為に訓練してきたわけじゃねえぞ!!」
「おい、死罪だぞ!!」
「ああ、そうですか!俺は人類最後の日を家族で過ごさせてもらいます!」
地獄を見てきたからこそ、ダズは装備を持ち逃げして家族の元に帰ることにした。
そんな彼の勇気ある一歩により、秩序が崩壊した。
「そうだそうだ!意味が分からん作戦で命を投げ捨ててたまるか!」
「集団自殺なんてまっぴらだ!!」
「俺は逃げるぞ!」
「私も!」
訓練兵や駐屯兵団の兵士、まさかの精鋭班の副班長まで壁から背を向け始めた。
既に一度、前衛部と中衛部に展開していた部隊を見捨てた兵団上層部に不満があったのだ。
「味方を見捨てたお前らなんか信用できるか!」
「訓練兵にすら劣る上層部がなにを偉そうに!」
「どうせ我々も見捨てるんだろう!お前ら帰るぞ!!」
「「「おう!!」」」
その光景を見ていたキッツ・ヴェールマンは覚悟を決めた。
秩序が完全に崩壊する前に脱走兵を殲滅して規律を保つ為に!
「反逆者共!!1人残らず粛正してやる!!覚悟はいいな!?」
「隊長、協力します!」
「人類の存続のためにいくらでも手を汚しますよ!」
「…すまん」
速やかに反逆者を抹殺して秩序を回復させる。
それが自分の使命だと理解しているキッツは迷うはずもなかった。
協力してくれる部下たちに心の中で感謝し、反逆を企てた先導者を見据えた。
「わしが命じる!!今この場から立ち去る者の罪を免除する!!」
思わずキッツは、スナップブレードを手から落としてしまった。
まさかの脱走許可が下りて、逃亡していた兵士たちも一度足を止めた。
「巨人の恐怖に屈した者は、二度と立ち直れん!」
「巨人の恐怖を知ってしまい、武器をとれない者は、今すぐ立ち去れ!」
「ただし、その恐怖を!子供、伴侶、兄弟などの愛する家族に味合わせたい者もこの場から立ち去れ!」
逃走していた兵士たちは動揺した。
「それはできない…娘を喰わせはさせない!」
「畜生、やるしかないのか」
「ウォール・ローゼが陥落すれば、オレ達の家族が…」
誰もが愛する家族、知り合い、親戚がおり巨人に踏みにじらせたくないのは当然である。
トロスト区の悲劇を自分の家族に同じように味合わせたい兵士などいない。
誰もが家族を守るために兵士になり、壁を守ってきたのだから。
「4年前の話をしよう!ウォールマリア奪還作戦の話じゃ!」
「奪還作戦というと聞こえがいいが、実際は養えない失業者を口減らしにした作戦だった!」
今から4年前にウォール・マリアを奪還するべく、ウォールマリアの住民の半数近くを動員した。
「諸君らも感じた様に訓練した兵士ですら成す術なく殺されるあの巨人共に!」
「農具や狩猟銃を持たせた民間人を動員したところで効果がないことを!!」
「結果がどうなるか!おぬしたちが一番詳しいはずだ!!」
結果は惨敗した。
人類は1割ほどの人口を失った。
だが、それにより物資生産量と人口が辛うじて釣り合った。
更に山間部や農地に適さぬ場所も開拓地としてウォール・マリアの住民を投入した。
それによりようやく今年になって、人々の暮らしが元に戻りつつある。
「前回は、ウォール・マリアの住民が少数だった為、内戦はなんとか抑えられた!」
「だが、ウォール・ローゼが突破されれば、話は別じゃ!!」
「ウォール・シーナだけでは、人類の3割も養えん!!」
トロスト区が陥落するのと、ウォール・ローゼの扉が破られるのは全く別問題である。
トロスト区が陥落してもウォール・ローゼの土地は守られたままである。
しかし、ローゼの扉が突破されれば、ウォール・ローゼを放棄しなければならない。
奇しくも、トロスト区の犠牲者を増やしてでも辛うじて守れた扉が陥落すればー。
本日に発生した犠牲は全て無駄に終わってしまう。
「人類は、巨人によって絶滅しない!」
「人類は、シーナとローゼの住民による内戦で滅びるだろう!」
「だからこそ、我々はこの壁より後ろで死んではならんのだ!」
「どうか!ここで死んでくれ!」
「トロスト区を奪還する為に死んでくれ!」
ピクシス司令は、壁下にいる兵士たちの大半を無駄死にさせる覚悟で告げる。
「家族を守りたい者だけが任務に参加せよ!トロスト区奪還作戦を本時刻をもって開始する!」
「心臓を捧げよ!!」
「「「「ハッ!!」」」」
「以上だ!」
ピクシスの演説を受けて兵士たちは、自分たちの迂闊な行動に反省して部隊へと戻っていく。
負傷兵、心的外傷後ストレス障害など精神障害がある兵士以外の全員が参加するのだ。
失った小さな領土を奪還する。
それは、人類にとってマイナスをゼロに近くする行為である。
だがその行為は人類史上、巨人に勝利したという快挙の証である。
人類が初めて巨人に勝利するための戦いが始まった。