これは陰謀の匂いがするぞ。
予定にない話を思いつく限り書いてしまう誰かの陰謀の匂いが。
【転生者用雑談スレ】【俺の嫁こそ最高】
288:名無しの転生者
やっぱり式神彼女が最高だよな。三次元はオワコン
289:名無しの転生者
造魔技術も合わさって最初から人間に近くなってるし、もはや理想の嫁なのでは?
290:名無しの転生者
オレの式神はスーパーロボット型だ……
美少女型の式神にしとけばよかった
291:葛葉フレンズ
楽しそうな話をしてるみたいだけど、ちょっと質問あるんだ。
もし葛葉家のお嬢様方と合コンできるって言ったら、参加したいヤツおる?
292:名無しの転生者
ノ
293:名無しの転生者
三次元はなあ……
294:名無しの転生者
>>292 ここにいるぞ!
295:名無しの転生者
>>292 話だけでも聞こうじゃないか
296:名無しの転生者
ノ
297:名無しの転生者
葛葉か……
葛葉か……
298:名無しの転生者
合コン……数合わせ……うっ、頭が!
299:葛葉フレンズ
意外とみんな乗り気だな?
とりあえず概要だけど、葛葉家の一部のお嬢様方が【俺たち】に興味あるらしい。
試しに合コンでも開催して、お互いを理解したいとのことなんだ。
300:名無しの転生者
>>299 お前は何を見て乗り気だと思ったのか
でもまあ、試して見るのは悪くないな
301:名無しの転生者
葛葉フレンズが犠牲者を増やそうとしておる……
302:名無しの転生者
地方霊能者からすれば【俺たち】は優良な種馬らしいが、そうとだけしか見られないのはツラいだろ
303:名無しの転生者
>>302 それ以外に取り柄はあるのか?
304:名無しの転生者
>>303 やめろカカシ、その言葉はオレに効く
305:名無しの転生者
オレにも効く
306:名無しの転生者
真実は時に残酷なものだなあ
307:名無しの転生者
地方ならモテるらしいが、そのためだけに遠征するのもみっともないと思っていたところだ。
これは渡りに船というヤツなのでは?
308:名無しの転生者
興味はちょっとあるけど、組織のバランスとか考えると神主に確認取るべきなのでは?
309:名無しの転生者
>>308 そこは自由恋愛って言っておけば大丈夫だろ
310:名無しの転生者
神主は転生者にけっこう甘いからなあ。修行以外は。
311:名無しの転生者
だよな。修行以外は
312:名無しの転生者
>>310 >>311 そこはホラ、愛の鞭というアレだから(震え声
313:葛葉フレンズ
いちおうすでに運営にも話は通っているらしい。あとは運営にぶん投げて、詳しいことはそっちで調整してもらうつもりだ
314:名無しの転生者
>>313 まあそれが安パイやな
315:名無しの転生者
また余計な仕事が増えて運営くんカワイソス
316:名無しの転生者
>>313 ところで重要な質問なんだが、相手のスペックはどんなもんなんだ?
写真とかある?
メッセやってる?
どこ住み?
317:名無しの転生者
>>316 前のめり杉ワロタw
318:名無しの転生者
盛大に掛かっとるw
319:名無しの転生者
これは知力Dランクw でも最重要事項だし仕方ないね
320:葛葉フレンズ
>>316 年齢はだいたい20~30代。霊能力は無~微レベル。
全員が非戦闘要員らしく、家事含め事務能力には自信あり、だとか。
一部だけだけど写真もある。
能力が無の人【写真】
一番年上の人【写真】
321:名無しの転生者
なんだBBAか。オレ帰るわ。
322:名無しの転生者
>>321 ロリコン乙
323:名無しの転生者
無っちゃん、大人しい感じで悪くないな?
324:名無しの転生者
無っちゃん好みだわ
霊能力なくても許せる
325:名無しの転生者
霊能力など飾りです!偉い人にはそれがわからんのです!
326:名無しの転生者
年上のお姉様も美人だな。さすが葛葉家とでも言うべきか
327:名無しの転生者
お姉様これ化粧の効果だろ。年齢に対して肌が若すぎでは
328:名無しの転生者
>>327 霊能力が早めに覚醒したから老化が遅れているとかではござらぬか?
329:名無しの転生者
>>328 霊能力が本当に弱いんなら、相当早くに目覚めなきゃこんな肌にはならんやろ
つまりコレは画像加工だQED
330:名無しの転生者
葛葉フレンズどっちなのか正解プリーズ
331:名無しの転生者
>>329 残念ながらこの写真に加工された跡はない
が、拡大したら顔と手の色に差が大きいことがわかった
つまり化粧うわなにをすr
332:葛葉フレンズ
>>329 情報提供者いわく「本人に聞かなければわかりません」とのこと。真実は闇の中です。
333:名無しの転生者
やはり葛葉……化けるのが上手いんだな
334:名無しの転生者
事務できるなら、普通に社員として雇えばいいのでは?
335:葛葉フレンズ
>>334 葛葉家としては結婚が前提らしい。
戸籍的に嫁入りするのはいいとして、産まれた子供は葛葉家の所属にしたいんだとか。
でも親子を引き離すつもりはないらしいぞ。
336:名無しの転生者
>>335 それ種をもらったらお別れってこと?ひどくない?
337:名無しの転生者
>>336 さすがにそれはないだろ。向こうだってもらえるなら二人三人欲しいだろうし
338:名無しの転生者
やはり転生者の子供が狙いか。萎えるわー。
339:名無しの転生者
>>338 でもオマエラにそれ以外の取り柄あるのか?
340:名無しの転生者
>>339 だからそれはヤメロと
341:名無しの転生者
>>339 やカそ効
342:名無しの転生者
>>341 無理矢理略し杉www
343:名無しの転生者
別に伝統があるわけじゃないし、オレが末代じゃなくなるなら悪い話じゃないかもしれない
345:名無しの転生者
でも葛葉の嫁って ちょっと怖いな
346:名無しの転生者
いきなり結婚ってのはちょっと
347:名無しの転生者
だからこその合コンだろよく読めよw
348:名無しの転生者
つまりは相性チェックってコト?そうか、それが合コンというものだったか・・・
349:名無しの転生者
話のネタになるかもだし、参加してもいいかな
350:名無しの転生者
じゃあオレも
351:葛葉フレンズ
OKとりあえず専用スレ立てた
【葛葉家合コン会場相談室】
以降の詳しい話はそっちで
352:名無しの転生者
早いw
353:名無しの転生者
別に興味あるわけじゃないけど?ちょっと見ていってやろうかな?
354:名無しの転生者
見るだけならタダだし、見ていってもいいかな。
355:名無しの転生者
オマエラ興味津々じゃねえかw
よし、オレも行くか
◇◇◇
【葛葉本家への道】
「というわけで乗り気なのは何人かいるみたいです。こんなもんでいいですかね?」
「はい、ありがとうございます♥そちらの運営?さんからすでに了解は得ているので、あとは私どもにお任せくださいねっ」
着物姿の女性が、
美人の部類の顔だとは思うのだけれど、興味がないから逆に鬱陶しいなと思ってしまう。
こんな場面を小夜ちゃんに見られたくないので、2mくらい離れていてほしい。
二番目の試練は二人分かれて別々の迷路を踏破することかと思いきや、俺のルートだけがこの部屋に直通していた。
そこで待っていた女性が出してきた課題が、【俺たち】との合コンのセッティングだったのだ。
しかも驚いたことに、この女性は【終末アサイラム】の中核である【転生者】を指名してきた。
隠しているわけじゃないが、眉唾とも思える情報を真実として見抜いてくる辺り、警戒した方がいい気がする。
「それにしても、こんなのを試練ってことにしていいんですか?もっと戦闘とかの方がいいんじゃないですかね」
「戦闘能力なら、他の家の方々がしっかり見てくれてます。私どもの武器は主に交渉です。アナタがこちらの課題にどう応えるのかが重要なんです」
話ながらどんどん距離を詰めてくるので、そのたびに下がって距離をとる。
ただ後ろに下がるだけだといずれ壁に追い詰められるので、畳の上をぐるぐる回って逃げていた。
「運営とすでに話をつけていたのなら、俺が中継する意味あったんですか?」
「それはですね、『合コンを開く許可はあげるけど、メンバー集めはそっちでやってね』とそんな意味の返答をもらったからなんです。あと、こちらの本家からの許可をもらうのにすっごい苦労したんです。なので、そちらとの窓口になってくれる方を探していたんですが……」
「そこにちょうど俺がやってきたと」
「はい、その通りです♥」
なんなんだろうなあ。
別に葛葉家と【俺たち】が仲良くなるのが悪いとは思わないが、簡単に信頼してよいのか疑問が出てくる。
この人たちの霊能力は戦後の霊能力者狩りによって衰えているが、むしろその低い能力で生き抜くため手段を選ばず活動してきた一族なんだ。
ポッと出の平和ボケした【俺たち】とは比べものにならないほどの深謀遠慮を秘めているのではないだろうか。
「やっぱり納得できないですよ。ちょっと簡単すぎるというか……」
「はっきり言って、理由の半分以上が我が家の利益を見込んでのことです。霊能力というものは血が重要ですからね。あなた方のような優秀な能力者の胤がいただけるなら、一時的な評価の下落など考慮に値しません。そもそも我が家は、アナタとお小夜さんの婚姻にも反対していませんので」
ウソをついているようには見えないが、何か隠していたとしてそれを見抜けるとも思えない。ならば納得するしかないだろう。
「本家もそうですけど、他の葛葉四天王の人たちは我が家のことを見下しているんですよ。四天王から転落したくせにイスにしがみついている無能力者だ、って。でもこの合コンがうまくいけば、将来的にはその評価を逆転できるんです。多少は他にも取られるかもしれませんが?それでも我が家を通すことになる以上、手綱はこっちが握れるんです。もう雄利さんには足を向けて寝れません。なのでお礼に何でもいたしますよ♥」
「ならば雄利さんから離れてもらおうかのう」
すり寄ってこようとした女性の目の前に、鬼火が割り込んできた。
「小夜ちゃん」
「あら、もう迷宮を踏破したのね。やるじゃない」
「お主の企みにもっと早く気づけていたなら、こんなに時間はかけなかったわ」
小夜ちゃんが俺の腕を強く引いて、女性から距離をとった。
「ふふ、あの他人の目を気にしていた子供が、よくここまで成長したわね。お姉さん感動しちゃうわ」
「女狐の代表がなにを言いよる。雄利さん、こんな女は放っておいて行こうぞ」
「お、おう。それじゃあ」
「はーい、また会いましょう♥」
「二度と顔を出すな」
小夜ちゃんに押されて部屋を出る。
「
「なにもなかったよ。ウチの方との交渉のつなぎ役にされただけだ」
「本当じゃな?」
「本当だって」
部屋であったことを逐一説明して、やっと納得してもらえた。
…………
三番目の試練は小さい部屋で、そこには気弱そうな女性がいた。
小夜ちゃんの血縁でもあるライドウの家系らしいが、なぜか気まずそうな雰囲気を醸し出している。
「わしは分家であり、しかも先代ライドウであった父が出奔しておる。わしに対して、いろいろと含むモノがあるんじゃろうな」
「いえ、その……。はあ、いまさら何を言っても言い訳にしかならないですよね。ウチとしては倫太郎くんのことはもう諦めてます。お小夜さんがその分まで頑張ろうとしてきたことも知っています。なので、ええ、今までのことはこのとおり、謝ります。申し訳ありませんでした」
女性は深く頭を下げた。
「幼子だったアナタの世話を乳母一人に任せっきりにした私が今さら何をって思うかもしれないけど、あれが私にできる精一杯だったの。ウチの人たちは倫太郎くんに期待していただけに裏切られたと感じていたから」
そんな女性の謝罪に、小夜ちゃんは驚いているようだった。
「えっと、悪いのは、父の方だと分かっております。余計なことを言ってこないだけありがたいと、お婆さまも言っておりました。だから、その……その謝罪を受け入れます」
「ありがとう。そう言ってもらえてうれしいわ。こういうこと言うと風見鶏みたいだって思うかもしれないけど、ライドウの家としてあなた方を全面的に支援する用意はできています。なので、いつでも頼ってきてくださいね」
女性はほっとしたような顔をした。
どういうことかイマイチ理解しきれていないので整理してみようか。
まずライドウの分家に小夜ちゃんの父親が産まれた。それが成長してライドウに選ばれた。
分家から家の代表が選ばれたのだから、本家は素直に喜べなかったのかもしれない。
それがある日、急にいなくなった。これを裏切りと感じるのは当然だろう。
そして数年後に誰のものとは知れない子供を預けて再び消えた。その子供は乳母に任せっきりにした、と。
でも、もしもライドウ本家にいたならば、イジメられていたんじゃないだろうか。
距離を置いていたのは最悪ではないと思う。
なかなか複雑な家庭事情のようだ。
「では改めて、ライドウ家からの試練を課します。二人とも、これを手にとってください」
そう言って台に乗せて差し出してきたのは、二本の魔封管だった。
「これはウチで飼育している管狐の中でも、特に強力な子たちです。その分気性が荒いので、従えるのは難しいでしょう。この子たちに自分を仲魔だと認めさせてください」
クダギツネ、メガテン的に言えば、【珍獣 クダ】のことだろう。
うちの組織でも利用している悪魔の一種で、式神よりも安価な戦力として一部の人間に提供されている。
だが生き物ゆえに日常の世話をする必要があったり、相性の悪さから懐かない可能性があるなどのデメリットがある。
そのため仲魔にするには一定のレベルや相性などの審査を通過しなければいけない。
俺も戦力増強の手段のひとつとして考えてはいたが、レベルが上がった今ではマッカを稼げる目算が立ったので、自分好みにカスタマイズできる式神の方がいいと思っていた。
スレ住人からは美少女型の式神は買わせないよう目をつけられていたが、動物型やロボット型くらいならいいだろうと制作班を説得している途中だった。
なのにまさかクダギツネの方が先に手に入ることになるとは。
それぞれ一本ずつ管を受け取ると、封が勝手に開いた。
中から出てきたのは黒銀の毛並みを持つキツネで、興味深そうに俺の手のにおいを嗅いでいる。
それから袖に入り込んで服の下を駆け回り、襟から顔を出して肩に乗る。
小夜ちゃんの方も同じように遊ばれていて、二匹が交代しながら俺と小夜ちゃんの上を駆け回り、満足したのか一声鳴いてから管の中に戻っていった。
「……どうやら気に入られたようですね。さすがと言うべきでしょうか」
「大切にします。ありがとうございます」
「はい。その子と、お小夜さんのことをよろしくお願いします」
女性はまた深く頭をさげた。