真・恋姫☨夢想 革命 張郃転生伝   作:青二蒼

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はい、性懲りもない。
現場から事務所に移って仕事に追われて創作意欲のモチベを戻そうと、他の創作物を見たりプレイしたりした結果に浮かんだのがよりによってこっちです。

無印からやってるので、懐かしさと感慨深さでつい興がのってしまった。

どうして、どうして魏の五将軍で張郃出さないんだ!?
必要だろ、魏の面子的にと思った結果です。


序章:雄飛編
張郃伝序章:新たな外史と失った棒


 聖フランチェスカ学園

 最近共学制になったこの元お嬢様学校で俺――立花(たちばな) (そら)――はいつも退屈な日々を過ごしていた。

 いや、お嬢様学校に入学してる時点で普通の高校とは違う人生ではあるものの、それでも浮いたような話がある訳でもない。

 別に玉の輿(こし)を狙ってる訳でもない。

 お嬢様学校という訳で感性が違う訳だしな。

 ここだけ内心の話……俺は転生者。

 

 "2回目"の人生だ。

 

 別に大したことはない。

 よくある話だ。

 最初の人生はただ単に疲れた。

 それなりに平凡な人生、公務員に就いて……仕事にも慣れて……ただ退屈で人間関係に疲れた。

 話を聞かない老害みたいな、しきたりと伝統をはき違えてるような上司に疲れて、自ら命を絶った。

 誰かに相談しても自分の求めてた解答はなく。

 指針も具体的な方針すらも示さずにただ単にやっとけとか、頑張れ程度の言葉しか掛けない薄情な連中ばかり。

 旧友もいない訳じゃないし家族もいた。

 身近だからこそ相談しにくいこともある。

 ただその場しのぎで仕事を辞めても意味はないし、それ以上に仕事を変えて生活できる自信がなかった。

 何より……醜く感じた。

 仕事場での人間関係の全てが。

 そうして自らの中で延々と自問自答を繰り返した結果……生きる価値がこの世にないと、結論に達した時にはもう真っ逆さま。

 しかし、神の気まぐれかは分からないし人生に絶望したのに俺は何故か二度目の生を受けてしまった。

 しかも前世の記憶付き。

 転生した先が同じような現代日本なのは良かったものの……そんな記憶があるなんて普通に言える訳はない。

 まあ、取りあえず二度目の人生はもう少し頑張ってみようとは思う。

 今度はまだ絶望してない。

 ただ、退屈というよりは暇ではあるって感じだな。

 まさかな~……転生先がエロゲ世界とは誰も思うまい。

 最初の人生はベース……けふん……まあ、あるエロゲメーカーの世界と思わなかったけども。

 これでも前世はオタク趣味。

 ……色々とお世話になりました。夜のお供的な意味で。

 北郷(ほんごう) 一刀(かずと)君にも既に会ってるし、今では及川含めて数少ない男子生徒として級友ではある。

 ああ、もう1人いたな。

 このフランチェスカ学園のもう1人の主人公とも面会済み。

 ともかく、最初に思った退屈は間違いではあるな。うん。

 

 

 

 さて………現実逃避はやめよう。

(くう)どうした?」

「いえ、何でもないです。父上」

 (そら)を見上げ、父について行きながら馬に揺られて森の間隙(かんげき)から見える木漏れ日を浴びる。

 えー、何故でしょうね。

 三度目の人生?

 ともかくなんで死んでないのに生まれ変わってるんでしょうかね? 俺。

 しかも聞いてくださいよ奥さん、私……女の子なんですって。

 あらやだ……棒が足りませんね。

 代わりに饅頭(まんじゅう)が胸に2つありますよ。

 いや、まだ幼少期なので饅頭ですらありませんけど。

「狩りは危険だ。それにここらには猛獣がうろつくと聞く」

「誘ったのは父上でしょう? 危険な場所にいたいけな少女をなに連れてきてるんですか」

「お前は年にしては落ち着いているからな。それに、村にも被害があるし……娘がケダモノに襲われる前に私は、私は――!」

 無精ひげを生やした父は、何故かくっ! と変な想像をしていらっしゃるようだ。

 ケダモノってそれは悪漢的な意味ですか? それとも文字通り獣の方ですか?

 ともかく俺の父は娘に過保護プラス変な事を考えている。

 父の名前は姓は張、名は厳、真名(まな)水燕(すいえん)という。

 真名……真名である。

 そのキーワードが出た時点で、とある外史の世界に迷いこんだと察した。

「ともかくだ。お前も早いうちに武芸の心得を持っておくと良い。でないとよからぬ者に襲われた時に父さんが助けられるとも限らない」

「ああ、はい。その通りでございますね」

 まだ年齢的に10にも満たない俺は、そう答える。

「もっとお父さんに甘えてくれ。なんなら今日の狩りが恐かったら一緒に寝てもいいぞ」

「帰ったら近寄らないで下さい」

「うっ――グフ」

 父は俺の言葉に唐突に胸を押さえる。

 いや、流石にちょっと気持ち悪かったぞ親父。

 対して父は娘である俺の無慈悲な言葉に刺し貫かれたようだ。

 まあ、子供が成長するのは案外早いものだからな。

 前世含めて父親になってすらいないし、女性と遊んでも正式に付き合った経験はゼロなんでそんな子供の成長うんぬんかんぬん言うのは筋違いだろうけど。

「父上、少し先の川辺で馬を休ませてますよ。喉も乾きましたし、はっ!」

 馬腹を軽く蹴り、馬を走らす。

 うぅ、相変わらず座ってだと股間に違和感が拭えない。

 肉体は精神に引っ張られるって話だが……そこら辺は割り切った。

 ――女の子に憧れてた願望がない訳でなかったし。

 変態じゃない。ちょっと女性に興味があるだけだ。色んな意味で。

 川辺に辿り着いて下馬し、馬の首を軽くなでて水を飲ませる。

 俺も川辺で水面に映る自分の顔を見る。

 真名の通りの空の色のようなロングの髪に、紫っぽい瞳。

 目は少しキツイ目つきではあるが、笑えばカワイイ。

 ナルシストではないが、幼少なのに割とクールビューティーな印象。

 ……う、美しい。

 なんてギャグに走ったが、どこの無双シリーズの張郃のセリフだと。

 

 まあ、おそらくその"張郃"ですけど。

 

 姓は張、名は郃、字は儁乂(しゅんがい)……真名は前世の名前と同じ漢字だが読みは(くう) 

 俺はどうやら北郷よりも先に外史の幕開けを開いてしまったらしい。

 何が、どうしてと疑問は尽きないが……これまでの前世の経験から考えても答えは出ない。

 とりあえずは俺が攻略対象にならないか、そこだけが一抹の不安だ。

 

 

 




続くかは知らない。
期待しないで待っててください。
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