ライザのアトリエ~たった一つの魔法の言葉~ 作:自給自足すらできなかった敗北者
おれは朝起きると、評価者が増えてないかな~とか、感想来てないかな~って小説情報を見て一喜一憂するのが楽しみだったんだ―――それがいつもの様に朝覗いてみたら、評価者とか閲覧数とかお気に入り登録とか、普段の倍以上に膨れ上がってたんだ…
な…何を言っているのか、わからねーと思うが…おれも、何をされたのか、わからなかった…新話投稿とか特別なことは何もしてねぇ…頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ、断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を、味わったぜ…
え?いや、ありがとうございます!?(錯乱
よく見ると、評価値?に赤色はえてるし…コレのお蔭でランキングでも乗って人目に付いた…とか?な、何はともあれ作者にこんな上等な餌を与えられて、今日投稿する予定なかったけど、慌てて仕事前に執筆しました…(チョロイ
※ヤツが出てくるので多少の胸糞要素ありますのでご注意を
―――――クラウディアを仲間に向かい入れて数日後、ライザ、タオ、レント、カイルの4人は今日、小妖精の森へ行こうかと雑談しながらライザの家を出たところで、ライザの父カールに呼び止められる
「―――ライザ、友達と出かけるところ悪いけど、ちょっといいかな」
「あ、カールさんおはようございます」「おはようございまーす」「なんだ?また変なことしたのかライザ?」
「うぇっ!?お父さん!?今日は畑仕事の約束はしてなかったはず…」
「ん?あぁ、そういうわけではないけど、ちょっとお使いを頼みたくてね…―――フレッサのお店で、ヤギ肉を買ってきてほしいんだ、切らしていたことに今気がついてね」
「えぇ…お使いぃ…?めんどくさいなぁ…」
「買ってきてくれたら、お駄賃を出すよ」
「―――やらせていただきます父上、この不肖ライザリン・シュタウト、フレッサさんのお店に行き、ヤギ肉を買って持参いたします」
「…いや、誰だよお前」
「うわー…これぞまさに"現金"ってやつだね…」
「こう…何というか…ライザのそういう隠さない所、すき…だぞ…??」
「自分で言ってて、疑問符がついてるじゃねーか、カイル…」
「はは…任せたよ、買ったら私のところに持ってきておくれ」
そうしてカールにお使いを頼まれたライザ一同はフレッサの雑貨屋へ向かう―――普段であればこれで終わりだったのだが、この日は違った、雑貨屋に近づくにつれ何やら喧噪が聞こえてくる
「―――んだとぉ!?酒を売れねぇってのは、どういうことだ!!」
「…!この声は…」
ライザたちが駆け付けた先には、店主であるフレッサに絡む大男、鋭い鷹のような眼、赤褐色の髪、無精ひげを生やし、顔には剣の痕らしき無数の古傷、筋肉質の体躯は決してただ物ではないと悟らせる
「―――やめろ親父!!こんなところで何やってんだよ!?」
そうレントが叫ぶ―――そう、フレッサに絡むこの酔っ払いこそ「ザムエル・マルスリンク」レントの実の父親である
「うるせぇ!クソガキ!いきなり邪魔しやがって、てめぇ、どっちの味方だ?」
「そういう話じゃないだろ!」
「―――ちょっとザムエルさん!こんな朝っぱらから往来の場で怒鳴り声なんて…」
「―――あぁん?…てめぇライザか?…いつ、そんなにデカくなった」
「前にあった時にも同じようなこと言ってましたよ…じゃなくて!なんで暴れたりしたんですか?」
「それがよぅ…ここのクソ店主が、オレには酒を売れねぇだとか抜かしやがる…オレは客だぞ!?―――金が払えねぇって言ってるわけじゃねぇ、街道で魔物ぶっ倒して稼いだ金がある!なのに、なんで―――」
「わかった、わかったから!俺が話を付ける!だから先に帰っててくれ!」
「ちっ…胸糞悪い!二度と来るか、こんな店!」
そんなレントの悲痛な叫びに何か思ったのか、素直に立ち去るザムエル…
「―――すいません、フレッサさん…ご迷惑をおかけしました…」
「いや、僕の方こそすまないね…彼には護り手からもあまりお酒を売らないでくれと頼まれていてね…」
「みんなもすまねぇ…嫌なもの見せちまったな…」
「ううん…ザムエルさん、相変わらずだね…」
「あぁ…酒に酔ったら暴れて、酒がなくなればまた暴れて…―――あれじゃ、母ちゃんが出て行って当然だ…なのに…何も…何もできねぇ…そんな俺が…俺は…くそっ…」
「レント…」
「…っ、すまねぇ、仲間の前で泣き言なんて格好悪い…」
「オレたちの方こそ…いや、何でもない…」
「(レントの力になれればいいんだけど…今のあたし達じゃ何も…)」
そう、普段この面子では少し大人びているカイルでさえ19歳、タオに至っては最年少の15歳、まだまだ子供である―――いくら錬金術という不思議な力に触れようが、太古の文献を紐解く切欠を掴もうと、歴戦の戦士の教えを請おうと、過去のトラウマを踏み越えようとしようが、まだ変わり始めたスタートライン、無力な少年少女でしかない、それを様々と見せつけられる出来事でもあった―――――
そんなことがありつつもヤギ肉を買ってカールに届けたライザ
「お、買ってきてくれたのかい?助かるよ―――おや?少し顔色が良くないね、何かあったのかい?」
「ううん、大丈夫何でもないよ―――それでお駄賃はっ!?」
「急に元気になったな…」
「もちろん忘れてないとも―――これだけ上げよう」
そう言ってカールが手渡したのは20コール―――正直お菓子一つ買えるかな?である
「こ…これだけ…っ!?」
「ただの買い物だし、そんなものだろう」
「まぁ、当然っちゃ当然だわな」
「学び舎の子供たちレベルのお使いだもんね…」
「むしろ、貰えるだけありがたいと思わんとな」
「そんな都合のいい話あるわけもないかー…」
「足りないというなら、もっと働くことだ―――そうだ、村の手伝いをしてみてはどうだい?頑張って人の役に立てば巡り巡ってきっといいことがある、お金だけではなくね、それに打算から始まる事でも人を助けたということは実に素晴らしいとことだと思うぞ」
「手伝い…かぁ…前にカイルも言ってたわね…本格的に始めてもいいかも…」
以前のカイル、そしてこの時のカールの言葉が今後ライザの進むべき道の一端を示し、それはやがて島、延いては世界を救う一言になるとはこの時誰も…それこそ神様にだって見通せなかったであろう…
―――――そうして、改めて冒険に向かおうと歩く一同の目の前に、珍しくアガーテが通りかかる
「―――さて、次は旧市街の見回りかな…それが終わったら…」
「こんにちは、アガーテ姉さん!―――今日も忙しそうだね?」
「―――ん?あぁ、君たちか、護り手ってのはやることが多いからな、年がら年中、なんにでも駆り出されるんだよ」
「ふぅん…アガーテ姉さんはなんで態々、忙しい護り手になったの?」
「なんで…か…深く考えたことなかったな…」
「でも、姉さんって護り手でも一番の剣士なんでしょ?カイルに剣を教えたのも―――首都で華々しく活躍したい!とか思わなかったの?」
「あぁ、首都で騎士養成学校に通っていた時期もあったさ、実際の騎士とやらにもなってみたいと思っていたしな」
「へぇ…!アガーテ姉さんが騎士かぁ…!確かに姉さんって美人だし、ピカピカの鎧とか似合いそうだよね!」
「急に褒めても何も出てこないぞ?―――あの頃のアタシは自分が騎士として、どこまで通用するか試してみたかったってのはあったんだ」
「それで、どうなったの?」
「あぁ、剣の腕とか、筆記とかそういうのもやって学校では主席にすらなれたさ―――でも、周りが面倒くさい話ばかりしていてな…」
「面倒くさい…?」
「血筋とか、身分とか、出世とか、派閥とか…そんな話ばかり聞いてるうちに騎士に幻滅…とまでは言わないが、首都も、王城も窮屈に思えて来てな…―――逆にこののどかな島や湖…故郷が懐かしくなった、だから叙任を受ける前に帰ってきてしまったよ」
「ふーん…そんなことが…それで今の、護り手になったわけ?」
「あぁ、礼儀作法だの規律だの、堅苦しいものがない、この護り手こそが天職だと―――今では思っているよ」
「アガーテ姉さんはそういうキリツってやつに厳しい方だと思ってたけど…」
「アタシが厳しいものか、こんな村の悪ガキ連中4人組相手でも、こんなに優しく接してやってるんだぞ」
「おっと…黙って聞いてたらこっちにも火の粉が」「あーあー僕は何もきこえないー」「…正直、すまないとは思っている」
「なるほど…って、誰が悪ガキ4人組筆頭バカよ!―――大体そんなに優しくないと思うし?」
「いや、そこまで言ってないが…―――夢見がちな少年少女の頭を、つけあがらない程度に押さえつけるのは結構大変なんだぞ?」
「そういうのは優しさとは言わないと思う!若者には…特にあたしには!自由が必要なのです!―――というわけで、あたしは自由を守るため退散します!またね!アガーテ姉さん!―――ほら、ボサボサしないであんたたちも行くわよ!」
そう去っていく若人4人の背を優しく見つめながらアガーテは呟く
「―――まぁ…お前たちも、そんな優しさを振り払って自分の道に進む時が、すぐに来るんだろうな…いや、もう来たのかもしれないな―――アタシにできることは、道を違えないよう力を…背を押してあげるくらいか…」
―――――そうしてようやく対岸に渡り、冒険を始めた一同、そして森の中間にある開けた広場で休憩をしようと足を止める
「この広場にも、楽に来れるようになったな…今ならタオ単独でも余裕で来れるんじゃないか?」
「そんな怖い事、僕一人で出来ると思う?」
「ムリだな」「無理だね」「無理ね」
「―――…僕が言い始めた事なんだけど、釈然としないのはなんでかな?」
「うっし、とりあえずここなら魔物も来ないし、一休みするか」
「そうだね、クリント王国の人たちも、ここに魔物が来ないことが分かったから建物を建てたのかもね」
「にしても、どこにでもあるよな、クリント王国の遺跡って」
「そんなことないぞ?ここに移住する前に通ってきた道でもここまで多いのは見なかったぞ」
「アンペルさんも、一地域でここまで多いのは珍しいって…僕らには見慣れた光景なんだけどね」
「うし、とりあえず俺が見張るからみんなは休んで―――ライザ?」
「(広くて安全…頑丈な土台もある…近場には水も湧いてて…湖に面しているけど、木々のお蔭で島からは丁度見えない位置…)」
「聞いてるのかライザ!」
「ここなら…えっ?あ、あぁ、何?レント?」
「休憩しようっつったの!―――ったく、何一人でブツブツ言ってんだ?」
「こういう時、大概禄でもないこと考えてる時だな」
「なによその言い草はー…まぁ、何でもないから気にしないで」
「変なライザ…さてと水筒…水筒…」
その時レントとカイルが森の方へ急に警戒をして武器を構える
「むっ!?2人とも下がれ!」
「な、なに!?ま、魔物?」
「ん?―――この気配は…」
そうして森から出てきたのは見知った顔の二人組であった
「おっ?誰かと思えばお前たちか」
「アンペルさんにリラさん!―――こんな所まで遺跡の調査に?」
「お…脅かさないでよ…安全なこの広場にまで魔物が入ってきたかと思ったじゃないか…」
「安全は安全として―――」
「―――警戒は怠らない…だろ?」
「うむ、まぁ反応は良かった、後は気配のした方角以外にも注意を向けろ、賢しい魔物だとあえて気配を出してそっちに注意を向けさせてから奇襲するってヤツもいる―――あとはカイル」
「ん?オレですか?」
「あぁ、そうだ、気配の察知もよかったが、気配を見極める術も優れてるようだな、ソレを極めれば目を瞑ってても戦えるようになるから、鍛えるといいぞ―――不測の事態で目が一時的に潰されるってのはありうる話だしな」
「なるほど…そういうものか…」「ありがとうございます、リラさん」
「―――この近くにも遺跡ってあるの?あんまり聞いたことないんだけど…」
「あるなしを明確にするのも調査の一環さ―――まぁ、結論としてはなかったわけだがな」
「ふぅん…この広場の土台も態々調べるほどの遺跡でもないもんね」
「北の方に手を出すのは、まだ時期尚早だろうしな…まずは近場から足固めをしていくつもりさ」
そう呟くアンペルをライザ一同は不思議に見ていた
「さて、私たちは帰るとするぞ…ではまたな」
そう言ってアンペルとリラは去っていった
「俺たちはどうする?」
「…そうねぇ…近場で採取だけしたら帰ろうかしらね」
「あぁ、時間に余裕をもって行動しないとな」
そうしてこの日は近場で採取をして冒険を終えるのであった
〇カイル・シュナイダー
・ザムエルが嫌いで言葉を出してしまったら止まらないと思いずっと黙ってた子―――親は…親は子供を守ってこそ…親じゃないのか…
〇ライザリン・シュタウト
・~「クエスト」が解放されました~―――何かを企んでいるようだが…?
〇タオ・モンガルテン
・あかん、最近この子の影が薄い…なんとかしてあげんと…
〇レント・マルスリンク
・親がダメ親父の不憫な子―――現状を変える力は今の彼にはまだ無い
この家庭環境があるのに基本曲がらず真っすぐに育ったのは母親の教育が良かったのか
〇ザムエル・マルスリンク
・基本良い人たちしかいないクーケン島の住人の中で分かりやすいクズ―――彼には彼の苦労があったのであろう、しかしそのしわ寄せを食らった子供はたまったものではない
〇アガーテ・ハーマン
・大天使―――作中前半の毒素をすべて中和どころか癒す優しさの持ち主
ライザの一人称が「あたし」なのはアガーテのアタシをまねてだと思う、島の子供たち憧れのお姉さん…ん?レントとタオがライザに全く惚れた腫れたのが無いのってまさか…?
〇作者
・アガーテの回想を見直し、首都not=王都かもしれなくて…ん??ってなってる―――まぁ今更設定変えれないし、首都≒王都でヨシ!(現場ネコ
お願い、ライザ二次ふえて・・・ふえて・・・(凍結
作者にオリジナルストーリー(番外編)を今後どの頻度で書いて欲しいか、また誰々との絡みも見たいって方は個別に感想欄へお願いします
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常日頃から書いて毎秒投稿しろ
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1幕毎に2.3話ペースを守って本編を書け
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1幕毎に1話ペースを守って本編を書け
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偶に思い立ったらでいいから書いて
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番外編はいいから本編だけを更新して欲しい