ライザのアトリエ~たった一つの魔法の言葉~   作:自給自足すらできなかった敗北者

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立って歩け、前へ進め―――あんたには立派な足がついてるじゃないか






















はい作者です
何とか第二幕を年内に〆れました…年賀状書いてた一日が仇になった…
活動報告じゃないですけど、今後の方針を少し後書きに載せます
それはさておき、第二幕、幕引きでごぜーます


最後に踏み出す

―――――タオとの一幕はあったが、それはさておき屋根裏部屋に着いたライザ

 

 

「よっし!早速傷薬を作っちゃおう!―――この前作ったグラスビーンズをベースにレシピ変化で…うんっ行けそう!」

 

 

まずはグラスビーンズと同じ材料を投入した後、新たに「苦い根っこ」を入れ、品質を高めるために、さらに花と苦い根っこを入れる…

 

 

「よっしできた!―――「施しの軟膏」ってとこね」

 

 

ライザが掲げるそれは、グラスビーンズとは異なり液状だが粘度のある塗り薬…色のみ深い緑色の共通点があるくらいか

 

 

「―――早速持って行ってあげなきゃね」

 

 

 

 

 

 

―――――再び貸家に戻ってきたライザ、それをリラが迎える

 

 

「早速傷薬を持ってきたようだな―――ん、効果もよさそうだ、レントこれを使え」

 

 

「やれやれ、助かったぜ…ありがとうな」

 

 

「対して強い薬でもないと思うけど、骨まで折れてるわけじゃないんなら何とかなるんじゃないかな」

 

 

「しかし、傷薬を持ってくると言って、すぐに錬金術で作ってくるあたり、錬金術士っぽくなってきたな」

 

 

「えへへ…そうかな?」

 

 

「全くだ、新しい武器も作ってもらえたし、頼りになるぜ」

 

 

「(そっかぁ…それならちょっとくらい自慢しても…いいかな?―――でも、自慢話に付き合ってくれそうなのはいつもの男ども以外だと…クラウディアに話に行こう)」

 

 

 

 

 

 

―――――思い立ったが吉日、同じ旧市街に住処を構えてるのもあり、早速クラウディアの屋敷を訪ねるライザ

 

 

「―――やっほー、クラウディア、遊びに来たよー」

 

 

「いらっしゃいライザ、せっかく来てくれたしお菓子とお茶の準備をするね」

 

 

「え?いいの?ありがとう…ってそれ目当てできたところもあるのよねー」

 

 

「ふふっ…この前に貰ったクッキーのお礼とでも思ってくれていいよ」

 

 

そうして少女は仲良く部屋で談笑をする

 

 

「―――さぁ、できた、どうぞ、召し上がれ」

 

 

「わぁ…お菓子もおいしいけど…クラウディアが淹れてくれたお茶もすごく香りが良くておいしい…」

 

 

「そう?お茶はいい葉を使ってるかもしれないけど、お菓子は私が焼いたクッキーなんだよ―――この前貰ったクッキーが美味しかったから少し真似てみたんだ」

 

 

「へぇ、すごいなぁ…あたしそういうの全然ダメでさ…クラウディアのこと尊敬しちゃうなぁ…」

 

 

「料理なんて、やる気さえあれば何とかなるものだよ、ライザ」

 

 

「う゛っ…それを言われると少し弱いかもなぁ…」

 

 

「―――私より、ライザたちの方がずっとずっとすごいよ…あれからみんな頑張ってるんでしょう?」

 

 

「まぁね、レントもタオもそれぞれ理由があるからがむしゃらに突っ走ってるよ、カイルも最近レントの実力が追いつかれそうになってるからって、アガーテ姉さんに鍛えなおして貰ってるみたいだし」

 

 

「そんなライザだって、錬金術を頑張ってるんでしょう?」

 

 

「うん、だんだん調合のコツがわかってきた気がしてさ―――もう、どっぷりハマちゃってる」

 

 

「へぇ…確かにこの前屋根裏部屋で見せてもらったときにすごく楽しそうにやってたもんね」

 

 

「あはは…なんかそう改めて言われると照れるな…―――採取とかする時には3人に手伝ってもらってるから、遠出にも皆慣れてきたみたい」

 

 

「(いいなぁ…)」

 

 

そう小さく呟くクラウディアには友達と言いつつ、一人冒険をできないことへの寂しさを感じられた

 

 

「―――私も、みんなと冒険に行ってみたい…」

 

 

「えっ!?…うーんと…そう…だね…」

 

 

「やっぱり…ダメ?」

 

 

「ううん、そうじゃないの―――わたしたちがクラウディアを守れるくらい強くなったら、クラウディアのお父さんに相談しよう…約束するわ」

 

 

「本当っ!?―――ありがとう!ライザ!!絶対に約束だからねっ!」

 

 

「う、うん…約束ね…」

 

 

―――こうして二人の少女は約束を交わす、いつかみんなで新しい地へ冒険に行くために…

 

 

 

 

 

―――――数日後、屋根裏部屋にて

 

 

いつもの様に錬金の研究をしてると、下から母の声が聞こえてくる

 

 

「ライザ―!お客様よー?バレンツのお嬢さんー!」

 

 

「はーい!上がってもらってー!―――なんか、お母さんクラウディアにだけ態度が違うんだよなぁ…」

 

 

「それは、オレたち悪ガキ4人組じゃないからだろ」

 

 

「―――…それもそうね」

 

 

 

 

「―――失礼します、こんにちはライザ」

 

 

「いらっしゃいクラウディア、本当に何もないけど、ゆっくりしていって」

 

 

「ありがとう―――今ってライザ1人?」

 

 

「―――すまんが、オレもいるぞ、レントとタオは用事で居ないが…ってそのフルート…オレはお邪魔だったかな?今抜け―――」

 

 

「―――すぅー…はぁー…よしっ!ーーーううん、待って、2人が相手なら…勇気を出せると思って…その聞いてほしいの…私の…フルート…」

 

 

「フルート…聞く…って、聞かせてくれるの!?」

 

 

「みんなが頑張ってるって聞いて、私も考えたの…ううん、違う―――羨ましくなったの…」

 

 

「クラウディア…」

 

 

「どう…かな?」

 

 

「いいよ、もちろん大歓迎!…でもあたしってそういう音楽とかの教養っぽいのとか、全然分からないんだけど―――それにカイルもいていいの?邪魔なら追い出すわよ?」

 

 

「そんなこと関係ないよっ!ただ聞いてくれる…それだけでいいの―――それにカイル君とはこの前ライザたちが冒険で居ない時にお話ししてね?ライザたちの幼いころどんなだったかを話してくれたお礼と思ってくれれば…」

 

 

「うぇっ!?―――ちょっとカイル!変なこと教えてないでしょうね!!」

 

 

「うん?ライザ考案の落とし穴とか、家の下に穴ほって脱出計画に使おうとして失敗した話とかしかしてないぞ」

 

 

「碌な話ないじゃないっ!―――まったく、それじゃクラウディアよろしくお願いします」

 

 

「ふふっ…それじゃあ改めて聞いてください…」

 

 

―――クラウディアはフルートを口にあてがい、ゆったりと吹き出す

 

 

 

 

~♪

 

 

 

 

 

その音はとても透き通っていて、まるで森のせせらぎを思わせるような優しい音色だった

 

 

 

「(音楽のことは分からないけど…凄くキレイでステキな音…)」

 

 

「(―――ん?なんか魔力が…?気のせいか…しかし、こう、心が安らぐ…)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――ふぅ…ご清聴、ありがとうございました」

 

 

クラウディアがそうお辞儀するとライザもカイルもようやく現実に帰って来たようにハッとする

 

 

「―――すごく…すごくキレイな音だった、クラウディア!何というか…とにかく…こう…すごいキレイだった!!」

 

 

「―――語彙力皆無かよ…いや、でも本当にすごかった…思わず我を忘れて聞き惚れてしまった…」

 

 

「あ、ありがとう…!私も…すごく、すごーく嬉しい!2人ともっ!―――勇気を出して…よかった…―――そ、それじゃ、私、戻るね!―――今日はフルートを聞いてもらうために来たからっ…!」

 

 

そう言うと少女は緊張からか顔を赤く染め、慌てるように部屋を出ようとする

 

 

「うん、また聞かせてね!」「あぁ、是非もう一度聞きたい」

 

 

「うん!いつか、また!」

 

 

そう言い残し今度こそ部屋を出て行くクラウディア、それを見送ったライザとカイルは顔を見合わせる

 

 

「…あんなに照れなくてもよかったのにね、すごくステキだったし」

 

 

「あぁ…正直音楽なんて首都にいた頃も触れなかった分野だ…あんなに心に響くとは…」

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして島に来たばかりの少女も遂に一歩を踏み出す―――これは今後の大冒険を予感させる素晴らしい物語の幕開けになるのだった

 

 

 

 

 

 

 

―――――それと同時に一つの影もこの島に密かに近づいていた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――「小妖精の森・最深部」

 

いつもと変わらぬ日々を過ごす森、魔物であるオオイタチですら今この瞬間は安寧を享受していた

 

 

 

 

 

 

―――ソレの影が見えるまでは

 

 

 

この辺りどころか、普段ならお目にかかれないような体躯の4足のナニか、外見はカブトのような角を持ち、亀のような大きな甲羅らしきものを背負っている、その甲羅の背には雰囲気には似つかない鉱石宝石が生えている…

 

 

見たことないナニか、あまりの異様な気配にオオイタチは威嚇の声を上げると同時に逃げ出した

 

 

 

 

 

―――そいつはただ森を見つめ、歩みを進めるのだった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――第二幕 まずは一歩の始まり 完

 

 




〇カイル・シュナイダー
・しれっと新しい女の子に唾つけてた主人公、ライザをネタにフルート演奏会への切符を手に入れる、演奏中何かを感じたようだが…?

〇ライザリン・シュタウト
・自分がすごいことできるんだぞと誰かに自慢したいお年頃、語彙力皆無

〇クラウディア・バレンツ
・友達と対等になって真に友達と言えるように勇気を出す―――その一歩は小さな一歩であっただろう、しかし、大冒険の幕開けという大きな一歩でもあった…

○施しの軟膏
・サブタイが本来ならこいつの名前だったけど、尺が引っ張れず、クラウディアメイン回になったため、お役御免に、すまんな


○作者/年明け後の予定
・この話の後ろにあるプロット(ネタバレ)を見ていただくとわかるんですが、正直見切り発車でスタートした本作、プロットも序盤は構成してましたが、結構書いてるうちに好き勝手やっちゃったせいでぐちゃぐちゃに…(自業自得)それに作者のお仕事が誠に遺憾ながら三ヶ日ともあり執筆出来なさそうなので、これを機に数日休ませていただこうと…ですが今後のプロットを練り直し、連載は続ける予定ですのでこんな駄作でも待って頂いてる視聴者皆様方には安心してお待ち頂けると…
長くても10日はかからない予定でおります

それでは良い年末をお過ごし下さいませ


お願い、ライザ二次ふえて・・・ふえて・・・(願望

作者にオリジナルストーリー(番外編)を今後どの頻度で書いて欲しいか、また誰々との絡みも見たいって方は個別に感想欄へお願いします

  • 常日頃から書いて毎秒投稿しろ
  • 1幕毎に2.3話ペースを守って本編を書け
  • 1幕毎に1話ペースを守って本編を書け
  • 偶に思い立ったらでいいから書いて
  • 番外編はいいから本編だけを更新して欲しい
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