ライザのアトリエ~たった一つの魔法の言葉~ 作:自給自足すらできなかった敗北者
こんにちは作者です。
原作プレイした読者様は分かるでしょうが、ついにヤツとの遭遇です
―――――カイルの誓いを聞いた一同は、無事に隠れ家も完成したこともあり、帰ろうかと外に出る
「…んー…まだ細かいものが、色々足りてないかもな」
「必要と思ったものを、みんなで持ち寄ればいいでしょ―――これからいくらでもおいて置けるんだからさ」
「いいねぇ、それでこそ僕らの隠れ家だ」
「私も小物とか飾ってみたいけど…いいのかな?」
「変な遠慮しない―――ここはクラウディアの隠れ家でもあるんだからさ」
「うん…!ありがとう!」
「あぁ、そうだな…みんなで持ち寄ればきっとより良い隠れ家になっていくだろうな…―――ッ!?」
「カイルどうかした―――ん…?」
「レントも感じたか…?」
「あ、あぁ…」
そう二人がナニカを感じ取り見つめる先は奥の森であった
「どうしたのよ二人とも」
「まさか…魔物?」
「そ、そんな…この広場には来ないはずじゃあ…」
「そのはずなんだが、嫌な空気だ…森がざわついている…気がする」
「この前、ハチミツが取れないって話をした日にも僅かに感じた空気だ…しかし、それよりも強く感じる…」
「言われてみれば…なんだろう?」
「き、気味が悪いな…背筋がゾワゾワしてきたよ…」
「あっちか…?」
「あぁ、森の奥の方からだな…」
レントとカイルはリラからの教えもあり、気配の出所に検討を付ける
「…様子、見に行ってみる?」
「なっ、なんでさ!?―――危険には近づくなってリラさんにも言われてるのに!」
「折角アトリエが完成したのに、これじゃクラウディアも安心して過ごせないでしょ」
「どう思うカイル?」
「…今のオレたちの実力なら、小妖精の森程度だと安全だ、と言い切れるが…正直この気配は感じたことも比較できるものとも遭遇したことが無いからわからん…」
「…どのみち、確認だけはすべきか…よし、様子を見るだけだ―――リラさんに伝える分だけを確認したらすぐ引き返すぞ、ライザ」
「分かってる…」
「よし、ならオレとレントが先頭で警戒しながら進むぞ」
「クラウディアはここで待ってて、すぐ戻るから」
「うん…みんな気を付けて」
「任せておけって、危なくなったときの逃走方法は一番最初に叩き込まれたからな」
「と、とにかく慎重に…慎重にね…!」
「えぇ…行くわよ、慎重…かつ大胆に!」
―――そうして森の奥に進む4人…しかし4人の予想と違って森は意外にも普段通りであった
「―――どうなってんだ、森中で気配はざわついてるのに見た感じは普段と変わってない…?」
「確かに変だね…何が起きてるんだろう」
「この前もこんな感じだった…しかし、この前と違ってずっとザワザワしている…」
「お、おかしいのが確かなら、もう帰ろうよ…その『何か』が起きてからじゃ遅いんだからぁ…」
「今更ここにきて森がざわついてるから帰ってきました、じゃリラさんにも説明できないだろ」
「何らかの痕跡は見つけたいな…」
そいって歩みを進める3人…タオもガックシと肩を落としながらも後に続く―――
―――――そして森の最深部一歩手前…ソイツと出会う
「…なんだ…こいつ…」
レントの唖然とした言葉は正しい…この森では見ないような外見、全長は6、7mはあり、全体的に白いカラーリング、太い四足もち巨体をがっしりと支えている、頭はカブトムシやサイを思わせる角をもち、背中からは宝石のようなものが生えている…
「ま、ま、魔物…なんか…すごい…魔物…だ」
「何なのこいつ…体が震える…」
「―――ッ!!ぼさっとしてんな!見るからにオレたちが敵う相手じゃない!!逃げ―――」
カイルの咄嗟の叫びに反応したのか、目の前のナニかが荒々しく突進してくる―――
「シャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァ!!!」
その突進をカイルが止めようと剣を繰り出す
「―――スラッシュ!!!」
カイルの魔法が乗った攻撃は、雷光の速さをもってナニかに近づき、その剣を角と交わす
―――パキィーーン
小妖精にいる魔物程度なら、カイルの一撃でケリがついてもおかしくはなかった…しかし目の前にいるソイツはただの魔物ではなかった…結果カイルの剣は角との競り合いに耐え切れず、折れ、明後日の方向へ飛んで行った
「―――ッ!」
なんとか受け身をとったカイルだが、勢いを殺せず遠くの茂みへと吹き飛ばされた…
しかし、ナニかの突進の勢いは止まらず、ライザに迫る―――
「ウオオォォォォォオオ!」
それをライザの後ろより飛び出たレントの重い大剣の一撃が勢いを相殺する…いや、勢いしか相殺できなかった
「…ぜ、全然効いてねぇ…!くそっ!逃げるぞ…!」
「に、逃げないと…ダメなのに…あ、足がすくんで…」
ライザのその言葉通り、タオとライザは完全に最初の突進の気迫にあてられ、腰を抜かしてしまって動けそうもない
「ひ、ひいい…来るな、来るなああああ!!」
タオの悲痛な叫び通り、もう一度突進してこようとするナニか
「今度はうまく防げる保証ねぇぞ…!コアクリスタルのフラムも近づかれすぎると使えねぇ…!」
しかし、ナニかは容赦なくもう一度突っ込んでくる
その気迫に、無駄と分かっていても目を強くつぶって耐えようとするライザ、突進があと数秒で当たるというとき、茂みから飛び出してきたカイルがナニかの前に立ちはだかり左腕を前に突き出す―――
―――時は少しさかのぼりカイルが茂みに吹き飛ばされたところ
「―――カハッ!?…いっつぅ~…!!…何とか受け身は取れたが…剣が折れた衝撃で右腕を痛めた…っ!」
その言葉通り何とか立ち上がるも、左手でかばいつつ力なく垂れ下がる右腕は折れた剣の柄だけを握っているのが精いっぱいだった、しばらく役に立ちそうもない
「くっそ…」
そう悪態を吐きつつも何とか顔を上げたが、目に飛び込んできたのは2度目の突進がライザに向かう瞬間だった
レントが庇って何とかしようとしているが、顔色を見れば形勢不利なのは一目瞭然、ライザとタオは腰を抜かしており、あのまま突撃を食らったら命の保証も危ぶまれる…
「(―――自分の至らなさを自覚して…これからみんなと、一緒に…これからって時に…これはないだろ…)」
―――1つ…1つだけ助けることが出来るかもしれない方法がある
カイルは魔法の天才だった、その才気により魔法院の卒業認定を幼くして修めた
ここで魔法院の卒業認定について簡単に解説すると「魔法使用の諸々の許可」になる、これはかなりの優遇措置である、よってこれについてくる義務も何個か存在する
その一つに「有事の際の魔法による助力の義務」というのがある、これは首都の近くで、魔物が大量発生とかした際、町を守るため手助けをしなければならないといったことである…手助けの方法は明記されてないが、戦力としての手助けを期待されており、卒業認定を持つものは須く武力を持っている…これは最年少クラスで卒業したカイルも例外なくそうであり、かなりの好成績を残したカイルはむしろ歴代卒業者の中でも上位の『強さ』を持っいた…そう、カイルがもし万全の状態であったのなら…剣を振るう今よりも魔法だけを使っていた昔の方が遥かに強いのである
―――しかし、いまだ完全に癒えてないトラウマが足を引っ張る、カウンター系の魔法なら兎も角、自分から相手を傷つけるような魔法…それもナニかを撃滅するような高位の魔法はここ10年1度も使えていない…
「(いやだ…いやだ…仲間を傷つけられるのは…助けなきゃ、助けなきゃ…!)」
しかし、魔法は発動する気配すらない…
―――ここで走馬灯のようにクラウディアの言葉が蘇る…
「(―――この期に及んで
「―――――
―――ライザを助けた、あの時もそうだった…トラウマを背負い魔法が使えなかったあの時、その後の約束に依存し、夢をはき違えるも、あの助けた瞬間、魔法は確かに発動した…
そう、トラウマを抱えたひび割れた心であっても、あの時と同じ『
―――魔法とは心の持ちようで変わる…今この瞬間何よりも自分の為、仲間の為、共に歩むと誓った未来の為!―――その決意は過去のキズを超えカイルに魔法を取り戻す
「
その一言共に魔法は発動する、カイルの足に雷を帯び、雷光の速さで突進するナニかの前に躍り出る
―――――そして場面は戻る
突進する何かに向かってゆっくりと左腕を構えるカイル、そして
「―――ディスチャージ…!」
言葉が紡がれたその瞬間、カイルの左腕より極光が溢れだし、ナニかを飲み込んだ
―――しかし、光が収まった後もナニかは健在であった
「…ダメか…」
久しく使ってなかった上位の魔法、その反動は大きくカイルは意識喪失寸前で、2度目は撃てそうにない…絶望が襲いそうになる中、ここで幸運がライザたちを救う
ナニかはカイルの魔法を食らったせいか、気になることができたか、急に歩みを止め、森の奥へ去っていった
何が起こったかは分からない、しかし目の前の脅威はライザたちに興味を失い去った事だけは確かだった
「…なんだ…どうした…?」
「カイルの魔法で逃げた…?…それとも、逃がしてくれた…?」
「ははは早く、いいから今のうちだよ!―――今の内に逃げよう、逃げなきゃ、逃げるよ!!」
「いったい何だったの…アレ…ってカイル!?」
ライザの目の前でカイルは崩れ落ち倒れていた、慌ててみんなで駆け寄るも怪我は右腕の脱臼だけだった
「…すまんみんな…久しぶりの魔法で、意識が飛びそうなんだ…レント肩を貸してくれると助かる」
「おうっ!タオの言う通りだ、他にも居るかもしれない…注意しながら急いで帰るぞ!」
―――――こうして4人は無事…とは言わないが、かなり格上の…それこそ死を想像させるような相手に対してカイル一人軽傷で済んで隠れ家に帰って来た
「―――あっ…みんな、どうだった…ってカイル君!?怪我してるの、大丈夫!?」
「あぁ、大丈夫だ…脱臼しただけ…いや、入れる時の痛み考えたら大丈夫じゃないが…」
「カイルの腕なんていいから、クラウディア、話は後だよ、早く島に帰ろう!」
「…正しいことを言ってるんだが、釈然としないなぁ」「ホラ肩貸してやるから、ぼやいてないで船に急ぐぞ」「あぁ…ありがとう」
そうしてライザはカイルの呟きを無視しつつクラウディアの手を引き、急いで島へ帰還するのであった
〇カイル・シュナイダー
・過去の柵を今への渇望が解き放つ…『助ける』あの時のこの気持ちだけは純粋な心だった―――なお脱臼した右腕は小舟の上でレントにはめてもらい絶叫した
〇ライザリン・シュタウト
・初めての規格外の強敵に腰が抜けて、カイルに助けられる―――例によってカイルに惚れていい場面だったが、クラウディアを逃がさなきゃという思いが先行し吊り橋効果ならず
〇タオ・モンガルテン
・結果論だが、帰ろうと提案したタオが一番賢かった、しかし多数決の原理に敗北した―――逃げるの三段活用『逃げよう』『逃げなきゃ』『逃げるよ』の開祖
〇レント・マルスリンク
・ナニかの突進を止めた一番の功労者、いやほんと当時のレベル差でよく止めれたな…?
〇クラウディア・バレンツ
・帰ってきてすぐに、怪我人に気を遣えるいい子
○
・カイルの魔法シリーズ、別名作者のネーミングセンスの無さが光る一品シリーズ
手足に雷を纏わせ、移動速度と物理攻撃力を上げる魔法、かなりの速度を出せるが、雷速まで出してしまうとカイルの方が衝撃でバラバラになってしまうため、セーブして使ってる、10年前の魔法院時代に修得したもの
ゲーム風ステータスで表すなら
「
自身の攻撃力と素早さを少し上昇させる
+自身の攻撃力と素早さを上昇させる(TLv2~)
+自身の攻撃力と素早さをかなり上昇させる(TLv5)
○ディスチャージ
・カイルの魔法シリーズ、別名作者のネーミングセンスの無さが光る一品シリーズ
直訳で『放電』であり、名前の通り手若しくは武器から雷属性のビームを撃ちだす魔法、10年前の魔法院時代に修得したもの
イメージは龍玉の○飯の片手でのか○はめ破である
ゲーム風ステータスで表すなら
「ディスチャージ」AP10
敵単体に雷属性の魔法ダメージを与える
+ある程度の防御力貫通効果を付与する(TLv3~)
+防御力貫通効果をさらに上げる(TLv5)
○折れた片手剣
・いい品ではあったが、元々アゲーテのお古でそこそこ消耗していたため、折れるべくして折れた…ちなみに逃げる際、一応回収された
○ナニか
・???????????????????????
○蛇足(ハチミツ)
・採取量が少なかった理由は上記のナニかにより、虫たちが怯え、ストレスからハチミツ生産量が落ちていたという、雑な伏線
○作者
・…魔法のネーミングセンス無さ過ぎて虚無ってる、つか戦闘描写むずい
お願い、ライザ二次ふえて・・・ふえて・・・
今投稿時間結構手探りで色々な時間でやってますが、実際いつ頃投稿すると読者が見やすいか…よければ回答お願いいたします。
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0時ちょうど
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0~5時くらい
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5~10時くらい
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10~15時くらい
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15~20じくらい
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20~24時くらい
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午前中なら
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午後なら
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深夜時間帯なら(22~26時くらい)