ライザのアトリエ~たった一つの魔法の言葉~   作:自給自足すらできなかった敗北者

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―――全力をもって、嘘をつきましょう























こんにちは、作者です。
前書きネタ切れ警報


クラウディアの頼み

―――――島へと帰って来た4人はアンペルとリラに事の経緯を説明するため、貸家へと駆けこむのであった

 

 

「―――というわけで、折角のお披露目も台無しになちゃって…―――クラウディアには先に家に帰ってもらったけど…このままだとまたあそこに行くのも難しそうで…」

 

 

「あの広場が安全だって確認できるまで、迂闊に隠れ家としても使えないしな…」

 

 

「あぁ、まさか完成した途端使えなくなるなんてな…」

 

 

そう嘆く4人をアンペル、リラらは神妙に見つめる

 

 

「…」

 

 

「―――二人とも、あの奇妙な魔物について何か知らない…?絶対に普通じゃない感じだったんだけど」

 

 

「…」「…」

 

 

「さっきから難しい顔で黙りこくってるけど…やっぱり、怒ってる?」

 

 

「態々見に行くなんて、無謀なことしたのは謝るよ…でも―――」

 

 

そう釈明をしようとするライザとレントのセリフをリラが遮る

 

 

「―――いや、むしろよく無事に戻った、それだけでお前たちに色々教えた甲斐はあった」

 

 

「えっ?」「…怒らない、のか?」

 

 

「確かに無謀だが『奴ら』と出くわして、多少の怪我で帰ってこられた事実は。それだけ大きい」

 

 

「『奴ら』…」

 

 

「やっぱり、お二人はアレについて知ってるんですね…」

 

 

「あぁ、村での聞き込みでは成果が無かったから、ここは無関係かと判断しかけていたんだがな…(―――これだけ遺跡が散在していながら、伝承の1つもないのは考えてみれば不自然だ…何か理由があるのか…?)」

 

 

「…アンペルさん?」

 

 

「―――ん、すまん…遭遇した場所は小妖精の森なのは間違いないんだな?」

 

 

「あぁ…隠れ家からそこそこ離れた場所だった」

 

 

「小妖精の森の最深部一歩手前って場所だった…」

 

 

「なるほど…わたしが調査した時には気配のカケラもなかったんだがな…一体『奴ら』はどこから来た…?」

 

 

「『斥候』が遠出するとも思えん…北部のあそこか?―――しかし、あれは『奴ら』と戦う側のはず…―――なぁ、リラ」

 

 

「あぁ、構わんぞ」

 

 

「「「「?」」」」

 

 

「すまんが、今すぐ隠れ家に案内してくれないか?」

 

 

「いいけど…いずれ二人にもお披露目する予定だったし…」

 

 

「よし、では行こう―――『奴ら』への対処は、出来るだけ早い方がいい…」

 

 

 

 

 

―――――そうして早速アトリエに案内をした

 

 

「―――ここが、あたしたちの隠れ家…『ライザのアトリエ』だよ!」

 

 

「ほぅ…なかなか立派なものを作ったじゃないか…宣言通り、十分に驚かせてもらったぞ―――さて…」

 

 

そう言うとアンペル、リラの二人は隠れ家周辺の地面や木々をなにやら触れて確認している

 

 

「―――そっちはどうだ、リラ」

 

 

「幸い、この付近に痕跡はないな…森の中でのより詳しい再調査は必要だが」

 

 

「森と、その近辺の再調査か…―――ライザ、それにお前たち、無粋を承知で頼むが、この隠れ家に私とリラを見張りとして住まわせてくれないか?」

 

 

「アンペルさんたちを、アトリエの見張りに?」

 

 

「俺たちには願ったり叶ったりだがよ…島の方の家はどうするんだ?」

 

 

「村での暮らしにこだわりはない、引き払うだけさ―――元々、私たちは旅がらすだからな」

 

 

「それに『奴ら』や遺跡を調査するにも、対岸のここに本拠地があったほうが便利だ」

 

 

「その…『奴ら』のことは?」

 

 

「すまんが、もう少し状況をつかむまで待ってくれ…―――迂闊に話せることではなくてな、話したが最後お前たちを巻き込みかねん…巻き込まずに済むならそれに越したことはないんだ」

 

 

「分かった…でも、万が一の対処の仕方だけは教えといてくれよ」

 

 

「あぁ…そうだな、オレの剣も折られるわ、肩を痛めるわと…まともにやりあおうとしたのが間違いだった」

 

 

「レントのような大剣で対応するならまだしも、片手剣で正面から受けようとするバカがいるか!―――生還は喜ばしいとして、無謀のツケはしっかり体に叩き込んで、後の戒めとしなければな」

 

 

「うえー…」「…おぅ」「はーい」「あぁ…」

 

 

「ふむ、もう日が暮れるな…今、森の調査をするには少し危ないな…リラ、一旦島へ帰還してここへの引っ越しの準備をするぞ」

 

 

「―――ッ!?」

 

 

「何を驚いている…って、お前さんは引っ越しの荷造り荷解きが大嫌いだったな…」

 

 

「…まだ、荷を解いてから、そんなに時間たってないぞ…それを思えば辟易の1つでもする」

 

 

「リラさん旅慣れしてるのに苦手なんですか…?」

 

 

「…確かに意外っちゃ、意外だよな」

 

 

「…お前たちもそのうち経験するさ…錬金術士の荷はやたら多いし、変なとこを触って爆発何てこともあり得る…山ほどあるそれを違う場所に移すんだぞ…?」

 

 

「…なんか、自分の将来を見てるかのような不安が…」

 

 

「…頼むライザ、命は惜しい、屋根裏部屋からの本格的な引っ越しには俺を呼ばないでくれ」

 

 

「…(死を覚悟して真っ白に燃え尽きているカイル)」

 

 

「…あんたたち…絶対に手伝わすわよ」

 

 

 

―――――そんな会話がありつつも、全員で島へ戻り、この日は解散するのであった

 

 

 

 

 

 

―――――次の日の昼前、ライザは昨日の出来事を、途中で家に帰して事情を知らないクラウディアに伝えるべく屋敷へとお邪魔していた

 

 

「―――いらっしゃい、ライザ…昨日は大変なことになっちゃったね…―――アトリエの方はあれからどうなったの?」

 

 

「アンペルさんたちが周りを住み込みで調べてくれるって…あたしも驚いたよ、あんな恐ろしい魔物…初めて見たからさ」

 

 

「近くにいないって分かれば、私もアトリエに出入りする許可がもらえるかな…?」

 

 

「実際にアイツを見てないとはいえ、度胸あるなぁ…タオにも見習わせたいくらいだよ」

 

 

「こう見えても、お父さんと色々な場所を旅したからね―――タオ君やっぱり怖がってる?」

 

 

「かなりね…でも、怖さが突き抜けちゃったのか、魔物のことが書いてありそうな本への興味が勝ったのか、今必死に調べてるよ」

 

 

「へぇ…でも、そんな凄そうな魔物なら島の人たちや、それこそカイル君なら知ってるんじゃ?」

 

 

「あんな魔物が居るなんて一度も聞いたことないよ、実際カイルも知らないって言ってたし、村の誰も知らないんじゃないかな」

 

 

「そんなに恐ろしい魔物なら、伝説とか伝承に残ってもよさそうなのに…」

 

 

「島の外にはあるかもしれないけど…あたしたちは先祖代々何百年も島の中だけで暮らしてるからね」

 

 

「何百年…クリント王国があったころからずっと島暮らしって事?」

 

 

「そうだって聞いてるよ―――そのせいでみんな頭は固いわ、外に出るのも新しいことも嫌がるわで…」

 

 

「そ、そこまで言ったら悪いよ…」

 

 

「良いのよ、その通りだから…」

 

 

「―――ねぇ、ライザ…私も…連れてってくれない…かな?」

 

 

「アトリエに?うーん…アンペルさんたちはまだ早いって言うんじゃないかなぁ…」

 

 

「―――そうじゃなくて…私もみんなと一緒に冒険へ!!」

 

 

「冒険…って、ええっ!?…ダ、ダメよ!危ない場所にクラウディアを連れてけない!」

 

 

「ライザやみんなだって危ないのに出かけてるじゃない!」

 

 

「う゛っ…それは…」

 

 

「私も…私もみんなと冒険に行って、本当の仲間として過ごしたいの…!」

 

 

そう叫ぶクラウディアは悲痛な顔し、今にも泣きそうな目でライザを見つめる

 

 

「そう言ってくれるのは…嬉しいけど…最悪、今度の魔物と出くわすかもしれないし、ある程度戦えないと危ないんだよ!?」

 

 

「それは考えがあるの…!」

 

 

「で、でも、アトリエを作るとき、こっそり島の外へ連れ出したのも反則というか…掟破りみたいなもので…」

 

 

「―――…お願い」

 

 

顔を俯かせ、瞳から涙を流し懇願するクラウディアに、ライザが折れる

 

 

「―――もぅ…その顔はずるいって…しょうがないなぁ…分かったよ」

 

 

「―――本当!絶対に約束だからね!!!」

 

 

 

顔を上げたクラウディアはさっきの雰囲気と打って変わって満面の笑みを浮かべ喜ぶ

 

 

「…えっ?…今のって…ウソ泣き…?」

 

 

「ご、ごめんねライザ?ここまでしないと多分頷いてくれないかなって…」

 

 

「…た、逞しくなちゃって…―――一度言ちゃった言葉は覆えさないけど…無理だと思うけど、お父さんの許可が取れたらね!―――無理だと思うけど!」

 

 

「ありがとうライザ!!―――ふふっ…大丈夫、絶対に説得して見せるから…!」

 

 

普段の純粋さとは違う、小悪魔のような笑みを浮かべ、黒いオーラを纏ってるかのような雰囲気のクラウディアに腰が引けるライザ

 

 

「そ、そう…きょ、許可が取れたら、おしえて…ね?」

 

 

「うん、ちょっと時間はかかるかもだけど…明日の昼過ぎにまた来てくれる?」

 

 

「わ、分かったわ、明日また来るね?(じ、時間がかかるって言ったのに…一日でケリをつける気だ…!い、いったい、純粋なクラウディアを誰がこんな逞しく…!?)」

 

 

 

―――大体ライザのせいである

 




〇カイル・シュナイダー
・はまったとはいえ、完全に腕の脱臼が治ってないし、なんなら魔法使用の反動で外見とはうって変わってボロボロなのに、もう一度対岸へ行った子―――家に帰ってから妹含め家族から無茶苦茶心配された

〇ライザリン・シュタウト
・なんだかんだ怖い目にあっても、次の瞬間ケロっとしてる原作主人公、お前本当にただの(ry
クラウディアの雰囲気にたじたじとなる

〇クラウディア・バレンツ
・ウソ泣きは女商人の嗜み…いざと言う時に使え、とかつて旅を共にした人より教えられた―――なお、父はその事実を知らない

〇アンペル・フォルマー
・最近独り言が増えてきた人

〇リラ・ディザイアス
・細かいことが苦手な人、嫌いな引っ越しの荷解きをしたばかりなのに、また引っ越しと聞き絶望した かわいい


お願い、ライザ二次ふえて・・・ふえて・・・

今投稿時間結構手探りで色々な時間でやってますが、実際いつ頃投稿すると読者が見やすいか…よければ回答お願いいたします。

  • 0時ちょうど
  • 0~5時くらい
  • 5~10時くらい
  • 10~15時くらい
  • 15~20じくらい
  • 20~24時くらい
  • 午前中なら
  • 午後なら
  • 深夜時間帯なら(22~26時くらい)
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