ライザのアトリエ~たった一つの魔法の言葉~ 作:自給自足すらできなかった敗北者
しかし! 成功した者は皆すべからく努力しておる!
こんにちは、作者です。
今話は久しぶりにあの子が出てきます…作者は結構好きなんですよね、少なくとも自身の家に相応しくあろうと努力をし続けていたんですから…
―――――剣が新しく生れなおし、無事青ぷにから素材を剥ぎ取りアトリエに持ち帰ったカイルは『ぷにぷにの玉』をライザに手渡す
「―――こんなもんで足りるか?」
「えーっと…うん、足りそう!―――剣はどうだった?」
「あぁ…前より軽くて振りやすい、魔法の方はまだ試せてないが…」
「よかった…よし、早速水漏れを直す道具をちゃちゃっと作っちゃうわよ!」
そうして錬金釜に向かってパルマの実、ぷにぷにの玉、中和剤・赤、七色葡萄を順に入れる…そしていつもの輝きを放つ
「できたー!」
「…どれどれ…ってこれは…粘土…いや、ゴム…?」
カイルの言った通り錬金釜の中には焦げ茶色の粘土の様にやわらかい塊があった
「割と小さめの穴から水が入ってきてるみたいだし、そこを塞げば直ると思うのよね…それで粘土のようなものなら隙間なく埋められるかなーって」
「でも、粘土じゃそのうち剥がれないか?」
「何のための錬金術よ…これはやわらかいだけで、水にさらして暫くすると硬質化して石のようになるんだから!…たぶん」
「不安だな…ちょっと端っこ切って試してみるか」
カイルが謎の塊の端を親指程切り落とし、水につけてみる…そうすると僅か2,3分で石のように固い物質になった
「わっ…すげぇ…本当にカチコチだ」
「ふふーん、当然でしょ!―――名付けて『軟式ゴム石』の完成よ!」
「じゃあ早速屋敷に戻るか」
―――――ライザたちが屋敷を出てからわずか数時間後、再び屋敷に戻る
「―――ルベルトさん、持ってきましたよ!」
「早いな、まさか依頼を出した今日中に持ってくるとは…それでこれが?」
「はい、これで上手くいくと思います」
「ふむ…実際にやらんと分からんな…よし、やってみせてくれ」
「はい!」
―――そうして地下室に降りた一同は他に穴が無いか調査してたレント、タオと合流する
「―――お?やっと帰って来たな」
「あぁ、お帰りライザ…穴の調査はレントとやったけど、最初にライザが見つけた1箇所以外はないと思うよ」
「本当?ありがとう、一か所ならすぐに終わるわ」
そうしてライザは『軟式ゴム石』を問題の穴に埋め込む
「隙間ができないように押し込んで…よしっ!できましたっ!」
「確認してみよう―――確かに、水の流れはなくなったように見える…まぁ浸水してる水を汲みだす必要はあるが…」
「へへー…どうも…これで課題は合格ですか?」
「確認はまだだが…いいだろう、最初の課題は合格だ―――まさか課題を出した当日に解決するとは、錬金術とは大したものなのだな」
「はいっ!…って…最初のって、やっぱり複数あったんですね…」
「まぁ、そうだよな…」「ですよねー…」
「察しが良くて助かるよ、今回は錬金術というものを確認したかっただけだからな―――娘を預けると判断するには早すぎる」
「お父さん!」
「クラウディア、ルベルトさんの言うことが正しいよ…娘さんを預けるのに、家の浸水を直したってだけで任されたら、それはそれで怖いわよ」
「うむ、しかし、こんなに早く解決してくれるとは思っていなかった…よってまだ次の依頼は用意できていない、また準備が出来たら連絡を出そう」
「ごめんねみんな…お父さんってこんな言い方しか出来なくて…」
「いいって、あたしもなんだか楽しくなってきたし」
「あぁ、俺たちもまだ何もしないしな!」
「僕は出番が無かったらそれに越したことはないんだけどね」
「まぁ、何であれ、どんとこいって感じだな」
―――そう和気藹々とする娘たちの姿を見てルベルトは呟く
「―――友達としての付き合いだけなら、見極めるまでもないな」
そう薄く笑みを浮かべる姿は、まさに子供を見守る父のソレであった…
―――――二日後、ライザはアトリエに行くためいつもの面子を呼ぼうとボーデン地区に足を運んでいた
「ふふんふーん♪今日は何を作ろうかなー?―――あっ…」
そして、ロルフの便利屋の前あたりで何やら揉めてるのを見つける
「…ボオスっ!…それにクラウディアにまで…!」
その言葉通り、揉めているのはライザを除いた面子とボオス、ランバーの二人組だった
慌てて駆け寄りボオス、ランバーと相対する
「―――フン…これで勢揃いってわけか、お前たち最近は冒険ごっこに飽き足らず流れ者とつるんで、怪しい真似してるらしいな」
「ボオスさんの言う通りだ、ウロチョロと御用聞きして回ってるってあちこちで聞いてるぞ」
「怪しい真似って何よ、錬金術よ、錬金術―――言ったでしょ、もう構ってやる暇はないって」
「フン、今更物珍しいからって当てられて、ガキみたくはしゃぎまわってるのが目障りなんだよ!―――どうせ冒険ごっことやらもそこの何でも屋もどきにおんぶ抱っこなんだろうよ」
「誰がガキみてぇだって!?」「何でも屋もどき…」
「フン、そうやってすぐムキになる辺り図星なんだろうよ」
「…ボオスこそ、ランバー引き連れて気分はガキ大将ってわけ?―――どっちがガキよ」
「こいつは剣の稽古相手だ、遊び歩いてるお前らとブルネン家の跡取りである俺と一緒にするな」
そう啖呵を切る二人の間には軋み…埋ることのない溝があった
「―――…どうして、そんなにライザたちを目の敵にするんですか?」
「こいつらは…っ!」
「「「…」」」
「…こいつらは!そこの何でも屋もどきを除き、いつまでもグズグズ燻って、くだらない夢ばかり語ってる…!島の為に何かするわけでもなく、問題ばかり起こし、やれ閉鎖的だ、やれ頭が固いだの…!他人にばかり自分を押し付けて、自分は少しも変わろうとすらしないくだらないやつらだ…っ!―――俺は違う!…俺は、ブルネン家の男として勉学も、剣の稽古も、日々なすべきことをしている…!!」
「でも、ライザたちも今は…」
「流れ者やお前という刺激を受けて浮かれてるだけだ!―――じゃなきゃ、
「ボオスてめぇ…昔馴染みだと思って我慢してりゃ、つけあがりやがって…!」
「我慢…我慢だと?―――つけあがってるのはどっちだ?こっちは
「いいわ、確かにボオスの言うことも確かだもの」
「ライザ…!」
「―――でも、昔のままって決めつけられるのも気に食わないわ…だから見てなさい、あんたに分かるくらい、しっかりと見せつけてあげる!」
「…チッ、余計なことまで喋りすぎた…―――フン、見せてみろ…そして旅商人が出て行くまでは飽きずに続けるんだな、そいつとの付き合いが気まずくなるだろ」
「…」
そう吐き捨ててボオスはランバーを連れ歩き去っていった
「―――聞いたわよね、いつまでも馬鹿にされてたまるもんですか、やるわよ」
「あぁ、俺たちのやってることが本気の本気だってあの野郎に…村中に見せつけてやる!」
「僕だって変わったつもりだ―――ボオスの前じゃ怖くて言えないけど…」
そう意気込む3人を見つめ、クラウディアは呟く
「…もしかして、以前はみんな仲が良かったのかな…?」
「クラウディア、その件については深く聞かないでやってくれないか、ライザたちに―――そしてボオスにも」
「カイル君何か知って…?―――ううん、カイル君がそういうにはきっと何かあるんだね…?」
「―――そこで何二人でコソコソ喋ってるのよ」
「ん、いや、クラウディアは今日は何の用事だろうかってな」
「うん、その件なんだけど、ライザたちに話があったの」
「話…?あっもしかして…」
「うん、お父さんが次の課題を出すから、お呼びしなさいって」
「待ってました!…次も乗り越えてやるわよ!」
「ふふっ…詳しくは聞いてないけど、私の家の近くで行うみたい」
「分かった…さっそくみんなで行ってみよう!」
「おお!」「うん」「あぁ」
そうして5人は旧市街へと歩みを進めるのだった…
○何でも屋もどき
・地味に傷ついてた
〇ライザリン・シュタウト
・昔のことを言われて、確かにその時のことは言い返せない…でも、変わったと言える今と昔と同じにしてほしくないと意地を張る
〇タオ・モンガルテン
・ボオスが怖くてずっと黙ってた子―――作者的にはそれはそれで書くのがらk(ry
〇レント・マルスリンク
・あの時…あの時●●●●●●●がそれを言うのか…!
〇クラウディア・バレンツ
・色々と察しのいい子、何かしらあったと推測するが、今はカイルに止められる
〇ボオス・ブルネン
・やたらフンフン言う子―――今更…今更何が変わるというのだ
〇ランバー・ドルン
・結構空気の読める子、最初に口を開いた以降、場を壊さないようずっと黙ってた
○軟式ゴム石
・本来ならサブタイがこいつの名前になるはずだった…がボオスに取られた、すまんな
お願い、ライザ二次ふえて・・・ふえて・・・
今投稿時間結構手探りで色々な時間でやってますが、実際いつ頃投稿すると読者が見やすいか…よければ回答お願いいたします。
-
0時ちょうど
-
0~5時くらい
-
5~10時くらい
-
10~15時くらい
-
15~20じくらい
-
20~24時くらい
-
午前中なら
-
午後なら
-
深夜時間帯なら(22~26時くらい)