ライザのアトリエ~たった一つの魔法の言葉~ 作:自給自足すらできなかった敗北者
こんにちは、作者です。
前書きはちょっとふざけました、いや、今話はこれ以上に適した名言が見つからなくて…
―――――旧市街へ来た5人は、そこでルベルトともう一人…先ほどまで揉めてたボオスの父、モリッツに出迎えられる
「こんにちは、ルベルトさん…と、モリッツさん?」
「来たか、悪童どもめ…ブルネン家の人間を待たせるとはずいぶんと偉くなったものだな」
「あ、悪童…モリッツさんにとって僕らはまだ遊びまわってた子供の頃のままなんだね…」
「何を言う、私にとっては今も遊びまわってる悪童よ…まぁ、子供に見られたくなかったら私の年齢を超すことだな」
「絶対に無理じゃねーか…」
「まぁ、それはさておき…課題の話って聞いたんですが、どうしてモリッツさんが?」
「うむ、次の課題が村からの依頼にもなるためだ―――あそこに山積みになった瓦礫があるだろう」
そうルドルフが目を向けた先には壊れた外壁やら、廃木材、さらにはよくわからいものまで山積みになっている
「言われてみれば…なんだか色々ありますね」
「先日の地震で出た瓦礫が集められてる…なぜかそれ以外にもいろいろあるようだが…」
「はじめはそんな量でもなかったのだが、ここに集めればいいと思った連中が居たらしくてな…そいつらがゴミ箱の様に色々なものを破棄していきおったのだ…まったく、遂には往来に支障が出て、苦情まで上がりよった―――村の安寧を守るこの私としても放ってはおけん」
「そこで私が丁度良いと掛け合ってみたのだ」
「そうだ、お前たち、最近何だったか…れん…レンコン…?」
「錬金術ですっ!」
「おぉ、そうだ、そのレンコン術とかいう便利なものでパパっと片付けられんかとな」
「錬金術ですっ!!」
「どおでもいいわい、そんなことは―――それで、出来るのか、出来んのか?」
―――ここでモリッツはいくつかミスを犯した
錬金術はある程度なんでもできる便利な事程度の認識であったこと、そして何よりライザが本気でのめり込んでることを知らず、やる気を引き出すためつい煽りすぎた事…
―――結果、ライザに火が着いた、着きすぎてしまった
「―――ねえ、モリッツさん」
「ん?なんだ?やはりできんのか?」
「その瓦礫って、無くすならどのような手段でもいいのよね…?」
「おぉ、やってくれるのか、うむ、かまわん好きにやってくれたまえ」
「―――分かりました、今からちょっと試してみるので下がっててください」
「なに?そんなすぐできるほど錬金術とやらは凄いのか、どれ見てってやろう」
モリッツのその言葉を聞いたライザは無表情で懐からコアクリスタルを取り出しそして―――
「―――待て待て待てっ!ストーップ!スタァァーーップ!!」
「落ち着けライザっ!…いや、頼む落ち着いてください!!」
カイルとレントに羽交い絞めで止められた…タオは何かしらのトラウマが蘇ったのか青い顔で膝をガクガク振るわせている
「何で止めるの二人とも?あたしは冷静だよ…?―――この目の前のゴミを吹き飛ばす為に」
「まて、さりげなくモリッツさんの方を見るな!?」
「???」
「不思議そうな顔をしてもダメだッ!?」
そうカイルが必死に説得しているとモリッツが余計なことを口に出す
「なにをピーチクパーチク焦っておるのだ、男ならもっとどっしりと構えなさい―――私を待たせないで早く見せたまえ」
そして最大のミス、男どもがここまで焦ってライザを止めようとしたことを深く考えずに、催促してしまった事…―――後々に語る、ここで止めておけばよかったと…
「もう知りませんからね?」
「???」
「よし、レント、タオ!あっちの物陰まで避難するぞ…クラウディアとルベルトさんも早くっ!」
「えっ?えっ?」「な、なんなんだね」
こうしてライザは瓦礫の山より少し離れた位置に…そしてモリッツはその少し後ろの
そうして再びコアクリスタルを取り出し
「―――
チュドドドドドドドドドドドドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン
「―――――――」
「アハッ……すっきりした!!」
全てが終わった時、そこに居たのは、尻もちをつき完全に唖然とした表情のモリッツと恍惚の笑みを浮かべるライザであった
「―――こ、今回は一発で終わったか?」
「た、たぶん…」
「なんか、聞いてたよりもかなり威力高い気がするんだが…」
カイルは例のライザを見たことが無いが、レントとタオに当時の状況を聞いていた、だがその時の話よりも爆弾の威力は高く感じた
―――そう、以前の水没坑道の時より、ライザは密かにフラムの威力を上げる研究をしていた…そのお披露目がこの場になったのである
「―――な、、なな、、、なんなんだねこれはっ!?み、みみが!?みみがぁっ!?」
「い、言わんこっちゃない…」
「まぁ、偶にはモリッツさんも痛い目見ることがあるってことだな…」
「―――どうですかモリッツさん?綺麗に…カタズケマシタヨ」
「も、、、もういいわ!!」
そう言い放つと脱兎のごとく逃げだしたモリッツ…
「―――い、一応よくやったとほめてやろう!ではなっ!」
少し戻ってきて、褒めたモリッツ…それだけ言うと今度こそ逃げだした
「あ、あれだけのことが目の前であって捨て台詞まで吐けるのはブレねぇなぁモリッツさん…」
「あの精神力はオレたちも見習いたいとこだな…―――そういえばルベルトさんとクラウディアは無事ですか?」
「あ、あぁ…私は大丈夫だが…なんというか錬金術というのはすさまじいのだな…」
「…カッコイイ」
「えっ?」
「あっ…ううん、なんでもない」
「あ、それでルベルトさん、課題は合格でいいですか?」
「う、うむ…これで二つ目は合格でいいだろう…いささか派手に過ぎるが…」
「お父さん…やっぱり3つ目も用意するの…」
「ま、まぁ、親ってのはそう簡単に子供を認めちゃくれないさ…(なんならアレを見て預ける事に不安を覚えられなくて助かったぜ…)」
「しかし、ふむ…折角モリッツさんの息子からの提案で課題にしたが…こうも簡単にクリアするとはな」
「え?ボオスが…?」
「あいつのことだ、嫌がらせ半分で雑用を押し付けたんだろ…」
「なんだか逆にありがとうって感じだね…」
「ふむ、クラウの為にも是非このまま村の雑用をこなして評判を上げてくれたまえ」
「お父さん!」
「別に雑用でも構わないよクラウディア、今更だけど村の役に立るからね」
「では次の課題…と言いたいが、この課題ですら1日どころか小一時間で終わってしまったため、まだ用意ができていなくてな…また知らせを出すまで待っていてくれ」
「はい、わかりました!」
こうして次の課題に備えるため、この日は解散となるのであった
「…にしてもよカイル」
「いうな…」
「今回も俺たち何もしなかったな…」
「だから言うなって、虚しくなるだろう…」
「い、一応僕たちはライザの爆弾作りの素材集め手伝ってるから…」
「それはそれで余計に虚しくなるな…」
「…帰るか」
「あぁ…」
「うん…」
こうして何もしてない男どもはトボトボ帰宅したのであった
〇カイル・シュナイダー
・実は羽交い絞めした時、ライザのぷにが腕に当たってしまい一瞬で気を持ってかれた、幸いライザには気づかれなかった
〇ライザリン・シュタウト
・密かにフラムを改良もとい改悪してた人、本当にキレると無表情で淡々となるタイプ
〇タオ・モンガルテン
・あっ…あっ…あっ…(トラウマ再発中
〇レント・マルスリンク
・水没坑道での実物を見てたからカイル以上に必死に止めようとした
〇クラウディア・バレンツ
・初めて見る爆弾に密かにあこがれを持ってしまった子―――後々とある必殺技を開発した際、最後に爆発オチがついた原因に
〇モリッツ・ブルネン
・色々煽りすぎてしまった人、普段村の為色々やってるすごい人、一応仕事を完遂した子供褒めることを忘れない大人の鏡
〇ボオス・ブルネン
・実は近くで見ていたがあの爆発とライザの笑みを見てしまい出てくるに出てこれなかった人―――何だアレ、あんな成長は聞いてねぇ…
○フラム
・出番再び、ちなみにライザのコアクリスタルのセットはフラム、フラム、フラム、フラムである―――コンバートがあるんだから一つでいいじゃん…
○作者
・正直すまんかったと思ってる、でも書いてて楽しかったんや…
お願い、ライザ二次ふえて・・・ふえて・・・
今投稿時間結構手探りで色々な時間でやってますが、実際いつ頃投稿すると読者が見やすいか…よければ回答お願いいたします。
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0時ちょうど
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0~5時くらい
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5~10時くらい
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10~15時くらい
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15~20じくらい
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20~24時くらい
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午前中なら
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午後なら
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深夜時間帯なら(22~26時くらい)