ライザのアトリエ~たった一つの魔法の言葉~ 作:自給自足すらできなかった敗北者
こんにちは、作者です。
そう言えば、カイル君新しい武器手にしたのに、しばらく戦闘描写ないような…まいっか()
―――――次の日、ライザは一人アトリエで錬金術の研究をしていた、タオは例によって家で調べもの、レントは最近島の手伝いをし始め力仕事に駆り出されてる、カイルは最近何やらコソコソしているが、態々聞くのも野暮だろう…そんな感じで一人で小舟を漕いで対岸に居た
「―――うーん…フラムの威力をこれ以上あげるのは素材的に無理かなぁ…もっと貴重なものとか使えればまだ上がりそうな気はするけど…」
―――ロクでもない事を考えていた…そんな思考を遮ったのは来客があったためである
「―――ん?カイル…ってクラウディアっ!?」
そう、カイルだけならここにきても不思議じゃないが、何故かクラウディアまで引き連れて入ってきた…やたらと憔悴した顔をしたカイルがすごく気になるとこである
「―――こんにちはライザ」
「おはよう…ライザ…」
「ど、どうしたのよカイル…それにクラウディアまでここに来て、大丈夫なの?」
「うん、2人にフルートを聞いてもらいたくて…それに、私…私たちの隠れ家を使いたくて…無理言ってカイル君に連れて来てもらったんだ…」
「無理って…」
「…懇願からの交渉…最後には泣き落としまで…なんか、悪徳商人に騙された気分だ…」
「あら、悪徳商人なんて失礼しちゃう、それにカイル君だって私のフルート聞けるかもって喜んでたでしょ?―――感謝してほしいくらいだわ」
悪徳商人という単語が気に入ったのか、茶目っ気に、イタズラな微笑で少し尊大に言うクラウディア…実はこの面子のなかでふざけ始めると一番ノリノリになるのである
「―――…大変至極光栄なことでございます、クラウディアお嬢様…」
そうガックシと肩を落として答えるカイル、ぶっちゃけかなり尻に敷かれていた
「カイル、あんたもなんか大変ね…」
「あの泣き落としは卑怯だろ…」
「あぁ…カイルも食らったのね…」
「ライザも食らっていたのか…」
「あれを断れる人いなくない…?」
「ふふっ…2人ともそんなに褒めてもお菓子とフルートしか出てこないよ?」
「「褒めてないです…」」
普段振り回す側のライザと振り回される側のカイルが揃って肩を落とす、その両名を振り回すのだからなかなか強かな子である
―――
「それで、結局黙って抜け出してきたのね?」
「うん、だから聞いてもらってるのに厚かましいんだけどお父さんには…」
「言わない言わない、クラウディアもここに来てもらえてあたしも嬉しいし」
「ふふっ、ありがとう―――それじゃ、早速聴いてもらえる?」
「待ってました!」「あぁ」
―――そうしてささやかな演奏会が行われた
~~~~♪
「―――ふぅ…ご清聴ありがとうございました」
「―――うん!すごくいいよ!!―――前より肩の力も抜けてる気がする」
「あぁ、やっぱり何度聞いてもいい…」
「うん?何度も…?」
「あ、いや、前回と今回でまだ2回目か…言い間違えた…」
「変なの―――にしても、あたしたちの前でもう緊張の『き』の字も感じられないじゃない、これならレントとタオにもお披露目できるんじゃない?」
「そ、それはまだ早いかも…」
「―――入るぞ」
そう言って新たな来客…今はここに仮で住んでいるアンペルとリラが帰って来た
「―――3人とも来ていたのか」
「お帰りー…うん、今はここに住んでますしこっちの方がしっくりくるや」
「ふむ、そう言うなら倣ったほうがいいな、ただいま帰ったぞ―――少し気恥しいな」
「私たちは旅がらすだからな、誰かに出迎えてもらえるってのは新鮮だ―――ただいま」
「遠慮しないでくださいよ、2人はもうここに住んでる仲間であり家族でもあるんですから」
「家族…家族か」
「?―――どうかしましたリラさん」
「いやなに…久しく忘れていたが、少しいいものだなと考え深かっただけさ」
「遺跡の調査お疲れ様です―――あれから例の魔物は…?」
「この近くにはいないようだ…一応いい事ではあるんだが―――」
「―――それはそれで謎が増した、リラの言う通り安全に越したことはないが、出所が分からんと言うのもな…」
「一応、隠れ家の周りだけでも安全ならよかったぁ…これでクラウディアが気軽に来れるようになるよね」
「―――そいつをこっそり吹く為か?」
「えっ?―――あ、これは…」
「ははっ、別に隠す必要はない…最初にあった時も楽器ケースを持っていただろう」
「え?2人ともクラウディアのフルートのこと知ってたの?」
「フルート…まではケースに入ってたから分からなかったが、旅先でも何度か見たことがある―――別に言い立てる事ではないと思っていたが」
「そ、そうなんだ…」
「人目につかないようにこっそり練習してたというわけか」
「お父さんには秘密にしていただけると…」
「ふむ、なるほど何かしらの理由で秘密にしたかったのだな、それで商隊を離れて森に入り込んだわけか―――たしかに、ここならだれにも知られずに練習できるな」
「お父さんにだけじゃなくて、ボオスに見つかったら何言われるか分かったもんじゃないしねー…」
「ボオス…君って、私にも意地悪…するのかなぁ」
「するする、あたしたちが嫌がる事なら、なんでもね…秘密にしてることも、もし知られたら―――」
「―――あまり友達のことを、悪く言うものじゃないぞ」
ひとり熱くなりかけてたライザにアンペルが割り込む
「友達ぃ?―――あんな奴、友達なわけ…」
「ふむ、何はともあれ悪く言うものじゃない―――言霊っていう言葉がある、あまり不用意な発言をしていると、本当に言葉自体に悪意・害意がのり、自分や他人を傷つけてしまう、何かが起こってからでは後悔しかできないぞ?」
普段はあまりこういう風には諫めないアンペルが態々割り込んでまで発言した『重み』…ライザはバツが悪くなり素直に謝る
「…ごめんなさい」
「なに、まだ何も起きてないしそこで素直に謝れるならこれから直していけばいいさ―――練習の邪魔をして悪かったな、私たちはもう一回りしてこよう」
「あぁ、それじゃあな、機会があったら私たちにも聴かせてくれ」
「は、はい!いつか…いつか必ず…!」
そうして2人は再びアトリエを後にし、調査へ戻っていった
「…」
アンペルに言われたことを反芻し、黙るライザ
「ライザ…―――それじゃあ、私も戻らせてもらうね、聴いてくれてありがとう」
今の自分にできることはないと感じ、クラウディアは大人しくアトリエを去る
「…クラウディアにまで気を遣われてるぞ」
「うん…」
「オレも詳しいことは聞いたことない…でも、ライザが
「うん…」
「ライザは見返すって宣言した…じゃあ見返した後、どうする?ボオスを貶すか?」
「それは…!…そんなこと、しない…でも…」
「なら、一度自分がどうしたいのかを見直さないとな」
「…」
そう言って扉から出て行くカイル、そして扉が閉まる瞬間呟く
「―――オレはライザが意地っ張りだけど勇敢で優しくて…そして変わろうとしてる…いや、変わったところを見ている、だから確執なんて殴り捨てて…きっと向き合えるって信じてる」
そうして扉が閉まった…
―――暫くして両手で自分の頬を張る
パチンッ…
「…よっし!うだうだ考えるなんてあたしらしくないし、今は答えが出ないっ!ボオスは言った『つけあがったんじゃない、お前たちが上らなかったんだ』って…なら、とりあえず同じくらいまで駆け上がって、そこで改めて考えるっ!そこでなお気に食わなければフラムでもプレゼントしてやるんだからっ!―――それに、
少女は決意する、今一度過去にあった出来事と向き合うと…
〇カイル・シュナイダー
・仮にも10年の付き合いだ、少女の頑固さはよくわかっている、けど、それと同じくらい真っすぐで優しいってことも知ってる…だから向き合えると信じてる
〇ライザリン・シュタウト
・ボオスには売り言葉に買い言葉で見返してやると言った…しかし、カイルに見返した後のことを問われ、子供の様に意固地になっていると自覚する…溝ができた原因、見ようとも考えようともしてこなかった自身の負目と向き合う覚悟を決める
〇クラウディア・バレンツ
・カイルに泣き落としまで使って小舟を漕がさせた子―――なお、村の広場でそんなことをするもんだから、カイルに拒否権など無かった
ちなみにアトリエを出た後、一人じゃ舟を漕いで帰れないことに気付き、カイルが出てくるのを待っていた
〇アンペル・フォルマー
・伊達に年を食っちゃいない大人、言葉の重みが違う
〇リラ・ディザイアス
・家族…家族か…―――今は無き温かかった故郷を想う…いつかあの景色を再び…
〇ボオス・ブルネン
・将来フラムをプレゼントされるかもしれない男―――唐突に悪寒が走った
○過去の出来事
・ライザたちとボオスの確執の原因―――今はまだ詳細不明
○小舟の設定
・元々あったボロ小舟、カイルの小舟、そしてもう一隻作ったことによりライザやカイルが1隻ずつ対岸に行っても、レントやタオも対岸へ渡れるようになっている
お願い、ライザ二次ふえて・・・ふえて・・・
今投稿時間結構手探りで色々な時間でやってますが、実際いつ頃投稿すると読者が見やすいか…よければ回答お願いいたします。
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0時ちょうど
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0~5時くらい
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5~10時くらい
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10~15時くらい
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15~20じくらい
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20~24時くらい
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午前中なら
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午後なら
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深夜時間帯なら(22~26時くらい)