ライザのアトリエ~たった一つの魔法の言葉~   作:自給自足すらできなかった敗北者

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―――正しいと思ったから、やったんだ

























こんにちは、作者です。
何とか第三幕、幕引きです


(ドラゴン)

―――――「北方分岐路」それは中央ライム平原の先に続いてる場所であり、名前の通り分岐路になっており、東に抜ければ霊峰…「火山ヴァイスベルク」が、北へ抜ければ商隊も通ってきた「メイプルデルタ」へと通じる…クーケン島へ向かう商人、旅人の休憩小屋が設置されており基本的には中央ライム平原と似たような場所である…

 

 

そうして北方分岐路へ差し掛かり、小屋の手前まで来たライザたちは正面より歩いてくる一団…ボオスたちと遭遇する

 

 

「―――っ!?も、もう追いついてきたのか…!よほど慌てて駆けてきたか?」

 

 

「おあいにく様、あたしたちはノンビリ歩いてこの速さよ―――あまり冒険ごっこを舐めないでよね、そっちこそこんなところでモタついてていいわけ?船着き場に着く前に追い抜いちゃうわよ?」

 

 

「おぉー煽る煽る…」

 

 

「誰がモタついてるだって!?…くっ、速さがすべてじゃないってアガーテも言っていた…勝つのは俺の方だ!」

 

 

そう吐き捨てて駆け足で中央ライム平原へと去っていたボオスたち

 

 

「―――へへっ、ボオスのヤツ、珍しく慌ててやがったな」

 

 

「それにしても急かせるように煽ってよかったのライザ?ボオスたちが急いだら到着タイムが早くなるかもよ?」

 

 

「いいのいいの、ボオスも言ってたけど、速さだけが評価じゃないって…魔物はびこる中慌てて駆けて評価高くなると思う?」

 

 

「アガーテ姉さんのことだ、むしろマイナス評価になりそうだな」

 

 

「でしょ?あたしたちはあたしたちの実力にあった速さで行けばいいのよ」

 

 

「そんなことより俺たちも進もうぜ」

 

 

「確か…小屋に書いてある旅人への注意書きだっけ?」

 

 

「あれが小屋だな…」

 

 

そう見つめる先には小高い丘の上に小屋が建っていた

 

 

「えーっと…扉にある…あった、上から三番目…『南に下る旅人は、決して街道を外れるな』…だってさ」

 

 

「ん?それって村でよく歌われているわらべ歌じゃん」

 

 

「あー…なんか聞いたことあったと思ったらそれか、懐かしいな…確か、続きは『西は悪魔の野が迫り、東の城には竜が住む』だったか」

 

 

「へぇ…そんなわらべ歌があったのか」

 

 

「カイルは知らなかったんだっけ?―――今思えば東の城って『流星の古城』のことだよね?村の近くにある一番大きなクリント王国の遺跡…」

 

 

「実際に竜を見たって人は聞いたことないけど…アンペルさんもまだ未調査って言ってたかな」

 

 

「村には、そもそも見に行こうって考えるやつすらいねぇな―――悪魔の野はそれ以上の完全な禁忌になってるが…」

 

 

「レントの目指す塔はその先…か」

 

 

「あぁ、今更禁忌がどうこうのってだけで目指さない理由にはならねぇ」

 

 

「けど、塔どころか、すぐ手間の野に踏み込んでみようって覚悟も実力もまだまだあたしたちには足りないわね…」

 

 

「あぁ、精進あるのみだ!」

 

 

「無駄話もここまでにして帰ろう…『決して街道を外れるな』だよ!」

 

 

「タオは行く時より帰る時の方が元気がいいわねぇ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――そうして帰路についた一同は、後は船着き場へ戻るだけ…だったが中央ライム平原へと差し掛かったあたりで爆発音が響き渡る

 

 

「うわっ!?―――なにいまの!?」

 

 

「ライザのフラムか!?」

 

 

「そんなわけないでしょう!!」

 

 

「こんなところで爆発…?」

 

 

「アンペルさんたち…ってわけじゃないよな?」

 

 

「よくわからないけど。確認しに行くぞ!」

 

 

「ええっ!?何が起きてるかもわからないのに、危ないよ!」

 

 

「怖気づいてる場合か!ボオスたちが危ないかもしれないんだぞ!!」

 

 

「あぁ!それにその何が危ないかも確認しないと、余計に危ないかもしれないぞ」

 

 

「わ、分かったよ…何もありませんように…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――そうして中央ライム平原の遺跡群に突撃したライザたちは、ボオスたちが倒れているのを見つける

 

 

「―――ボオスっ!!」

 

 

「何があったんだ…!」

 

 

「と、とりあえず近づいて確認を…!」

 

 

 

 

「―――待てっ!上だっ!!!」

 

 

 

 

 

そうカイルが叫んだと同時に、倒れたボオスたちを覆うように大きな影が現れる

 

 

口よりこぼれ出ている焔、すべてを見通すかのような鋭い眼光、深紅の巨躯にそれを支えるだけの力強い羽ばたき音、外見的特徴だけを言えば『ミニワイバーン』とほぼ同じと言えるだろう…しかし、その纏う雰囲気は完全に別物、その辺の魔物とは比較にならない威圧感―――翼竜種(ワイバーン)なんてちゃちなもんじゃない、伝説に謳われるような(ドラゴン)であった

 

 

「な、なんだありゃあ!?」

 

 

「気配が上過ぎて気付かなかった…!」

 

 

「ボオス!ランバー!―――この、よくも!!」

 

 

「あわわ…ま、まままままさか、あれって本当の竜!?」

 

 

「早くみんなを助けなきゃ…!」

 

 

「だからってどうする!完全にボオスたちの上をとられてるぞ…!下手に刺激したらそれこそ踏みつぶされかねない…!!」

 

 

そしてここで竜の瞳が完全にライザたちを捉える

 

 

「覚悟してたとはいえ完全に見つかったぞ…!」

 

 

「くっ…こうなったらやるしかない…!―――俺が囮になるからカイルは大技を頼む…!」

 

 

「倒せるか分からないぞ…!」

 

 

「時間が稼げりゃいい…!―――俺たちが時間を稼いでる間にライザとタオはボオスたちを救助してくれ!」

 

 

「少し時間がかかるが奥の手だ…!……世界に遍在せし―――」

 

 

緊張も高まり、開戦という段階でカイルが大技(奥義)を繰り出そうと詠唱をした瞬間、竜はライザたちに興味を失ったのか高く飛び上がり、東へと去っていった

 

 

「―――た、助かった…?」

 

 

「…よくわからないが引いてくれた…みたいだな」

 

 

「飛び去って行ったのは…古城の方だ…」

 

 

「まさか、わらべ歌の通りになるとは…」

 

 

「そんなことよりボオスたちを助けよう!―――早く!!」

 

 

「お、おう!生きてるよな、くそったれが!!」

 

 

「死んでなきゃ、ライザ特性のグラスビーンズと施しの軟膏をたらふく食わせてやるからな…!」

 

 

 

 

 

―――こうして全員でボオスたち四人を介抱する…幸い大事に至る傷はなく、手持ちの薬でとりあえず意識の回復と歩けるくらいにはなった

 

 

「―――まごまごしてると、また竜が来るかもしれないわよ!全員でアガーテ姉さんのところに運ばないと!」

 

 

「わ、わかったよ!」

 

 

こうして、竜との遭遇は無事と言わないが、大事なくやり過ごせたのだった…

 

 

 

 

 

 

「―――…くそがっ…」

 

 

一人の青年…いや、少年(ボオス)の心にキズを残しながら…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――それから全員で船着き場へ戻り、ボオスたちを護り手たちに預け、アガーテに起こった出来事を報告し終えた

 

 

「―――お前たちみんな、無事で何よりだ…そして、怪我人を救ってくれたこと、心から感謝する―――護り手の一人としては、同輩が成すすべなくやられて心苦しい限りだが…」

 

 

「アガーテ姉さんが気に病む必要ないよ…あたしたちも運が良かったから助けられただけだし…」

 

 

「レントが古城の方に飛び去ったって言ってるから、あの竜って間違いなくわらべ歌の竜だと思う…」

 

 

「それより、その…あいつらは、大丈夫なのか…?」

 

 

「あぁ、幸いなことにな…爆風に巻き込まれて地面に打ち付けられたことで気絶していただけだ―――大事をとって四人とも搬送させたが、あくまで念のためだ、そんなに心配するな」

 

 

「よかった…」

 

 

「―――この度は、こんなことになってしまって申し訳ない…私からも謝罪させて欲しい」

 

 

「別に、ルベルトさんのせいじゃないですよ」

 

 

「そうですよ、それにいつかは誰かが襲われてたかもしれない…そういう意味では今回人命にかかわる被害が出なかったのはむしろ良かったと言えるかもしれません」

 

 

「そう言ってもらえるとありがたい…―――ライザリン・シュタウト君、カイル・シュナイダー君、タオ・モンガルテン君、レント・マルスリンク君」

 

 

「「「「は、はい!」」」」

 

 

「緊急事態下においても、君たちは最善を尽くし、みんなの命を救って帰って来た…―――娘を託すのに君たち以上の者はいないだろう」

 

 

「そ、それじゃあ…!」

 

 

「あぁ、こんな時に言うのもなんだが…課題は見事合格、私の想定以上の成果だ―――村に滞在している間、娘のことを頼んでもいいだろうか」

 

 

「もちろんです、任せてください!」

 

 

「やったな、クラウディア…!」

 

 

「うん…!ありがとうみんな…!!」

 

 

「まぁ、いいって事よ…へへっ、俺もみんなで冒険に行けるなんてワクワクするしな」

 

 

「危ないところに行かないよう、ライザのストッパーになってくれると助かるなぁ…」

 

 

「(それは無理だろうな…)」

 

 

「え?カイルなんか言った?」

 

 

「…いや、なんでもない」

 

 

「―――それにしても古城の竜か…」

 

 

「アガーテ姉さん?」

 

 

「いや、竜については改めて村で話し合う必要があるな、とね…」

 

 

「…(確かに…森に居たアイツが現れたのと同時に今回の竜…何か関係性が…?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――こうして見事課題をクリアし、冒険に新たな仲間(クラウディア)を加え、歩み始めたライザたち…小妖精の森のアイツに流星の古城の竜…ここ数百年聞いたことが無いようなことが立て続けに起こったのは何の前触れか…暗雲立ち込める未来を少年少女はきっと切り開いて行くのだろう…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――第三幕 変わりゆく人々 完

 

 

 

 

 

 

 




〇カイル・シュナイダー
・フェイタルドライブを撃ち損ねた子、ゲームならレベル40じゃなきゃ使用できないが、魔法院時代に修得したため、一早く使用可能、ただし未完成な大技の為、準備に時間がかかる

〇ライザリン・シュタウト
・竜の一撃をフラムのせいに思われた子―――日頃の行いである
なんだかんだでいの一番にボオスの心配をできる子

〇タオ・モンガルテン
・竜にビビってて腰を抜かしてた子

〇レント・マルスリンク
・自身の攻撃では飛んでる竜相手に有効打を与えられないと悟り、カイル(遠距離攻撃持ち)に時間稼ぎを頼んだ
なんだかんだでいの一番にボオスの心配をできる子

〇クラウディア・バレンツ
・ようやく父親からの許可が下りた子、タオにはライザのストッパー役を期待されてるが、フルートの練習の為に森へ単身飛び込んだやんちゃな子だぞ?―――無理な話である

〇ボオス・ブルネン
・…

○???
・世界に遍在せし―――カイルの奥義の詠唱序盤、詳細不明

(ドラゴン)
・本作では翼竜種とは完全な別物扱い

○作者
・前幕と同じで充電期間を設けようとしたけど、もうちょっとだけ続くんじゃよ


お願い、ライザ二次ふえて・・・ふえて・・・

今投稿時間結構手探りで色々な時間でやってますが、実際いつ頃投稿すると読者が見やすいか…よければ回答お願いいたします。

  • 0時ちょうど
  • 0~5時くらい
  • 5~10時くらい
  • 10~15時くらい
  • 15~20じくらい
  • 20~24時くらい
  • 午前中なら
  • 午後なら
  • 深夜時間帯なら(22~26時くらい)
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