ライザのアトリエ~たった一つの魔法の言葉~ 作:自給自足すらできなかった敗北者
こんにちは、作者です。
第三幕は完結しましたが、第四幕へつなげるためにもう少し続きます
―――――次の日、冒険に行く事の許可が出たとは言え、クラウディアは旅商人の娘…正直戦闘能力を期待していないライザたちは、取り敢えず小妖精の森の浅いとこに来ていた、ここなら青ぷに位しか出ないので万が一も考えにくいということである
「―――というわけで、今日はクラウディアの適正を探るって事よっ!」
そうライザが取り出したのは片手剣、杖、短剣、メイス、棍棒、蛇腹剣、鋼糸…ありとあらゆる武器が用意されていた
「どうしたのさ、この武器の山は」
「言ったでしょ、クラウディアの武器を選ぶためよ、昨日徹夜で調合しまくったわ!―――取り敢えず数揃えただけの初心者用だから大した性能じゃ無いけど…」
「明らかにクラウディアが持てなさそうな物も混ざってるな…」
「実際に華奢に見えるからなぁ…最低限自分の守りが出来る位じゃないといざという時に困るからな…」
そんな会話してるとライザたちの前に青ぷにが1匹現れる
「ん、現れたな…取り敢えず武器が決まるまでは試すわけにも行かんから俺が対応―――」
「―――ねぇ、レント君、私にやらせてもらってもいいかな?」
「ん?その武器の山からもう決まったのか?―――なら見守ってるとするかな」
そう言ってクラウディアはライザが用意した武器の山…をスルーして、自分の手持ちのフルートを取り出した
「え、クラウディア?流石に楽器で殴るのはちょっとお勧めしないかなぁ…」
「大丈夫だよライザ、見てて」
「ぷ、ぷにー!」
青ぷにがクラウディアに突進してくる中、クラウディアは冷静にフルートに口をつける…そして、突進が当たるかと思われた次の瞬間…
〜♪
人の耳には感じ取れない音…いや、魔力がぷにに炸裂…文字通り弾けた
「ぷ、ぷに~…」
その一撃を受けて、ぷには
「えっ?」「なっ…」「!?!!」
ただ1人を除きライザたちがびっくりするのも無理もない、傍目から見ればクラウディアがフルートに口をつけたと思ったらぷにが…正確にはぷにに直撃する形で魔力が弾けたのだから
「ふぅ…うん、出来たよ、カイル君!」
「あぁ、上出来だ!」
「え?ちょ、ちょっと!どういう事なの!?」
「言って大丈夫か?」
「うん、大丈夫だよ」
「よし、あれは―――」
―――――時はかなり遡る、アトリエの素材集めをしていた時、カイルはクラウディアにとある相談事を持ちかけられた
「―――態々、呼び出してごめんね?」
「いや、むしろ頼られると嬉しいよ―――それで相談事って言うのは?」
「あのね―――」
そうしてクラウディアの口から告げられたのは、みんなと一緒に冒険に行きたい事、今はまだそう思っただけで、具体的にどうするかというのはないけど、ただ無力のままに冒険に着いて行けるとは思ってない…つまり極端に言えば、いつか冒険に行く為に、何かしらの武力を身につけたい…というものだった
「―――なるほど…それにしても何故オレに?リラさんやアンペルさんに相談するのが先な気がするが…」
「うん、一回相談したんだけど…そしたら戦士であるリラさんは教えられる事は無いって言われちゃって…」
「まぁ、リラさん生粋の肉体派だからなぁ…」
「そしたらアンペルさんが肉体的じゃなくて、魔法なら強くなれるんじゃないかって…それで、教えてもらおうとしたけど忙しくて相手にできないって…」
「なるほど…確かに魔法なら体の強弱に関係なく強くなれるかもしれない…でも、まだオレに聞きにした事が解せないが…」
「うん、リラさんがカイルなら魔力の扱いに優れてるから教えられるんじゃないかって」
「あー…確かに大規模な魔法は使えないが、教えるくらいなら…うん、ならオレに出来る事なら喜んで手伝わせてもらうよ」
「本当!?―――あっ、冒険の件はまだみんなには…」
「わかった、内緒だな?」
「うん!ありがとう」
「なら魔法の媒体として杖がいるな…初心者用の短杖なら売ってるかな…うん、じゃあ隠れ家が完成した次の日当たり魔石の森に来てくれないか?」
「魔石の森?」
「秘密の特訓なら奥ばった所にいい場所があるんだ」
―――そうしてアトリエが完成した次の日の昼過ぎ…つまりクラウディアがライザに冒険に行きたいと宣言した後になる―――カイルはクラウディアに杖を渡し、魔力を流して魔法を構築する様にコツを教える…が
「うーん…なんかうまくいかないな…」
「ご、ごめんね?―――才能ないのかな私…」
「いや、魔力は流せてるし、量も人より多い…後は魔法の構築だけなんだが…馴染みのない道具でいきなりはきつい―――ん?」
「どうしたの…?」
「いや…もしかしたら…―――クラウディア」
「???」
「家からフルートを持ってきてもらっていいか?」
「フルートを?ちょっとここで演奏するのは恥ずかしいな…」
「あ、いや吹いてもらうわけでは…いや、吹いてもらうためだけど…取り敢えず持ってきてくれ!」
そうカイルの押しに流されて、フルートを持ってきたクラウディア
「―――よし、さっきの様に魔力を流してフルートを吹いてもらっていいか?音や演奏としては出そうとしなくてもいい」
「うん、わかった…」
そうしてフルートを口につけて魔力を吹く…
そうして自然体のまま奏でられた
「―――これは…癒しの魔力…?」
「癒しの…魔力?」
「あぁ、魔力って言うのは人それぞれ特性があるんだが…オレで言うなら雷の特性だし、ライザだと光だったり…―――その中で癒しっていう特性は結構貴重でな、魔力を魔法へ明確に構築できたら怪我や病気を癒してくれるんだ、いくら魔法が万能と言っても、こればっかりは癒しという特性がないと再現できない魔法でな…」
「でも、どうしてフルートを吹くといいと思ったの?」
「いや、前にフルートを聴かせてもらっただろ?その時に魔力の流れを感じた気がしてな…もしかしたら手に馴染む物の方が上手く行くんじゃないかと…」
「じゃあこれで私も魔法が使える…?」
「あぁ!今のは特性だけが表面に出てきた不完全な魔法だけど…今度は明確に何をしたいかイメージしてやってみるんだ」
「う、うん…!」
しかしその魔法は発動しなかった
「ふぅー…上手くいかないなぁ…癒すってなんだろう…」
「あー…こればっかしは本人のイメージが無いと上手くいかないなぁ…さっきのは意識しなかったから発動したみたいなもんだし…」
「じゃあ、意識しないでやった方がいい?」
「それは無理だな、魔法は思いを形にする術…こうしたいって理想を描かないと…―――そうだ!」
そう言ってカイルは腰の剣を引き抜き、掌を薄く切り裂く
「何してるの!?」
「大丈夫、薄皮が切れただけだよ…よし、この傷口をよく見ててくれ…」
カイルはクラウディアに傷口を見せやすいように向けると、腰のポーチから傷薬を取り出し、患部に塗る―――すると血は止まり、傷もほぼ完全に癒えた
「―――どう?」
「どうって…」
「いや、癒すのイメージが湧かないなら実際にやって見せた方が早いかなって…」
「―――二度とやらないで」
「え?いやでも、見せた方が―――」
「―――もう一回言うね、二度とやらないで」
クラウディアには珍しい強い発言、カイルが不思議がり顔を上げクラウディアに視線を向けると
―――
「ひっ…く、クラウディア…さん?」
「カイル君が私のために教えてくれるのはとても感謝してるよ?―――でもその為に自分からわざと傷つくのはやめて、仲間だから…ううん、友達だと思ってるからこそ、その自己犠牲はダメだと思うの」
「あっ…いや、その…」
「―――お願い」
普段の気弱な態度から一転、静かなる怒気に有無を言わさない
初めてみるタイプの怒りにたじたじになるカイル…しかし、友達という間柄で他者の為にという自己犠牲…それは健全な関係では無いだろう、クラウディアの怒りは当然である
「―――ごめん、二度とやらないよ…」
流石に反省したカイルであった
―――結果的に、カイルが実際に見せたおかげってわけではないが、その後クラウディアは回復魔法…『癒しの旋律』を取得した
「―――これって回復だけで武力は…?」
「あっ…」
少し抜けてるとこがある二人でもあった
〇カイル・シュナイダー
・良かれと思って平気で自傷しちゃった子、このあたりの歪さがクラウディアに違和感を与え、結果、カイルの勘違いを正す言葉につながった
〇クラウディア・バレンツ
・結構前から冒険に行きたがったが、武力が微塵もなく、足手まといになると分かっていたため、自重してた子…カイルに戦える力が欲しいと相談する―――なおクラウディアの
〇ライザリン・シュタウト
・徹夜で色々な武器を用意したのにすべて無駄になった子―――なお、作りすぎたために鉱石系素材が不足し、後日全員で鉱石採取する羽目になった
○癒しの旋律
・クラウディア加入後初めてプレイヤーが使える回復系のスキル、めっちゃお世話になりました
○魔力の特性
・例によって独自設定、最近増やしすぎでは?―――人それぞれに特性があり、それに見合った魔法を構築すると威力が高くなったりする
○閑話・番外編
・番外編はメインストーリーに関係なく、個別に完結する話―――閑話は時系列的にはそのままでメインストーリーに絡みのある話という区分で作ってます
お願い、ライザ二次ふえて・・・ふえて・・・
今投稿時間結構手探りで色々な時間でやってますが、実際いつ頃投稿すると読者が見やすいか…よければ回答お願いいたします。
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0時ちょうど
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0~5時くらい
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5~10時くらい
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10~15時くらい
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15~20じくらい
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20~24時くらい
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午前中なら
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午後なら
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深夜時間帯なら(22~26時くらい)