ライザのアトリエ~たった一つの魔法の言葉~   作:自給自足すらできなかった敗北者

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「作者!?死んだはずでは!?」
「残念だったな、トリックだよ」

「昨日、今日は投稿できないと言ったな?―――あれは嘘だ」
「ウワアァァァァー」

「仕事はどうしたの?」
「(思考の彼方に)離してやったよ」














本編を書く時、ストーリーとか素材とか確認しながら書いてるから今日は更新できないと思ってたけど、逆説的に本編以外のオリ話ならできるんじゃねと気づいてしまった作者―――さぁ、独自設定が火を吹くぜ

※胸糞要素が入ります、苦手な方はご注意ください


番外編―――在りし日の記憶1

―――――此れはカイルがクーケン島へ移住した経緯とライザたちと出会った追憶の物語である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オレが…いや、この頃は一人称が違ったな…ボクが魔力、ひいては魔法を自覚をしたのは6歳位の頃だった、自分の内より出てくる謎の薄紫色の力に夢中になって、こねくり回し遊んだ

 

それを最初に気が付いたのは父であるピーターであった…傍目からは全身から薄紫色の光が淡く出ていたらしい

 

そこからは大騒ぎだった、父さんは変な病気に罹ったのではと方々走り回り、慌てたが一度冷静になると魔力の光ではと考えて近くの魔法を使う人を尋ねた

 

「これは確かに魔力ですね…しかし、常に全身から溢れんばかりに垂れ流す量の魔力とは底知れないです…息子さんは将来大魔法師になれるかもしれません…しかし、こんな大量の魔力の制御など、私は教えられない…恥ずかしい話ですが、私の才覚ではあなたの息子を導けない…首都へ移住する気があるのなら魔法院へ一筆いたします」

 

 

最初に出会った魔法士はいい人であった、自分では対応できないと分かると、より専門的な機関、魔法院を紹介してくれた

 

 

現状危険は無いが力であることには変わらないソレを父は周りの為、ひいては息子自身の為、今ある町を出て首都への移住をすぐに決めたのは親の鏡であろう…

 

 

そうして首都へ移住したボクは魔法院の戸を叩くのであった

 

 

 

 

―――――「魔法院」それは魔力が秀でた者たちで構成される学校のようなもの、卒業後の進路は多岐に渡り、中でも近衛師団や宮廷魔法師は狭き門ながらも一番人気を誇る、通常ここへ入学するには13歳より可能となるのだがカイルのような特例が稀に出ることもあり、年齢制限は暗黙の了解で無いことになっている、在学期間は通常6年ほどであるが魔法の習熟には個人差があり、学年毎に設定している課題をクリアすると昇級をする…だが、そも魔力の天才、秀才でないと入れない魔法院は課題のハードルが高く1年の時を経ずに1つ昇級を行えるものは年に1人2人出ればいい方である

 

―――結論から言えばカイルは僅か2年で魔法院の卒業認定を獲得した、当時8歳である、この年は奇しくも妹であるジェナの生まれた年と同じであった

 

在学中に出会った魔法の師匠と1人の親友とは未だに手紙のやり取りを定期的にするほど仲が良かったりするのだが、今はクーケン島へと至る経緯とは大きく関わってこない為、また別の機会に―――

 

 

―――――話は戻り、魔法院の卒業認定は同時に一人前の魔法士としての資格を有する、この魔法士の資格で出来ることは首都周辺限定とは言え、かなり多く、例えば「市内での魔法使用の許可」「魔法を用いての商売の許可」「弟子及びそれに類するものを1人まで有する許可」―――簡単に言えば犯罪行為で無ければ無制限の魔法の使用許可である

 

カイルは年齢的に言えばまだ一般生徒の学び舎で学ぶ年齢だが、それは魔法院を卒業した段階で必要最低限全て履修していた、よって学び舎へ行かず、人々の役に立ちたいと魔法院のツテで小さな部屋を借り便利屋を始めた…父であるピーターは友達を作らせる為通わせたかったらしいが…

 

便利屋と言っても当時8歳の子供、体力的に行けるとこは少なく、近場限定で「おじいさんの腰を電気魔法で治療した」「迷子になった子猫を探知魔法で見つけた」「地区の祭りで光魔法を用いて花火を作った」等可愛らしいものであった

 

―――そんな愛らしい子供姿で一生懸命に仕事する様は人伝に広まり、評判を呼び、ピーターの勤める出版社でも報じられ一躍刻の人となった

 

そんな穏やかな暮らしが約1年ほど続いたある日―――悲劇、いや、人の悪意がカイルたちを襲ったのである

 

 

 

―――――この日はいつもの様に依頼を終え、帰りにお土産でも買おうと大通りを歩いていたカイル、そしてある店の前を通り過ぎようとしたその瞬間、店が爆発、大通りは騒然とするのであった

 

当然店の前に居たカイルも無事では済まなく、意識不明の重体となってしまう―――結論としてはカイルは約一月後に目覚めるし、後遺症もなく済んで終わった話であったはずが、人の悪意がカイル一家に牙をむいたのであった

 

 

 

―――――父、ピーターがソレを知ったのは爆発のあった次の日である、息子が謎の爆発に巻き込まれたと知りすぐさま駆け付け、治療院へ運ばれたカイルを朝まで付き添っていた時に朝の号外としてその情報は掲載されていた

 

―――「町で噂の小さな魔法士、魔力暴走により店を吹き飛ばす!負傷者多数!!」―――

―――「故意によるものか!?噂の魔法士の癇癪が怪我人を出す!こんな危険人物町に居ていいのか!?」―――

―――「犯罪者カイル!警邏はなぜこいつを捕まえない!?関係者により分かった恐るべき陰謀!!」―――

 

 

「―――…何なんだこれは…」

 

 

見るに堪えない、根も葉もない憶測であった

 

 

すぐさまピーターは駆け出し事実無根であることを、警邏にも出版社にも直訴した、しかし、当事者かもしれない者の父の発言を真面目に取り合ってくれる人など皆無であった、カイルが意識不明なのも間が悪いことに疑いに拍車をかけた

 

 

ピーターは記者として、何より父として息子の汚名を雪ぐべく若干グレーな行為をしながらも、息子の疑いを晴らせる程度の真相を突き止めた―――

 

「―――故に爆発の発生源は明らかにカイルからではなく、店の中からによるものです!むしろこの事実を公表せずに隠蔽してる警邏に汚職の疑いまであります!編集長!今こそこの真実を周知すべきです!!」

 

ピーターの集めた情報は的を射ていた、これで息子の汚名は晴れるものと確信し―――

 

 

「―――そんなもの、わが社の記事に載せるわけないだろう、帰りたまえ」

 

 

「―――えっ?」

 

 

―――にべもなく却下された

 

 

「―――第一、それが真実だとして、それを正としてしまっては、わが社の第一報が誤報だったと認めるようなものじゃないか、それは会社の信用に関わる…悪いことは言わない、帰りたまえ」

 

 

ピーターは信じられなかった、自身が信じてきた記者としての全てを否定されるかのような出来事が目の前で今起こった―――その後も何とか孤軍奮闘するも遂に出版社より自宅謹慎が言い渡され、何もできないまま1月が経った

 

 

そうして根も葉もないうわさが町中に浸透した頃、ピーターにとって久しぶりの吉報が入る―――カイルが目を覚ましたのである

 

 

ピーターはカイルに事情を説明した

 

 

「すまないカイル…父さんが不甲斐ないばかりに…」

 

 

「ボクは大丈夫だよ、父さん―――今までの依頼で町の人とも仲良くなってるんだ、きっと説明したらわかってくれるよ」

 

 

「あぁ、そうだな…妻とジェナも来ているんだ…一緒に帰ろう」

 

 

そうして家族で束の間の再開を噛み締めた後、カイル一家は治療院を出た―――そしてなぜか人だかりが治療院を囲むように待っていた

 

 

「あ…町のみんな…今回の騒動だけど…痛っ…!」

 

 

カイルが一言発したその次の瞬間、頭に何か当たった―――視線の先、そこには小石が落ちていた

 

 

「化物…あたしの娘はまだ意識が戻らないって言うのに…っ!なんであんたが目覚めるのよ…!」

 

 

「―――なっ…ちがっ!?」

 

 

「うるさいっ!!お前のせいで―――っ!!」

 

 

群衆意識か、一度タガが外れた罵詈雑言は止まることなくカイルを攻めたてた、さらには石なども飛んでくる

 

 

カイルは自分に向かう悪意はまだ耐えられた…きっと根気よく説得すればわかってくれる、そう思っていた、しかしカイルに向かって投げられた小石の一つが逸れ、まだ1歳と幼いジェナへ当たってしまう

 

 

―――それを見たカイルのナニかが壊れてしまった

 

 

「―――うわああああああああああああ!!!!!」

 

 

カイルはそう叫ぶと全身から魔力を迸らせ、その声が一種の魔法と化し周囲に衝撃を与えた

 

 

「―――ヒッ…ま、また爆発するぞ…に、にげろ…!」

 

 

その声を筆頭に群衆は蜘蛛の子を散らすように逃げ散るのであった

 

 

「カイル…!落ち着いてくれ…っ…俺も、妻も、ジェナも無事だ…っ!」

 

 

そうしてピーターはカイルから出る衝撃波に傷つきながらも泣きじゃくるカイルを強く―――強く抱きしめた

 

 

―――カイルが冷静になった時、目の前には傷つき血だらけの姿、だが、温かく力強く抱きしめる父の姿が瞳に焼き付いたのであった

 

 

 

 

 

 

 

―――――その後、この件は有耶無耶になり、カイルにはお咎めが何故かなかった、そしてカイルが暴走した日より数日後、ピーターが家族に話を切り出した

 

 

「前々から薄く、記者としての仕事に疑問を感じていたんだ…そして、取材の中でクーケン島というこの首都から遠く、遠く離れた島に興味をもって調べていたんだ…―――カイルさえよかったらこの島に移住しよう」

 

 

 

―――――そうしてカイルが首都からクーケン島へと逃げるように移住する事に相成ったのである

 

 

 

 

 

 

 

 

 




〇カイル・シュナイダー
・悲劇の主人公、この小説で初めて主人公らしき事をさせてあげられたと思ったら、この悲劇である、作者も少し同情して反省してる
小話として、カイルが学び舎に行かず、働き始めたのは、自分のせいで首都に引っ越してさらに、妹まで生まれたために一家は若干の金欠になっていたのを察して、恩返しの為、家にお金を入れる為、働き始めた
また、カイルが魔法に嫌悪感を抱いた最大の理由が、家族に迷惑をかけてまで制御を学んだのに、暴走してしまい大好きな父を傷つけたことにより、トラウマとなってしまったからである

〇ピーター・シュナイダー
・傷つきながらも息子を諫めるその姿は父の鏡
なお、クーケン島に移住してからは自由に記者を出来てすぐにウッキウキに、カイルよ、実はそんなに深く考えなくてもよかったんじゃよ?

〇カイル魔法院編
・適当こいただけで書きません


まず初めに、安易に主人公を悲劇に落としたことに謝罪を、ですが作者はハッピーエンド至上主義なので次話のライザの活躍にご期待ください


今投稿時間結構手探りで色々な時間でやってますが、実際いつ頃投稿すると読者が見やすいか…よければ回答お願いいたします。

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