元気娘の青春   作:アッシュクフォルダー

12 / 35
第十二話 よつばとまふゆ

帰り道の時。

 

これだけ、大きなぬいぐるみだから、

視線は当然、釘付けだった。

 

こはねの為の、ぬいぐるみを、無事にクレーンゲームで、

獲得できたのは、良かったが、

その代わりに、トータルで、1800円も、

使ってしまった。

 

(よつばと彰人、各9回ずつ、

クレーンゲームに、チャレンジしていた)

 

すれ違った、小さい子に指を指されて、

同年代の学生たちから、何気に賞賛を頂いた。

 

ぬいぐるみを持っている、よつばよりも、

彰人の方が、恥ずかしい表情をしていた。

 

「…?」

 

大きなぬいぐるみの隙間から、ちらりと見ると、

ふんわりとした、紫色のポニーテールを揺らして、

こちらに向かって、歩いてきた。

 

「コイツ…姉貴の…?」

 

「まふゆちゃんだ!」

 

「バカ!大きな声を出すな!よつば!」

 

 

彰人の優男モード発動。

 

「こんにちは。偶然ですね」

 

「あ、こんにちは、確か絵名の弟さんの…」

 

そう言って、挨拶する、彰人の顔は、

他人行儀な笑顔が貼りついていた。

 

「よつばだ!彰人の友達で、恋人だぞ!」

 

「恋人じゃねぇし…」

 

「ふふ、二人とも仲良しなんですね。

それにしても、大きな、ぬいぐるみ…」

 

「彰人が、持てって、うるさいからな~」

 

「おまっ、誤解を与えるだろ!

まぁ…友達宛てにって、感じで…」

 

彰人の優男モードは、すぐに解除された。

よつばによって。

 

何かを焦る必要があるのか、彰人は、

横から、慌てて、訂正に入る。

 

「それじゃあ、わたしは、この辺で…」

 

「いつか、遊ぼうな!」

 

「そ、そうだね…よつばちゃん…」

 

二人は、まふゆと別れた。

 

「何て言うか…疲れた…思いっきし…」

 

「もっと、話したかったな…」

 

「バカ言うな、朝比奈さんは、予備校で、忙しいの!」

 

「そうか」

 

「そーだ。俺等みてーに、

いつも、遊んでいるわけじゃねぇだろ?」

 

「そーだな、まふゆと遊びたいな、いつか!」

 

「先輩なのに、呼び捨てかよ…

お前も、距離の詰め方も、どうかと思うけどな…」

 

「ほー」

 

「絶対に、理解してねーだろ…よつば」

 

よつばは、身長をはるかに超える、

ぬいぐるみを抱えて、彰人と口論していた。

 

それでも、よつばは、彰人と一緒にいる、

この時間が、最高に楽しくて、幸せだと感じている。

 

「おい!あの50円ゲーム、やるぞ!」

 

「財布には、優しい方だな…

にしても、50円ゲームか…

何だったら、10円ゲームまであるし…

ゲーム機が、沢山あるんだな、趣があるっていうか…何ていうか…」

 

二人は、50円ゲームと10円ゲームで遊んだ。

 

10円玉か50円玉、1枚で、プレイできるため、

やる人が絶えないらしい。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。