彰人は、一応、恋人である、よつばから、
色々と質問してみるのだった。
「そーいえば、よつばって、何人家族だ?」
「よつばは、とーちゃんに拾われて、
とーちゃんに、育てられたんだぞ!」
「その、とーちゃんって、何の職業だ?」
「外国語の翻訳をしている」
曰く、よつばのとーちゃん、小岩井葉介は、
アフリカの様々な言葉を、日本語に翻訳している為、
仕事柄か、ほとんど、一年中、家にいる様だ。
「よつばのとーちゃん、って、翻訳家だったんだな…」
「南の島で、とーちゃんに拾われて、
5歳の時から、10年間、ここで育った」
「まぁ、よつばは、今、15歳だから、そりゃ、そっか」
「よつばのとーちゃんが、彰人に会いたがっているぞ!」
「なんで、俺が人様のお父さんに会わないといけない」
「とーちゃんに、よく言われるんだ。
彰人は、よつばのことを、いつも、思っていて、
やんだや、じゃんぼみたいだなと」
「やんだ…?じゃんぼ…?」
「よつばと、よく遊んでいた人」
「ふーん」
「特に、彰人は、やんだと似ている!」
「その、やんだって、誰なんだ?」
「えーとね…」
よつば曰く、やんだは、10年前に出会っており、
よく、よつばの遊び相手をしていた様だ。
今は、窓際族として、会社員らしい。
「俺は、そいつと似ているのか?」
「雰囲気が!」
「そっか」
(昔馴染みと重なっているから、よつばは、俺に勝手に懐くと…)
と、彰人は感じるのだった。
「おい、彰人、今日は暇か?」
「よつば、オメー程、俺は暇じゃねー」
「何かあるのか?」
「冬弥と歌の活動しねーといけねーから、
オメーと、いちいち、遊んでいる暇はねーよ」
「そっかー」
その後、何があったのか、彰人とよつばは、
たたいてかぶってじゃんけんぽん、をした。
「じゃんけんぽん!」
ドン!
「じゃんけんぽん!」
ドン!
と、彰人が立て続けに勝って、よつばを、
丸めたノートで叩いた。
「おい、次、パー出せ、パー!」
「おーっ、わかったぜ…?」
しかし、彰人が嘘をついて、グーを出した。
「ずるいぞ!彰人!」
「おめーのような、おこちゃまと違って、
大人は、ずるくて、ウソツキなんです~?」
「彰人、大嫌い!でも、好き。よつばと遊んでくれるから」
「はぁ…その気持ち、ある意味、尊敬できるわ」
小岩井家にて
小岩井葉介が、よつばに晩ごはんは、何が良いと聞き出す。
「よつば、ばんごはん、何がいい?」
「パンケーキと、にんじんスープ!
彰人の好きな食べ物と、嫌いな食べ物!」
「そんなの、取り扱っていません」
「じゃあ、美味しい食べ物。フツーに」
「それじゃあ、ハヤシライス」
「まぁ、ちょうど、ハヤシライスの元が、
あるから、それにするか」
今日の晩御飯は、ハヤシライスでした。