早速、桐谷遥という、特別課程教師の下、勉強が始まった。
遥は4人の勉強を見て、こう分析していた。
星川さんは、真面目で勉強も熱心に取り組んでいるけど、
それが、テストの成果として、出ないことが問題か…
そう言えば、共演した時の番組でもだけど、
舞台の模擬演技の時には、感情的なシーンが得意なのに、
それ以外は、イマイチって、ある監督が、そう言っていた。
小岩井さんは、鳳さんみたいに、素直で、はいと言えるから、
頑張れる姿勢が、十分に感じられる。
何だか、みのりに勉強を教えているみたい。
平田さんは、可もなく不可もなく、
でも、不可の方が大きいって感じがする。
成績も、星川さんと、そんなに変わりないけど、
でも、小岩井さんや星川さんと比べると、
勉強に対する、向上心とやる気が感じられない。
そして、最後に東雲くんは…
聴いたことは無いけど、歌に情熱があり、熱意があり、
歌に対する、向上心とバイタリティーは、
私よりも上で、実際、イベントの時も、大活躍しているけど、
でも、勉強に対する姿勢は、逆と言っても過言じゃない。
彰人以外の面々は、目を細めつつ、
死ぬ覚悟で、勉強をしていたが、
彰人とはというと、目が死んでいた。生きた遺体のように、
ゾンビみたいに、魂が抜けて、もぬけの殻になっていた。
「彰人くんが、歌に対する姿勢は、間違いなく、
僕が見ても、本物だけど、勉強の時は…」
「よつばと一緒にやっている!」
「そうなんだ」
「決めた。俺は東都大学に行くわ。
アイドルから勉強したことは、応用する以外、他ない!」
「直志。お前、いつから、そんなに、燃えているんだ?」
「今日、この瞬間から!見てろよ、俺は学年トップ10に入ってやる!」
と、直志が数学のプリントを、次々と解いていった。
「小岩井さんの方は、どうかな?」
「よつば、頑張って、彰人と解いた!」
「うん、頑張っている」
「よつば、褒められている!」
「フフッ、なんだか、みのりや、鳳さんみたいだね」
「えむは、よつばの友達だぞ!よく遊んでいる!」
「そうだったんだね」
「彰人くんは、僕と直志くんとで、見ておくよ」
「うん。じゃあ、私は、小岩井さんの事を見ておくから」
「よつばのことは、よつばって、呼んでいいぞ?」
「じゃあ、よつばちゃん。
次は、連立方程式に、少数と分数をやってみようか!」
「はーいっ!」
桐谷遥の勉強の教え方が、上手だったのか、
東雲彰人以外の、3人は、どうにか、数学の問題を解いていったのだった。