平田直志と星川真凛は、赤点を回避した。
が、東雲彰人と小岩井よつばは、再び赤点を叩き出し、
追試を受けざる負えなくなった。
さらに、追い打ちをかけるように、
桐谷遥が、よつばと彰人の為に、新しい家庭教師を呼んでいたようだ。
それも、宮益坂女子学園の高等部でも、成績は優秀な優等生らしいが…?
「見当はついている」
「だれだ?」
「よつばも、会ったことがある奴だ」
「ほぉ~」
「彰人くん、よつばちゃん、今日はよろしくね」
声の主は、前に出会った、朝比奈まふゆだった。
「姉貴のか…宮女は優秀な子が多いな…
俺やよつばと違って」
「うん」
「遥ちゃんからの頼まれて、今日は家庭教師をすることになりました。
朝比奈まふゆです。よろしくお願いします」
と、優等生の、いい子モードのまふゆだったが、
彰人は素の状態だった。
「どーしよう…マジで挽回しねーと、留年の危機が迫っている!」
「よつばもだ!」
「それで、二人は、どの科目が苦手なの?」
「俺は数学と英語」
「よつばは国語」
「わかった。私に任せてね」
小岩井家にて。
義理の父親である、小岩井葉介が、まふゆと彰人を出迎えてくれた。
「よつばの友達か。よつば、彰人と共に、
また、赤点取ったらしいな」
「とーちゃん、よつば、留年しそうだから、
頑張って、赤点を回避する!」
「あぁ、頑張れよ。後でジュース、淹れるから」
と、義理父は、ジュースを汲みに、台所へ…
「ふふ、それじゃあ、二人とも、頑張ろうね」
「うぅ…」
「どうしたの?彰人くん?」
「いや、何でもない…です…」
彰人は前より成績は良くなったが、
英語と数学で赤点を取り、他の科目はいい成績だったようだ。
「それじゃあ、二次方程式に関数、円を説明するね」
まふゆが、彰人とよつばに、数学の解き方を解説した。
「わかりやすいな!」
「ホントにわかってんのか…よつばは…」
「でも、やる気があるのは、いいことだよ?」
「…」
次は英語。
「次は英語だね。テストの範囲だと、
学期末の総集編で、一般動詞、疑問文否定文
疑問詞、命令文、三人称単数現在、現在進行形、
一般動詞の過去、名詞の複数形、代名詞、過去進行形と…
うん。これなら、全部、教えられるよ」
「マジかよ…」
「すげー優秀だな!よつばより、頭いいな!」
「そりゃ、そうだ。
だいたい、俺らと宮女の生徒を比べるんじゃない。
頭の良さの次元が違う」
ちなみに、まふゆは英会話が得意なため、
ほぼ、英語は流暢だった。
彰人とよつばは、まふゆの説明に付いていくのに、必死だった。
果たして、まふゆの指導で、
彰人とよつばは、追試で単位が取れるだろうか…?