1月4日。よつば、夢葉、陽菜、寧々は、
えむの家で、新年会を開いていた。
「みんなー!あけましておめでとう、わんだほーい!」
「わんだほーい!」
と、えむとよつばはテンションが相変わらず高い。
そんな、この五人は振り袖姿である。
「みんな、似合っているわよ」
と、えむの姉の、鳳ひなたが、五人の振り袖姿を、
一眼レフで収めるのだった。
「おねえちゃん!可愛く撮れた?」
「うんっ!キレイにカワイく撮れたよー!」
後にこの写真は五枚現像した。
そして、五人は昨日から作っていた、おせちを食べていた。
えむの姉の、鳳ひなたは、五人が可愛いあまり、一眼レフで写真を撮りまくっていた。
「おせちは初めてだな」
「陽菜ちゃん!そうなの?」
「今まで、お正月とやらをしたことがない」
「そうだったんだ…」
「陽菜は楽しいか?幸せか?」
「あぁ、楽しいし、幸せ…なのかもしれないな」
陽菜はそう言いだす中、夢葉は何気に落ち込んでいた。
「どうかしたの?夢葉ちゃん」
「今年こそ…真二くんと仲良くなれるのかな?」
「宍戸さんって、確か、絵名さんの恋人」
富樫夢葉は、
宍戸真二という神山高校の夜間定時制の二年生の人に恋をしている。
曰く、(慕っている兄にそっくり)
「私は今年こそ、叶うのかな?私のお願い事」
「夢葉、ずっと、ずっと、こんな調子で…」
その為か、夢葉は、せっかく作った、おせちに喉が通りにくい状態だった。
「夢葉ちゃん!きっと叶うよ!」
「ありがとう…えむちゃん…」
「よつばも応援するぞ!」
「でも、絵名さんがいるし…」
夢葉は去年のある出来事で、宍戸真二と出会い、
そこから、一度、彼にアタックするが、
絵名がいる事を理由に見事にフラれている。
「しばらく、夕方辺りに、神山高校の正門で、
夢葉が、よくウロウロしていたし…」
「だって、真二くんが!真二くんが!」
「と、言われても…」
「夢葉ちゃん!学校が始まったら、真二くんのところに行こう!」
「よつばも手伝うぞ!」
「二人共…ありがとう…」
と、夢葉は若干、泣き顔でありつつも、少し穏やかな表情を浮かべた。
「恋は盲目。人を惑わす魅力がある…か」
と、陽菜は他校生である、平田直志と付き合っているが、
連絡は毎日、挨拶程度しか無いが気にしていない。
「陽菜!直志とやっていけているか?」
「よくわからないが、挨拶を返している」
陽菜と直志は、スマートフォンのメールで挨拶を送りあっている関係。
だが、デートに発展したことは、ほとんど無い。
「よつばちゃん。えむちゃん。その時は、よ、よろしくね」
「おう!」
「うんっ!」
「大丈夫かな…」
「そんなに心配する事なのか?」
「そうだよ。だって、宍戸さん、相手がいるし…」
と、寧々は懸念していた。