元気娘の青春   作:アッシュクフォルダー

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第三十三話 よつばとえむの逃走劇

神山高校 全日制 風紀委員会

 

風紀委員たちは頭を非常に悩ませていた。

それは、奇行をあげて走り回る他校生の存在である。

 

「これじゃあ、遠山委員長の怒りを買って、始末書確定ですよ!」

 

「ヤバい…あの遠山先輩に怒りを買ったら、

俺等は生きて帰れない…」

 

と、風紀委員でさえ、風紀委員長の遠山を恐れている。

 

「確か、一年生の人たちの教室に出入りしている、

えっと、確か、宮益坂女子学園の子でしたね…」

 

「あのお嬢様学校のか?」

 

「知り合いや友達がいるって、証言まである位だし…」

 

と、風紀委員会に所属する、

全日制の二年生、倉谷桃子は、小岩井よつばと出会っていた。

 

「小岩井さん」

 

「よつばに何の用だ?」

 

彰人は内心ビビっていた。

 

(うわ、倉谷先輩だ。美人なのに、

笑顔なのに怒っているように感じてしまう位、

おっかねぇんだよな…)

 

「小岩井さんにお願い事があって」

 

「ほーよつばのおめにかかるとは、光栄ですなー」

 

「よつば。恐らく、倉谷先輩がここにいるって事は…」

 

「小岩井さんと東雲さんは、他校生の女の子について、

何かご存じかしら?」

 

「俺は知りません!」

 

「よつば知っているぞ!」

 

と、よつばは、思わず口を開いた。

 

「小岩井さん。何か知っているのですか?」

 

「よつばと仲が良いぞ!」

 

「その女の子の名前は?」

 

「えむって言う!鳳えむ!金持ちで芳醇な香りがして、

可愛い、お嬢様だぞ!」

 

(この前、会ったけど、よつば…大概だったぞ…)

 

「その、鳳えむさんを見かけたら、

私たち、風紀委員を呼んでください」

 

「は、はい…」

 

倉谷桃子は、この場を去った。

 

「どうするんだ!よつば!」

 

「よつばが、えむを守る。それだけ」

 

「何考えているんだよ…」

 

 

放課後、風紀委員会が目を光らしている事も知らずに、

えむが、神山高校に侵入した。

 

「おーい!寧々ちゃん!よつばちゃーん!」

 

と、えむは、寧々とよつばに会いに来たようだ。

 

「おう!えむだ!」

 

「そうじゃないでしょう…よつばは風紀委員の人たちに、

マークされているんだよ?」

 

「おう…」

 

「それに、えむもだよ?」

 

「ほえ?」

 

「よつばとえむ!風紀委員に狙われている!」

 

「えっ!?じゃあ、あたしが捕まったら…」

 

「神山高校の風紀委員はおっかない…!

怖いの象徴だ!」

 

「ひゃぁぁぁぁ!じゃあ、ここから、離れないと!」

 

一旦、神山高校から離れた。

 

 

公園にて。

 

「よつばが守ってやるぞ!」

 

「ほえ?あたし、狙われているの?」

 

「よつばの学校の風紀委員はおっかないぞ~!」

 

「ひゃぁぁぁぁ!よつばちゃん!後ろ!」

 

「えっ?倉谷先輩!?」

 

「逃がしませんよ?」

 

「あたし、寧々ちゃんや、お友達に会いに来ただけなのに…

勝手に入ってしまって、ごめんなさいっ!」

 

と、えむとよつばは、桃子に平謝りすのだった。

 

「わかってくれたらいいのです」

 

と、倉谷桃子は、この場から立ち去った。

 

「良かったのかな…?」

 

「大丈夫…きっと…」

 

と、よつばは内心怯えていた。

 

そして、えむは、きょとんとしていた。

えむは、その後、正門前で待つことになった。

 

 

 

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