それは、宮益坂で起きた話だった。
よつばが、彰人が誰かと話している所を、
見かけるのだった。
(…!向こうにいるのは、彰人か?
そして、その隣にいるのは…誰だ?)
よつばは、彰人に話しかけた。
「おーい!彰人!」
「ん?よつばか?」
「この人は…?」
「俺のクラスメイトの小岩井よつばだ」
「小岩井よつば!15歳だ!」
「初めまして、朝比奈まふゆです」
「おい、彰人、まふゆは彰人の彼女か?」
「ちげーよ、姉貴の知り合いだぜ?」
「ほぉー」
「聞いてて、その反応かよ!」
「二人は、いつも一緒にいるの?」
「あっ、はい…そんな感じです…」
「なぁーまふゆ」
「どうしたの?よつばちゃん?」
「よつばと一緒に遊ばないか?」
「うーん、ごめんね、私、塾に通っているから」
「そっかー」
「行くぞ、よつば、
まふゆさんは、今日は忙しいから、
俺達だけで、どっかに遊びに行くぞ」
「ちぇーまふゆと遊びたかったなー」
「また、今度でいいじゃねーか」
「わかったー」
「という訳で、俺達は、この辺で…」
「えぇ、またね、彰人くん」
よつばと彰人、二人で
何故か、ゲームセンターにやって来た。
「なぁーなぁー彰人」
「なんだよ、よつば」
「よつばとカードゲームしろ!」
「カードゲーム?
ガキじゃねーんだから、
大体、んなもんに、興味はねーよ」
「ビビっているのか?」
「別にビビってねーし」
「よつば、昆虫女王メスクイーンで、
彰人と遊びたい」
「フン、ガキの遊びに付き合う程、
俺は生憎、暇じゃねーし」
「じゃあ、クレーンゲームはどうだ?
あの、ぬいぐるみ取れるか?」
シロクマの、ぬいぐるみを、よつばが欲しがっていた。
「ぬいぐるみ?
小豆沢あたりが、喜びそうだな…」
「よし、よつば、こはねの為に、
ぬいぐるみを取ってやる!」
「取れるのか?
1プレイ100円みてーだな」
「よし!よつば、やってみる!」
「だいたい、よつば、コイン、持っているのか?」
「100円玉、4枚持っているぞ!」
「じゃあ、4回出来るな、
でも、気を付けろよ、
クレーンゲームって、決して、簡単じゃねーからな」
「んなもん、わかってるし!」
よつばは、クレーンゲームを、
100円玉を入れて、始めた…
そして、なんと…ぬいぐるみが、取れるのだった!
「おい!彰人!ぬいぐるみが取れたぞ!」
「へいへい、それは、よかったな」
「よし、これを、えむにあげよう!」
「喜ぶと思うぜ?」
後日。
「えむ!よつば、彰人とぬいぐるみを取ったぞ!」
「あーっ!欲しかったシロクマのぬいぐるみだー!」
「わんだほーい!」
「わんだほーい!だね!よつばちゃん!」
二人はご満悦だった。