予防接種に行ったハズなのになんでVtuberになってるの?? ~地味女子JKは変態猫や先輩V達にセンシティブにイジられるそうです~   作:ビーサイド・D・アンビシャス

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第10話 ほぉーら♡一気♡一気♡(病みロリと猫の一気飲みハラスメント)

「あっやめっ、あっあっアッ⁉ だめっ、ぐりぐりだめぇ! いやぁあああああああああああああああああああ‼」

 

 プ〇ンの下投げで、地面にぐりぐりされたル〇レが宙にぶん投げられる。

そのままプ〇ンの横スマがぶち込まれた瞬間、試合終了(タイムアップ)が来た。

 

[ コメント ]

・決まったぁあーーー!

・一戦目、敗北

・キャス猫うっま

 

「はい、じゃあ一杯目飲んでもらいましょぉ~~か。ほら、早く飲んで。待ってるから。ほらほらほらほら」

「うるさぃぃ! 言われなくてもちゃんと飲むよぉ‼」

 

 ぅぅぅぅ、可愛いのに! 声はすっごい可愛いのにっ‼

 プ〇ンの勝利演出とキャスパーの煽りが、私の悔しさを煽ってくる。

 

 でもどれだけ悔しくても、早くお茶飲まないと……まだかな伽夜ちゃん。

お茶を汲みに行ってくれた妹のことを考えた瞬間――――ゴトンと一杯分のお茶が置かれた。

 

「……え?」

 

 正しくそれは【一杯分】だった。

 たとえ――――ペットボトル一本分のお茶が入っていようと、そのコップを使えば確かに【一杯分】だった。

 

「え……? ま、え? え?」

 

[ コメント ]

・なに?

・状況が分からない

・ゴトン言うたぞ今

 

 コメント欄は困惑してる。

 そりゃそうだよ……このコップのサイズ見れないんだもん。そしたらキャスパーがフォローを入れてくれた。

 

「はいちなみに~、今回僕らが使ってるコップこれね!」

 

 配信画面に映る、銀色のコップの画像。

 それは私の前にあるコップと同じものだった。

 

「保温性抜群、500ミリリットル入る優れもの!」

「飲めないよこんなのぉ‼」

 

 私の絶叫にコメントが高速で流れる。

 

[ コメント ]

・それはやめとけ

・おいクソ猫ぉ‼

・2.5リットル以上は命の危険が

 

「ヤダヤダヤダヤダヤダ‼ やだぁーーーーー‼」

 

 レヴィアが激しく首を横に振る。

 こんなのって無いじゃん! もうお〇っこどころの話じゃないじゃん⁉ お茶の飲み過ぎで命の危険迎えたくないヨォ‼ 

 

 そしたらキャスパーが衝撃の事実を告げた。

 

「いや――――このコップで飲もうって提案したの、レヴィアたんだからね?」

 

 ………………え? 

 頭の中が真っ白になる。

 いや、私、そんなこと言ってな。

 

 ハッと気づいて、私はゆっくりと後ろを振り返る。そしたら、私の視線に気づいた伽夜ちゃんが……ぺろっと笑顔でベロを出した。

 

「お前かぁぁぁぁぁぁああああああああああああーーーーーーーーっっっっ‼‼‼」

「だから僕じゃないヨォ⁉」

「あっ! ちがう! ちがくて!」

 

 や・や・こ・し・い!

 慌てて勘違いを訂正してから、私は机の上のコップを見つめる。

 

 ――やばい、ぜったいやばい。

 ハッハッと呼吸が浅くなる。

 震えながら手に持ったコップは、ずっしりと重たくて。

 飲まないと配信が続かない。

 けど飲んだら絶対…………ッ!

 

「では、一気飲みしていただきましょお!」

「わぁぁーーーー‼ 南無三――――――‼」

「南無三は堕天使的に色々違うのでは⁉」

 

 キャスパーのツッコミを無視して、私はコップを傾けた!

 こくこくこくと自分の喉が鳴ってる。

 冷たいお茶が喉を通って、お腹に溜まっていく。

 

「あそーれ、一気! 一気! 一気! いいよぉレヴィアたん! 輝いてるヨォ⁉ んくんく飲んでる声色っぽいヨォ‼」

 

 この、クソ猫ぉ‼

 キャスパーのコールのせいで離すに離せなくなる。

 一気飲みなんてしたことないのに…………あれ、でも意外といけ

 

「んむっ⁉」

 

 それは一瞬だった。

 ほっぺたが膨らんだと思った途端、ツゥッと口の端からお茶が溢れる。

 垂れたお茶が首筋を伝って、服を濡らしていく。

 

「っ~~~~~~ぷぁっ!」

 

 空のコップを叩きつけた時には、私の服はびしょびしょになっていた。

 んはぁはぁはぁ、と荒れた息がマイクに入る。

 

[ コメント ]

・ひぃ!

・初台パン!

・いやこれ台パン⁉

・だいじょうぶ⁉ ねぇ、だいじょうぶ⁉

 

 あー……なんかいっぱいながれてるぅ。

 

 心配と不安が高速で通り過ぎるコメント欄を、ぼーーーっと見つめる。

 

 あたまふわふわするぅ、なんだかぜんぶ他人事みたいにかんじるぅ。

 

 ほうけたまま配信画面を見つめていたら、レヴィアの目から光が消えていった。

あーわたしもこんなかおしてるのかなぁ。

 不思議なことに楽し気に煽ってたキャスパーが一番心配そうにしていた。 

 

「あ、あの、だ、だいじょうぶ? ねぇ?」

 

 わぁ~~かわいいこえ。

 わたしは何も言わず、にっこりとほほ笑んだ。

 そしたらハイライトの無いレヴィアもにっこりほほ笑む。

 

「れ、レヴィアさん? ちょっ……どういう感情? 今それどういう感情の顔⁉」

 

「――クルシイってカオだよォ?」

 

 わたしはゆっっっっくりと、一気飲みの感想を語った。

 

「あのねぇ? いまわかったんだけどねぇ? ヒトってねぇ? のみもの飲んでるとき息止まるんだよぉ? しってたぁ?」

「ぞ、存じ上げませんでした……」

 

「それでねぇ? くちのなかお茶でいぃ~っぱいになってねぇ? ごぽってあふれてね? わたし今ぐしょぐしょでねぇ? 寒くてねぇ?」

「あ、あの、ごめんなさい。申し訳ありません。僕が悪かったです」

 

「んぅ? どぉしてあやまるのぉ? おかしぃんだぁ。さっきまであんなによろこんでたのにぃ。おかしな猫ちゃん」

「止めてぇぇぇ‼ 若干ロリボイスなのやめてェ! ホラー味増すから! めっちゃ怖いからぁ!」  

 

 2回戦は、キャスパーさんがダメージ100%の状態から始めてくれた。

 わたしはじっくりじっくり攻撃して、300%になってからていねいにてぇねぇに吹っ飛ばした。

 キャスパーさんの一気飲みの時は、応援してあげた。

 がーんばれ♡がーんばれ♡……って。

 

[ コメント ]

・スマブラってホラゲーだったっけ

・こわいよぉ‼

・こんな『がーんばれがーんばれ』は聞きたくなかった……

・草

・www

・闇落ちVtuber

・病み堕ち天使

・あれ・・・なんか・・・えっちぃ

・どきどきします

・ぞくぞくします

・えちちちちッ、ボッ

・透き通った声しやがって

・初配信より清楚なの草

・あっ

・うっ

・ふぅ

・お世話になりました

 




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