予防接種に行ったハズなのになんでVtuberになってるの?? ~地味女子JKは変態猫や先輩V達にセンシティブにイジられるそうです~ 作:ビーサイド・D・アンビシャス
「あっやめっ、あっあっアッ⁉ だめっ、ぐりぐりだめぇ! いやぁあああああああああああああああああああ‼」
プ〇ンの下投げで、地面にぐりぐりされたル〇レが宙にぶん投げられる。
そのままプ〇ンの横スマがぶち込まれた瞬間、
[ コメント ]
・決まったぁあーーー!
・一戦目、敗北
・キャス猫うっま
「はい、じゃあ一杯目飲んでもらいましょぉ~~か。ほら、早く飲んで。待ってるから。ほらほらほらほら」
「うるさぃぃ! 言われなくてもちゃんと飲むよぉ‼」
ぅぅぅぅ、可愛いのに! 声はすっごい可愛いのにっ‼
プ〇ンの勝利演出とキャスパーの煽りが、私の悔しさを煽ってくる。
でもどれだけ悔しくても、早くお茶飲まないと……まだかな伽夜ちゃん。
お茶を汲みに行ってくれた妹のことを考えた瞬間――――ゴトンと一杯分のお茶が置かれた。
「……え?」
正しくそれは【一杯分】だった。
たとえ――――ペットボトル一本分のお茶が入っていようと、そのコップを使えば確かに【一杯分】だった。
「え……? ま、え? え?」
[ コメント ]
・なに?
・状況が分からない
・ゴトン言うたぞ今
コメント欄は困惑してる。
そりゃそうだよ……このコップのサイズ見れないんだもん。そしたらキャスパーがフォローを入れてくれた。
「はいちなみに~、今回僕らが使ってるコップこれね!」
配信画面に映る、銀色のコップの画像。
それは私の前にあるコップと同じものだった。
「保温性抜群、500ミリリットル入る優れもの!」
「飲めないよこんなのぉ‼」
私の絶叫にコメントが高速で流れる。
[ コメント ]
・それはやめとけ
・おいクソ猫ぉ‼
・2.5リットル以上は命の危険が
「ヤダヤダヤダヤダヤダ‼ やだぁーーーーー‼」
レヴィアが激しく首を横に振る。
こんなのって無いじゃん! もうお〇っこどころの話じゃないじゃん⁉ お茶の飲み過ぎで命の危険迎えたくないヨォ‼
そしたらキャスパーが衝撃の事実を告げた。
「いや――――このコップで飲もうって提案したの、レヴィアたんだからね?」
………………え?
頭の中が真っ白になる。
いや、私、そんなこと言ってな。
ハッと気づいて、私はゆっくりと後ろを振り返る。そしたら、私の視線に気づいた伽夜ちゃんが……ぺろっと笑顔でベロを出した。
「お前かぁぁぁぁぁぁああああああああああああーーーーーーーーっっっっ‼‼‼」
「だから僕じゃないヨォ⁉」
「あっ! ちがう! ちがくて!」
や・や・こ・し・い!
慌てて勘違いを訂正してから、私は机の上のコップを見つめる。
――やばい、ぜったいやばい。
ハッハッと呼吸が浅くなる。
震えながら手に持ったコップは、ずっしりと重たくて。
飲まないと配信が続かない。
けど飲んだら絶対…………ッ!
「では、一気飲みしていただきましょお!」
「わぁぁーーーー‼ 南無三――――――‼」
「南無三は堕天使的に色々違うのでは⁉」
キャスパーのツッコミを無視して、私はコップを傾けた!
こくこくこくと自分の喉が鳴ってる。
冷たいお茶が喉を通って、お腹に溜まっていく。
「あそーれ、一気! 一気! 一気! いいよぉレヴィアたん! 輝いてるヨォ⁉ んくんく飲んでる声色っぽいヨォ‼」
この、クソ猫ぉ‼
キャスパーのコールのせいで離すに離せなくなる。
一気飲みなんてしたことないのに…………あれ、でも意外といけ
「んむっ⁉」
それは一瞬だった。
ほっぺたが膨らんだと思った途端、ツゥッと口の端からお茶が溢れる。
垂れたお茶が首筋を伝って、服を濡らしていく。
「っ~~~~~~ぷぁっ!」
空のコップを叩きつけた時には、私の服はびしょびしょになっていた。
んはぁはぁはぁ、と荒れた息がマイクに入る。
[ コメント ]
・ひぃ!
・初台パン!
・いやこれ台パン⁉
・だいじょうぶ⁉ ねぇ、だいじょうぶ⁉
あー……なんかいっぱいながれてるぅ。
心配と不安が高速で通り過ぎるコメント欄を、ぼーーーっと見つめる。
あたまふわふわするぅ、なんだかぜんぶ他人事みたいにかんじるぅ。
ほうけたまま配信画面を見つめていたら、レヴィアの目から光が消えていった。
あーわたしもこんなかおしてるのかなぁ。
不思議なことに楽し気に煽ってたキャスパーが一番心配そうにしていた。
「あ、あの、だ、だいじょうぶ? ねぇ?」
わぁ~~かわいいこえ。
わたしは何も言わず、にっこりとほほ笑んだ。
そしたらハイライトの無いレヴィアもにっこりほほ笑む。
「れ、レヴィアさん? ちょっ……どういう感情? 今それどういう感情の顔⁉」
「――クルシイってカオだよォ?」
わたしはゆっっっっくりと、一気飲みの感想を語った。
「あのねぇ? いまわかったんだけどねぇ? ヒトってねぇ? のみもの飲んでるとき息止まるんだよぉ? しってたぁ?」
「ぞ、存じ上げませんでした……」
「それでねぇ? くちのなかお茶でいぃ~っぱいになってねぇ? ごぽってあふれてね? わたし今ぐしょぐしょでねぇ? 寒くてねぇ?」
「あ、あの、ごめんなさい。申し訳ありません。僕が悪かったです」
「んぅ? どぉしてあやまるのぉ? おかしぃんだぁ。さっきまであんなによろこんでたのにぃ。おかしな猫ちゃん」
「止めてぇぇぇ‼ 若干ロリボイスなのやめてェ! ホラー味増すから! めっちゃ怖いからぁ!」
2回戦は、キャスパーさんがダメージ100%の状態から始めてくれた。
わたしはじっくりじっくり攻撃して、300%になってからていねいにてぇねぇに吹っ飛ばした。
キャスパーさんの一気飲みの時は、応援してあげた。
がーんばれ♡がーんばれ♡……って。
[ コメント ]
・スマブラってホラゲーだったっけ
・こわいよぉ‼
・こんな『がーんばれがーんばれ』は聞きたくなかった……
・草
・www
・闇落ちVtuber
・病み堕ち天使
・あれ・・・なんか・・・えっちぃ
・どきどきします
・ぞくぞくします
・えちちちちッ、ボッ
・透き通った声しやがって
・初配信より清楚なの草
・あっ
・うっ
・ふぅ
・お世話になりました