予防接種に行ったハズなのになんでVtuberになってるの?? ~地味女子JKは変態猫や先輩V達にセンシティブにイジられるそうです~   作:ビーサイド・D・アンビシャス

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第16話 ぇ、ASMRはじまります(先輩っ……八つ橋って何ですか?)

『天使メイドが堕天使にASMRを伝授しちゃいエンジェル【KU100使用/スタジオ】【宵月レヴィア/旭日リエル】』

 

 配信開始から24分後。

 

[ コメント ]

・抱けえっ‼ 

・抱けっ‼ 抱け―っ‼ 

・抱けぇええええええええええっ‼

・くそっ、じれってーな。俺ちょっとやらしい雰囲気にし

・もうなってるから帰れ!

・後輩に圧されるなよ、先輩天使www 

・おっぱじめやがった!

・飛んじまうぞ⁉

・配信3回目でBANの危機

・自分のチャンネルだからって滅茶苦茶しやがる⁉

・おい止めろぉ‼ あの堕天使止めろぉ‼

 

「レヴィアちゃん‼ ねぇレヴィアちゃん⁉ まって! ねぇどうしたの⁉ こんなことする娘じゃなかったじゃない‼ ねぇってばぁああ‼⁉」

「先輩が……っ! 悪いんですよ、私、もう……もうっ‼ 我慢! しません‼」  

 

 下に組み敷いて、涙目だった先輩は、皆の鼓膜のために自分の口をふさいだ。

 

「んむぅうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう(声にならない悲鳴)!!!!!!!!!!」

  

 天海先輩がくぐもった悲鳴を上げる24分前にさかのぼる…………。

 

         **************

 

 人の頭を模した(ダミーヘッド)マイクの耳に、そぉっと声を吹きかける。

 

「こ、こんレビぃ~。待たせたな眷属達よ。ヘブンズライブ所属の堕天使:宵月レヴィアである。そしてぇ~~今宵、宵月家に訪れたのは、この天使ぃ~」

「海の果てよりいらっしゃいませ、ご主人様ぁ~。こんリエ~天使メイドの旭日リエルです」

 

 青髪のお団子頭に天使の輪っか、白と水色を基調としたメイド服姿の少女――――天使メイド【旭日リエル】が配信画面の上で清純な笑顔を浮かべた。

 

 でもガワの可愛さも素敵だけど、私が一番びっくりしてるのは天海先輩の仕草だ。  

 ――――完全に女の子だ。

 

 配信が始まった途端、ぴったりな清楚で可愛らしい少女となっていた。

 同じ女の子だから分かる―――――めっっちゃかわいい。

 

「……というわけでね、僕にとって初めての後輩だからうんと可愛がってあげたいんだ〜ねっ、レヴィアちゃん?」

「えっ……っ! アッはいっ! そうですね! がんばります!」

 

 どうしよ。先輩の可愛さに惚けて聞いてなかった……って⁉

 上の空だった私に「んー?」と首を傾げながらにじり寄る先輩。

 

「あれ〜〜レヴィアちゃーーーーん? ちゃんと先輩の話聞いてたのかなーー?」

 

からかい口調+怪訝なジト目が真下から迫ってきて、私は思わず唾を飲む。

 

「ち、近っ……近いです先輩……ぃ」

「アハハッ、なんで照れてるのー? みなさーん、レヴィアちゃんにそっぽ向かれちゃっいましたー。これは嫌われてるのかなー?」

 

[ コメント ]

・レヴィアたん、まともなVとコラボ初めてだから緊張してるのかな?

・良かったねレヴィア……優しそうな先輩で

・パパどっか行ってもろて

・ぇ、キャスパーとコラボしたよね?

・あのクソ猫がまともなVだとでも? 

 

「ぅあの⁉ ち、ちがくて! その……先輩がすっごく可愛くて……ぼ、ボゥっとしちゃってまし、た――――あっ今の失言! 失言ですすみません何言ってんだ私ごめんなさ」

 

「えっ……何この後輩……むっちゃ可愛い……!」

 

 手を引かれて、ぽすんと顔が先輩の胸に納まる。

 

 ??? 

 固っ、いや柔らかい? 

 あっ良い匂いあれ? 

 え?

 

 何が起こったか分かんない。

 でも頭の上から降ってくる先輩の黄色い声と胸の奥のトゥンクを理解した時――――――――――――私の頬が赤く染まりあがる!

 

「せ、せんぱ‼ だめっ! 抱きしめっ、ダメ! は、離して!」

「えー? なんでー? 先輩後輩の仲じゃ~ん。別に良いじゃ~~ん?」

「ぁぁぁぁぁ頭ポンポンしないでぇぇぇぇぇ!」

 

 しゅごい落ち着くぅうううう……っ!

 そうして先輩の包容力に包まれていたら不意に、ふにっと唇に感触。

 

「こーらレヴィアちゃん。ASMRなんだから――――おっきな声出しちゃだーめ」

 

 そう耳元でささやきながら、リエル先輩の指が……私の唇に触れていた。

 

[ コメント ]

・天使の抱擁!(おい堕天使代われ) 

・間に挟まる空気になりたい

・パパ嬉しい! 先輩と仲良くなってて……

・だからパパどっか行ってもろて

・パパを名乗る眷属、根強い

・レヴィアたんの頭ポンポン良いですねぇ

・さわさわ……

・さわさわ……

・【キャスパー】レヴィアたんの髪撫でてるのかぁ・・・食べていいですか?

・ざわざわ……

・ざわざわ……

・なんかいるぞ!

・変態猫だぁ! 囲め囲め! 通報しろ! 

 

「あ……っ! そうですよね、ASMRですもんね。ごめんなさぃ」

「ぁ~~しょんぼりしてるレヴィアちゃんもかわいぃ~~~。気にしないで、先輩が教えてあげる。ほら、手、握って」

 

「え? え? な……なんでですか?」

「レヴィアちゃんの手……八つ橋みたいだね(イケボ)」

「????」

「はいっ、ぎゅーーーーー」

 

 ふゃあああああああ⁉

 先輩の勢いに押されて、手を握られる。先輩と私の指がしっかりと組み合わさる。

 ぴったりと重なり合う手の平の感触に、私の心臓がパクパク鳴り始めた。

 

[ コメント ]

・八つ橋???

・奴は死

・だれ⁉

・キャスパーだ

・この猫でなしぃ!

・キャスパー:なんでぇ???

・自害せよ、キャ〇ター

・宗〇郎様ぁ???

・とばっちりで鬱展開産むな!!!

 




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