予防接種に行ったハズなのになんでVtuberになってるの?? ~地味女子JKは変態猫や先輩V達にセンシティブにイジられるそうです~   作:ビーサイド・D・アンビシャス

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第26話 お泊り振り返り配信……♡(先輩、どうして謝罪配信してるんですか?ぇなにした?)

「――と、いう訳でな? 妾にとってクレア先輩は、その……頼りがいのある……ぉ、お姉ちゃんって言うか……そんな、存在……んぬぅにゃあああああ~~~~~!!!!」

 

[ コメント ]

・照れ声カワイイ

・え、その雷神どなた?

・あのお泊り歌枠の後、そんなことがあったとは……

・お姉ちゃん宣言キチャーーーーーーーーーー‼

・一緒のおふとぅんてぇてぇーーーーーーーー‼

・かぁ~やらしか女ばい

 

「やらし……っ⁉ やらしくないよぉ! なんで眷属達ってすぐエッチなこと考えるの⁉ わかんないっ、妾分かんないよ‼」

 

[ コメント ]

・は?

・ん?

・んん?

・先輩の天使押し倒したよなぁ?

・雷神の先輩には抱き着いて

・星の妖精には……うん、まぁ……どんまい

 

「励まされた⁉ 最後、励まされたぞぉ⁉ ぅぬぬぬ、でもぉ! それは先輩達がとってもとっても魅力的でぇ! つい気持ちが溢れちゃうの! 好き好きってなっちゃうの!」

 

[ コメント ]

・自白

・なんも違くない

・誤魔化すな、己の宿業を

 

 ぅううう、眷属達の分からず屋ぁ……っ! 涙目で配信画面を睨む。

 

 伽夜ちゃんに言われてお泊り歌コラボの振り返り配信してみたけど……みんな全然分かってない、クレア先輩のすごいところを!

 

「あーもう分かったもんね、もう覚悟したもんね。みんなにクレア先輩のこと『布教』するんだから! 分かるまで聞いてもらうんだからね!」

 

 そうやってぷんぷんと腕を振っていたら、コメント欄にいつもの猫がやってきた。

 

[ コメント ]

・キャスパー:ぽっぽぅ! 荒ぶってると聞いて飛んできたよぽっぽぅ! 君の言うクレア先輩だけど、今とある罪を懺悔しているよ! 君の話とまるで違うね、ぽぽぅぽう!

・鳩にもなるのか、あのクソ猫

・豚にもなるよ

・そんな猫ヤダァ……

・囲え囲えぇ! 仕留めるぞォ!

・おい猫ぉ逃げんじゃねぇ!

 

「? ざ、懺悔? クレア先輩が?」

 

 何のこと……あ。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 ちょっとお邪魔してみようかな。

 で、でも前もって確認とらないと失礼だよね……? 

 

 キーボードの上で指をさまよわせていたら、後ろから肩を叩かれた。

 見ると、伽夜ちゃんのフリップにデカデカと「構わん、やれ」と書かれていた。

 

「よ、よし。マネージャー(のような者)さんから許可貰ったから、クレア先輩の振り返り配信見に行くぞ。……あれ? 先輩、マ〇クラしてる? なんで?」

 

 首を傾げながら、ライブ配信をクリックしたら。

 

 

 

 

 

『あたくし鳴神クレアはぁあああああ! レヴィアちゃんに添い寝してもらった時にぃ‼ 大! 変! ムラムラ‼ して・しまいましたぁぁあああああああああああああああああああああああ!!!! あっっちぃいいいいいいいいいいいいいいいい‼‼‼‼‼』

 

[ 鳴神クレアのコメント ]

・焼き土下座だぁああああ‼

・YEAHHHHHHHHHHHHH‼‼‼

・どんどこどんどこどんどこ

・ド淫乱雷神のスメルがスパイシィだぜぇ‼

・わざわざ会見場(焼き)を建設してからの謝罪バーニング燃えるぜぇ‼

・どんどこどんどこどんどこ 

 

 そこには、自ら何度も焼かれに行く雷神様を、太鼓でヒャッハー大盛り上がりするコメントで溢れていた。

 

[ コメント ]

・温度差の極みwww

・盛り上がり方が世紀末なんよ

・堕天使探検隊はアマゾンの奥地へと向かった……っ!

・グ〇マでは一般的な光景ですね

・レヴィアたんフリーズしてるぅうううwwww

・なんて目をしてやがる……ハイライトがない

・レヴィアにはちょっと早かったね

・しっ! 見ちゃいけません。パパと一緒にお菓子食べに行こう?

 

『だってさ! あんた達、聞きなさいよ! 同じ布団で、お互いに浴衣がはだけた状態であの子スベスベの足絡めてきたのよ⁉ 背中にマシュマロおっぱい押し付けてきたのよ⁉ ムラムラが止まんないわよぉ‼ 胸も子宮もキュンキュンよぉお‼ あーーー寝たふりして良かった!』

 

[ 鳴神クレアのコメント ]

・エチチ太鼓用意!

・それは仕方ない

・あの堕天使、さてはむっつりだな?

・キャスパー:その時レヴィアたん、なんか言ってたらしんだけど聞いてた?

 

『え? 

 …………あぁ~~なんかブツブツ言ってた気がするけど……聞いてなかったわ。

それよりあたしはもう添い寝でスイッチ入っちゃってたから。

「やろう、やっちまおう」って思って起き上がったから。

でもその頃には、あの子すやすや眠っちゃってて――――その顔が可愛くて、性欲なんて無くなっちゃったわ」

 

「く、クレア先輩ぃ~~~っ!」 

 じんわりと涙が盛り上がる。

 

 そうだよね……クレア先輩は尊敬できる、私の理想の女性だもんね!

 

『鎖骨ぺろぺろで我慢したわっ♡』

 

「うわぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 マイ〇ラ、ログイン! 

 つるはし装備! 

 

 私は焼き土下座会場へ直行して、雷神へと殴り掛かった。

 




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