予防接種に行ったハズなのになんでVtuberになってるの?? ~地味女子JKは変態猫や先輩V達にセンシティブにイジられるそうです~   作:ビーサイド・D・アンビシャス

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第35話 メスガキD〇D配信なんだけどぉ♡(眷属の雑魚、みってるー!?)

「はぁーい、ということで……ぜ、全国のざこ眷属見ってるー⁉︎ ヘブンズライブ所属の堕天使、宵月レヴィアちゃんでぇーす♡ 今日はぁ、最近妾のこと舐めてる貴様らにぃ!身の程を分からせていっちゃうんだからねーーーっ!」

 

[ コメント ]

・は?

・は? 

・なんだぁてめぇ?

・わからせなきゃ……わからせなきゃ

・おぅおぅガキがなんかほざいちょるわ

 

「こ、こわ……っくないもんね! ふ、ふん! 勘違いしないでよね! 貴様らは妾の眷属なんだから! ぃ、いくら怖がらせても妾の方が主人なんだからねっ!」 

 

[ コメント ]

・そこかしこに滲み出る良い子感

・ヤケクソ感、草

・勘違いしないでよねって

・なんでツンデレみたいになってんの

・微妙にキャラ古っ

 

「そんなことないもぉん‼︎ 古くないもぉん‼︎ アーもう怒った怒っちゃったもんね妾。そんなざこ眷属達には――――D〇Dで罰を下してやろうぞぉ‼」

 

 デッドバ〇イデ〇ライト、略してDb〇。

 

 人間役のプレイヤー4人と、殺人鬼役のプレイヤー1人がステージ内で鬼ごっこするホラーゲーム。人間役側は脱出すれば勝ち、殺人鬼側は皆殺しすれば勝ち。

 

 そしてこのゲームはぁ! 殺人鬼は絶対に倒されないのだぁ!

 

「ふぁーはっはっは! 覚悟してねぇ~? ざこ眷属おじさん達ぃ! さぁ、救済を求めし慟哭の声を上げてみせよぉ‼‼‼」

 

『【D〇D】メスガキになって眷属おじさんをわからせてあ・げ・る♡ ざぁーこぉ!』――――開始!

 

「ねぇねぇねぇねぇねぇねぇだめだめだめだめだめ‼‼ 行かないで、ねぇ、みんな行かないで一緒にいてよレヴィアと一緒にあああああああああああ‼‼‼」

 

[ コメント ]

・Excellent‼

・眷属おじさん達、ナイスゥ!

・その修理の腕前に痺れる憧れるぅ!

・あれ……レヴィアたん、いた?

・さっきのステージ、バグですね。殺人鬼(キラー)いなかったもん

・えぇ~~そんな訳……ほんとだぁ、堕天使いないやぁ

 

「い・た・よ‼‼‼ 妾いたよ‼ ほんとだもん! 殺人鬼いたもぉおおおん‼」

 

 くやしいくやしいくやしいくやしい!

 バンバンバンバン!

 

[ コメント ]

・どこからか台パンの音が⁉

・おかしいなぁ? 誰もいない筈なのになぁあああ???

・いつも右下に可愛い堕天使いるのに、今日はいねぇなぁ⁉

・huuuu! こーわいよぉ!

・リアル怪奇現象だよぉ!

・初見です。誰もいない筈の配信画面から台パン聞こえるって本当ですか? それは幽霊の仕業かもしれません! 幽霊のお悩み相談はこちら(サイトリンク添付)

 

「い・る・よぉ! 私はここにいるよぉ! いないことにしないでお願いだよぉお‼‼」

 

[ コメント ]

・聞こえない聞こえない

・おい堕天使ミュートになってんぞ

・一人称が『私』の堕天使なんざ知らねぇなぁ⁉⁉⁉

 

「くっっっそぉおおおおおお‼ 貴方達の血と悲鳴で存在証明(レゾンデートル)だぁ‼あ、プレイ終わった眷属はすぐ出てくださいね。ご了承ください」

 

 あれ…………なんだろう?

 

 逃げる眷属(みんな)の背中を斬りつけたら、達成感で胸がすく。

 

 吊るした眷属(みんな)がもがいてると、「がんばれ♡ がんばれ♡」って声を掛けてずっと見守りたくなる。

  

 投げナイフでちょっとずつちょっとずつ傷つけながら「ざーこ♡ ざーこ♡」って罵倒して追いかけるの、すっっごく解放感。

 

 結果的に逃げられても良いの、負けても良いの。

 私がKILLする度に、コメント欄では「ナイス」って言ってくれたり、「くそぅ」って言ってくれる。

 

 私が試合に勝ったり負けたりする度に、眷属は褒めたり煽ったりして。

 そうして私は学校じゃ、クラスじゃ絶対言えないようなことを口にしまくる。

 

 ――――たのしぃいい……っ!

 ぞくぞくお腹の奥が震えてきて、煽ってくる眷属おじさんがかわぁいく思えてきて。

 

「ごめんねっ! ごめんねっ! ざこなんて言ってごめんねっ! おじさんだなんて言ってごめんねっ! 眷属(パパ)あっ! 妾、良い娘にするから⁉ だから逃げないで? 置いてかないで? ――――殺人鬼(レヴィア)といっしょにいてぇ???」

 

[ コメント ]  

・どけ! 俺はパパだぞ!

・なにやってんだよ店長ぉ!

・パパ(店長)の大群が押し寄せている⁉

・お〇っこスマブラ以来、行方をくらませていた眷属《パパ》達が!

・集まっていく!

・ねぇ~もうこれメスガキじゃないよぉ

 

「あっ! そうそう聞いて眷属(パパ)ぁ! 妾ね! 今日友達できたよぉ! リア友が一人ぃ! 後ね! チェンソーも振り回せるようになったのぉ――――ほらぁ‼‼‼」

 唸るエンジン音が眷属(パパ)の背中に突き立って、お腹を掻き混ぜる効果音が鳴る。

 

[ コメント ] 

・そっかぁ、すごいなぁ

・友達できて、よかったねぇ

・笑顔で切り裂かれていく眷属(パパ)達ぃいいいい!!!

・つーか段々上手くなっていってるの草

・クソ強キャラの殺人鬼使ってるしwww

・くくく、まだまだアドオンを使いこなせていないよ。がんばって

・くくく、リア友できたんだね。おめでとう

・くくく、今までボッチだったんだね。良かったね

 

「ありがとぉ! 含みのある笑い方する眷属(パパ)達ぃ! さて、次の試合は……」

 

 と、言いかけたところで配信PCから着信音が鳴る。ビィスコードの着信音だった……って、え? 誰だろう?

 

 眷属達に断りを入れてから、ティロンと通話に出た。

 

「こんばんはぁ。旭日騎士団(ガーディアンズ)です。ヤンデレメンヘラ堕天使がチェンソーを振り回していると通報が来たので、僕が降臨してきました――――いやあんた何やっとんねん」

 

[ コメント ]

・リエルんが来てくれたぞぉーーー!

・旭日騎士団だぁ!

・たすけてぇ

・たすたすけてぇ!

・お助けぉ!

 

 リエル先輩の凸で、コメント欄の流れが加速した。

 


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