予防接種に行ったハズなのになんでVtuberになってるの?? ~地味女子JKは変態猫や先輩V達にセンシティブにイジられるそうです~   作:ビーサイド・D・アンビシャス

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第36話 ヘブメン勢ぞろいで殺し合いー♡(ぉいなんか猫いんぞ?)

「あぁ~~~リエル先輩~~~~。お久しぶりですぅ」

 

「なんでロリボイスになってるのよ、貴女はぁ⁉︎ コメント欄見えてます? 助けて、で溢れてるんですよ⁉︎」

 

「え? ちがうよ? 眷属(パパ)に遊んでもらってたんだよ? ね、眷属(パパ)? 助けてなんてそんなこと」

 

 ダァンッ‼︎

 強く台を叩いて、フフフっと笑みがこぼれる。

 

「言ってないよねぇ?」

 

「……うん。そうだね。無かった。助けてなんてコメントはなかった。はい、それではお邪魔しました。失礼しま〜す」

 

コメント

・帰るんかいwww

・おぃぃぃ、日和んじゃねぇ!

・仕事しろ、クソ雑魚天使ぃ!

・騎士団の名折れだぞぉ!

・連行しろよぉ!

 

「はぁぁぁぁぁ⁉︎ 雑魚じゃないし! 僕、雑魚じゃないし! 戦略的撤退だし! 決してこの堕天使手に負えねぇって思ったわけじゃ」

 

「リエルせんぱぁい、そんなこと言うなら妾とも一緒に遊びませんかぁああ?? あは、あははは♪」

 

「――――はっはっはっはっはっ、クレアぁっ‼︎ ステラママぁ‼︎ たすけて! 喰われる僕喰われちゃうよぉやだよやだよぉーーーー!!!!」

 

 かくて天使の過呼吸(祈り)は天に通じた。

 ティロンティロンとサーバーに雷神と妖精が乗り込んできた。

 

「いねがぁ⁉︎ 生意気なメスガキはいねがぁ⁉︎ おへそ取っちゃうゾォォ♡」

「電鋸振り回す堕天使! カーーーーーっ! 絵になるねぇ!」

 

「わぁい! 先輩達が来てくれたぁ!」

 

 私は無邪気に喜ぶ。これで人間側が3人。

 あと一人来てくれたら、ゲームが成立するんだけどなぁ?

 ――――ティロン。

 

「大きいち〇こには棘がある。どうもはじめましてこんキャスです。個人勢Vtuberキャスパーです」

 

「三味線にするね」

 

「ぅはぁんっ、だめだよレヴィアたん! それはえちちだよぉ! 花魁堕天使に三味線になったキャスパーのキャスパーをべべんべんされるなんてぇ!」

 

「今の一言でなんでそんな気色悪い未来を描けるの?」

 

 ともかく、これで人数が揃った。

 私は意気揚々とチェンソーを担いで、先輩達の背中を狙った!

 

「せなかーーーにぴったりららんらん! ててん、てん、天使の! はーねぇ!」

 

「イヤァァァァ! みんなぁ! 助けてみんなぁ! 後輩に吊るされるぅ!」

 

(チャフ)やられたわね」

「まっったく使えねぇ(チャフ)だなぁ」

 

「とりまクレアさんとステラちゃんは修理を。ほほぉーいほいっ! おい宵月ぃ⁉︎ あっ間違えた、ぷよ月レヴィアぁ? どしたのかなぁ⁉︎ こっちこいヨォ、脇腹ぶにぷにレーヴィアちゅああああああん⁉︎⁉︎⁉︎」

 

「キャスパぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 倒れてるリエル先輩を放置して、私はチェンソーを振りかぶったぁ!

 ちょこまかとカーブを繰り返す淫乱猫ぉ!

 

「あれ見えてるぅ⁉︎ 僕ちんのこと見えてるぅ⁉︎ あっ見えねえかぁ! ぷよぷよの腹で隠れて見えねぇかぁあ⁉︎⁉︎」

「太ってないもん‼︎ そんなに太ってないもぉぉぉん‼︎」

 

 ぶぅんぶぅんとチェンソーの駆動音が虚しく響く。どこ⁉︎ どこにいったの⁉︎

 狭い視界をキョロキョロ振り回してたら。

 

「よっしゃ行った行ったバカだバカだ」

 

「ぁ、ありがとキャスパー……きゅんきゅんしちゃった」

 

「はぅあっ……! 今夜――――空いてるゼ」

 

「リエル先輩⁉︎ だめですよ、騙されちゃだめてすよぉ!!! 眷属ぅーっ! 燃やしてあの不祥事猫燃やして!」

 

「おいやめろバカ! シャレにならんからやめろバカ! バカ月レヴィア!」

 

「あっ、クレア先輩みーつけた」

 

 ザシュ!

 

「アハァァァァァァンッ、入ってりゅう! レヴィアちゃんがあたしの奥まで入ってくりゅぅううう!!」

 

 血を流して倒れるクレア先輩を担ぐ。

 間近にクレア先輩の喘ぎ声を聞きながら、私は初めて顔をしかめた。

 

「ぁ……ぇえ? キッツぃい」

「え、レヴィアちゃん? 嘘でしょ? え?」

 

コメント

・草草草

・キッツ

・きっつ

・ついにレヴィアたんが言ったぁあ!

・うんまぁキツイよなぁ……

・クレア先輩ガチショック受けとるwwww

・キャスパーの煽るねぇ‼ 燃やそう(炎)

・堕天使への切れ味キレッキレ(炎刀)

・何気にお○っこス○ブラ以来の対決

 

 言い合って。

 煽って煽り返して。

 バカなこと言ってド突き合う。

 リスナーとも、Vの先輩達とも。

 

 私は今日、はじめてちゃんと――――配信が楽しいと、そう感じた。

 


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