予防接種に行ったハズなのになんでVtuberになってるの?? ~地味女子JKは変態猫や先輩V達にセンシティブにイジられるそうです~ 作:ビーサイド・D・アンビシャス
「あぁ~~~リエル先輩~~~~。お久しぶりですぅ」
「なんでロリボイスになってるのよ、貴女はぁ⁉︎ コメント欄見えてます? 助けて、で溢れてるんですよ⁉︎」
「え? ちがうよ?
ダァンッ‼︎
強く台を叩いて、フフフっと笑みがこぼれる。
「言ってないよねぇ?」
「……うん。そうだね。無かった。助けてなんてコメントはなかった。はい、それではお邪魔しました。失礼しま〜す」
コメント
・帰るんかいwww
・おぃぃぃ、日和んじゃねぇ!
・仕事しろ、クソ雑魚天使ぃ!
・騎士団の名折れだぞぉ!
・連行しろよぉ!
「はぁぁぁぁぁ⁉︎ 雑魚じゃないし! 僕、雑魚じゃないし! 戦略的撤退だし! 決してこの堕天使手に負えねぇって思ったわけじゃ」
「リエルせんぱぁい、そんなこと言うなら妾とも一緒に遊びませんかぁああ?? あは、あははは♪」
「――――はっはっはっはっはっ、クレアぁっ‼︎ ステラママぁ‼︎ たすけて! 喰われる僕喰われちゃうよぉやだよやだよぉーーーー!!!!」
かくて天使の過呼吸(祈り)は天に通じた。
ティロンティロンとサーバーに雷神と妖精が乗り込んできた。
「いねがぁ⁉︎ 生意気なメスガキはいねがぁ⁉︎ おへそ取っちゃうゾォォ♡」
「電鋸振り回す堕天使! カーーーーーっ! 絵になるねぇ!」
「わぁい! 先輩達が来てくれたぁ!」
私は無邪気に喜ぶ。これで人間側が3人。
あと一人来てくれたら、ゲームが成立するんだけどなぁ?
――――ティロン。
「大きいち〇こには棘がある。どうもはじめましてこんキャスです。個人勢Vtuberキャスパーです」
「三味線にするね」
「ぅはぁんっ、だめだよレヴィアたん! それはえちちだよぉ! 花魁堕天使に三味線になったキャスパーのキャスパーをべべんべんされるなんてぇ!」
「今の一言でなんでそんな気色悪い未来を描けるの?」
ともかく、これで人数が揃った。
私は意気揚々とチェンソーを担いで、先輩達の背中を狙った!
「せなかーーーにぴったりららんらん! ててん、てん、天使の! はーねぇ!」
「イヤァァァァ! みんなぁ! 助けてみんなぁ! 後輩に吊るされるぅ!」
「
「まっったく使えねぇ
「とりまクレアさんとステラちゃんは修理を。ほほぉーいほいっ! おい宵月ぃ⁉︎ あっ間違えた、ぷよ月レヴィアぁ? どしたのかなぁ⁉︎ こっちこいヨォ、脇腹ぶにぷにレーヴィアちゅああああああん⁉︎⁉︎⁉︎」
「キャスパぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
倒れてるリエル先輩を放置して、私はチェンソーを振りかぶったぁ!
ちょこまかとカーブを繰り返す淫乱猫ぉ!
「あれ見えてるぅ⁉︎ 僕ちんのこと見えてるぅ⁉︎ あっ見えねえかぁ! ぷよぷよの腹で隠れて見えねぇかぁあ⁉︎⁉︎」
「太ってないもん‼︎ そんなに太ってないもぉぉぉん‼︎」
ぶぅんぶぅんとチェンソーの駆動音が虚しく響く。どこ⁉︎ どこにいったの⁉︎
狭い視界をキョロキョロ振り回してたら。
「よっしゃ行った行ったバカだバカだ」
「ぁ、ありがとキャスパー……きゅんきゅんしちゃった」
「はぅあっ……! 今夜――――空いてるゼ」
「リエル先輩⁉︎ だめですよ、騙されちゃだめてすよぉ!!! 眷属ぅーっ! 燃やしてあの不祥事猫燃やして!」
「おいやめろバカ! シャレにならんからやめろバカ! バカ月レヴィア!」
「あっ、クレア先輩みーつけた」
ザシュ!
「アハァァァァァァンッ、入ってりゅう! レヴィアちゃんがあたしの奥まで入ってくりゅぅううう!!」
血を流して倒れるクレア先輩を担ぐ。
間近にクレア先輩の喘ぎ声を聞きながら、私は初めて顔をしかめた。
「ぁ……ぇえ? キッツぃい」
「え、レヴィアちゃん? 嘘でしょ? え?」
コメント
・草草草
・キッツ
・きっつ
・ついにレヴィアたんが言ったぁあ!
・うんまぁキツイよなぁ……
・クレア先輩ガチショック受けとるwwww
・キャスパーの煽るねぇ‼ 燃やそう(炎)
・堕天使への切れ味キレッキレ(炎刀)
・何気にお○っこス○ブラ以来の対決
言い合って。
煽って煽り返して。
バカなこと言ってド突き合う。
リスナーとも、Vの先輩達とも。
私は今日、はじめてちゃんと――――配信が楽しいと、そう感じた。