予防接種に行ったハズなのになんでVtuberになってるの?? ~地味女子JKは変態猫や先輩V達にセンシティブにイジられるそうです~ 作:ビーサイド・D・アンビシャス
ハッシュタグ、というのがある。
Bwitterに付けられる「#」を付けたら、同じ話題を見つけやすくなるという……。
そしてその中でもVtuberに欠かせないタグが、FA《ファンアート》タグ。
そのままファンが描いてくれたイラストが投稿されるタグで、私――――妾にも眷属のみんなが描いてくれた【宵月レヴィア】のイラストがどんどん投稿されている。
「……はぁ~~~~~~‼ すご、すごいなぁ~~~みんなぁ~~~~! どぉしてこんなイラスト描けるの……ぅはぁ~~~~~~ん‼(バタバタバタ)」
すごく励みになる。
お布団で足バタバタしてたら伽夜ちゃんに叱られるけど……FAタグを見る、この一時がすごく幸せだった。
「――――ぅんっ、がんばろ!」
パァッとFAのくれた元気が、目の前を明るくする。
どうしよう、なんだか目が覚めちゃった。
むくりと体を起こして、押し入れを見る。…………配信のサムネ作っちゃおかな。
押し入れを開けて潜り込んだ。
夜更かしだ。許して、
YUTUBEで表示される『動画の看板』、それがサムネ。Vtuberはそのサムネによく、いやほぼ毎回ファンアートを使う。
「今回はどうしようかな……あっ、スプ〇トゥーン。スプ〇トゥーンの配信しよ」
大まかな配信内容を決めてから、私は配信PCでBwitterを開く。
こないだのヘブンズライブメンバーでやったスプ〇トゥーン配信以来、普通にゲームそのものが好きになった。
というか私、けっこう嵌りやすいタイプなのかも……バイト生活の時は娯楽を遠ざけてたのも、自分の性質を自覚した上でだったのかも。
「今度は一人だし……眷属のみんなも参加してもらう形にしようかな」
ぶつぶつつぶやきながら、『#レヴィアート スプ〇トゥーン』で検索してみた。
できれば配信内容に合ったイラスト〝を⁉
不意打ち気味に現れたFAに私は思わずのけぞってしまった。
……白濁色のインク。
クレア先輩を、ステラ先輩を、リエル先輩を、真っ白に染め上げたり……裸に剥いて三人並べてお尻を向けさせたり……。
嗜虐の笑みを浮かべた
要は――――えぃちだった。
レヴィア×スプ〇トゥーンは―――――えぃっちで溢れていた。
「ぅ、ぁう……ふぁぁぁぁ…………っ!」
ますます眠れなくなった(※別の意味で)
******
「先輩達はえ……自分のえっちなファンアート見つけちゃったらどうしますか?」
『どちゃどちゃにシコるなぁ、オレは』
『あたしは
『だっっっからお前らの脳みそは何色だぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー‼‼‼‼‼』
ピンクに決まってるじゃないですか、天海《リエル》先輩……っ!
来栖《クレア》先輩と星辻《ステラ》先輩の豪速直球から回復して、私は配信台に突っ伏していた顔を上げる。
「そ、その……あの、い、いちおぅ自分……ですよ?」
『え~~? だってせっかく描いてくれたのよ? 濡らすのが礼儀じゃない?』
『分かってるな、来栖《クレア》。絵師《オレたち》はよ、自らのエチ絵と戦ってるのさ。もう抜きてぇ、今すぐ股に手突っ込みてぇ、でもそしたらイラストは完成しない……っ! その葛藤を乗り越えて出来上がったものが――――エチ絵なんだよ!』
『うん、17の乙女の前で言うことじゃないんだよぉ! ごめんねレヴィアちゃん。わたしの同期がピンクで』
「あっ、それは分かってます」
重々、承知してます。
ヘブンズライブ一期生の良心のフォローに、私はなんとか持ち直す。
すると星辻《ステラ》先輩が天海《リエル》先輩に
『あぁ~~~~ん??? んだてめリエルぅ? なぁにカマトトぶってんだよぉ? お前自分のエチ絵こっそりブクマしてんの知ってんだかんな?』
『こっそりお楽しみしてんでしょ! わかるわかる、あたしも夜寝る前にブクマしておいたエチ絵眺めてうふふふふふふふふふ』
『ちっが! ちがうからぁ! わ、わたしはただ描いてくれたことに感謝してブクマしてるの! 本人にえちち見られるの嫌な絵師さんだっているから……だ、だからいいねリツイートもしてないの!』
『え~~~? って言ってもまぁ、そうよね。嫌がる人もいるから、あたしも大っぴらにはハート押さないけど……乳首に雷落ちたらその限りではないわ』
『おめぇはムー〇ンか』
『ふふん、二つある分あたしの方が上よ。雷神だからね!』
『なんのマウントなのそれ? 何も誇ることじゃないからね?』
……どうしてムー〇ン?
私は先輩たちのやり取りに首を傾げた。
とにかく! 『レヴィア×スプ〇トゥーン』で検索したら、エチ絵ばかりで……。
「今までこんなに偏ることなんてなかったんですよ? レヴィアのイメージが変わっちゃったのかな……本当に私……どうしてなのか分からなくて」
『『『いや、先輩《あたしら》を
「ですよねーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
一期生のトリプル突っ込みが、私の心をクの字に折り曲げた。
ぅぅぅぅうなんで私あんなに倒しちゃったんだろおおおお! 配信後に後悔することはいつものことだけど、今回はその比じゃなかった。
そんな私に先輩達は容赦なく追い打ちをかけてくる。
『もぉ~~あたし本当にワクワクしてたのに! 堕天使の喘ぎ声ぇ!』
『あそこはお前も喘ぐとこだろうがぁ~! ったくガチムーブしやがってよぉ! オレ……あんなにひんひん言わされたの初めてだったんだからなぁ!』
『レヴィアちゃんも結局同じなんだ……僕にエッチなASMRしてくるお姉さま
「ご、ごめんなさい! でも違くて! 私、駄目なんです!
人を殺せるルールがあったらどんどん熱中して昂っちゃってもぉ夢中になっちゃうだけなんです! 今まで沼を避けてた分、嵌りやすいだけなんですぅ!」
『『『いや、なんの言い訳にもなってねぇなそれ‼‼‼』』』
「ぐっっはーーーーーーーー!!!」
先輩たちのトリプル突っ込み、再び!
そしてまた追い打ち!
『え、レヴィアちゃんってもしかして戦闘民族? 堕天使の正体サ〇ヤ人?』
『サ〇ヤ人の割りには禍々しいわよ⁉ そーだ、この子D〇Dの時もこうじゃなかった? 闇ロリボイスでチェン〇ーマンしてなかった⁉』
『つーか人殺す度に昂るってヤベー奴じゃねぇか! おい、これはちょっとオレ達が止めないといけねぇぞ』
ステラ先輩の呼びかけに、クレア先輩もリエル先輩も大いに賛成する。
『そうね! これは特訓が必要だわ! ――ぜったい喘がてみせる!』
『私達もうかうかしてられないな……やりますか、ス〇ラ特訓配信!』
『おぅ、そうだな! 打倒、堕天使! 打倒、宵月レヴィア! オレ達の戦いは――今、ここから始まる‼』
そうして三人はス〇ラ特訓配信のコラボを決めて、ビィスコードの雑談チャンネルから抜けていった。
私……だけ……っ!
「いっ、いいもぉん! 私! 一人でできるもぉぉぉん!」
堕天使は一人でス〇ラ配信すると決めた。
さ、寂しくなんてないもぉん⁉
一期生の絆なんて羨ましくないもぉん!
ないもぉん……。