予防接種に行ったハズなのになんでVtuberになってるの?? ~地味女子JKは変態猫や先輩V達にセンシティブにイジられるそうです~ 作:ビーサイド・D・アンビシャス
「ふぁーはっはっは! 待たせたな眷属達! さぁ、日輪を迎えし鬨の声を上げようぞ! はぃっ、せーのっ! おはレヴィィィーーー‼」
【 コメント 】
・ねみぃ
・ねむいわ
・鬨の声うるさい
・ぁの、ボリューム下げてもらってよいですか?
・朝からその音量は止めてくださぁい
・鬨の声 ミュート 方法
「検索すんな‼ ミュートすんな‼ ていうか露骨にうっとおしがるなぁ‼」
相変わらずスタート辛辣な
せっかく早起きしたのにぃ……っ! 私は眷属に泣きついた。
「ねぇぇぇぇーーー、お願いだよぉおお! おはようって言ってよ眷属ぅ! せっかく妾が起こしに来たんだよ⁉ 目覚ましレヴィアちゃんだぞぉ⁉ 起きてよぉ~~~」
【 コメント 】
・おはれVzzzz
・むにゃむにゃ後、7時間
・むにゃむにゃ後、日が沈むまで
・むにゃむにゃ後、日出ずる処の天子、日没する天子に致す恙無くや
「〝ねーーーぇ起きてよ眷属ぅ! なにガッツリ寝ようとしてんのぉ⁉ なんか妹子混じってるしぃ!〝ねぇぇぇええーーーー! みんなだけずるいぃぃー! おーきーてーよー!」
一人でも早起きさせてやろうと駄々をこねる中……私は気付いた。
これアレじゃん休日で寝てるお父さんのお腹にダイブしてどっか連れてってせがんでる子どもじゃん。
私は―――――キッズだった?
そう思ってたら案の定、【宵月レヴィア】
【 コメント 】
・ごめんレヴィアごめん
・もうちょっと寝かせてくれレヴィア
・パパ、お仕事で疲れてるんだ・・・明日にしてくれぇ
・わかった起きる! 起きるからzzzzz
「だからそのパパムーブやめてよぉおーーーー! だいたいおかしいよ、普通にガチ恋してよぉ! なんで父性が目覚めてんのぉ! もぉ~~~!」
腕を振ってみたけど、これじゃますますお子様だと思われかねない。
私は咳払いを一つして、気を取り直した。
「まぁ良い。とにかく! 今日から五日間! おはようからおやすみまで妾と一緒だぞぉ♡ どう? 眷属? うれしい?」
【 コメント 】
・地獄かwww
・五日間⁉
・長すぎンダロ……
・だいじょうぶ? 死なない?
・うれしいうれしい♡ 他の娘の配信始まるまでの時間つぶしがでk
「――――へぇ?」
声を低めた瞬間、後ろから妹の伽夜ちゃんがアルミ缶を差し出した。振り向かずにアルミ缶を受け取って、マイクの間近で――――ゴキャゴギャギャッ‼
潰した缶を放って、私はエコーをかけたマイクに唇を近づけた。
「なに他の子のところに行こうとしてるの?眷属はずっとずっと妾と一緒なんだよ?嬉しいでしょ嬉しいよね?実質妾との同棲生活できるんだよ?それなのに大好きな妾のことおいて他の女のとこに行くわけないよねぇ?だってみんなは妾の眷属なんだから妾はみんなのこといっぱい大好きなんだからねぇ?余裕だよねぇ?120時間配信なんてあっという間だよねぇ?GW中はおやすみからおはようまで一緒に居られるよねぇ?ねぇ分かった?――――ニガサナイカラァ」
【 コメント 】
・ヒィェーーーーーーーー!
・こわいこわいこわい
・デビュー時から着実に闇が深まっておる
・ぺろっ、これは……30日モノのヤンデレ!
・病みもデレもしっかり熟成しておるわぃ
・分からねぇ! 俺にはサァッパリ分からねぇ!
・今日、二期生の初配信だね
「あっ、ね~~! 今日の夜ねぇ! さっそく一人目がデビューするってね! どんな娘か楽しみだよねぇ~……え? 妾と二期生の立ち位置? いや、妾も二期生じゃよ? 同期同期」
【 コメント 】
・――?
・ん?
・え?
・え?
・――後輩、では?
「ちがっ、ちがうよ! 確かに妾の方が一か月先輩だが……ちょっ、やめて1.5期生って言うのやめて小数点やめて! やだちがうから先輩じゃないから同期だから…………おい誰だキャスパーと同期だって言った奴! ふじゃけんな‼」
そうして眷属にお昼ご飯咀嚼音提供したり、お昼寝の寝息提供したり、壺〇じで蛇に引っかかったりしてたらあっという間に20時になった。
二期生の初配信の時間だ。
「どんな娘が来るのかなぁ~……なんだかドキドキするなぁ……っ!」
この一か月、クレア先輩達とコラボしてきて思ったのは――――やっぱり同期って良いなぁっていう憧れ。クレア先輩もステラ先輩もリエル先輩も、お互い励まし合って活動頑張ってきたからこその絆を感じて……私にも『同期』がいたらなぁって思った。
だから今からすごく楽しみ! 一体どんな娘と同期になれるんだろう!
きらきらと目を輝かせて、配信画面を見ていたら――――――
『いあいあーーーーーーー! く〇ぅるふふたぐん! ふんぐるい? むぐるうなふく〇ぅるふ! るるいえ~☆ うがふなぐるふたぐんーーーー⁉』
超エキサイティングに理解できない言語で挨拶する、正気を失った目の女の子が現れた。