変な老人に取り憑かれたらしい。   作:オスミルク

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毎度ならが誤字脱字等あると思われますが宜しくお願いします。


シルフィの処遇

ルーデウス視点

 

さて、こんにちはこんばんはプリティマジカルボーイ、ルーデウス グレイラット7歳(41)です!!

今宵も悩めるファン達からの質問をバッサバッサと解決していこうと思います。

まず最初のお便りはこちら、シルフィエットさん7歳からのお便りです。

 

「ルディ何処かに行っちゃうの?」

 

はい、可愛らしい質問ですね。

ウルウルと小動物の様に震えているのがまるで子リスのようで愛らしいですね。

何故か返答しづらいですが、ここは正直に言いましょう。

 

「…ちょっと村の外で俺の実力がどれくらい通じるか試してみた────」

 

抱きつかれ、押し倒された。

女の子特有のふんわりとした甘くて優しい匂いが鼻孔を撫でた。

「し、シルフィエットさん?」

 

「い、や、いや……いや!」

 

シルフィの腕に苦しいほどの力がこもり、俺を抱きしめる。

 

え? なにこれ!? ドッキリ?どうすればいいの?

抱き返して良いやつなの?

童貞の俺には例え幼女でも刺激が強いよ?

 

何も言わない俺に、シルフィは何を感じたのか……。

 

「い、いか、行かないで…ヤダ、やだよ、ルディ」

そう言ってシルフィは泣き出した。

とりあえず頭を撫でて、背中をさすり、ついでにお尻に手が伸びるのを、いやいやパウロじゃないんだからと自制。

 

意を決して手を背中に戻してをギュッと抱きしめて、身体の全面でシルフィの感触を味わう。

暖かくて柔らかい。

 

髪に顔を埋めると、やはりいい匂いがする。

 

ああ、いいなぁ、コレ、柔らかくて、ふわふわしていて、まるで仔猫の様に俺を占領しようと、何処かに行かない様にと、離れようとしない。

 

可愛いなぁ…

 

「ひっく、やだよぉ、ボクをおいて行かないでないでよぉ……」

 

 

ぐしゃぐしゃに泣き腫らした瞳で我に返る。

「あ、ああ…」

 

ああ、そうか…

 

最近、シルフィは午前中からウチに来ることも多くなった。

午前中にうちの庭で、嬉しそうな顔で俺の剣術の稽古を見て、魔術の練習や勉強をする。

そんな生活を送ってきた。

一日中、一緒にいる相手がある日いなくなったらどうなるか。

そんなの簡単だ、一人ぼっちになる。

 

魔術であのガキ達を退治出来たとしても、何も変わらない。

嫌われているという事実は変わらない。

 

俺だけが、彼女に好かれている。

 

これは俺だけのものだ、俺がずっと一緒にいれば一人じゃない。

 

支配欲、庇護欲、独占欲、頭にあるのは彼女を離したくないという欲望だけだった。

 

しかし、どうしたモノだろうか、パウロには剣の道場が近くにある所で何か出来る場所を探してみると言われたが、シルフィも連れて行ったりしたら怒られるだろうか…?

 

提案だけでもしてみよう。

 

 

 

提案したら思いの外あっさり、パウロは許可をくれた。

「もし連れて行きたいなら街でもシルフィエットをずっと守ってやる事ができるか?

 

約束するならシルフィを一緒に連れて行っていいようにシルフィのお父さんに便宜を図ってやる」

 

と言われた。

意外だ、絶対に反対されると思ったのに…。

 

そう、思いながら部屋の中でボーっとしていたら、老人が声をかけてくる。

 

『あんな約束本当に守れると思っているのか?』

 

そんなに難しい約束はしていないだろう。

何をさせて貰えるか分からないが、シルフィを助手とでもして一日一緒にいれば、変な奴が来ても俺が追っ払えば良いだけだ。

 

「出来ますよ…」

 

『ハッ、無理だな、お前は約束を守れない男だ、いざと言う時に、絶望した時に、お前は自分自身の為に一番大切な約束を破って大切なモノを傷つける、お前はそう言う奴だ』

 

老人は軽蔑した様な目を逸して、そう吐き捨てた。

予想以上にキツイ言葉だった…。

普通なら不愉快になるだけの言葉が何故か重みを感じさせた。

胸をど真ん中に突き刺して、抉ってくる様な重みがあった。

この老人に俺の何が分かると言うのか、この7年間真面目に過ごして来たのに何故そういきなり邪険に扱われなければいけないのだろうか。

 

訳が分からない…

 

その日から暫くの間、老人は何も喋らなかった。

こちらから喋りかけるのはもちろん、夜の魔術授業も無くなった。

ただ黙って、俺を睨んだり、パウロを睨んだりして老人は過ごしていた。

 

そして、ある日パウロ宛に手紙が届いたと思うと、家の前に馬車が止まり、中から筋骨隆々なナイスガイと言いそうになる獣耳を着けたネーちゃんが出て来た。

そのネーちゃんはパウロと2,3言葉を交わすと少し離れて、パウロが俺に声をかけてきた。

 

大方この人の所で仕事をさせて貰える事になるのだろう。

少しすればシルフィも来るだろうし、全て順調に事が進んでい───。

 

 

 

「シルフィエットを連れて行って良いと言ったな。

あれは嘘だ」

 

パウロが鬼と化した。

 

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