ロキシーが家庭教師を始めて結構月日が経過した。
ロキシーは良い教師だと思う、カリキュラムに加え話し方も分かりやすく聞いていて楽しい物だ。
しかし、やはりと言うべきか、なんと言うべきか老人の型落ち感が否めない。
とある話で、スペルド族と呼ばれる種族に関してロキシーから、「非常に凶暴で怒らせたら家族を皆殺しにされるかも知れない」と言う説明を受けたのに対して、老人は『他のスペルド族には会った事が無いが、俺の知ってるデッドエンドの異名で知られるルイジェルド・スペルディアという男は漢の中の漢だ。子供に優しく正義感がちょっと行き過ぎな所があるが、少なくとも酷い癇癪持ちで凶暴悪魔的な存在だったりはしない』と補足された。
魔術に関してもロキシーは無詠唱が使えなかったり、魔術の魔力の消費理論に関しても、ロキシーはそういうものだと返されたり、極めつけに老人は魔術は万能で何でも出来るモノだという話に対してロキシーは「何でもはできない、できることをしろ」との事だった。
どこぞの委員長風に多少誇張したがそんな感じだった。
それに関しても老人からは『彼女の言っているのは詠唱魔術を前提としているからだ。無詠唱と魔法陣の併せなら魔力操作で時間だって遡れる様になる』との事だった。
そんなある日の事だった。
「ねぇ、ルディ、わたしの授業はつまらないですか?」
ロキシーがそんな事を言ってきた。
「え?そんな事ありませんよ、先生の授業は楽しいです!」
「そうですか、ならいいんですが…」
そう言ってロキシーは授業に戻った、あまり信用してくれて無いみたいだ。非常に悲しそうに思える。
しかし、言い訳はさせてほしい。
ロキシーが教えてくれる魔術の大半は既に習得しているのだから、知らないフリで通しているが不真面目に見えたのかもしれない、そこは反省しよう。
しかし、俺がロキシーの授業が楽しいと思っているのは事実だ。
老人の様に会話していて酷い地雷は無いし、世間一般的な魔術知識についても学べる、ソレは老人の極まり過ぎた知識により世界とズレが起きていた自分を見直すきっかけにもなった。
そして何より、可愛らしい美少女に勉強を見て貰うなんて夢の様なシチュエーションだと未だに心の中でリビドーがシェイクされているのだ、つまらない筈が無い。
まぁ、俺の息子も俺に似てまだまだ子供なのでひのきの棒になったりはまだしない。
その日の寝室にて…。
『オマエロキシーをバカにしているのか?』
老人がいつか見た、そう、アレはリーリャのパンツを頭に被ったりリーリャの胸に顔を埋めようとした時の顔に似ている。
しかし、その時の数百倍はブチギレているのは誰がどう見ても明らかだろう。
何せ、俺の眼前には威力が溜めに溜められたストーンキャノンがその発砲をギュンギュンと鳴き声を上げながら待機していたのだから…
BADEND…
と本気で殺しに来ていた老人は、賢明な命乞いと、ニート生活で手に入れたレスバ
特に「爺さんから教えてもらった部分に関して聞く事を怠ったのは僕の怠慢に他ならないです。決して、決してロキシー先生の授業を馬鹿にしている訳ではないのです!!」
と土下座で頼んでみた所でその弾丸を収めてくれた。
老人は小さく『俺のせいなら仕方ないか…』
と歯噛みしていた。
この様子では、つい先日鼠小僧して手に入れたロキニーパンツも見つかったら、ただじゃ置かれないのだろう。返したくは無いが…。