1.34
彼はさすが私が深く愛している男だ
彼の名前を再び耳にした時
彼はもう修真界だれもが知っている天才少年になっていた
1.35
私は矢も盾もたまらず彼に会いたかった
だから師尊に外出を願い出た
本命剣を精錬することを言い訳に山を降りた
1.36
彼が私に気づいた時はあまり驚いていなかった
ひたすら微笑んで私の頭を撫でた
「きみが来るのを知っていた、なぜなら……きみをずっと待っていた。」
1.37
認めよう
この一言で、私はまた陥ってしまった
1.38
「クズ男セリフあるあるだわ。」上尊がいきなり千里伝音してきた
「こいつ犬のように見えるわ。」
___________________________________________
n.29
この男に初めて出会った時は上尊を探しに妖域に向かう途中だった
端正な顔立ちで気品があり
笑顔は……気持ち悪かった
しかもなぜか
犬のように見えた
n.30
「きみと同行させていただく機会はあるのでしょうか?」彼は私に手を差し伸べた
n.31
ない
失せろ
___________________________________________
1.39
上尊は誰に対しても太っ腹だった
特に私に対して
霊丹妙薬が水のように流れ込んできた
「女の子だし、多少依怙贔屓してもいいではないか。おしろいまだいる?掌門のところから盗んできてあげる」と上尊が言った
どうしたらいいのかわからなかった
なんと言っても、私が深く愛しているあの人も、こんなに……私をからかったことはなかった
1.40
「寝かしつけ絵本も……修行ですか?」私は寝床に横になっていた
「そうだ。」上尊は絵本を持ちながら、寝床の前に座っていた
「なるほどです……ならなぜ師叔が読んで下さっているのですか?」
「掌門は声が鶏の鳴き声みたいだからだ。彼に物語を読ませると誰も寝れん。」
1.41
扉の外から枝が折れたような音がした
1.42
あの夜、彼女の声に伴い
安らかな眠りについていった
たとえ昔人間界帝王の帳中であっても、これほど甘美な眠りをしたことなく
まるで母親の抱擁みたいに暖かかった
結局のところ
やっとそばに付き添う誰かができたからではないのだろうか?
___________________________________________
n.32
「寝かしつけ絵本も……修行ですか?」私は寝床の前に座っていた
「そうだ、はよ。」上尊は寝床に横になっていた
n.33
あの夜、読んでいるうちに、いつの間にか眠りについていた
目を覚ましたらもうすでに上尊の寝床に横になっていた
夢を見たような気がした
夢の中にいた私も夢を見ていた
甘美極まりなかった
N.35は飛ばされたn