51.
だから私が言った
どうやればお前のように女らしくなれるんだろうというのを考えていたと
52.
掌門:?
掌門:挑発?
53.
殴られた
54.
決めた
やはり女の問題は女で解決しなくては
55.
でも門派の中に母親になった女性があまりいないんだよな
56.
大丈夫
いなければ
一歩譲って
57.
外門*に雌豚の授乳を観察しにいくことにした
そしていい母親になるための勉強をする
58.
途中で三、四弟子に遭遇した
59.
なにをしているのかと聞かれた
60.
ちょっと考えてから
勉強だと答えた
61.
最近進展なに一つもないので
一緒に勉強について行ってもいいのかと聞かれた
いいよと答えた
62.
三、四弟子を連れて一緒に雌豚の授乳を見に行った
63.
豚はいい豚だった
大変勉強になった
ただ三、四弟子の困惑した顔がチラッと見えた
64.
もじもじ近づいてきて
私たちの勉学を見学したそうな外門弟子が見えた
65.
いいものは皆で共有するものだと思った
65.5
だからコソコソせずにみんなで見ようと私が言った
66.
なぜか
人がだいぶ集まってきた
67.
結局外門弟子みんな豚を見に寄ってきた
豚が見えなくて喧嘩になった人もいた
68.
?
豚そんなにおもろいん?
69.
その後、うわさによると、外門の管理者がみんなに子豚を配布したとか
70.
外門弟子が養豚のプロになっていく
門派が養豚聖地になった
子豚をもう一匹飼育するために一悶着さえあった
71.
掌門:?
72.
掌門に裏山の掃除をしろと罰せられた
73.
掃除の途中に三、四弟子を見かけた
74.
「師兄、師匠が一体なぜ俺たちを豚を見に連れて行ったんですか?」四弟子が質問をした
それを聞いた三弟子がゆっくりと眉にしわを寄せて
「多分、この世すべてのものや存在にそれぞれの趣があり、ごく普通な豚でもその痕跡が見られることを機に、大いなる世界に秘めた知恵を探るように我々に気づかせるためだっただろう」と彼が言った
75.
なるほど、わからん
76.
四弟子がひらめいて、師匠の心配りはさすがだとつぶやいた
そして明日も豚を見に行こうと三弟子を誘った
三弟子が賛成した
77.
だめだ
私は賛成しない
豚を見て見て見まくって
私の目的を見破られたら困る
78.
追いつけた
お二人に課題として功法*をやった
とにかく豚は見させない
79.
……
?
ダメ人間に育てるんじゃなかったっけ?
80.
まあいいわ
三、四弟子はとりあえず放っておこう
愛しい五弟子を見に行こう
81.
五弟子が最近神剣*を手に入れた
剣身に刻まれた「誅邪*」という文字の輝きに失明しそうになった
82.
五弟子が憂鬱そうに頭をあげた
あの誅邪剣が私に向けて若干震えていた
83.
お邪魔しました
今すぐ失礼いたします
84.
五弟子に止められて、剣の練習に付き合わせられた
85.
落ち着いて話しましょう
まず剣を私の首元から離して
86.
?
テメェらよくもどこからそんな勇気を?
87.
慈母計画ダメっぽいわ
88.
掌門の弟子の中にカップルを目撃した
89.
悟ったぞ
90.
主人公を恋愛に夢中にさせれば
私を殺す暇がなくなる
91.
あわよくば女主人公が私側の人間で
そうなるとお二人の関係を陰で操ることができる
ハハ
92.
……
なぜ私が悪役だったのかを急に理解した
93.
ヒロインは誰なのかは知らんけど
94.
大丈夫
いわゆる、ないなら自分で無から創り出せ
魯迅が言ってた*
95.
弟子を受け入れたいと掌門に言った
96.
掌門が一ヶ月後に行われる門派大会の見物を許可した
97.
夜、うわさによると、大弟子が狂ったかのように裏山の竹林を刈り切ったとか
98.
よくわからん
大弟子が竹が好きじゃないと、とりあえず覚えておこう
今後それで機嫌を損ねないように
99.
門派大会に参加した
100.
紫色の服を纏った美女が私にお辞儀をした
「
外門*=弟子の中で雑役、外門、内門、真伝の順に身分が高い。宗派に入って弟子になったとしても、宗派の「誰か」の弟子になったわけではない。まずは、外門として入り、ランク「築基期」になるまで学堂へ通う。そして卒業試験みたいな大会を開いて、誰かに選ばれたら正式にその人に弟子入りして、内門になる。内門の中で実力や天賦がいい人がさらに真伝として、内門が教わらない秘訣や技などを教えてもらえる。身分が高ければ高いほど、霊力が濃いところで修行できるし、何か修行にいいものがあればまずそっち行くし、妖怪の退治など大きな任務以外はだいたい修行だけに専念すればいい。例えば、ここでは豚を飼育しているのが外門弟子の仕事になる。
修行(修練)=自然界のエネルギー(霊力)を体内に取り込んで、容器とした身体にエネルギーが十分溜まったらランクアップできる
功法*=楽譜に例えよう
神剣*=とりあえずものすごい剣。だいたい主を一旦認めれば、主が死ぬまで主に属する。だいたい精霊みたいなもんが宿る(剣霊)。だいたい剣の身にその剣の名前が刻まれる。剣霊がなくても、剣の気だけでも他の剣を十分怯えさせる
誅邪*=名前としては悪を退治するという意味
魯迅が言ってた*=魯迅が90年代あたり中国で有名で偉い小説家・思想家で、さまざまな名言を創ったことから、今の時代では、実際言われたことないのに、ふざけたことばの末に「魯迅が言ってた」を付け足すと名言(迷言)、というネタになっている。ネタ動画の最後に「Directed by Robert B. Weide」が出てくるというのと一緒。
刹辟上尊*=上尊は尊称で、その前に呼称を入れるけど、この主人公の呼称はなぜか全く女らしさを感じない呼称になっている。さらに、「