n.40
上尊は初めて人を殺めた
彼女の容貌と伯仲する女の人を
n.41
「私より美しい人間の存在は許さないんだ、わかった?」と上尊が言った
そばに立っていた遊師兄が鼻で軽くあしらい
私に目を向けて声を出した
n.42
単純なお嬢さんだと
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1.55
これほど美しい女を見たことがない
直視できないぐらい艶やかで麗しく、彼女と匹敵するのは上尊以外、他の誰も頭に思い浮かばなかった
これは私が深く愛している人が、深く愛している人だ
彼は鳳凰神剣を彼女にあげた
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n.43
「最近の絵本、俗っぽくて我慢ならないわ。」と上尊が言った
「どこがです?邪悪な妖女が一方を支配し、正道のヒーローと相愛相殺するっていうのは、大変人気な題材です。」
「ほうー、じゃあ実際邪悪な妖女、ちがう、邪悪なイケメンに出会ったとすれば、どうするんだい?」
「殺す。」
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1.56
あの夜、師尊は閉関中で
上尊は行方不明になった
あの麗しい女が鳳凰神剣を持ちながら狂気にとらわれた笑いを放った
私の宗門
この女のせいで
滅んだ
1.57
彼は麗しき女を優しく撫で、彼女の額に口づけをした
女はなめかしく笑い彼に応えた
すると、私の憎悪をこもった眼差しの中で
彼はあの女を殺した
1.58
妖女は悲鳴をあげ、最終的に薄煙へと化し、消えていった
1.59
彼女は強引な力を持ち、悪事をたび重ね、天下を血の嵐に導き、極悪非道だった
彼女を殺したら、功徳は計り知れないということは言うまでもない。天道が功徳を徐々に彼に降らせ、飛昇は瞬く間だった
当然な事ながら、妖女を主人に認めた神剣も彼の所有物になった
1.60
私は思った
私は、もう完全にイカれてしまったと
1.61
だから、上尊に頭を撫でられたとき
私は呆然と立ち尽くすことしかできなかった
「大した問題じゃない。」と、上尊が言った。
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n.44
合歓宗に最近新鋭がおり、附属剣を修めたらしい
上尊が気になり、どの剣なのかを聞いた
n.45
「どの剣なのかといいますと?」私は質問の意味を理解できなかった
「知らなかったか?」上尊が指を折った
「この世には附属剣は合わせて三本しかない。陰陽剣、日月剣、有無剣。それ以外、もはや四本目は存在などしない。」