ちなみにどのくらい続くかは不明だしオチとかも特にない。ヒメちゃんとミコト君が可愛いなぁって思って書いてるだけなので
「妖精…妖精でいいの、か…?」
「うん!私はヒメ、あっちにいるのはミコト!」
「妖精って存在するんか…」
頭は混乱しかなくて余裕はない。それでもギリッギリ残った脳内の処理領域で疑問を出せば、目の前にいるヒメちゃんは嬉しそうに答えてくれた。かわいい。
そしてソファーの陰に隠れてるミコト君はそろーっとこっちを覗いている。多分人見知りな性格なのだろう。こっちもかわいい。
とりあえずさっきから私が持ってるバナナが気になってるらしいヒメちゃんに、ちょこっとバナナを千切って手渡す。ヒメちゃんは目を爛々と輝かせて嬉しそうにバナナを受け取った。
しかしそこでふと思う。妖精って、食い物食えるんか、と。
「…あれ、普通に食べ物食べれるの?」
「んー?食べれる!おとーさんも食べてたから!」
「お父さん?」
(推定)梅の妖精の父親とは。もしやあのお爺さんの事だろうか。でもそれだと母親もいることになるんだが…。
「お父さんって、私にあの盆栽をくれたお爺さん?」
「違うよー。お父さんはね、えっと…みちざねって呼ばれてた!」
突然出てきた人名カミングアウト。予想外すぎる名前が出てきてゲホッ、と食べてたバナナが引っかかって咽せた。
みちざね、多分「菅原道真」だとすればそれに関わる梅なんて一つ。かの有名な飛梅と呼ばれる梅にほかならない。予想があってれば母親に当たる梅の木(元株)は飛梅、という事になるだろう。発覚した内容が突飛すぎる。
つまり、私はたまたま見かけた梅を貰ったら長い歴史と伝説を持つ木から根分けされた盆栽を貰った、ということになる。
「(これ、下手に扱ってれば祟り案件とか、そっちに行かない…よね…?)」
「これ、おいしい!お姉さん、もっとちょうだい!」
「ん、バナナ気に入ったの? いいよー、でも少しずつね」
「わーい!」
「ミコト君もそっちにいないでこっちにいらっしゃい。別に取って食おうとかそんなことはないし、捕まえて飾ろうとかも思ってないから、ね?」
「うっ…うん…」
ヒメちゃんがパクパクとバナナを食べまくってるのを横目に確認しながら、未だにソファーの陰から出てこないミコト君にも声を掛ける。まだちょっと怖いみたいだけどヒメちゃんが気にせずにいるからか、最初よりは警戒を解いてるみたいだった。
流石に小さいし、テーブルに乗っかるのも一苦労だろうなあと思い、ミコト君を持ち上げてヒメちゃんの横に運ぼうかと思った矢先。ミコト君の姿がパッと消え、代わりにその場に梅の花弁が散る。しかし瞬き一つすればミコト君はヒメちゃんの真横にいて、ヒメちゃんはミコト君にバナナをちぎって分けようとしていた。
一瞬何が起きたか分からなかったが、すぐに把握した。これ、テレポート的なことしたんだなと。
「………かわいいのでよしっ!」
「「?」」
私の諦めと思考放棄宣言に揃って首を傾げた2人はとてもかわいかった。
投稿者の名前についてですが、実際に雪で埋もれた側溝に雪で滑って落下したのがきっかけです。骨折して暇なのもあります。
雪には気を付けような!(5敗)
作者「足元ヨシッ!」(ズボォッ)(ボキッ)