世界をさまよう少年~リリカルなのは編~   作:十文字@クロス

11 / 11
第九話『ユーノの手伝いと二回目の戦闘』

佑介「おはよう」

 

なのは「おはよー」

 

今日はなのはと二人で登校した。クラスメイトに挨拶をしながら席に着くと、先に来ていたアリサとすずかが近づいてきた。

 

アリサ「ねぇ、佑介となのはは昨夜の話聞いた?」

 

なのは「ふぇ?昨夜って?」

 

アリサの言葉になのははなんのことかわからないといった表情だった。そりゃあ、いきなり言われてもわからないだろ。

 

すずか「昨日行った病院で車の事故か何かあったらしくて、壁が壊れちゃったんだって」

 

アリサ「あのフェレットが無事かどうか心配で…」

 

すずかとアリサがフェレット―――ユーノのことを心配しているようで元気が無い。

 

なのは「えーとね、その件は…その…」

 

『ど、どうしよう!?』といった感じの視線を俺に向けてくるなのは。別に適当に言えばいいと思うが、下手に誤魔化すとボロが出る可能性があるので代わりに俺が説明をする。

 

佑介「あぁ、そのことについてだが―――」

 

といってもほとんど昨日恭兄さんに説明した時と同じなのだが…

 

―――少年説明中

 

アリサ「そっかぁ、無事でなのはん家にいるんだ」

 

すずか「でもすごい偶然だったね。たまたま逃げ出していたあの子とバッタリ会うなんて」

 

なのは「あはは…(嘘はついてない嘘はついてない。ちょっと、ちょこっと真実をぼかしただけ…)」

 

佑介「(みたいなことを思っているんだろうなぁ)」

 

乾いた笑いをするなのはを横目に俺が事情を説明した後、アリサとすずかは一先ずホッと安心したようだ。

 

なのは「あぁそれでね。なんだかあの子、飼いフェレットじゃないみたいで、当分の間はうちで預かることになったよ」

 

すずか「そうなんだ~」

 

アリサ「名前をつけてあげなきゃ、もう決めてる?」

 

続いて、なのはが家で買うことを話すと二人は喜んだ。

 

なのは「うん!ユーノ君って名前」

 

アリサ「ユーノ君?」

 

なのは「うん、ユーノ君」

 

アリすず「へぇー」

 

笑い合う三人を微笑ましく見ながら、鞄から教科書等を取り出して机の中に入れる。

 

ヴェル『《(≧∇≦*)キャー!生アリサちゃんに生すずかちゃんだぁ!もちろんなのはちゃんも可愛いですけどね!いやー楽しいそうにする美少女三人娘!実に微笑ましいです。ねぇ主!》』

 

……お前のせいで台無しだよ。つかなんだよ、生って…

 

佑介『《おい、朝お前が一緒に来たかった理由はこれか?》』

 

俺は誰にも気づかれないようにチェーンネックレスで首に下げている指輪型のデバイス―――ヘルヴェル・アルヴィトと念話で会話をする。

 

そう、俺がいつも通りの時間に起きたら

 

ヴェル《おはようございます、主!今日もいい天気ですね!》

 

と、昨日の会話が夢でも幻想でも、ましてや妄想でもない。紛れもない現実なのだと証明された。

 

その後も、いつも通りの鍛錬を終えて自分の部屋で学校の準備をしていると

 

ヴェル《主!私も学校に連れて行ってください!》

 

などと言ってきたので、最初は断ったが

 

ヴェル《そこをなんとか!私も学校に行ってみたいのです!どうかお願いします!!》

 

擬人化でもしたら土下座をしかねん勢いだった。最初はなんでそんなに学校に行きたいのか分からず、ヴェルの気迫に押され、たまたま机の上にあったチェーンネックレスに通して、服の中に隠れるよう首に下げて朝食を食べに下へと降りたのだった。

 

ヴェル『《いやー違いますよ~。朝にも言いました通り、主が通っている学校に興味があっただけですよ~》』

 

絶対にそれだけじゃないだろ。とニマニマとした声で笑うヴェルに対して心の中でツッコミを入れている所にチャイムが成り、本日も気だるそうに担任教師が教室へと入ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

担任「前にお前らに言った通り、漢字には偏と作りで出来ている。それを組み合わせることで、漢字は一つのものでも色んな意味があるんだ。それは偏には偏の―――」

 

なのは『《佑介君、聞こえる?》』

 

んあ?

 

授業中、担任の話を聞いていると突然頭の中になのはの声が聞こえた。

 

ヴェル『《主、なのはちゃんから念話ですよ》』

 

そういえば、登校中になのはから念話がどうこう言っていたな。俺から前の席にいるなのはの方を見ると、こちらを『ニコッ』と笑顔で軽く小さく手を振っている。

 

佑介『《あぁ、聞こえてるよ。ユーノも聞こえているか?》』

 

なのはに対して俺も小さく振り返しながら、ユーノも念話がつながっているかを確認する。

 

ユーノ『《はい、聞こえていますよ、佑介さん》』 

 

佑介『《ユーノ、昨日寝る前に言ったと思うが、別に俺にも敬語じゃなくてもいいんだぞ?なのはみたいに呼び捨てでいいよ》』

 

畏まっているユーノに俺は優しく言う。

 

ユーノ『《はい…じゃなくて、わかったよ佑介》』

 

なのは『《それで、お話ってなあに?》』

 

俺と念話をする前にユーノと前置きか何かの話していたのだろう。なのははユーノに話の続きを促す。

 

ユーノ『《うん、二人に聞いて欲しいことがあるんだ。まず―――》』

 

ユーノが自分のこれまでの事情を話し始めた。ユーノが遺跡発掘の仕事で見つけたジュエルシードのこと、輸送中に起こった事故のせいでこの海鳴市に散らばっていること、そしてそれが自分の責任だということ。

 

佑介『《なるほど、本来ジュエルシードっていうのは、手にした者の願いを叶える魔法の石なのだが、力の発動が不安定で昨夜みたいに単体で暴走して、使用者を求めて周囲に危害を加える場合もある、か》』

 

昨夜の襲ってきた黒い怪物を思い出す。

 

ユーノ『《うん、その通り》』

 

なのは『《でもちょっと待って、話を聞く限りではジュエルシードが散らばっちゃったのって、別に全然ユーノ君のせいじゃないんじゃ…》』

 

なのはの疑問に俺も同意をする。詳しい原因はわからんが、散らばった原因は運悪く事故かなにかのせいであって、ユーノのせいではないと俺は思う。

 

ユーノ『《だけど、あれを見つけてしまったのは僕だから…全部見つけて、ちゃんとあるべき場所に返さないと駄目だから…》』

 

自分が見つけなければこんなことにはならなかった。と、罪悪感と責任感がユーノの言葉から伝わる。ユーノ君や、ちょっと真面目すぎじゃないッスかねぇ。

 

ユーノ『《ええと、昨夜は巻き込んじゃって、助けてもらって本当に申し訳なかったけど…この後、僕の魔力が戻るまでの間、ほんの少し休ませてもらいたいだけなんだ。一週間、いや五日もあれば魔力が戻るからそれまで…》』

 

まるで自分が全快になったら直ぐにでも出て行くから、これ以上は巻き込みたくない…みたいなことをユーノ言うが、そこになのはから

 

なのは『《それはだーめ》』

 

ユーノ『《だ、だめって…》』

 

なのは『《学校と塾の時間は駄目だけど、それ以外の時間なら手伝えるから》』

 

と、自分も手伝うと言い出した。まぁ、なのはなら言うと思ったよ。さっきのユーノの言葉になのはのツインテールがピクって動いたのが見えたし。

 

ユーノ『《そう言ってくれるのは嬉しいんだけど、昨日みたいに危ないことだってあるんだよ?》』

 

確かに、あの時俺が助けに入ってなくても上手くやれていたとは思うが、あれは十分に危険だ。下手すりゃ、大きな怪我もしていたかもしれないのだから。

 

なのは『《だって、もう知り合っちゃったし、話も聞いちゃったもの。ほっとけないよ》』

 

ユーノの心配になのはは優しく言う。

 

なのは『《あと、昨夜みたいなことがご近所に度々あったりしたら、皆さんのご迷惑になっちゃうし、ね?それに…》』

 

ユーノ『《それに?》』

 

なのは『《それに例え危険な目にあっても、佑介君が助けてくれるもん。ね?佑介君♪》』

 

佑介『《俺が助けること前提か…》』

 

まぁ、危なくなったら俺が助ければいいか。別に俺としても反対はしない。けど、恭兄さん辺りに知られたら反対するかも…いや、かもじゃなくて絶対だろう、うん。

 

佑介「(それに、これはもしかしてだが…俺がこの世界に呼ばれた理由がもしジュエルシード関係ならば、このまま見過ごす訳にはいかない)」

 

未だに何を成せばいいのかわからない今の状況に別世界から来たユーノとジュエルシード。例え理由がジュエルシードを集めるだけであっても、俺の中にやらないという選択肢はない。これで手伝わないなんてしたら一生…いや、永遠にこの世界からは出られないだろう。

 

つか、ユーノの話だと、出会う前に1つと昨日の一つで残りは19個か……順調に集めることができればいいが、簡単には集めさせてはくれないんだろうなぁ。探すにもどこにあるかもわからないし、それに俺たち以外にも狙っている奴もいるかもしれないから残りが19個も正直定かでもない。

 

佑介「(ま、あくまでも可能性の話だけd

ヴェル『《主聞きましたか!?なのはちゃんが『それに例え危険な目にあっても、佑介君が助けてくれるもん。ね?佑介君♪』ですって!しっかり頼られていますね!》』

 

お前さぁ、頼むから黙ってて。と、俺とだけ念話をしているヴェルの声にツッコミを入れる。

 

ヴェル『《何言ってるんですか!可愛いなのはちゃんが頼ってきてるんですよ!?これはもう主もなのはちゃんにときめくはzあだだだだだ!!》』

 

ユーノ『《佑介…キミは一体何者なんだ?》』

 

佑介『《お?》』

 

何故か興奮しているヴェルを(物理的に)黙らせているところにユーノから話しかけられ、少し気の抜けた返事をしてしまった。

 

ユーノ『《昨日の時に聞こうと思っていたんだけど、あの時に君が持っていたあの蒼い剣から魔力を感じられた。封印が終わった後は魔力を感じない剣の形に変わったあの魔法、ミッドチルダでは見たことがない……あ、もしかしてベルカ式魔法!?いやでも、佑介が持っていた剣はデバイスのようには見えなかったし、それにベルカ式の魔法陣も見られなかった…》』

 

え?ミッドチルダ?ベルカ式?次々と俺の知らない単語が出てきてわけのわからない中、勝手に暴走し始めるユーノは考え込むようにブツブツと呟いていた。

 

佑介『《あー、ユーノ?そのミッドチルダって所は知らないが、その前に俺もユーノと同じく、この世界の住人じゃないよ》』

 

ユーノ『《え?どういうことなんだい?》』

 

佑介『《前になのはにも言ったが―――》』

 

初めて高町家全員に説明したときの話+α(魔力関係)をユーノにも説明した。

 

佑介『《―――んで、異世界人である俺は、ユーノの知らない魔法を使えたってわけ》』

 

ユーノ『《そうだったんだ…確かに僕でも知らない全くの別世界の人ならミッド式でもベルカ式でもないのも納得がいく》』

 

なのは『《でも、あの時の佑介君は魔法が使えるなんて一言も言ってなかったよ?》』

 

佑介『《そりゃあ言ってもややこしくなるし、第一説明が面倒だったからなぁ。それになのはに魔力があるなんて知らなかったし》』

 

確かにあの怪物と戦闘が起こる前までのなのはには魔力が感じられなかった。よく調べなかったせいかもしれないが、多分元々隠れてあったのをレイジングハートがきっかけで開花したのだろう。

 

佑介『《あ、そういえば、俺もユーノに聞きたいことがあったんだった》』

 

ユーノ『《なんだい?》』

 

佑介『《ユーノって、レイジングハートのような赤い宝石以外にも青い指輪って持っていたか?》』

 

レイジングハートで思い出し、昨日拾ったヴェルの事をユーノに聞いてみる。

 

ユーノ『《青い指輪?いや、この世界に僕が持ってきたのはレイジングハートだけだけど?》』

 

それがどうかしたの?と、ユーノが聞いてくる。そうか、ユーノのじゃなかったか…

 

佑介『《いやな、ユーノが倒れていた近くにその指輪が落ちていたんだが…まぁ、今晩辺りにでも見せるよ》』

 

 

 

 

 

 

 

 

佑介『《さて、今日のおやつは俺が何か作るか》』

 

ユーノ『《へぇー、佑介って料理ができるの?》』

 

佑介『《あぁ、楽しみにしてろよ》』

 

なのは『《わぁーい。佑介君が作る今日のおやつはなんだろうなー♪》』

 

学校が終わり、今俺となのははバスではなく、歩いての下校中。俺の念話で呟いた言葉になのはが喜ぶ。どの世界でも女の子は甘いものが好きだよなぁ。

 

ヴェル『《私も楽しみですー♪》』

 

いや、デバイスのお前は食べれないだろ。

 

ちなみに、つい先程までは

 

アリサ「二人共また明日ね」

 

すずか「ばいばい」

 

佑介「あぁ、またな」

 

なのは「また明日ー」

 

鮫島「気をつけてお帰りなさいませ」

 

といった感じに、先程リムジンで迎えに来た鮫島さんとアリサ達と別れたばかりだ。あ、今日はクレープでも作るか。

 

佑介『《そういえば果物って冷蔵庫にあったっk―――ッ!》』

 

俺となのはが商店街を歩いている時、一瞬だけ昨日の怪物と似たような気配を感じた。

 

なのは『《佑介君!ユーノ君!今のって…!》』

 

どうやらなのはも感じ取ったようだ。俺はなのはに頷き、

 

佑介『《ユーノ!》』

 

ユーノ『《うん!新しいジュエルシードが発動したんだ》』

 

佑介『《それも近いな》』

 

ジュエルシードが発動したことによって、膨大な魔力を感じ取る。

 

なのは『《どうすれば…》』

 

ユーノ『《一緒に向かおう!二人とも手伝って!》』

 

なのは『《うんっ!わかった!》』

 

佑介『《了解ッ!》』

 

ユーノの言葉に元気良く返事をするなのはと一緒に、まずはユーノと合流するために商店街を走った。

 

 

 

 

 

 

向かう途中に時間が惜しいと思った俺は、まずなのはをユーノと合流させるようにし、俺はジュエルシードが発動した場所へと走った。着いた先は朝のランニング途中でいつも見かける鳥居に八束神社と書いてある小さな神社。階段を上りきると、そこには全長三mはあろうと思われる巨大な犬(以下、魔犬)がいた。昨日みたいな不安定な存在ではなく、犬の存在があの魔犬から感じられたことから、おそらく何らかの拍子に、ジュエルシードに触れてあんな姿になったのだろうと俺は推測する。

 

佑介「しかし、これまたデカすぎるだろ…一体どんな願望なんだよ」

 

大人を簡単に丸のみできそうな口に、今来た俺をギロリとこちらを捉える四つの目。その魔犬の近くには気絶している飼い主らしき女性が倒れており、手にはリードが握りしめていた。

 

魔犬「グルルルルルルルル」

 

しかもなんか角とか生えてるしよ…

 

ヴェル《あれがあのワンちゃんですかぁ…実際見てみると迫力ありますね!》

 

佑介「え?あれがワンちゃんって呼べるレベルなのか?」

 

とてもじゃないが、あの巨体に『ちゃん』付けでは呼べれねーよ…

 

魔犬「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」

 

ヴェル《来ますッ!》

 

佑介「わーってるよ!」

 

こちらに向かって突進してくる魔犬を横に飛んで躱す。

 

佑介「チッ、図体がデカイくせに無駄に早いな…」

 

魔犬「ガアアアアアアアアアアアアアッ!」

 

突進を避けられた魔犬はUターンをして再度こちらを振り向き、次は噛み付くように口を開けて再びこちらに突進をしてくる。

 

佑介「(まずは気絶している女性の安全が先か)」

 

俺は能力でもう一人の俺を増やし、分身は魔犬から見て時計回りに避けるように飛ぶ。本体の俺は存在を増やしたと同時に消え、反時計回りに避けて、気絶している女性を抱えて安全の所まで避難させる。途中、ヴェルが『ハッ!?この女性、意外と胸が大きいんですね!』なんて言っていたが無視をする。

 

佑介(分身)「ホラホラッ!ジュエルシードで姿形が変わっても、視覚や臭覚なんかで俺を捉えることなんて出来やしないぜ?」

 

避けながら俺の分身がそう言うと、気に障ったのか、魔犬は更に速度を上げて分身へと突っ込む。本体が女性を安全な場所まで避難させたことを横目で確認すると、能力を解いて分身は消えた。

 

魔犬「グルルルッ!?」

 

佑介「残念だったな。俺はこっちだ」

 

いきなり目の前にいた俺(分身)が消えたことによって驚いて周りを見渡している魔犬に、俺はこっちだとアピールするように手でクイックイッと、挑発をする。

 

魔犬「ガアアアアアアアアアッ!!」

 

見つけたと言わんばかりに、吠えながら俺を切り裂こうと鋭い爪で襲ってくる。

 

佑介「さて、どうやって相手をしてやる、かッ…!」

 

振り下ろしてきた爪を躱しながら、どう対処をしようか考える。流石に刀を使う訳にはいかないか、取り込まれた犬ごと切ってしまったら意味がないからな。

 

なら打撃しかないか。よし、そうと決まれば!

 

佑介「ヴェル!俺が何とかしてあの犬を弱らせるから、隙ができたら封印してくれ!」

 

ヴェル《え?えええ!?》

 

こいつもレイジングハートみたいに同じデバイスなら封印ができるはずだ。俺は噛み付こうと突進してくる魔犬に合わせるように左足を軸に、後ろ回し蹴りを横っ面に叩き込む。

 

佑介「(ッ!予想よりも硬いな…!)」

 

魔犬「ギャウッ!」

 

ほぼ直角に吹き飛ぶ魔犬に休む暇も与えぬよう、追撃を仕掛けるために地面を蹴り上げて一気に近づく。

 

佑介「行くぞ!変剣『エクスインフェルノ』!」

 

俺は刀を体と融合している状態でスペルカードを宣言する。本来は刀を抜いている状態で宣言するのだが…使用当時は気づかなかったが、融合時でも使用が可能みたいだ。しかし、この状態での力はまだ上手く制御ができていない。5割の程の力を出したと本人は思っても8割か2割ぐらいの威力になってしまう場合がある。

 

両手に力を入れると、色形が変化する刀に代わりに両拳に朱色の薄い膜が包み込む。

 

ヴェル《ちょ、ちょっと待ってくだ―――》

 

佑介「くらえ!爆裂拳!」

 

起き上がろうとしている魔犬に低い姿勢からのボディーブローを始め、少し浮いたところにジャブとストレートのワンツー、ラストにガラ空きになっている顎にアッパーを入れる。

 

ドカーンドドドカーン!!

 

空中へと殴り飛ばしたところに、追い討ちを掛けるように殴った箇所から爆発が起こり、再び地面へと倒れる。よし、今回は上手くいったか!

 

佑介「今だヴェル!」

 

ヴェル《ええい、こうなったらヤケです!じゅ、ジュエルシード封印!》

 

スペルカードの効力を切り、地面に倒れている魔犬を見下ろす。流石に相手をノーダメージで終われそうになかったが、なんとかなのは達が来る前に終わったか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佑介「……おい、何も起こらないぞ」

 

昨日のなのはがやったみたいに光の帯が出るわけでもなく、代わりに嫌な雰囲気が漂う。

 

ヴェル《え、えーと……(。・ ω<)ゞてへぺろ♪》

 

おいテメェ待てやコラ。笑って誤魔化してんじゃねーよ!

 

佑介「はぁ?お前デバイスだろ。封印できないのか?!」

 

ヴェル《だってしょうがないじゃないですか!封印なんて私初めてですもん!別に好きで出来ないわけじゃないですもん!》

 

逆ギレすんなよ…。俺にはよくわからないけど、デバイスは全部が全部同じってわけじゃないのか?

 

佑介「つかお前、昨日俺のサポートとかする相棒じゃなかったのかよ!」

 

よくよく考えたらお前、さっきから全く何もしてねーじゃねえか。

 

魔犬「グルルルルルルルル……」

 

俺とヴェルが言い争っているところに倒れていた魔犬が起き上がってこちらを睨んでくる。

 

あーらら、急所は外していたけど、幾らなんでも立ち上がるの早くね?なんて呑気な感想を述べていると、魔犬が一気に近づいて切り裂くように腕を振り下ろしてくる。

 

ヴェル《確かに憧れてやってみたいとは思っていましたが、いざやろうとしてもわからな―――キャッ!》

 

振り下ろしてきた腕を外回りに避け、バックステップで距離を置く。しかし、さっきの攻撃で相当ブチギレてるな…殺気もすげーし、更にスピードが上がっている。ダメージも残ってないように見える…これもジュエルシードの影響なのか?けどまぁ、避けきれないことはない。今はだけどなッ!

 

佑介「あんま喋ってると舌噛むぞ!」

 

デバイスに舌なんてあるか知らんけど…ってそれよりも!

 

佑介『《ユーノ、なのは。まだこっちに来れないのか?》』

 

ヴェルが封印できない以上、もうなのはに任せるしかない。と避けながら思いつつ、なのは達に念話を飛ばす。

 

ユーノ『《今神社の階段のところ!もう少しだから!》』

 

なのは『《は、走るの辛いよ~》』

 

もう下まで来ていたか…ならこのまま俺が時間を稼ぐか。

 

魔犬「ガアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」

 

幸い、逃げることもなく俺を殺そうと突っ込んでくれているお陰で、避けるだけでも十分に時間を稼げる。

 

ヴェル《あぶっ、あぶないッ!キャッ!今掠りましたって!もっと避けてくださいよ!!!》

 

いちいちリアクションが大袈裟すぎるヴェルの声を無視しながら、突進、噛み付き、振り下ろされる腕を次々と紙一重で躱していく。

 

カウンターなどの反撃をするのも手だが、下手に攻撃してコイツには勝てないと思わせて逃げられるよりは、ギリギリ避け続け、魔犬にはもう少しで捉えられると思わせた方が安定としていると考えた。

 

なのは「佑介くーん!」

 

ユーノ「大丈夫かい!?」

 

魔犬の連撃を避け続け、神社の境内の奥まで来た時になのは達が到着した。

 

佑介「ああ、無事だ!それよりも早く封印してくれ!」

 

俺との距離が離れているなのは達に大声で言う。

 

ユーノ「わかった!なのは、レイジングハートの起動を!」

 

なのは「はぁ、はぁ…え!?起動ってなんだっけ?」

 

ユーノ「『我は使命を――』から始まる起動パスワードだよ!」

 

なのは「えぇ!?あ、あんな長いの覚えてないよ~!」

 

ユーノ「もっかい言うから繰り返して!」

 

なのは「う、うん!わかった!」

 

昨日は俺が着いた時は既に服装とか変わっていたが……毎回起動パスワードって言うのがいるのか。

 

佑介「おいおい、頼むぞマジで…」

 

避けながら呆れていると、俺にこれ以上は当たらないと悟ったのか、魔犬はなのはへと標準を変える。

 

佑介「ッ!行かせるか!」

 

地面を蹴り上げてなのは達に飛びかかる魔犬を叩き落とそうと俺も跳躍して蹴りを放つが、魔犬は後ろを向いたままだというのに器用に尻尾で蹴りを放った足に巻きつけて、そのまま背中から地面へと叩きつけられた。

 

なのは「佑介君ッ!」

 

ユーノ「佑介ッ!」

 

叩きつけられて少し口から強制的に空気を吐き出された。俺を心配するなのはとユーノの声が聞こえる。特に油断はしているつもりなんてなかったが、まさか尻尾を鞭のように使うだなんてなぁ…完全にノーマークだったよ。噛み付いてくるか、突進するか等の単純なことしかできないと思っていたんだが……中々やってくれるんじゃねぇのワン公が。

 

魔犬「ガアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」

 

そして俺を引きずったまま、なのはの方へと突進をする。不幸にもなのははまだレイジングハートを起動できていない。なんとかしようにも、まず足に巻きついている尻尾をどうにかしないと…

 

佑介「(切る、しかないか…)」

 

そうすれば簡単に抜け出してなのはを助けることができ、容易に封印もできるだろう。だが、その代わりに取り込まれた犬は無事では済まないだろうな。今はジュエルシードの力で受けたダメージを再生していたが、傷のある状態でその再生能力が奪われたら…良くて生きていたとしても、不憫のある生活を送るだろう。

 

でも死ぬよりはマシだろ?流石に大事な家族を傷つけられるまで加減してやる優しさなんて、俺には持ち合わせていないからな。

 

なのはが襲われる前に俺は刀を取り出そうと手を胸に当てようとした時

 

レイジングハート《スタンバイレディ、セットアップ》

 

レイジングハート(以下、表記ではレイハ)が自分で光りだし、なのはを包み込む。光が収まったと思ったらなのはの手には昨日のような杖が握られていた。なんだよ、起動パスワード無しでも出来んじゃねぇか。

 

ユーノ「パスワード無しで、レイジングハートを起動させた!?」

 

ユーノがパスワード無しで起動したことに驚く。しかし、魔犬はそんなのお構いなしになのはへと飛び掛る。

 

レイハ《バリアジャケット》

 

魔犬が衝突する前にレイジングハートが先に行動し、なのはの服が昨日見た制服のような白い服へと変わる。

 

魔犬「グォ!」

 

そしてなのはの前に展開された桜色の円形の障壁によって魔犬は吹き飛ばされ、同時に俺の足に巻き付かれた尻尾が解放された。次々と直ぐに自分の主の為に行動できるレイジングハートは随分と優秀だなぁ。ヴェルと大違いd《ひどい!?》…実際そうなんだから仕方ないだろ。

 

佑介「助かったよ。サンキュ」

 

尻尾から解放された俺はなのはの近くに飛び移り、お礼の意味を込めてなのはの頭を優しく撫でる。なのはは「えへ、えへへ」と嫌がる素振りもなく笑っている。

 

魔犬「グルルルル……」

 

佑介「さて、なのは。俺があの犬をぶっ飛ばすから封印、頼むぞ」

 

なのは「うん!」

 

魔犬「ガアアアアアアアアアア!!!!」

 

なのはが頷き撫でている手を離して魔犬に向かって走り出すが、既に体制を立て直した魔犬は先になのはへと襲うと俺を飛び越える。

 

佑介「そう簡単に行くと思うな、よッ!」

 

が、飛び越させる前に俺も地面を蹴り上げ、魔犬の顎を真下から蹴り上げる。

 

佑介「さっきのお返しだ!」

 

そして空中で体を捻って裏拳、ラリアットを高速で繰り出して地面に叩き落とし

 

佑介「ラストォォ!」

 

そのまま自身の落下の力を加えてかかと落としを魔犬の腹に叩き込む。先程のスペルを使った時と比べるとダメージはかなり劣るが、なのはが封印するにはこれで充分だろ。

 

佑介「今だなのは!」

 

なのは「うん!レイジングハートお願い!」

 

レイハ《イエスマスター。シーリングモードセットアップ》

 

昨日のようにレイジングハートから放たれた桜色の光の帯が伸びて魔犬を縛り上げる。

 

なのは「リリカルマジカル!ジュエルシード、シリアルⅩⅥ封印!」

 

魔犬は光の粒子となって消えて子犬とジュエルシードと別れ、ジュエルシードはそのままレイジングハートへと吸収された。今度こそ終わったか。

 

なのは「ふう。これでいいのかな?」

 

佑介「こんなもんだろ。な、ユーノ?」

 

ユーノ「うん、問題ないよ。これ以上ないくらいに」

 

なのは「そっか、よかった」

 

佑介「よくやったよ。お疲れ、なのは」

 

そう言いながらなのはの頭を軽く撫でる。つい先日まで普通の女の子が大したもんだよ、ホント。封印だけでもあの魔犬相手によくビビらずにいたよな。なのはも褒められたことが嬉しいのか、僅かに頬を染めながらも嬉しそうに微笑んでいた。

 

この後、見た感じ怪我もなく気絶しているだけの子犬を未だに気を失っている飼い主の女性の近くに寝かせ、直に目が覚めそうなのでそのままにして俺達は家路へと歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

なのは「お邪魔しまーす」

 

ユーノ「お邪魔します」

 

佑介「まぁ、適当に座ってくれ」

 

夜、夕食を食べ終えてそのままなのはとユーノを俺の部屋へと入れ、俺は自分の椅子、なのは達はベッドへと座る。

 

佑介「まずは、今日学校で言っていた青い指輪のことなんだが…これだ」

 

紹介するために首から下げて服の内側に入れているヴェルを取り出してなのは達に見せる。

 

ヴェル《初めましてー!私、ヘルヴェル・アルヴィトと言いまーす!気軽にヴェルと呼んでください!》

 

ユーノ「これは…まさかデバイス!?」

 

なのは「嘘!?佑介君もデバイス持っていたの!?」

 

ユーノとなのはが驚きつつ俺に詰め寄ってくるのをなんとか抑える。

 

佑介「お前ら一回落ち着け。ユーノが倒れていた近くに落ちていたって、学校で話したろ……まぁ、俺もコイツがデバイスだって知ったのは昨日なんだけどな―――」

 

その後、簡潔にヴェルとの出会いを説明すると、なのはから質問するように手が上がる。

 

なのは「一つ思ったのだけど、佑介君もデバイスがあるのならなんで今回の戦いでは使わなかったの?」

 

佑介「え?使うって…どうやって?」

 

なのは「どうやってって…起動パスワードを言うとか…?」

 

起動パスワード?あぁ、あの魔犬の時にユーノが言ってた奴か。

 

佑介「いや、俺が今のところわかっているのは、こいつがインテリジェントっていうデバイスってことだけだが…」

 

ふと掌に乗っているヴェルを見るが何も喋らず、少し震えていた。

 

ユーノ「え?まさか、バリアジャケット無しで今日の戦いは素手で対戦っていたの!?」

 

佑介「お、おう、刀を使うと取り込まれた犬まで切っちまうと思ってな…」

 

昨日のようなただの思念体なら遠慮なく切っていたんだけど

 

レイハ《それなら問題ありませんよ》

 

ユーノの驚きに少したじろいていると、なのはが持っている赤い宝石―――レイジングハートが会話に入ってくる。レイハもヴェルと同じインテリジェントデバイスだから喋ることは知っていたが、何気に会話するのは初めてだな。

 

佑介「どういうことだ?」

 

レイハ《私たちデバイスは物理破壊を問わない魔力衝撃で、敵を死傷させずに攻撃することができる非殺傷設定というものがありますので、貴方の武器にも反映することができますよ》

 

誰でもわかるように簡潔に説明してくれるレイハ。へーそうなのかー、そんな便利なのがあるのかー(棒読み)

 

佑介「ヴェル?俺そんな話一度も聞いてないんだけど?」

 

ヴェル《ひっ!?》

 

俺は笑顔で(目は笑っていない)ヴェルを見るが、ヴェルは先ほどより更にカタカタと震えていた。あれー?どうしてそんなに怯えているのかなぁー?

 

ヴェル《ち、ちゃんと今日説明をしようとしていたんですよ!?起動とかバリアジャケットとか…!!ですけど、よくよく考えたら今回のジュエルシードを封印する際もそうでしたけど、私って知っているだけでやり方なんて一切分からないと気づきましてですねアハハハ……》

 

佑介「…で?」

 

ヴェル《でも別にいいかと放置してたら忘れてましたΣ(ノ≧ڡ≦)テヘペロ☆》

 

佑介「ソイヤッ!」

 

ヴェル《ぷびゃッ!》

 

無性にイラっときたので掌に乗っているヴェルを思いきり床へと叩きつける。おいこら、テメェが昨日俺に言ったことをもう一度言ってみやがれ!

 

なのは「ゆ、佑介君落ち着いてなの!」

 

先程までとは逆になのはが俺を抑える。止めるななのは、コイツ潰せない。

 

ユーノ「そ、そうだ!レイジングハートに見てもらったらどうかな?生まれたばかりで上手く機能できないだけかもしれないし」

 

なのは「う、うん!お願い、レイジングハート」

 

ヴェルを踏みつぶそうとしたが、その前になのはに拾われてしまい、互いを近づけさせるように右掌にレイジングハートとヴェルを持って再び俺のベッドへと座った。俺は渋々といった感じに椅子へと腰を下ろす。

 

レイハ《はい――――結果が出ました。正式名称:ヘルヴェル・アルヴィト。種類:インテリジェントデバイス。マスター登録:秋月佑介 以上です。》

 

ユーノ「え?プロテクションとか何も積んでないの?」

 

レイハ《はい、プロテクションは疎か、一つも魔法プログラムがありませんでした》

 

レイジングハートが説明し終わると、シーンとした空気が流れる。え?なにこの不穏な空気…

 

ユーノ「う、嘘…普通なら最低でも防護フィールドやセットアップデータぐらいあるはずなのに…こんな全く中身の無いデバイスは初めて見たよ…」

 

ユーノは驚愕していた。簡潔に言うと、一般的なデバイス(自作等も含む)はレイジングハートのような赤い宝石から機械的な杖とかに変えるために必要なプログラムが備わっているのが当たり前なのだが、ヴェルにはそれすらなく、何も入っていないまっさらなハードディスクのような、人工機能が搭載されただけのただの喋る指輪らしい。何これ使えなさすぎ…

 

佑介「ヴェル…お前もう自分がデバイスだなんて名乗んな」

 

ヴェル《ああん!酷いですぅ!(;´Д`)》

 

当たり前だ。デバイスとして肝心なことができない奴がよく相棒とか言えたよな…

 

レイハ《まぁ幸い、データが入っていないだけですので、私に備わっている魔法データをコピーしてあげましょう。佑介さん、一晩だけお借りしてもよろしいでしょうか》

 

わざとらしくおよよと嘆いているヴェルにフォローを入れるレイジングハート。本当に優秀だなぁ…!それに比べてヴェルといったら…

 

ヴェル《いいのですか!?(ヤッホーい!今夜はなのはちゃんのお部屋でレイハさんと一緒夜通し作業…あんなことやこんなことが…グへへwwwおっと涎が》

 

おい、本音が漏れてるぞ。

 

佑介「……コイツが何か変なことしたらゴミ箱に投げていいから」

 

レイハ《了解致しました》

 

ヴェル《ちょッ!?冗談ですよじょーだん!》

 

ユーノ「ほ、本当に不思議なデバイスだ…」

 

なのは「ぅー」コックリ コックリ

 

全く信用できないヴェルに冷たい目線を送っていると、視界端に船を漕いでいるなのはに気づく。おや、もうそんな時間か。

 

佑介「さてと、なのはも眠そうにしているし。そろそろ今日はお開きにするか」

 

ユーノ「そうだね」

 

なのは「んー…」

 

ユーノ「キュッ!?」

 

寝ぼけているのか、ヴェルたちを軽く握って座っている体をぽふっと俺のベッドに横になるなのは。おいおい、寝るなら自分の部屋で寝ろよ…あとユーノが潰れている…

 

佑介「ったく、しゃーねぇなぁ」

 

俺は立ち上がって横になっているなのはに近づき、なのはの肩越しに腕を首の後ろに回して反対側の肩につかまり、背面から腕を回して胴体を支えると共に、ヒザの下に差し入れた腕で足を支えて優しく持ち上げる。俗にいう、お姫様抱っこというものだ。

 

ユーノ「あ、ありがとう…」

 

佑介「別にいいってことよ」

 

さて、起こさないよう持ち上げたものの…何でこいつは俺の枕を胸元に抱いてんの?つか何時の間にとったし

 

なのは「えへへ~」

 

えへへじゃねーよ…はぁ、今晩は枕なしか…別にいいけど

 

ヴェル《おおお、主の枕を抱きながら天使のような顔で眠るなのはちゃん…癒されますわぁ~》

 

佑介「頼むぞ、レイジングハート…」

 

レイハ《お任せ下さい。マスターに変なことをしたら即座に捨てますので》

 

ヴェル《信用なさすぎ!?見るだけで何もしませんって!》

 

ユーノ「ほんと、ヴェルって不思議でよくわからないデバイスだなぁ」

 

安心しろユーノ。俺もさっぱりわからんから

 




1ヶ月以上も空いてしまい申し訳ございませんでしたぁ!!(土下座ぁ)
あと主人公設定更新いたしました
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。