【ここは】クロスオーバー系転生掲示板【何の世界だ?】   作:ファルコン・Σ

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いよいよ始まります。鎧武×アカ斬る×鬼滅の決戦。
その序章をどうぞ見届けてください


鎧武・最後のステージ/夜入り

―――鎧武視点―――

 

俺、レンジは数日前、岩柱の悲鳴嶼行冥さんと共にお館様、産屋敷耀哉さんに呼ばれていた。

 

『五日……以内に……無惨が……来る……私を……囮にして……無惨の頸を……取ってくれ……』

『……なぜそのように思われるのですか?』

『ふふ……勘だよ……ただの……理屈は……ない……』

 

俺は……極論を言ってしまえば、誰も死なない世界であってほしいと願っている。

だけど、この世界は何処までも残酷で、それが叶わないということも、良く知っている。

 

特に……『命を賭けて戦う』ことと、『命を対価に戦う』ことの意味は違う。

前者は救う事が出来るのかもしれない。だけど後者は死が前提に成り立っている。

お館様が囮になる、ということはこの方は自らの命を此処で絶つつもりなのだろう。

そして、それを彼自身が決めたのであれば、他者にその意思を変えることは叶わない。

―――あの日、大聖堂でボスがスーさんと運命を共にした時のように、

メラルドの姉さんが死を理解しながらも単身でエスデスと相対した時のように。

 

柱として長きに渡って鬼殺隊を支え、もっともお館様の側に居た悲鳴嶼さんでも説得しても聞かないのだから、一年ほどしか関わりがない俺では尚更に無理だろう。

それでも、この説明の場に呼ばれているだけ、信頼されていると受け取るべきなのだろうか。それともあくまで他所から来た人間だから情が深くないと思われたか。……お館様の事だから後者の考えがあったとしてもごく僅かだろうけど。

 

『他の…子供達は……私自身を……囮に…使うことを……承知しないだろう……君にしか……頼めない……行冥……』

『……御意。お館様の頼みとあれば』

『ありがとう……そして……レンジ……君達の……旅路に……巻き込んでしまった事……改めて……申し訳ない……』

『……何度でも言わせないでください。お館様。俺達がやることは昔も今も変わりません。無辜の人々の営みを苦しめ、奪う悪鬼羅刹を闇夜で斬る。それがナイトレイドの信念。……もう、鬼舞辻無惨の件は、俺達にとっても他人事ではありませんから』

『……ありがとう……最後に……君に、頼んでも……いいかな……どうか、もうこれ以上……私の…大切な……子供達が……死なない事を……願う……』

 

……己の命を対価に、お館様は願った。なら、俺は……その願いに応じる。

これ以上、奴に命は奪わせやしない……!

 


 

【生放送】鬼舞辻無惨決戦!!【生中継】

 

101:鎧武の刃

産屋敷邸が爆発した!! 行ってくる!

 

102:オカ研所属三年生龍騎

分かった! 気を付けてな!!!

 

103:スペードの剣@箱庭ぶらり旅

何よりも、お前が死ぬなよ鎧武ニキ

 

104:キバってオラトリア

無事を祈ります……!

 

105:ゲイムギョウカイのマゼンタマイティ

えっと、改めてこれから決戦ってことだけど、目標は死者ゼロ?

 

106:人理修復ゴースト@藤丸に召喚されました

うん、一応此処からの戦いだと

 

・しのぶさん

・無一郎君

・玄弥君

・悲鳴嶼さん

・甘露寺さん

・伊黒さん

 

107:カブト@艦船連合指揮官

ああ、ただ生存している煉獄さんを含めて誰が何時死ぬかも分からない戦いだ。原作通りにいかないことも考えろ。

 

108:星の剣士@精霊と共に

しかもデューク生きてるらしいからねえ……

 

109:新約学園都市のビルド

! 映像が映った!

 

110:鎧武の刃

無惨だ!

 

111:鬼殺隊林檎

コイツが……!!

 

112:イマジンコネクトDen-Liner

ナイトレイドのメンバーも来てる!?

 

113:鬼殺隊林檎

ええ、四人全員来てるわ!

 

114:鎧武の刃

ッ!

 

115:装者全員と友達になる男

おい画面が揺れてっぞ!?

 

116:鎧武の刃

琵琶の音が聞こえた! これから城に落ちる!

 

117:使い魔クウガ

スレは気にしなくていいからね鎧武君!! 戦いに集中して!

 

 


 

 

――アカメ視点―――

 

「ッ」

 

この空間に落ちる前に一瞬見えた鬼舞辻無惨の姿。かつて相対した魔人、エスデスを思わせる、いや、それ以上の邪悪さを孕んだ男に、改めて奴を葬らなければならないと、対象に認定する。だが、まずは……。

 

「クロメ!」

「うん!」

 

一緒に落ちたクロメと共に近くの手すりを掴み、落下を阻止する。

上下左右が滅茶苦茶な構図のこの空間は視野を鈍らせるだけでなく、何処から出てくるかも予想がしづらい、だが―――

 

「葬るッ!!!」

 

村雨を即座に抜刀。後ろの襖から姿を見せた異形の鬼の首を即座に斬り捨てた。

 

「シュウウウウウ・・・・!」

『影の呼吸・壱の型、立ち隻影』

 

同時にクロメが私の背後に回って薄紫の日輪刀で鬼の首を斬る。

日本に来た当初、私達も全集中の呼吸を教わったのだが、意外にも私達の中で一番呼吸の適性が高かったのはクロメだった。ちなみに私は使えない。というのもエスデス戦で投与した身体強化の薬物が後を引いていて呼吸に適さない身体になってしまっている、とフジ姉さんの評価だった。

村雨が奴らに通じるのがせめてもの救いか……だが無惨に村雨が通じるかは分からない。とにかく今は他の者との合流を目指さなければ……!

 

「クロメ! 敵は私が葬って道を作る! 着いてこい!」

「うん、お姉ちゃん!」

 

兄さんはどうするのだろう? 一直線に無惨の居場所を目指すのだろうか? ならば上弦の鬼は私達で倒さなければ……!

 

 


 

 

―――三人称視点―――

 

『龍の呼吸、弐の型 黎明の伏龍』

 

「邪魔をするな。雑魚共」

 

右手には群青の日輪刀、左手には臣具・水龍の剣。指には帝具・ブラックマリン。

歴史上で見てもこれほどガン盛りに出来たものはいないだろうと断言できる装備で突き進む青年、ナハシュ。

 

『鋼の呼吸、壱の型 百錬成鋼』

 

「だぁあアアッ!!」

 

そして同じく独自の呼吸を使い、敵を殴り倒していくのは帝国より渡航してきたもう一人、コルネリア。

かつて、タエコとの戦いで臣具・粉砕王と共に失った右腕に取り付けられた彼女の義手は日輪刀と同様、高い純度の猩々緋砂鉄を含んでいる。

剣術が不得手で拳が得意な彼女の為にレンジが刀鍛冶の里の者に依頼して作ってもらった一品である。

 

「っし! チーフ、どっちに行けばいい!?」

「……こっちだ。着いてこい」

 

―――肉体を変質させる帝具を多用し続けた場合、使用者本人が素材となった危険種と混ざる可能性が生じる。

実際、ライオネルを多用していたレオーネは獣人と化し、この世界では終ぞ起きる事は無かったが帝具インクルシオもまた、無闇に扱えば装着者は暴龍・タイラントへと変貌する危険性がある。

そしてそれは臣具であっても例外ではない。水龍の剣の多用により、ナハシュは龍人化が進行している。

特に数カ月前、レンジを狙い襲撃してきた上弦二体との戦い以降それは顕著となっている。精神が食いつぶされる様子がないのが幸いと言ったところだろうか。

 

そんな彼の鋭敏な感覚は一度覚えた気配を辿るには容易い。

 

「……此処だ。入るぞ」

 

―――その空間からは、血の臭いがする。

骨を齧る、悪趣味な音がする。

 

「あれぇ? 来たんだ? わぁ、一人は女の子だ。もう一人は……やぁ、久しぶりだね。あの時の奴だろ?」

「………」

 

―――上弦の弐、童磨。

 

「わざわざ女の子を連れてきてくれるなんて、優しいなあ。勿論、君にも会いたかったよ? 殺して、首をあの男へのお返しにしてあげようと思っていたんだ」

「その不快な口を閉じろ雑魚が。会いたかったのはこちらも同じだ。今度こそ、貴様の頸を斬る。……此処が水場で本当に良かった」

 

初手でブラックマリンを発動させたナハシュの周囲に、蓮池から吹き上げた水の柱が立ち上がる。

 

「へえ!? 君人間なのに血鬼術が使えるんだ? んん? いやあ、けどどうかな? なんか気配が変だよね……本当に人間?」

「生憎、今は自分でも分からん……真・濁流槍」

 

ゴォォォォォォォォォッ!!!!

 

「へえ、これは凄いねえ! けど、残念」

 

水の柱が四本、童磨に迫る。

だが彼の血鬼術は『氷』。四本の水の槍は童磨が振るう鉄扇による冷気で瞬く間に凍てつき、砕かれる。

 

「君の手品も、俺には通じないようだねえ」

「知っているさ」

「お―――」

 

『龍の呼吸・伍の型 蟠龍の廻』

 

背後からの回転斬り。童磨の胴体を斬り裂いた斬撃はしかし、即座に回復する。

 

「うーんいいねいいね! 結構強くなってる! あの時と同じように首に届かなくて残念だけど太刀筋とかは人間なりに頑張って鍛えてきたみたいだねえ!」

「貴様に認められても嬉しくはない。それより、こちらを見ていてもいいのか?」

「うん?」

 

『鋼の呼吸・陸の型 鳴鋼』

 

パァン! と弾けるような音と共に童磨の肩に衝撃が走る。

 

「!(遠距離からの衝撃波……! これ、猗窩座殿の空式じゃないか。あの子、猗窩座殿と炎柱の戦いに居たんだっけ? 見て覚えたのか)」

 

『血鬼術・蓮葉氷』

 

童磨が扇を振るい、それによって生成された氷をコルネリアの拳が砕く。

 

「うーん? 君達どうして俺の氷吸ってないのかな?」

「こっちは野生児。息止めて戦うことには自信あるのよ!

 

―――それにしのぶと約束したからね。必ず勝つって!」

 

 


 

 

レンジは愈史郎の目を受け取っている。

それによって無限城を飛び回る鎹烏の視界と共有することで情報を逐一得ることが出来ている。

 

「(ナハシュとコルネリアが上弦の弐と接敵……アカメとクロメはこのままいけば上弦の壱と遭遇する。上弦の参は……移動中、煉獄と炭治郎を目指している……いや、邂逅した)」

 

元より冨岡と炭治郎の二人で倒した敵。煉獄と今の炭治郎ならば勝てる見込みは高いが、それでもどうなるかは分からない。

 

「(フジノは……冨岡と一緒か。悲鳴嶼さんと時透君が共に上弦の壱に近づいてる……)」

「レンジ君!」

「! 甘露寺さん! 伊黒!」

「気安く甘露寺の名を呼ぶな……!」

「いや今それどころじゃなくね!?」

 

そうこう言っているうちにレンジはこの二人と遭遇した。

なるべく死者を減らしたいレンジ本人としてはかなり僥倖と言えるだろう。

 

「それで、お前は何処へ向かっている」

「気配が濃い方向、恐らくこっちに無惨が……」

 

「行かせると思うかい?」

 

声が聞こえる。

そこに居たのは一つ目の琵琶女――単眼には「伍」の数字。

そしてもう一人、口元を悪趣味な頬当てで隠した、白いメッシュが入った鬼――目には「肆」。

 

「久しぶりだねぇ……黄金の果実はまだ手に入れていないようで安心したよ」

「―――センゴクッ!」

 

『極アームズ! 大・大・大・大・大将軍!!』

『ドラゴンフルーツエナジー!』

『ロック・オン! ソーダァ!』

『ドラゴンエナジーアームズ!』

 

―――決戦が、始まる!

 




・アカメ
エスデス戦前に投与した薬物の後遺症で全集中の呼吸が使えなかった。

・クロメ
影の呼吸は風の呼吸からの派生。一番呼吸適性が良い。

・ナハシュ
呼吸+臣具+帝具+人外化の強化ガン盛りチーフ。龍の呼吸は水の派生。

・コルネリア
剣術は向いてなかったことと、猗窩座戦の経験から生み出した徒手空拳の全集中・鋼の呼吸を生み出した。岩の派生。
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