伝説のTS魔法少女は他の魔法少女からUMAみたいに言われてる。   作:マッキーガイア

16 / 19
遅れてすいません。急いでいたんすけど忙しくて…本当にすみません…


16話、魔法少女と邂逅

大気圏を突破して地球に到着する頃にはとりあえず今の状況の説明は終わっていた。

サキュバスの事など、まだ説明が足りていない所は少なくないがそれでも一応は生活に不備がある所は無い。

 

彼女はこの世界でもしばらく魔法少女を続ける意気込みであるらしい。

何というか僕とは大違いだな。僕ならこの力がなかったら働きたいとすら思わなかっただろう。

 

自分の自堕落さに反省もないまま、我が家の屋根の上に着いた。

 

屋根から自分の部屋をみると肉人形が未だ僕の部屋で横になっている。一応アレはサキュバスの肉を培養して作った肉人形であり僕ではない。知らないナニかが僕のベッドで寝ているってのはちょっと気持ち悪いなと思いつつあまり音を立てたくないのと家を燃やしたくないため肉人形を細胞からじっくり破壊する。

妹である明美は…どうやら夕飯を買いに行ったらしい。僕の部屋の勉強机にそういった趣旨のメモがあった。

 

僕は変身を解いてからブラッドポピーに中に入る様に促すと、ブラッドポピーは窓から華麗に着地した。素でそれか、心底その運動神経が妬ましい。

 

「で、これからどうするの?」

 

「リビングに居てください。

帰ってきたら、僕が妹に貴方を親戚として紹介します。父さんと母さんは今出張中なので大丈夫かと思いますが、一応、ボロが出ない様にお願いします。」

 

「わかったわ。」

 

僕がそう言うとブラッドポピーさんは部屋から出て行った。さっき、イオンで買った服がよく似合っている。というより妹と同じ容姿なので似合っていて当然なのだが…

 

「これじゃシスコンか…」

 

まぁ否定はしない。妹が可愛いの事実だし、何より可愛いは正義である。

 

「さて、ちょいと部屋を片付けますか。」

 

僕は妹が散らかしたであろう部屋を見た。どうやらだいぶ焦っていたらしい。薬の箱が大量に散らばっている。

 

「僕をヤク中にするつもりかよ。」

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

「住所は…此処であっている筈…」

 

私は事前にアストレアから聞いていた住所を頼りに一軒の家の前に立つ。

ここが田中くんの家……見た目は普通だ。黒い屋根に白い壁そこら中にありふれた普通の一軒家。一つ違うところを挙げるとしたら周りの家よりいくらか庭が広い事だろうか。まぁ、それでも普通の域を出ないだろうが…

 

ピンポーーンとチャイムを鳴らす。

 

マイクが入る音が聞こえ「はーい」と女性の声がする。カメラはない様なのでこちら側の顔は見えないだろうが一言二言挨拶をしてから待つ様に言われた。

たしかお母様は出張中でいない筈だから妹さんだろうか、声色からして私の声に似ている気がしなくもないがどうでも良いだろう。

 

そんな風に扉が開くのを待っているとふと、後ろから気配がして振り返る。

見た目からして中学生だろうか、手にビニール袋を持った女の子が立っていた。

 

「その制服…兄のクラスメイトの方でしょうか。」

 

「はい、白石舞と申します。田中くんの妹様で宜しいでしょうか。」

 

「はい。妹の明美です。兄にはどの様な御用でしょうか。」

 

「体調不良で倒れたとお聞きしましたので、心配でお見舞いに来た次第ですわ。]

 

「心配……。兄には学校に友達はいないと聞いていましたが、どの様なご関係で?」

 

「一応、お付き合いさせていただいています。」

 

「おつッ…!!マジっすか…え、でもお兄ぃにはそんな話一度も!いや、する性格でもないか…」

 

そう妹さんが納得すると私の顔をジロジロと見てくる。その目はまるで珍獣をみる子供の様であった。

 

「こんな美人さんが…何故兄みたいなクソボケナスに?」

 

兄相手にめちゃくちゃ言うじゃんこの子…

 

「そ、そう言うのはあまり人に言うモノじゃありませんし…良かったらお兄様にお聞きしてみたらどうでしょうか?」

 

「あ、逃げた。まぁ、良いですけど…とりあえず中に入ってください。話は後で聞かせてもらいます。今家には兄しかいない事ですし…」

 

「え……先程チャイムを鳴らした時、女性の声がマイクから聞こえましたが…」

 

「…………え?」

 

そこまで言ってから扉からガチャリと音が響く。「はーい」と言う甲高い声が聞こえてからそちらの方を振り返るとそこには妹さんと全く同じ顔があった。

双子だろうか、いやでもアストレアからそんな報告は無かったし…姉はいない筈だし…妹さんが知っている方なのだろうか…

 

 

「誰ぇ?」

 

 

 

知らない様だ。

呆けた顔になった妹さんを横目に目の前の人を睨みつける…が、多分妹さんの知らない血縁の方ではあるのであろう。顔から体型まで妹さんによく似ている。

 

「親戚の方でしょうか…?」

 

そう私が質問すると私の顔を見て目の前の彼女が目を丸くした。

 

「え、あ、いや、親戚で、今日この家に来る様に言われてたんだけど…」

 

どこか辿々しくそう言い切る彼女を見てから隣の妹さんを見やるが、今だに怪訝そうな顔をしている所を見るとどうやらそんな話聞いていないらしい。

 

「妹さんは知らなかった様ですが…」

 

「電話で伝えていた筈なんだけど…。」

 

「電話…?」

 

「うん、彰人くんから話いってないの?」

 

「え、あ、」

 

妹さんが思い出した様に呟く。どうやら行き違いの理由に気がついたらしい。

 

「あ、兄は今朝から凄い熱を出してて…まだ起きてこないんです。」

 

「田中くんが?」

 

私がそう聞き返すと妹さんは頭を縦に振る。確かそうだ。なんか悲壮感3倍増しだ。

というか気になっていたんだけどそのビニール袋の中薬ばっかり…田中くんをヤク中にするつもり?

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。