超高校級の天才ゲーマーのhigh school life 作:火野ミライ
新たなガシャットに紐づけされた新武器・ガシャコンスパローを振るい背後から迫っていた敵を殴打。そのまま試しにBボタンを押すと矢の発射口にエネルギーが蓄積された。どうやらチャージ攻撃ができるらしい。
「っふ!」
スパローの特性を試しながら戦う俺に向けて数人が銀だか光だか知らないが対悪魔を想定された弾丸が放たれる。迫りくする無数の弾をジャンプで躱すと同時に共に強弓攻撃で反撃。
「「「「ぐぁぁぁーーーーー!!」」」」
爆風を正面から受け揺れる身体を制御し宙に浮かぶブロックへ着地。今度はAボタンをしてスパローの挙動を試してみる。すると他のガシャコンウェポンと同じく擬音と共に変形…… いや、左右に分裂し二振りの刃となった。
『ス・ッパーン!』
「変形は鎌か!」
そう呟きながら何度か素振りブロックを蹴りミッテルトへ光剣を振るおうと掲げた敵を斬!
「永夢!」
「スタミナが切れたならリタイアして良いぜ」
「こんな序盤でばてる程、やわな鍛え方はしてないっすよ!!」
荒い息を吐くミッテルトへ小言を言うも、彼女は勝気な笑みを浮かべて槍を握る。まったく、いくら人間と肉体の作りが異なるとはいえ、アレだけの血を失って良く動けるものだ。人間なら絶対安静って言ってるぞ。___なんで俺、堕天使の心配してるんだ?そのうち倒す相手なのに…
まあいいや、大きな汗を流す彼女に背中を預けて正面から迫る敵を無心に撃破していく。背後から迫る敵はミッテルトの獲物だから無視していい。
「クッソ!早くしないとアーシアが!!」
いつの間にか中ボスの相手を金髪に任せて雑魚戦をしていた兵藤が焦燥する。その声に釣られてかミッテルトも動きに荒がで始めた。今回のクエスト、俺にとってはリーダーを確保すれば良いが兵藤にとってはミッテルトと同じく捕われの姫、もといシスターの救出が最優先か…
『ガシャット! キメワザ! ドレミファ!クリティカルストライク!』
ホルダーから取り出したガシャットをスパローに装填、そのままグリップのトリガーを引き大きく空を切る。すると新たなガシャット【ドレミファビート】の力がエンチャされた刃から放たれた無数の音符が周囲の敵を蹴散らした。
産まれたわずかな隙。その僅かな時間で左手でドライバーのレバーを閉じると同時に、反対の手で黄緑のガシャットを取り出し起動。
『シャカリキスポーツ!』
俺の動きに危機感を覚えた連中が銃から弾がを放つが、背後に浮かび上がった画面から跳び出した自転車が俺とミッテルトの周囲を舞い銃弾を寄せ付けない。
「じ、自転車……?」
『ガシャット!』
怪力悪魔の困惑する声を他所にベルトの空きスロットにガシャットをセット。左手を胸に右腕を大きく回し言葉を紡いだ後にレバーを開く。
「大・大・大変身!」
『ガッチャーン! レベルアップ! マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクションX! アガッチャ! シャカリキ!シャカリキ!バッドバッド!シャカッと リキッと シャカリキスポーツ!』
独りでに跳び上がった黄緑をベースにピンクが入った自転車【スポーツゲーマ】が上半身へと合体、同時にヘルメットに似た装飾が頭部に追加される。周囲の驚愕の視線を一身に受けながら【仮面ライダーエグゼイドスポーツアクションゲーマーレベル3】が誕生した。
「新しい力の試遊会の前にまずはギミック攻略だ!」
「そんなヘンテコな姿になった所で俺ちゃんが驚いて止まると思ったら、思い違いですぞぉ~~~っと!」
祭壇へと近づく俺に向けて中ボス……たしかフリードとかそんな名前のやつが光の剣を振り下ろしてきた。その一撃を肩の装甲となった黄緑の後輪で受け流し勢いのままに回し蹴りを叩きこむ。だけども奴は受け流された勢いを利用してそのまま背後へと前進しており、こちらの蹴りはミス。
「おっと、奇天烈な癖に意外と強い感じとかマジ無いわ」
「余所見してる暇はないっすよ!」
「ちぃ!裏切り者のクソ癖に俺ちゃん服をダメにしがって」
背後から聞こえる会話を聞くにどうやらミッテルトが中ボスと戦っているようだ。ならば俺はボス部屋までの道を切り開く。だけどなぞ解きをやってる時間は残されてないと考えて良いだろう。なら取るのは裏技だ!
右肩に装備されたピンク色の前輪へと手を伸ばす。するとゲーマから取り外され手元へ、そのまま腕を振るい投擲。車輪【トリックフライホイール】は鋭利な刃となり祭壇を切り裂く。
瓦礫と化し崩れる祭壇を後目に戻って来たタイヤを叩きつける様に背後の中ボスへと振るう。不意の一撃は奴の背中に傷を作り、その勢いのままに大きく奴を吹き飛ばした。
「ミッテルト!」
「はいっす!」
俺の言葉に答えミッテルトは背中に翼を生やすと飛翔、地下へと続く階段へ向かっていく。
「一誠君も行って!」
「ここは私達が食い止めますから」
「木場、小猫ちゃん… サンキュー!」
一方、兵藤もパーティのアシスト受けて地下への階段を下りていく。そんな二人の背中を狙う聖職者達の前に俺達は立ち塞がると各々の武器で迫りくる攻撃をさばく。
「レイナーレ様の須高な計画の為にも悪魔風情に負ける訳にはいかんのだ!」
一人の男が声を荒げて槍を投擲、こちらもホイールを投げて向かい打つ。俺の投げたホイールが槍を容易く裂く結果となり、その攻防に乗じて金髪悪魔が陸上選手も真っ青な速度で突撃。聖職者達の懐に入り込み大胆に攻め入る。
混乱する彼らを他所に今度は怪力悪魔が近くにあった瓦礫を投げた。弧を描き迫る質量に彼が気が付き慌てて銃口を向けて弾を発射。瓦礫の破壊に成功しホッと一息ついた彼らだったが、その安堵の隙を突いて手元に戻って来たホイールを投擲。煙に紛れて迫るタイヤに気が付けなかった者達はゲームオーバーとなり退場。
さて、このステージをさっさと片付けてミッテルト達を追うとするか!
◆◆◆◆◆◆
階段から続く地下道に着地し息を整えながら翼をしまう。そのまま崩れ落ちそうな身体に力を込め、壁を支えにしながらも立ち上がる。
「待ってくれ!」
そのまま勢いに任せた走り出そうとするウチを引き留める声が一つ。後ろに振り替えるとそこには階段を駆け下りて来た男の子、兵藤一誠の姿。
「どうして堕天使がとかは今いい!だから俺をアーシアの所に案内してくれ!!」
「___勝手にしてろっすよ」
「あぁ!勝手にしてる!!」
扉の前では下がるように言った、けれどここまで来て今さら引き返せって言うもの酷っすからね。それにアーシアを助けた後にウチが殿を務めている間に彼女を連れて逃げる役も必要ですし。
一本道の地下廊下に二人分の駆け音を響かせ、レイナーレが儀式にと準備していた部屋へと進む。その合間に会話は無し、やがて見えてきた扉へ目掛けて合図なしに新たに作り出した光の槍を投擲。ウチらの到着を扉越しに確認していたのか、自動で空き始めた扉の隙間を潜り中で待ち構えていた神父姿の男性を幾人か貫く。
「せっかくお出迎えしてあげようって思っていたのに、とんだご挨拶ねミッテルト」
「偶然っすよ。ホントは大きな音と一緒に扉を壊して脅かしてやろうと思ってたっすからね」
神父達の奥、十字架に磔られたアーシアの側に立つレイナーレと皮肉を交わませら睨み合う。光のツルギを手にこちらに迫ろうとする奴に対して新たな槍の矛を向け牽制。一方、時を同じく部屋に入って来た兵藤一誠は眠る少女の名を高々に叫んでいた。
「アーシアァァ!」
「____イッセー………さん?」
「あぁ、助けにきたぞ」
彼の言葉に反応し覚醒したアーシア。儀式の影響か衰弱している彼女を元気づける為か、それとも眼前に広がる大群をこれから相手する自信を鼓舞する為か、力強い言葉を発すると
「感動の対面だけど遅かったわね、もうすぐ儀式が終わる所よ」
「あん?どう言う事だ?」
「ソッコーで助け出せば良い。それだっけっすよ、悪魔!!」
「それは分かりやすい!」
『Boost!!』
彼の
毎回きりが良いと思うところで区切っているけどなんか、引き延ばしばかりしている気がする。
次回はいつになるか不明ですが、コツコツと執筆はしていきますのでいつかの明日には投稿できると思います。