最近、もう一つの作品ばっかり書いていた為にテラホの方が遅れました。(・_・;
ぶっちゃけ、誰もがこの作品は続かんだろうと思いでしょうねw
だが、私は覆す!(⌒▽⌒)
ヨッピーは、作品も覆す!(≧∇≦)
長くなりましたが、どうぞ!
これで良かったかな…
「有利な個々の変異を保存し、不利な変異を絶滅すること」byチャールズ・ダーウィン
『火星』
太陽系第四惑星にして、本来の平均気温は-53℃。
大気圧は0.06気圧。
この極寒の星を人間の住める環境に変えるため21世紀中頃、人類に先立ってある二種類の生物が放たれた。
一つは『ストロマトライト』を改良して生まれた藻類。
そして、もう一つは藻を食し。かつ、強い繁殖力を持つ網翅目に属するありふれた《昆虫》
『ゴキブリ』である。
それから500年の時が経ち、人類は火星に足を運ぶ。だが、その時のゴキブリは地球のゴキブリとは違い無制限に降り注ぐ宇宙放射線にマイナス80度の気温、これらの生物には過酷すぎる環境で彼らは進化をしてしまっていた。
地球のゴキブリは、3億年も姿形を変えなかったと言うのに…。
しかし…、そんな人型になったゴキブリの中にはイレギュラーが存在していた。人としての記憶が、そのままゴキブリにインストールしたように彼は確かに存在した。
そんな人型のゴキブリである彼は、この先どうなるのであるのかは誰も知らない。
☆★☆★☆★
そんな彼は、同じ姿であるゴキブリの左腕をそのゴキブリの右側から掴み動きを止めていた。
「ジョウ!」
(逃げろ!)
「…こいつ、何を言いたいんだ? わかる、アキちゃん?」
「分かるわけないでしょ! …でも、何か必死に言ってる雰囲気はあるけど…」
彼は人間2人に、逃げるように言うが言葉が言葉じゃない為2人には通じない。 小吉と奈々緒は首を傾げていた。 それもその筈、2体のゴキブリが何かをしてるようにしか見えない2人に1体のゴキブリが一言「ジョウ!」としか言われていないのだから。
(くそ! 言葉通じないから俺が言ったとしても、意味が通じないか…。 どうすれば2人に通じる…。 こいつも止めれるの、そう長く出来ないな)
そんな思考を瞬時に考える彼は、他の手段で2人に伝える事を考えた。 彼に止められている、もう1体のゴキブリは彼の顔を見ながら『離せ』と言う意思を飛ばしていた。
数秒後、彼は人間2人に自分の意思を伝える方法を考えついた。
(これだ! これしかない! …でも、上手く伝わるか? いや、やるしかない!)
そんな彼は、突如空いてる手を使い2人にジェスチャーを行う。 彼は2人の反対側の方向に指を指し、掴んだ腕を離さず走る真似をする。 そして、もう1体のゴキブリに指を指した後に親指を立たせ自分の首に横にスライドされてからもう一度人間2人に指を指した。 この行動と一緒に彼は言葉として通じなくても声を出しながらジェスチャーをした。
「ジジョジジョジョジ、ジョウ! ジョウジョウ、ジョウジジョジギギギジョウ! ジ、ジョウジウジジ!」
(2人共早く、逃げろ! こいつは、君達を殺そうとしているんだ! 俺が、止めてる間に早く!)
ジェスチャーをしながら必死に2人に伝わらない言葉を言うと、今の状況と彼のジェスチャーと必死の謎の言葉で2人共なんとなくだが察したようだ。
「小吉…、彼?が言いたい事だけど。 なんとなく彼は私達に逃げろって言いたいじゃないかな?」
「あ…あぁ、なんとなくだがコイツがやってるジェスチャーと必死に言ってる様子から間違ってなさそうだな…。 でも、シュールだな。 同じ姿の1体が、俺たちにジェスチャーをしながら逃げろって伝えようする姿って…。アキちゃん、コイツの名前はジョウでいいんじゃないか? ジョウしか言わないし」
「安直ね…」
必死でジェスチャーした甲斐があったのか、彼の言いたい事が人間2人に伝わっており彼は少し2人に言葉以外の会話が出来そうで希望が見えた。 ちゃっかりと彼に名前を小吉につけられる。 そんな所に、もう1体が彼の拘束を解こうと力を入れ始めた。それに気づいた彼はジェスチャーと一緒に声を荒げた。
「ジジジジジジ、ジョウ!」
(いいから、逃げろ!)
2人は彼に叫ばれ、ジェスチャーの通りに2人は2体のゴキブリから逃げるように手を繋ぎながら走り出した。 それを見た彼は少し安心してしまった。その瞬間が最悪の事になろうとは彼は思わなかったであろう。
シュウン
そんな音がなった。
彼はその音が不思議なり、音がなった方を見るとそこには彼が抑えていたゴキブリの姿は無く忽然といなくなっていた。 彼は狐に化かされた感覚に捉われていると軽い何かが折れる音がなった。
ペキッ…
その音の方向を見ると、先程逃げた2人の中に女性が後ろから頭を掴まれてゴキブリに首をへし折られていた。 その時、繋いでいた2人の手は離れていた。
「…………、え!?」
小吉は状況が余り把握出来ない為か、気の抜けた声を上げた。 奈々緒と繋いでいた手が離れ、無残に首を折られた姿を見た小吉は奈々緒の頭を掴むゴキブリを退かし奈々緒を抱きかかえる。
「おい!? アキちゃん! アキちゃん!!」
必死に声をかける小吉。 首の骨を折られた奈々織は、ぐったりしており小吉の声に反応しなかった。 状況を見ているしか出来てない彼は、感情がグチャグチャになっていた。
(くそっ!! なんで俺は!? 気を緩んだ! あの2人が逃げ切れてからでも遅くないのに!)
自分の気の緩みが、こんな惨状になったことに自分に腹が立っていた。 彼の顔は凄まじく苦痛を伴った顔で、身体を震わせていた。 一方、小吉の方は反応がない奈々織を抱きとめていながらスーツから注射器の様なものを右手で取り出した。そして、奈々織の首を折ったゴキブリに憎悪が含まれた顔を向けて口が開かれた。
「殺す…」
そして、小吉は注射器を首の頸動脈に刺そうとするが刺す寸前、右手首に奈々織の手があった。小吉は、それを見て奈々織の顔を見ると今にも消えそうな灯火に近い弱った奈々織が小吉に言った。
「や…めて、小…吉。 あな…た…のそん…な……顔、見たく……な…い…。さっ…き、小……吉が…言った……よ…う…に話…しあ…おう…」
今、彼女の命が消えかけているのにも関わらず奈々織は、小吉に話し合いをさせようとしていた。 奈々織の途切れ途切れで話す言葉を聞きながら小吉は涙を流していた。 それを見ていたゴキブリの彼は咆哮をあげる。
「ジョオオオオオオオオオォ!」
(クソッタレェェェェェッ!)
★☆★☆★☆
小吉サイド
今目の前に、首の骨が折れた奈々織が横たわっている。 俺はそんな光景に目の前に立つゴキブリに憎悪が身体から溢れ出そうとしていた。 何故、奈々織がこんな目に合わなくちゃいけないのか。 色々な感情が俺の中で暴れており、コイツを殺す事しか頭になかった。
俺はコイツを殺す為に、注射器を取り出し自分の首に刺そうとするが突如右手は奈々織の右手に止められた。そして、今にも消えそうな声で俺に言ってきた。
「や…めて、小…吉。 あな…た…のそん…な……顔、見たく……な…い…。さっ…き、小……吉が…言った……よ…う…に話…しあ…おう…」
今にも死にそうな奈々織から、そう言われた俺は涙が流していた。 走馬灯のように流れる奈々織との思い出。 この仕事が終わって、地球で2人して一緒に暮らしてあの桜並木の道を歩く約束が果たせないと考えると、より一層に涙が止まらなかった。 そんな所に、目の前にいるゴキブリから俺らを逃がそうとしていたジョウが地が揺れそうな雄叫びをあげた。
「ジョオオオオオオオオオォ!」
俺は涙で濡れた顔を、雄叫びをあげたジョウに視界を合わせると叫び終わると同時にその場から姿を消した。
ドコッ
そんな音が横から聞こえ、音のなる方に顔を向けると俺は驚いた。 ジョウが、奈々織の首を折ったゴキブリを蹴り上げていた。 俺の目では捉えられない速さで一瞬に近寄り、バレリーナのような柔軟性を持った前蹴りがゴキブリを蹴り上げ身体が浮くと、プロレス技であるエルボーを凄まじい速さで打ち込む。
クルッ
ドコッ
ゴキブリの体に数箇所エルボーを決めたジョウは、まだ空中に浮いているゴキブリの前で回転しローリングソバットを腹を蹴る。 蹴られたゴキブリは、ボールのように跳んでいくがジョウは持ち前の素早さを持って先回りをしてラリアットで迎撃。 ラリアットを極めた状態でその場を2~3回回りゴキブリを空高く放り投げた。
ジョウの猛攻で身動きが出来なかったのか、ゴキブリは何も出来ず地面に叩きつけられる光景が目に見えていた。
「ギジョウジギ!」
ザシュッ
しかし、ゴキブリの落下地点にはジョウが立ちはだかりゴキブリの首と胸の間を手刀を突き刺しゴキブリはジョウの腕に刺さる。 俺は余りの光景に感情が消えていた。 先ほどの怒りは何処かに行ってしまい、目の前に同じ姿をしたゴキブリが殺しあっているのを見れば唖然としてしまう。 ジョウに殺されたゴキブリは、顔が潰れ身体中に凹みが出来て首と胸の間には穴が開けられ無惨な姿になっていた。 でも俺には、ジョウが奈々織に対する悲しみからきた怒りを放っているように見えた。 ゴキブリの顔は、無表情で感情と言える物が見えないのだがジョウには人間らしい感情を持っているようにも見える。
そして、突き刺した腕をゴキブリの体から引き抜きジョウが俺の方に近づいてきた。 最初俺は警戒するが、ジョウは目の前に立つと武道をやっていたかのように見えるほどの正座をし始めた。 だが、俺には奈々織を殺そうとした同じ姿のジョウに怒りの矛先を向ける。
ジョウが奈々織の手を取ろうとする。
「触るんじゃねぇ!」
俺は奈々織に手を取ろうとするジョウに、拒絶をするとジョウは無表情だが体に震えていた。 ジョウの行動には、余りにも人間じみていた。 奈々織の手を取ること止めたジョウは、土下座に近い体制になった。 しかし、その体制は土下座と言えるのか…。 ジョウの体制は正座の侭、頭を地面に触る一歩前まで下げて両手を合わせ肘を地面につき合わせた両手は頭より高い場所にあげていた。
その体制を見て思った事は、ジョウからの懺悔とも言える雰囲気が目で見えるほどだった。 それに目をとられていた俺を余所に、ジョウの両手に手が乗せられた。
「良…いよ…。 許して…あげ…る…、ジョ…ウ…」
その手は奈々織の手だった。今にも力尽きそうなほどと言うのに、ジョウの両手を優しく片手で包む。 すると、頭を上げて奈々織の方に目を向けるとワナワナと口が動く。
「…ジョウ…ギジョ…、ジョウギ……ジョウジョウ…」
ジョウの話す言葉には、俺には理解が出来なかったがジョウの言いたい事はわかった気がした。 それを聞いていた奈々織は、慈愛に満ちた顔でジョウに微笑んだ。
「…君が……、何を…言って…い…るのか…は解ら…ない…けど。…私達…を、助け…よう…として…くれ…たんだよ…ね?あ…り…が…と…う…」
奈々織からの礼にジョウは、壊れ物を扱う様に奈々織の手を優しく両手で包んだ。 そして、奈々織の顔は俺に向けてきた。
「…小…吉…。 あな…たの…言う通り……話し…合えば…伝わ……る…よ。 ごめ…んね、小…吉。 約…束、守れ…な…くて……。 …私…も、小吉……と桜…並木…の道…を歩…きた…かった…………」
ゆっくり、ゆっくりと奈々織の瞼が下りていき最後は力尽きて首がダランと横に向けられた。 俺は悲しみがあり溢れそうになっている所、震えながら奈々織の手をジョウは奈々織の腹部に添えた。 そして、ジョウと目が合うと彼から悲しみの感情が見えた。 俺は悲しみを口から声にして涙ともに外に出した。
「うあああああああああああああああああっ!!」
それに続く様にジョウも、俺と一緒に声を上げた。
「ジョオォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!」
俺には、ジョウの姿が無表情ながら泣いているように見えた。 天にも届きそうな俺と彼の声は、高原に鳴り響いていた。
地球とは違う星である火星。
そこで出会った彼とは、この先彼と同じ姿のゴキブリを一緒に戦うとは思っても見なかった。
人間の小吉とゴキブリの彼。
誰もが敵対する相手と同じ姿であるイレギュラーと言える彼と一緒に人間と戦うのを、誰が想像出来たか。
イレギュラーの彼は、この先に人間とゴキブリをどんな未来を切り開くのか…
彼の未来に幸あらんこと
うわ〜、5000字も書いてない…。f^_^;
短すぎるよ、私!(・_・;
後、彼は基本プロレス技で戦います。
今原作と言える漫画をダチに貸している為に、うる覚えで書いたら悲惨に…。(文も悲惨)
こんな作品ですが、連載はしていきます。
そして長く面白くできるように努力します!
では、仕事に!
そんなヨッピーでした。(・ω・)ノシ
サラダバー!ドリンクバー!税込1980円!ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘