「……来たか。って、女夏油」
「やあ、与 幸吉くん。探したよ。もしもし、悟? 5分以内に来たらプレゼントをあげるよ。頑張ってね」
ダムの近く。幸吉は目を眇めた。
現れたのは傑ちゃん。携帯電話を出し、五条悟に連絡をする。
すぐに五条悟は来るだろう。
「お前、なんなんだ?」
「単なる神官見習いだよ」
「神官ね。興味あるな!」
教祖夏油は真人と共に入ってくる。
「フゥン。見れば見るほど、女体化した夏油だ。クローンかい? それとも変身の術式? あっ 並行世界とか! 並行世界!? 本当に? 夏油傑が女だった世界線!? 一つ聞きたいんだけど、五条悟とは恋仲だったりするのかな?」
傑ちゃんの反応を見て、グイグイ推測してくる教祖夏油。
「悟とはそんな感情はないかな」
「そっか。でも五条悟もそうとは限らないよね。いやあ、楽しいなぁ。あの五条悟から女を寝とれるなんてね!」
興奮した様子で夏油は話す。
「は?」
「同一人物同士の子作り!! その子供は呪霊操術を継承するか? こんな面白すぎる実験ないよ!!」
「じゃあ、君が楽しんでる間、俺は幸吉と楽しんでるから」
「ほんっとうに下衆だね、君!!!!」
幸吉を治した後、戦闘が始まる。
まず、呪力による呪霊の引っ張り合いが起きた。
「くっ 私の術式で押し負けるなんてね!」
「身体能力も私の方が高いし、勝ち目ないんじゃない? 本物ちゃん」
「うるっさいんだよ、私には神様がついてる!!」
神の目を降ろす。すると、呪霊達が破裂していった。
「おお、すごい。この私が圧迫感を感じるなんて! なにこれなにこれ。視線だけで呪霊を消滅させたのかな? これが神様? 凄いね呪力感じない」
はしゃぐ夏油教祖は、傑ちゃんを捉える。
「私に触れないでくれないかな」
コウモリになって分裂する傑ちゃん。
「そんな君に、私からプレゼントがあるんだ」
夏油教祖は嗤う。
そうして、ひらひらとさせる写真に写っているのは。
痛めつけられた高校生の女の子。
「美々子、奈々子……!!?」
「大人になった、ね。ねぇ? 一緒にいた小さい子、やっぱりこの二人だったね。さ、私と子作りしてくれるよね」
再度拘束される。
「くっ……!!」
「はいそこまで」
そこに現れたのは、メカ丸を救い、真人を祓った五条悟!!
「ああ! 祓っちゃったのかい? 私が欲しかったのに。まあいいや。また会おうね」
夏油教祖は傑ちゃんから奪った呪霊で転移をする。
「美々子と奈々子が……! くそっ」
「ごめんね。その二人、こっちでも保護してる」
「はぁ!?」
「祢木がスパイなのはわかってたから、発信機つけてたの。で、5分前に来たから、プレゼントくれるよね」
「じゃあプレゼント交換と行こうか。子供達とメカ丸を交換してもらおうかな」
「いやぁ。メカ丸は僕が助けたんだし、僕、傑ちゃんが欲しいかな」
傑ちゃんはメカ丸を指差したが、五条はしっかりと傑ちゃんを抱え込む。
「じゃ、お話聞かせてもらおうか♪」
そうして、傑ちゃんは囚われたのだった。
とはいえ、傑ちゃんに恥じることなどなにもない。すでに黒幕の存在も明らかになっているので信じられないと言う事もない。
傑ちゃんは洗いざらい話した。傑ちゃんはこちらのメロンパンをぶっ殺した後、自分の世界に帰ってメロンパンをぶっ殺して悟くんの親友に戻るのです。
「とにかく、美々子と奈々子を助けに行かないと」
「傑の美々子と奈々子じゃないだろ? それに本当にあいつと子作りさせられちゃうかもよ? 傑、すぐカッとなるし。足元救われない? 大丈夫?」
「じゃあどうしろって言うんだよ」
「んー。先に僕と子作りしてから行くとか? ほら、先約がいれば10ヶ月は安全じゃん」
「殺されたいのかな」
「ミミナナが子作りチケットなら僕も持ってるわけだし」
「殺されたいんだね。わかった。安らかに死なせてあげるよ、悟」
「わー、こわーい♪」
ギリギリギリと悟の襟をねじ上げようとするのを抑えられる。
「まあ冗談は置いておいて、ミミナナ助けたらご褒美が欲しいかな」
「はぁ。全く。何が望みだい?」
「親友を二度殺さないといけない僕の側についてて欲しいかなー。癒されたい!」
「いいよ」
「それと、目の周り真っ黒。空ってガキもそうだけど、眠れてないんだって? あんまり無茶すんなよ」
「それは宗教上の理由だから仕方ないね。禁術に手を出した代償さ」
「僕心配」
ぎゅっと抱きついた五条悟の頭をポンポンとする傑ちゃんである。
ちなみに五条はその胸をモミモミしているが傑ちゃんはやれやれみたいな感じ。ちょろい。
ちなみにこの会話、公衆の目前である。
尋問の最中に急にいちゃつかないでいただきたい。
後、傑ちゃん。元男だから大丈夫と思っているのだろうが、そう思っているのは君だけだぞ。
こうして、最強コンビは再度結成されるのだった。
ここに後の修羅場が約束された。